伝説の最終章が、今まさに始まろうとしています。
「CB1300ファイナルエディションの値上がり」が加速する中、「予約はいつまでだったのか?」「今からでも手に入るのか?」「買って後悔しないだろうか?」と、あなたの心は揺れ動いているかもしれません。
この記事では、既に入手困難となった新車の予約状況や、気になるファイナルエディション納車のリアルな現状、そしてオーナー達の本音の口コミを徹底的に調査。
未来の買取相場や値上がりの可能性まで深く掘り下げ、あなたの賢い選択を全力でサポートします。
最後の伝説を手に入れるための、最高の羅針盤がここにあります。
- 新車の予約状況と納車までの具体的な流れ
- 購入後に後悔しないための注意点とオーナーの口コミ
- 中古市場における将来的な値上がりの可能性
- 現在の買取相場と愛車を高く売るためのコツ
CB1300ファイナルエディション値上がりの現状

- 最新の予約状況と今後の見通し
- 新車の予約はいつまで可能なのか
- ファイナルエディション納車までの期間
- オーナーが語るリアルな口コミ評価
- 購入後に後悔しないためのポイント
最新の予約状況と今後の見通し
CB1300ファイナルエディションは、その名の通り30年以上にわたる歴史の集大成となるモデルであることから、2025年2月21日の正式発表直後から、全国のホンダ正規ディーラーであるホンダドリーム店に予約が殺到する事態となりました。
多くの店舗で初期生産分は早々に予約で埋まり、SNSなどでは予約完了の報告が相次いだ一方で、出遅れてしまったユーザーからは嘆きの声も聞かれました。現在の状況に目を向けますと、メーカーが公式に設定した予約受付期間はすでに終了しています。このため、今から新車を正規ルートで注文することはできません。
今後の見通しとしては、全国のホンダドリーム店が自店用に確保している在庫車両、あるいは何らかの事情で発生したキャンセル車両を探す以外に新車を入手する方法はなくなりました。しかし、シリーズ合計の生産計画台数が3,400台と、過去の30周年記念モデル(720台)などに比べて多めに設定されていたとはいえ、その人気は予想をはるかに上回っています。
特に、オーリンズ製の前後サスペンションとブレンボ製フロントブレーキキャリパーを標準装備した「SP」モデルや、プロジェクトBIG-1の初代モデルCB1000 SUPER FOURを彷彿とさせるカラーリング「パールサンビームホワイト」には人気が集中しており、これらのモデルの在庫を見つけるのは非常に困難な状況が続くと考えられます。まさに情報戦の様相を呈しており、熱意のあるユーザーは近隣店舗だけでなく、広範囲にわたって問い合わせを行っているようです。
新車の予約はいつまで可能なのか
前述の通り、CB1300ファイナルエディションの新車予約には明確な最終期限が設けられており、すでにその期間は過ぎています。ホンダの公式発表によると、予約の受付期間は2025年6月30日(月)まででした。この日付は、購入を検討していたすべての人にとって、絶対的なデッドラインとなりました。
この期限を過ぎた現在、メーカーへの新規オーダーは完全にストップしています。したがって、今から新車を手に入れるには、全国のホンダドリーム店が顧客への引き当て分とは別に確保している可能性のある、ごくわずかな在庫分を探し出すしか方法はありません。
しかし、7月以降に「やはり欲しい」と思い立った場合、希望するモデルやカラー、グレードを自由に選べる可能性は限りなくゼロに近いのが厳しい現実です。過去の人気限定モデル、例えばCB400SFのファイナルエディションなどでは、受注期間内であっても年間の生産上限台数に達し、予定より早く受付を終了した例も存在しました。そのため、多くの熱心なファンは、発表後すぐにアクションを起こし、期間内に予約を完了させています。
以上の点を踏まえると、日本のバイク史に名を刻むであろう名車の最後を新車で手に入れるという貴重な機会は、実質的に終了したと考えるのが妥当です。
ファイナルエディション納車までの期間

CB1300ファイナルエディションを予約してから、実際にオーナーとして走り出すまでの期間は、契約のタイミングや選択したモデル、さらには販売店の配車枠によって大きく異なりました。SNSなどの納車報告を参考にすると、早い方では契約から1ヶ月程度で納車されたケースもあります。一方で、人気が集中したSPモデルや特定のカラーでは、3ヶ月から半年以上、場合によっては年内の納車が難しいと告げられたケースもあったようです。
初めてバイクを購入する方にも分かりやすいように、一般的な納車の流れをステップごとに、より詳しく解説します。
| ステップ | 内容 | 補足事項 |
| 1. 相談・見積もり | 最寄りのホンダドリーム店へ訪問し、希望モデル、カラー、オプションを伝える。 | この段階で納期のおおよその目安が提示された。クイックシフター等が人気オプション。 |
| 2. 契約・支払い | 見積もり内容に納得後、売買契約を締結。申込金(頭金)の支払いやローン審査を行う。 | 契約書に署名・捺印が必要。ローンの場合は審査に数日かかることもあった。 |
| 3. 必要書類の提出 | 車両登録に必要な住民票(発行3ヶ月以内)や印鑑などを店舗へ提出する。 | 書類に不備があると手続きが遅れるため、早めの準備が推奨された。 |
| 4. 納車日の決定 | 車両が店舗に到着する目処が立つと、担当者から連絡が入る。PDI(納車前点検)の日程を調整し、最終的な納車日を確定。 | この連絡を心待ちにしていたユーザーが多数。 |
| 5. 納車当日 | 店舗で車両の機能説明を受け、書類に最終サイン。任意保険の加入手続きを完了させ、ついに愛車と対面。 | 保険は納車日から有効になるように手配しておく必要がある。 |
特にオーリンズ製の高性能な足回りを持つSPモデルは、世界的な部品供給の都合や組み立て工程の複雑さから、STD(スタンダード)モデルに比べて納期が長くなる傾向が顕著に見られました。少しでも早く乗りたいと考えた一部のユーザーは、比較的納期の早いSTDモデルを選択するか、キャンセルが出た車両がないか複数の店舗に在庫状況を確認するといった動きも見られました。
オーナーが語るリアルな口コミ評価
すでに納車され、CB1300ファイナルエディションと共に走り出しているオーナーからは、所有する喜びにあふれた満足度の高い声がSNSやバイク情報サイトに数多く寄せられています。羨ましくも参考になるリアルな口コミを、高評価な点と注意が必要な点に分けて見ていきましょう。
オーナーからの高評価ポイント
やはり、CBシリーズの伝統を感じさせる秀逸なデザインと、30年以上の歳月をかけて熟成された完成度の高い走行性能、そして何物にも代えがたいファイナルモデルならではの特別感に満足しているオーナーが多いようです。特に、長年CBシリーズを乗り継いできたベテランライダーや、ホンダファンからの評価が際立っています。
- デザインと所有感について:「PROJECT BIG-1の初代、CB1000SFを彷彿とさせるカラーリングがとにかく最高。特にタンクのウイングマークではなく旧タイプのHONDAロゴが採用されている点に痺れる。ガレージでこれを眺めているだけでお酒が何杯も飲める」
- 扱いやすさについて:「2021年モデルから採用された電子制御スロットル(スロットルバイワイヤ)のおかげで、この巨体とは思えないほど発進がスムーズで扱いやすい。長距離ツーリングでの右手首の疲労度が以前のモデルと全く違う」
- 走行性能について:「SPモデルのオーリンズ製サスペンションとブレンボ製ブレーキはまさに絶品。路面に吸い付くような安定感としなやかさで、安心してコーナーに飛び込める。ワインディングを走るのが本当に楽しい」
- ステータス性について:「『最後の直4ビッグネイキッド』というステータス性はやはり大きい。サービスエリアや道の駅で、同年代のライダーからよく声をかけられるのが嬉しい。一種の誇らしさを感じる」
オーナーが正直に語る注意点
一方で、もちろん素晴らしい点ばかりではありません。現実的なデメリットとして挙げられるのは、やはりその圧倒的なまでの「重さ」と、現代のバイクとしては決して良いとは言えない「燃費」、そして大排気量エンジンならではの「熱量」です。
- 熱量と渋滞について:「街中でのストップアンドゴーや渋滞路は少し気を使う。夏場に股下から上がってくるエンジンの熱量もかなりのものだ。特に真夏の都心部では覚悟が必要」
- 取り回しの重さについて:「平坦なアスファルト上なら問題ないが、少しでも傾斜のある場所や砂利道での取り回しには本当に神経を使う。一度バランスを崩すと支えきれない。立ちゴケのリスクは常にあると覚悟している」
- 燃費について:「燃費はツーリングメインでリッター17km前後。高速道路を淡々と走っても20km/Lを超えるのは難しい。燃料タンクは21Lと大きいが、もう少し伸びてくれると嬉しいのだが…」
これらの口コミから、CB1300ファイナルエディションは、日常の足として気軽に乗るバイクというよりも、主に週末のツーリングなど、ゆったりと長距離を走るシーンでその真価を最大限に発揮する、大人のための趣味性の高い乗り物だということがうかがえます。
購入後に後悔しないためのポイント
200万円を超える高価な買い物であるCB1300ファイナルエディション。憧れの気持ちだけで購入に踏み切り、「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、事前に冷静に検討しておくべき3つの重要なポイントが存在します。
1. 車両の重さと取り回しを現実的に理解する
CB1300シリーズの車両重量は、SUPER FOURで266kg、SUPER BOL D’ORでは272kgにも及びます。これは現代の大型バイクの中でも特に重い部類に入り、その堂々とした風格と安定感の源泉でもあります。しかし、この重さは時にライダーにとって大きな負担となります。
店舗で一度跨るだけでなく、可能であれば店員の許可を得て、エンジンをかけずに少し押してみるなど、その重量感を全身で体感しておくことが非常に大切です。特に、ご自身の体力や体格、そして自宅の駐車スペースの状況(狭さや傾斜の有無)を現実的に考慮する必要があります。日々の出し入れが大きなストレスになる可能性があることは、絶対に無視できないポイントです。
2. 維持費を具体的にシミュレーションしておく
車両本体価格の高さに目が行きがちですが、購入後に必ず発生する維持費も事前に考慮に入れなければなりません。大型バイクの維持費は、車検のない250ccクラスなどと比較すると決して安くはありません。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
| 軽自動車税 | 6,000円(年額) | 毎年4月1日時点の所有者に課税されます。 |
| 任意保険料 | 30,000円~100,000円(年額) | 年齢や等級、補償内容、保険会社により大きく変動します。 |
| メンテナンス費用 | 30,000円~(年額) | オイル交換(年1~2回)、定期点検などが含まれます。 |
| タイヤ交換費用 | 70,000円~100,000円程度 | 2~3年に1回が目安。高性能なタイヤが指定されています。 |
| 車検費用 | 50,000円~80,000円程度 | 2年に1回。消耗品の交換があればさらに費用は加算されます。 |
特にタイヤはサイズが大きく高性能なものが指定されているため、前後交換時には大きな出費となります。これらの費用をあらかじめ計算し、無理のないバイクライフの計画を立てることが、長く楽しむための秘訣です。
3. ファイナルエディションである必要性を自問する
「最後のモデル」という言葉の響きは、バイク好きにとって非常に魅力的で、所有欲を強く刺激します。しかし、一度冷静になって、「自分にとって本当にファイナルエディションでなければならないのか」を考えてみることも大切です。
基本的な走行性能、特に2021年モデルから搭載された電子制御スロットルやライディングモード、クルーズコントロールといった先進機能は、2021年以降のモデルと大きくは変わりません。もし、最新の電子制御による快適な走りや、SPモデルの優れた足回りを純粋に体感したいだけであれば、価格がこなれてきた高年式の中古車という選択肢も十分に合理的です。ファイナルエディションでなければならない理由は何か、その特別なカラーリングや所有感に、価格差以上の価値を本当に感じるか、ご自身の心に問いかけてみることをお勧めします。
CB1300ファイナルエディション値上がりの将来性

- 中古市場での値上がりの可能性は?
- 最新の買取相場と今後の動向
- 状態の良い中古車の見つけ方とは
- 既存モデルの中古相場への影響
- 【総まとめ】cb1300ファイナルエディション 値上がりの最終予測
中古市場での値上がりの可能性は?

CB1300ファイナルエディションが将来的に中古市場で高騰する可能性は、結論から言うと十分に考えられます。しかし、それが「いつ」「どの程度」になるかについては、短期的な視点と長期的な視点で分けて冷静に分析する必要があります。
まず、短期的な視点(~2026年頃)では、新車の納車が続いている期間や納車直後は、中古車価格が急激に高騰する可能性は低いと見られます。生産計画台数が3,400台と限定モデルとしては比較的多めに設定されているため、需給バランスが極端に崩れるとは考えにくいからです。むしろ、「憧れで買ったものの、やはり自分には重すぎた」「ライフスタイルの変化で乗る時間がなくなった」といった理由で、納車直後にやむなく手放すオーナーが出てくることも十分に考えられます。そうなれば、一時的に新車価格とほぼ同等か、それをわずかに下回る走行距離の極めて少ない「未使用車に近い中古車」が市場に出てくる可能性すらあります。
しかし、長期的な視点で見ると話は大きく変わってきます。メーカーによる生産が完全に終了し、新車での入手が不可能になった後、その希少価値は年月をかけて着実に高まっていくと予測されます。日本の二輪車史に名を刻むであろう「最後の直列4気筒ビッグネイキッド」の最終モデルとして、特に以下のような条件が揃った車両は、将来的に投機的な価値も含む高値で取引されるコレクターズアイテムになる可能性があります。
将来的な高騰が期待される車両の条件
- SPモデルであること: やはり上位グレードの人気は根強いものがあります。オーリンズやブレンボといった付加価値の高いパーツは、価値を維持しやすい傾向にあります。
- 低走行距離であること: 走行距離は中古車の価値を測る最も大きな指標の一つです。年間走行距離が1,000km未満のような個体は特に評価が高くなります。
- 無転倒・屋内保管であること: 外装のコンディションは非常に重要です。立ちゴケによる傷一つない美しい状態が保たれていれば、価値は大きく上がります。
- ノーマル状態を維持していること: カスタム車よりも、メーカー出荷時の状態を維持したノーマル車の方が、コレクターからの需要が高まる傾向にあります。
過去に生産終了したカワサキのZRX1200 DAEG Final Editionなども、生産終了から数年かけて中古相場が新車価格を上回るまで上昇した経緯があります。CB1300ファイナルエディションも同様の道を辿る可能性は非常に高いと考えられます。
最新の買取相場と今後の動向
現在CB1300を所有しており、ファイナルエディションへの乗り換えや売却を検討している方にとって、現在の買取相場は最大の関心事の一つです。2025年現在、CB1300シリーズの買取相場は、年式や走行距離、車両の状態にもよりますが、全体的に非常に高い水準で安定していると言えます。
特に、前述の通り電子制御スロットルが搭載された2021年以降のモデルや、オーリンズ・ブレンボを装備したSPモデルは、驚くような高額査定が期待できます。大手バイク買取専門店の公開データや実際の取引事例を見ると、SC54後期の高年式・低走行モデルでは、状態が良ければ150万円を超える買取価格が付くケースも珍しくありません。
今後の動向としては、ファイナルエディションの登場と生産終了が確定したことにより、CB1300シリーズ全体の希少価値が高まり、買取相場はもう一段階上昇する可能性を十分に秘めています。新車への乗り換えを理由に程度の良い中古車が一時的に市場に増える可能性もありますが、それを上回る需要が中古市場にあれば、相場は高値を維持、あるいはさらに上昇していくでしょう。
愛車を1円でも高く売るためには、必ず複数の買取業者に査定を依頼する「相見積もり」を取り、競争させるのが基本です。また、カスタムしている場合は、取り外したノーマルパーツを必ず保管しておき、査定時に提示することが査定額アップに繋がる非常に重要なポイントになります。
状態の良い中古車の見つけ方とは

残念ながらファイナルエディションを新車で手に入れられなかった場合や、予算の都合で中古車を狙う場合に、どのようにして数多ある中古車の中から、本当に状態の良い「当たり」の一台を見つければよいのでしょうか。後悔しないための中古車選びのコツを、3つのステップで詳しくご紹介します。
1. 信頼できる販売店をパートナーに選ぶ
中古車選びは、バイク選びであると同時に「お店選び」でもあります。どれだけ良い車両に見えても、販売店のサポート体制が整っていなければ、購入後にトラブルが発生する可能性があります。全国に店舗網を持つ大手バイクショップや、特定のメーカー、特にホンダ車を専門に扱うお店は、独自の基準で車両を厳しくチェックしており、整備記録がしっかりしている場合が多いです。また、購入後の保証制度が充実しているかも重要な判断基準となります。目先の価格だけで判断せず、購入後のアフターサービスまで含めて、長く付き合える信頼できるお店を選びましょう。
2. 自分の目で車両の状態を細かくチェックする
どれだけ評判の良いお店であっても、最終的に判断するのは自分自身の目です。中古車選びでは、現車確認が必須のプロセスとなります。以下のポイントを重点的に、納得いくまでチェックしてください。
| チェック項目 | 主な確認ポイント |
| エンジン周り | エンジンをかけてもらい、異音や白煙がないか確認。エンジン下部にオイル漏れや滲みがないかもチェック。 |
| 足回り | フロントフォークのインナーチューブに点錆やオイル漏れがないか。前後サスペンションを手で押し込み、スムーズに動くか確認。 |
| フレーム・外装 | ハンドルストッパーに打痕がないか(転倒の指標)。タンクの内部に錆がないか。目立たない部分に転倒による傷やカウルの割れ、再塗装の跡がないか。 |
| 電装系 | ライト、ウインカー、ホーンなどが正常に作動するか。メーターの表示に異常がないか。 |
| 消耗品 | タイヤの溝は十分残っているか、製造年は古すぎないか。ブレーキパッドの残量や、チェーン・スプロケットの摩耗状態はどうか。 |
特にCB1300のような重量車は、不意の立ちゴケによる傷がハンドルエンドやレバー先端、マフラー、エンジンカバーなどに見られることが多いです。小さな傷は気にしないという方もいるかもしれませんが、フレームにまで影響が及ぶような大きなダメージがないかは、プロの目を持つ店員さんと一緒にしっかり確認しておきたいですね。
3. 走行距離と年式のバランスを総合的に見る
走行距離が極端に少ない高年式車は一見魅力的に見えますが、長期間ほとんど動かしていなかった、いわゆる「盆栽バイク」の可能性もあります。その場合、ゴム部品の劣化やバッテリーの消耗が進んでいることも考えられます。逆に走行距離が多少多くても、前のオーナーが愛情を持ってしっかりと定期的なメンテナンス(オイル交換など)を行ってきた車両の方が、機関の調子が良いことも少なくありません。可能であれば整備記録簿を確認させてもらい、過去のメンテナンス履歴を把握することが、良い個体を見抜く上で非常に重要です。
既存モデルの中古相場への影響
ファイナルエディションの登場と生産終了は、これから市場に出てくる中古車だけでなく、すでに流通している既存のCB1300シリーズ、特に高年式モデルの中古車相場にも大きな影響を与える可能性があります。
その主な理由は、ユーザー層の需要の変化です。ファイナルエディションの価格が高く手が出せないと感じたユーザーや、残念ながら受注期間に間に合わなかったユーザーが、「それならば、装備が近く状態の良い高年式中古車を」と考えるようになるからです。これにより、中古市場全体の需要が底上げされ、結果として相場が上昇する可能性が考えられます。
特に中古市場で今後、人気と価格が上昇すると注目されるのは、以下のモデルです。
- 2021年〜2024年モデル(STD/SP): 電子制御スロットルやライディングモード、クルーズコントロールなど、ファイナルエディションとほぼ同等の最新電子制御を搭載しています。特にSPモデルは足回りも共通であり、中古車としての価格面での割安感から、ファイナルを買い逃した層の有力な受け皿となり、人気が高まる可能性が最も高いです。
- 2018年〜2020年モデル(SP): 現行SPモデルと同様にオーリンズ製サスペンションとブレンボ製ブレーキを装備した最初のモデルです。電子制御は搭載されていませんが、その分アナログな乗り味を好む層からの根強い支持があります。ファイナルSPは高すぎる、と感じる層からの安定した需要が見込めます。
- 30周年記念モデル(2023年): 期間限定の受注生産だったため、元々の流通台数が少なく希少価値が高いモデルです。ファイナルエディションの登場で、CBシリーズの歴史的価値が再認識される中、コレクターズアイテムとしての価値がさらに高まり、相場が一段階上昇する可能性があります。
一方で、2014年以前の5速ミッションモデルや、さらに古いキャブレター仕様のモデル(SC40)については、ファイナルエディション登場による直接的な値上がり効果は限定的かもしれません。しかし、CB1300シリーズ全体の注目度が高まることで、市場から程度の良い車両が減少し、結果的に優良な個体の相場が緩やかに上昇していくことは十分に考えられます。
【総まとめ】CB1300ファイナルエディション値上がりの最終予測
この記事で解説したCB1300ファイナルエディションの値上がりに関する情報を、重要なポイントとしてまとめます。
- 新車の公式予約受付は2025年6月30日をもって終了した
- 現在、新車を手に入れるには全国の店舗在庫を探すしかない
- 特にSPモデルや人気カラーの在庫発見は極めて困難
- 生産台数はシリーズ合計で3,400台と公式に発表されている
- 納車期間は予約時期やモデルにより1ヶ月から半年以上と幅があった
- オーナーの口コミでは伝統のデザインや熟成された走行性能が高く評価されている
- 一方で注意点として車両の重さ、エンジンの熱、燃費が挙げられる
- 購入前には重さの体感と詳細な維持費のシミュレーションが不可欠
- ファイナルに固執せず高年式の中古車も有力な選択肢となり得る
- 中古市場では短期的に未使用車が高値で流通する可能性がある
- 長期的には希少価値から価格が高騰する可能性が非常に高い
- 特に低走行でノーマル状態を維持したSPモデルは値上がりが期待される
- 現在のCB1300シリーズ全体の買取相場は高い水準で安定している
- ファイナル登場で既存の高年式モデルの中古相場も上昇傾向にある
- 状態の良い中古車選びは信頼できる販売店をパートナーに選ぶことから始まる
