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【初心者必見】バイクを釣り仕様にする方法|竿の固定はホルダーで解決!

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【初心者必見】バイクを釣り仕様にする方法|竿の固定はホルダーで解決!

風を感じながら海岸線を走り、自分だけの釣り場へ向かう最高の時間。

バイクで釣りに行くことには、釣果だけでは語れない「楽しい魅力」が詰まっています。

しかし、その第一歩を踏み出そうとすると、「愛車をバイク釣り仕様にするには?」「釣竿ホルダーやクーラーボックスはどう積載すればいい?」といった現実的な疑問が立ちはだかります。

荷物を背負うことの安全性や、知らずに法律違反をして失敗や後悔をしたくないという不安もよぎるでしょう。

この記事は、そんなあなたのための完全ガイドです。安全な積載のコツから、釣りに最適な250ccおすすめ車種まで、バイクで釣りを楽しむための知識を網羅的に解説。

さあ、最高の冒険に出かける準備をここから始めましょう!

この記事でわかること
  • バイクを釣り仕様にするための具体的なカスタム方法
  • 法律を守りながら安全に荷物を積載するコツ
  • バイク釣りに適したおすすめの車種や装備
  • バイク釣りの魅力と安全に楽しむための注意点
目次

バイクで釣りを始めるための準備

バイクで釣りを始めるための準備
  • 愛車をバイク釣り仕様にカスタム
  • 必須アイテム!釣竿ホルダーの選び方
  • クーラーボックスの効果的な積載術
  • 荷物を背負う場合の注意点とコツ
  • バイクへの積載量を増やす工夫
  • 釣り向きの250ccおすすめバイク

愛車をバイク釣り仕様にカスタム

バイクで快適に釣りを楽しむためには、まず愛車を「バイク釣り仕様」にカスタムすることが全ての始まりです。このカスタムの主な目的は、多種多様な釣り道具を、走行の安全性を損なうことなく、かつ機能的に運べるようにすることにあります。

キャリアの設置:積載の土台作り

最も基本的で重要なカスタムが、荷物を積むための土台となるキャリアの設置です。特に、かさばるクーラーボックスやタックルバッグを安定して固定するためには、リアキャリアの存在が不可欠と言えます。車種によってはデザイン性を重視してキャリアが標準装備されていない場合も多いため、その際は後付けで用意する必要があります。

リアキャリアを選ぶ際には、天板ができるだけフラットで面積が広いものを選ぶと、様々な大きさの荷物に対応しやすくなります。また、ロープやベルトを掛けるための荷掛けフックが複数付いているモデルは、荷物の固定が格段にしやすくなるのでおすすめです。素材は主にスチール製とアルミ製があり、スチール製は頑丈で価格も手頃ですが重い傾向にあり、アルミ製は軽量で錆びにくいですが比較的高価です。

収納ボックスの追加:積載量と利便性の向上

キャリアだけでは積載量が足りない、あるいは雨天時の対策を万全にしたい場合は、収納ボックスの取り付けが非常に有効な手段となります。

  • リアボックス(トップケース):雨や泥から荷物を完全に守ることができ、鍵付きのモデルを選べばサービスエリアなどでの休憩時も盗難の心配が減ります。ヘルメットを収納できる大容量のものから、街乗りに適したコンパクトなものまでサイズは様々です。
  • サイドケース(パニアケース):バイクの左右に振り分けて荷物を積むため、重量物を入れても重心を低く保つことができ、走行安定性を損ないにくいという大きな利点があります。ただし、車幅が広がるため、すり抜けなどの際は注意が必要です。

これらの収納装備を、ご自身の釣行スタイルや荷物の量に応じて組み合わせることで、理想的な積載環境を構築できます。

スクロールできます
積載アイテム主なメリット主なデメリット
リアキャリア積載の基本。様々な荷物に対応可能。単体では荷物が雨風にさらされる。
リアボックス防水性・防盗性が高い。重心が高くなりやすい。風の影響を受けやすい。
サイドケース重心を低く保て、走行が安定する。車幅が広がる。高価なものが多い。
フロントキャリア小物の積載に便利。大きな荷物は積めない。操舵性に影響する場合がある。

必須アイテム!釣竿ホルダーの選び方

バイクで釣りに行く上で、長くて繊細な釣竿をどう安全に運ぶかは、多くの人が直面する最大の課題です。この課題をスマートに解決してくれるのが「釣竿ホルダー(ロッドホルダー)」であり、法令を遵守し安全な釣行を実現するためには必須のアイテムと言えます。

取り付け位置で選ぶ

市販されているバイク用ロッドホルダーは、取り付け位置によっていくつかのタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解し、ご自身のバイクや使い方に合ったものを選びましょう。

  • ステップフロア・フレーム取り付けタイプ:スクーターの足元や、ネイキッドバイクのフレームなど、車体の比較的低い位置に竿を固定します。重心が低いため安定感があり、走行時の風の抵抗を受けにくいのが最大のメリットです。
  • タンデムステップ取り付けタイプ:後部座席用のステップのネジ穴を利用して固定します。ライダーの足つきを妨げにくく、すっきりとした見た目で取り付けられるのが特徴です。
  • リアキャリア・背もたれ取り付けタイプ:リアキャリアのパイプ部分や、アメリカンバイクなどの背もたれ(シーシーバー)に固定します。高い位置に竿が来るため、歩行者などに接触しないよう注意が必要ですが、リールを付けたままの竿を運びやすいという利点もあります。

選び方のポイント

ホルダーを選ぶ際は、まず手持ちの釣竿のグリップ径に対応しているかを確認することが基本です。グリップが太すぎて入らない、あるいは細すぎてガタつくといったことがないように、事前にサイズを測っておくと良いでしょう。

また、走行中の振動で竿がホルダーから飛び出してしまう事故を防ぐため、ホルダー本体にある程度の深さ(150mm以上が目安)がある製品を選ぶと安心です。さらに、竿を上から押さえるためのベルクロテープやゴムバンドが付属しているモデルであれば、より確実に固定できます。

材質は、海釣りでの使用も考慮すると、錆に強いステンレス製やアルミ製がおすすめです。内側にスポンジやゴムなどの保護材が付いていると、大切な竿に傷がつくのを防いでくれます。安全性と耐久性を考慮すれば、多少高価であっても信頼できるメーカーの専用品を選ぶことが、結果的に最も賢明な選択となります。

クーラーボックスの効果的な積載術

バイクで釣り:クーラーボックスの効果的な積載術

釣った魚を新鮮な状態で持ち帰る、あるいは炎天下で飲み物やエサを適切に保管するために、クーラーボックスはバイク釣りにおいても極めて重要な役割を果たします。しかし、大きくかさばるクーラーボックスをいかにして安全かつ安定して積載するかは、多くのライダーが頭を悩ませるポイントです。

バイクに適したクーラーボックスの選び方

まず、バイクに積むクーラーボックスは、軽量でコンパクトであることを最優先に選ぶのが基本です。車と違って積載スペースが限られているため、必要以上に大きなものはバランスを崩す原因にもなります。日帰りの釣行であれば、容量10Lから15L程度のモデルが、積載性と実用性のバランスが取れており使いやすいでしょう。

材質には大きく分けてハードタイプとソフトタイプが存在し、それぞれに一長一短があります。

  • ハードタイプ:樹脂などで作られた硬いボディを持ち、保冷力と耐久性に優れています。頑丈なため、釣り場で椅子代わりに使えるという便利な側面もあります。しかし、その分重く、収納時にかさばるのがデメリットです。
  • ソフトタイプ:ナイロンなどの布地で作られており、非常に軽量です。最大のメリットは、使用しないときは薄く折りたたんでコンパクトに収納できる点です。保冷力はハードタイプに劣る傾向がありますが、近年の製品は高性能な断熱材を使用し、日帰り釣行には十分な性能を持つものも増えています。

釣りのスタイル(滞在時間、ターゲットの魚の大きさなど)に応じて、最適なタイプを選ぶことが大切です。

タイプメリットデメリットおすすめの用途
ハード高い保冷力、耐久性、椅子代わりになる重い、かさばる釣果のキープが主目的、長時間の釣り
ソフト軽量、コンパクトに収納可能ハードに比べ保冷力・耐久性が劣る短時間の釣り、荷物を減らしたい場合

安全な積載と固定の方法

クーラーボックスの積載場所は、リアキャリア上が最も一般的で安定的です。積載する際は、まず走行中の振動によるズレを防ぐため、キャリアとクーラーボックスの間に滑り止めマットを挟んだり、クーラーボックスの底面に市販の滑り止めゴムを取り付けたりすると非常に効果的です。

固定には、ツーリングネット、ゴム製のロープ、そしてタイダウンベルトといった道具を使用します。特にタイダウンベルトは、ラチェット機能などで荷物を強力に締め付けて固定できるため、重量のあるクーラーボックスでも安心して運ぶことが可能です。固定する際は、1本だけでなく、縦方向と横方向に最低でも2本以上のベルトを使い、バイクを揺すってもクーラーボックスが動かないレベルまで確実に固定してください。荷物の落下は、後続車を巻き込む重大な事故に直結する危険性があることを常に意識しましょう。

>>ダイワクーラーボックス

荷物を背負う場合の注意点とコツ

ロッドホルダーやキャリアを装備せず、全ての荷物をリュックサック一つにまとめて背負うスタイルは、手軽に始められるという点で魅力的です。特に、バイクを降りてから釣り場まで少し歩くような場面では、両手が空くというメリットがあります。しかし、この手軽さの裏には、安全運転に関わるいくつかの重要な注意点が存在します。

最大のデメリットは、バイクの操縦安定性への影響です。重いリュックを背負うと、ライダーとバイクを合わせた全体の重心が高くなります。これにより、特にカーブを曲がる際や、Uターンなどの低速走行時にバランスを崩しやすくなる傾向があります。また、横風を受けた際に車体が振られやすくなるなど、予期せぬ挙動につながる可能性も考えられます。

さらに、身体への直接的な負担も無視できません。長時間のライディングでは、リュックの重さが肩や腰に集中してかかり、疲労の蓄積を早めます。この疲労が運転中の集中力や判断力の低下を招き、事故のリスクを高めることになりかねません。

どうしても荷物を背負う必要がある場合は、体にぴったりとフィットし、走行中に荷物が揺れないように設計されたバイク専用のリュックサックを選ぶことが極めて大切です。多くのバイク用リュックには、肩だけでなく胸と腰の位置で体を固定するチェストストラップやウエストベルトが装備されています。これらを正しく装着することで、リュックが体と一体化し、荷重が分散されて負担が軽減されるとともに、走行中の安定性も向上します。

釣竿を背負う場合は、特に周囲への配慮が求められます。竿先が後方に大きくはみ出していると、狭い場所を通過する際に障害物に引っ掛けたり、他の車両や歩行者に接触したりする危険性が高まります。このリスクを避けるためには、仕舞寸法が60cm以下になるような、コンパクトなパックロッドや振り出し竿を選ぶのが賢明です。そして、リュックのサイドポケットやコンプレッションストラップを利用して、竿ができるだけ体から離れないように、かつ垂直に近い角度で固定する工夫が求められます。手軽さというメリットを享受するためには、それに伴うリスクを深く理解し、安全を最優先する姿勢が不可欠です。

バイクへの積載量を増やす工夫

バイクは、その構造上、車に比べて積載できる荷物の量が絶対的に限られています。だからこそ、いかに工夫を凝らして積載量を確保し、効率的にパッキングするかが、バイク釣りを快適に楽しむための重要な鍵となります。

前述の通り、リアキャリアを土台とし、リアボックスやサイドケースを追加装備することが積載量アップの王道です。これらを組み合わせることで、ほとんどの日帰り釣行や、工夫次第では1泊程度のキャンプ釣行にも対応できるほどの積載キャパシティを確保できます。特に、濡らしたくない着替えや、衝撃に弱い電子機器(カメラ、モバイルバッテリーなど)、そして貴重品などは、防水性と防盗性を兼ね備えたハードケースに収納するのが最も安心できる方法です。

また、意外と見落としがちなのが、タンデムシート(後部座席)上のスペースです。ここに専用のシートバッグを取り付けることで、積載量を大幅に増やすことができます。シートバッグは、バイクのシート形状に合わせて設計されており、付属のベルトで簡単に、かつ強固に固定することが可能です。容量が可変式のモデルを選べば、荷物の量に応じてバッグの大きさを調整できるため、非常に便利です。

積載装備を充実させることと並行して、持っていく道具そのものを見直し、コンパクト化を図るという視点も極めて重要です。

  • 釣竿:仕舞寸法が短いマルチピースのパックロッドや、振り出し式の竿を選ぶ。
  • タックルボックス:その日の釣りに必要なルアーや仕掛けだけを厳選し、小型のケースに移し替える。
  • その他:椅子やテーブルはアウトドア用の軽量・コンパクトな折りたたみ式を選ぶ。

このように、「いかに積むか」だけでなく、「いかに減らすか」を常に考えることが、限られたスペースを最大限に活用し、スマートで快適なバイク釣りを実現するためのコツと言えるでしょう。

釣り向きの250ccおすすめバイク

バイクで釣りに行く際、どの排気量のバイクを選ぶかは、釣りのスタイルや主な移動ルートに大きく影響します。中でも250ccクラスは、車検が不要で維持費を比較的安く抑えられる経済性、高速道路を走行できる動力性能、そして市街地や林道でも扱いやすい軽量な車体といった要素を高い次元でバランスさせており、バイク釣りの相棒として非常に適したクラスと考えられます。

この250ccクラスの中で、特に釣りという用途におすすめのバイクタイプをいくつか紹介します。

アドベンチャータイプ

スズキのVストローム250やBMWのG310GSに代表されるアドベンチャーバイクは、まさにバイク釣りのための万能選手と言えるでしょう。舗装路での長距離巡航性能と、多少の未舗装路なら問題なく走破できる性能を両立しています。釣り場によっては、最後の数百メートルが砂利道や締まった土の道ということも少なくありません。そんな場面で、アドベンチャーバイクの走破性は大きな安心感をもたらしてくれます。また、多くのモデルは大型のリアキャリアを標準装備していたり、純正オプションでサイドケースが用意されていたりと、積載性を重視した設計になっている点も釣り人にとっては大きな魅力です。

オフロードタイプ

ホンダのCRF250Lのような本格的なオフロードバイクは、よりアグレッシブに秘境のポイントを攻めたいアングラーにとって最高の選択肢です。林道の奥深くにある渓流や、獣道の先にある野池など、他のバイクでは到底たどり着けないような場所へアクセスできる唯一無二の走破性を誇ります。ただし、シート高が高く、高速道路での巡航はアドベンチャータイプに比べて快適とは言えないため、長距離移動が多い場合はある程度の割り切りが必要です。

カブシリーズ

ホンダのクロスカブ110やCT125ハンターカブといった、いわゆるカブ系のバイクも根強い人気を誇ります。その理由は、驚異的な燃費性能と、非常に高い耐久性、そして豊富なカスタムパーツによる拡張性の高さにあります。大きなリアキャリアは積載性も抜群で、まさに「遊べるバイク」の代表格です。

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バイクタイプ代表的な車種メリットデメリット
アドベンチャーVストローム250積載性、快適性、悪路走破性のバランスが良いオフロード専門モデルよりは重い
オフロードCRF250L圧倒的な悪路走破性、軽量高速巡航が苦手、積載性は工夫が必要
カブ系CT125ハンターカブ燃費、耐久性、カスタム性が高い高速道路は走行不可(125cc以下)
スクーターPCXシート下収納、手軽さ、快適性未舗装路は苦手

これらの特徴を参考に、ご自身の主なフィールドや釣りのスタイルに最適な一台を見つけてください。

バイクで釣りを楽しむための知識

バイクで釣りを楽しむための知識
  • 知らないと危険な積載の違反とは?
  • バイク釣りの楽しい魅力に迫る
  • 安全に楽しむための装備と心構え
  • 【総まとめ】さあ、最高のバイクで釣りに出かけよう

知らないと危険な積載の違反とは?

バイクに荷物を積んで釣りに出かける手軽さと楽しさは格別ですが、その際には道路交通法で定められた積載制限を必ず遵守する必要があります。このルールは、単に交通違反の切符を切られないようにするためだけのものではありません。過積載や不適切な積載は、バイクの操縦安定性を著しく低下させ、ライダー自身だけでなく、周囲の交通にも危険を及ぼす重大な事故の原因となり得ます。法律を正しく理解し、安全な範囲で荷物を積むことは、バイク乗りとしての責任であり、楽しい釣りを続けるための大前提です。

法律で定められている主な積載制限について、具体的に見ていきましょう。

積載物の重量制限

積載できる荷物の総重量は、バイクの排気量によって上限が定められています。

  • 50cc以下の原動機付自転車(原付一種):30kgまで
  • 51cc以上の自動二輪車:60kgまで

一見すると十分な重量に思えるかもしれませんが、釣り道具は意外と重さがあります。例えば、10Lのクーラーボックスに氷と飲み物を入れ、釣った魚(例えば2kgのシーバス)を入れると、それだけで15kg近くになることもあります。これにタックルボックス、ロッド、リール、ウェアなどを加えると、特に原付の場合は上限に近づく可能性があるため、注意が必要です。

積載物のはみ出し制限

荷物のはみ出しに関しては、重量以上に厳格なルールが定められており、特に注意が必要です。この制限は、バイク本体の幅や長さではなく、「乗車装置(シート)」や「積載装置(キャリア)」を基準に計測される点を覚えておきましょう。

  • :積載装置(キャリアなど)の幅から、左右にそれぞれ15cmを超えてはみ出してはいけません。(合計30cmまで)
  • 長さ:積載装置の長さから、後方に30cmを超えてはみ出してはいけません。
  • 高さ:地面から計測して、2.0mの高さを超えて積んではいけません。

特にワンピースのバスロッドなど、仕舞寸法の長い釣竿を運ぶ際は、この「長さ」や「幅」の制限に抵触しやすくなります。ロッドホルダーの角度を調整するなどして、規定の範囲内に収まるよう工夫しなければなりません。

これらの制限を超えて積載して走行した場合、「積載物大きさ制限超過」の交通違反となり、違反点数1点と反則金(二輪車の場合は6,000円)が課せられることがあります。しかし、罰則以上に、荷物の落下やバランスの喪失による事故のリスクを重く受け止めるべきです。

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項目制限内容釣りにおける注意点
重量自動二輪:60kgまで魚、氷、飲み物を含めた総重量を意識する
キャリア等から左右各15cmまで幅の広いクーラーボックスやタックルボックスに注意
長さキャリア等から後方30cmまで仕舞寸法の長いロッドの積載方法に特に注意が必要
高さ地上から2.0mまで荷物を高く積み上げすぎない

>>道路交通法で定められた積載制限

バイク釣りの楽しい魅力に迫る

バイク釣りの楽しい魅力に迫る

バイクで釣りに行くという行為には、単に「釣り場への移動」という言葉だけでは到底表現しきれない、深く、そして多層的な魅力が満ちています。それは、車での釣行とは全く質の異なる、豊かで特別な体験を提供してくれます。

移動時間そのものがエンターテイメントになる

最大の魅力は、釣り場へ向かう移動時間そのものが、最高のエンターテイメントに変わることです。車という箱に守られた空間から景色を眺めるのではなく、全身で自然と対話しながら走る感覚は、バイクならではのものです。朝の冷涼な空気、潮の香りを含んだ海風、木々の間を吹き抜ける山の匂い。そうした五感を刺激する情報が、釣りの期待感を徐々に、しかし確実に高揚させてくれます。海岸線に沿ってカーブを駆け抜ける爽快感や、緑深い林道をゆっくりと進む心地よさは、釣果とは別の、確かな「幸せ」をライダーにもたらしてくれるのです。

圧倒的な機動力と開拓する喜び

バイクが持つ優れた機動力は、釣りという趣味において計り知れないアドバンテージとなります。普通乗用車では進入をためらうような狭い農道や、駐車スペースが皆無に等しい小さな漁港の片隅にも、バイクなら臆することなく分け入っていくことができます。これにより、これまで地図上でしか知らなかった、あるいは存在すら知らなかった未開拓の穴場ポイントを発見できる可能性が劇的に広がります。駐車場所を探して右往左往するストレスから解放され、気になる場所があればすぐに停まって様子を窺えるフットワークの軽さは、ポイント移動を繰り返すランガンスタイルの釣りにも最適です。自分だけの「秘密の場所」を見つけ出す喜びは、バイクアングラーだけが味わえる特権と言えるでしょう。

「絞り込む」ことで養われる思考

限られた積載スペースは、一見するとデメリットに思えるかもしれません。しかし、これをポジティブに捉えれば、自分の釣りをより深く見つめ直す良い機会となります。「あれもこれも」と無尽蔵に道具を持ち込むことができないからこそ、「今日の状況で本当に必要なものは何か?」を真剣に考えざるを得ません。自分の得意な釣り方、信じているルアー、絶対に外せない装備。そうした自分の釣りの「軸」が、この取捨選択の過程で明確になっていきます。無駄を削ぎ落とし、洗練された装備で釣りに臨むスタイルは、非常にスマートであり、一つの道具を深く使いこなす技術の向上にも繋がっていくのです。

安全に楽しむための装備と心構え

バイク釣りの素晴らしい魅力を心ゆくまで享受するためには、何よりもまず「安全」に対する深い意識と、そのための具体的な準備が不可欠です。バイクは車と異なり、ライダーの身体が外部に直接露出しています。この構造的な違いが、万が一の事故の際に怪我の程度を大きく左右することを、常に念頭に置いておく必要があります。

適切なライディングギアの着用

自分自身の生命と身体を守るための最も基本的かつ重要な装備が、ライディングギアです。これらは単なるファッションではなく、それぞれが重要な機能を持っています。

  • ヘルメット:頭部を保護する最重要装備です。顎までしっかりと保護できるフルフェイスタイプやシステムタイプが最も安全性が高いとされています。
  • ジャケット・パンツ:肩、肘、背中、膝などにプロテクターが内蔵されたバイク専用品を選びましょう。万が一の転倒時に、路面との摩擦による擦過傷や、衝撃による骨折のリスクを大幅に軽減してくれます。
  • グローブ:操作性を向上させるだけでなく、転倒時に手をついた際の怪我を防ぎます。また、長時間の運転による手の疲労や振動を軽減する効果もあります。
  • シューズ:足首まで保護できるライディング用のブーツやシューズが理想です。くるぶしの保護や、不意の転倒時にバイクの下敷きになった際の圧迫から足を守る役割を果たします。

釣り場は郊外にあることが多く、長距離を走行するケースも少なくありません。適切な装備は、有事の際の保護性能はもちろん、走行中の風圧による疲労を和らげ、快適なライディングをサポートしてくれます。

天候への万全な備え

海辺や山間部の天気は非常に変わりやすく、さっきまで晴れていたのに突然雨が降り出す、ということは日常茶飯事です。そのため、コンパクトに収納できる上下セパレートタイプのレインウェアは、季節を問わず常に携帯しておくべき必須アイテムです。体が雨に濡れると、気化熱によって急激に体温が奪われます。体温の低下は、体力の消耗を早めるだけでなく、思考力や判断力の低下を招き、安全運転に深刻な影響を及ぼします。特に夏場であっても、濡れたままバイクで走行すると、走行風によって体が冷え切り、夏風邪や体調不良の原因となるため油断は禁物です。

疲労管理と余裕のある計画

バイクの運転は、ライダーが意識している以上に体力と精神力を消耗します。特に、釣りに夢中になって長時間竿を振った後や、釣果に恵まれず精神的に疲れた状態での帰路は、注意力が散漫になりがちです。車であればサービスエリアで仮眠をとることもできますが、バイクではそうはいきません。

  • こまめな休憩:1時間から1時間半に一度はバイクを停め、軽いストレッチをしたり、水分を補給したりして心身をリフレッシュさせましょう。
  • 無理のないスケジュール:移動時間と釣りをする時間の両方に余裕を持たせた計画を立てることが大切です。「もう少し釣りたい」という気持ちを抑え、体力が残っているうちに帰路につく勇気が、無事に帰宅するための鍵となります。

自身の体力を過信せず、常に余裕を持って行動すること。これが、バイク釣りを末永く楽しむための最も重要な心構えです。

【総まとめ】さあ、最高のバイクで釣りに出かけよう

この記事を通じて、バイクで釣りに出かけるための準備、必要な知識、そしてその計り知れない魅力について解説してきました。最後に、安全で充実したバイク釣りを実現するための重要なポイントを改めてまとめます。

  • バイク釣りは移動の過程すらも楽しみに変える特別なアクティビティ
  • 最初のステップはリアキャリアなどを活用した愛車の釣り仕様カスタム
  • 安全な釣竿運搬のためには専用のロッドホルダーが不可欠
  • ロッドホルダーは取り付け位置と竿への適合性を確認して選ぶ
  • クーラーボックスは10Lから15L程度の軽量コンパクトなモデルが最適
  • クーラーボックスの固定は滑り止め対策とベルトでの確実な固定が鍵
  • 荷物を背負うスタイルは手軽だが運転への影響と身体的負担を理解する
  • 道具を厳選しコンパクト化することも積載の重要なテクニック
  • 経済性と走行性能のバランスが良い250ccクラスは入門にもおすすめ
  • アドベンチャーバイクは積載性・快適性・走破性を兼ね備えた万能選手
  • バイクの積載には法律で定められた重量・幅・長さ・高さの制限がある
  • 規定を超えた積載は交通違反であり重大な事故につながるリスクを伴う
  • 安全装備の着用は自分を守るための最低限の義務と心得る
  • 急な天候変化に備えレインウェアは常に携帯する
  • 自身の体力を過信せずこまめな休憩と余裕のある計画を立てる
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