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おしゃれな「バイクの靴」特集!メンズ・レディース別、安全靴との違いも徹底解説

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おしゃれな「バイクの靴」特集!メンズ・レディース別、安全靴との違いも徹底解説

バイクに乗る際の足元で、悩んでいませんか?

「安全性は絶対に譲れない。でも、デザインは妥協したくない…」そんなジレンマを抱えるライダーは少なくありません。

かつては機能性重視の武骨な製品が主流だったバイクの靴ですが、今や驚くほど進化し、おしゃれなデザインが溢れています。

とはいえ、一般的なスニーカーや話題の安全靴と具体的に何が違うのか? ワークマンで探せる手頃なモデルの性能は? 自分のアメリカンスタイルのバイクに似合うクラシックなブーツはどこにある?

この記事では、そんな疑問を持つあなたのために、メンズ・レディースを問わず「安全性」と「おしゃれ」を高いレベルで両立するバイク用シューズの選び方を徹底解説。

あなたのバイクライフを格上げする、最適な一足がきっと見つかります。

この記事でわかること
  • おしゃれなバイク用シューズの基本的な機能性
  • 安全靴や一般の靴との具体的な違い
  • メンズ・レディース・スタイル別の選び方
  • 防水性やBOAシステムなど便利な機能の詳細
目次

なぜバイクの靴はおしゃれに進化した?

  • バイク用シューズの保護性能とは
  • 普段履きできるデザインが人気
  • 安全靴とは違うバイク用の機能
  • メンズ向けおしゃれシューズの特徴とおすすめ3選
  • レディース向けおしゃれシューズの特徴とおすすめ3選

バイク用シューズの保護性能とは

バイク用シューズが備える最も大切な役割は、万が一の転倒時に足へのダメージを最小限に抑える保護性能です。

公道での走行中、不意のアクシデントで転倒した場合、足は非常に大きなダメージを受けやすい部位です。特に足首やくるぶし、つま先やかかとは、路面との摩擦や車体との接触により、複雑な怪我につながるケースが少なくありません。

このため、ライディングシューズの多くは、こうした怪我のリスクを軽減するための専門的な工夫が施されています。例えば、くるぶしや、かかと、つま先といった衝撃を受けやすい部分には、硬質プラスチックやウレタン素材で作られたプロテクター、あるいは衝撃吸収パッドが内蔵されています。これにより、転倒時に強い衝撃が加わったり、アスファルトなどの路面との摩擦が発生したりしても、足を守る構造になっています。

また、左足の甲部分には「シフトパッド」と呼ばれる当て布やゴム素材による補強がされているのも大きな特徴です。これは、マニュアルトランスミッションのバイクでギアを変更(シフトチェンジ)する際、シフトペダルが靴に当たり続けることで生じるすり減りを防ぎます。同時に、ペダル操作の感触を掴みやすくし、操作性を高める役割も果たしています。

普段履きできるデザインが人気

最近のバイク用シューズのトレンドは、高い保護性能を維持しつつ、デザイン性が飛躍的に向上している点にあります。特に、バイクを降りた後もそのまま街を歩ける、普段履きに適したデザインが多くのライダーから人気を集めています。

その理由は、バイクの用途が多様化したためと考えられます。かつては趣味のツーリングが主な目的でしたが、現在では通勤や通学、買い物といった日常の移動手段としてバイクを活用する人が増えています。

ツーリング先で観光地を散策したり、カフェやレストランに立ち寄ったりする際も、いかにも「バイク用」といった武骨なブーツや派手なレーシングブーツでは、服装から浮いてしまうことがあります。このように考えると、一見すると普通のスニーカーやおしゃれなカジュアルブーツにしか見えないデザインは、非常に合理的です。

ただし、デザイン性を重視するあまり、安全性が犠牲になっていないか注意が必要です。例えば、くるぶしが露出するローカットモデルや、コストダウンのためにプロテクターが省略されている製品も一部に存在します。安全性を確保するためにも、デザインと保護機能(特にくるぶしが隠れるハイカットであることや、プロテクターの有無)のバランスをしっかりと見極めることが求められます。

安全靴とは違うバイク用の機能

バイク用シューズと安全靴は、どちらも足を守るという目的は同じですが、想定している危険性の種類が根本的に異なります。

安全靴は、主に建設現場や重機を扱う工場での使用を想定しています。そのため、「上からの重量物の落下」や「釘などの鋭利な物を踏み抜くこと」から足を守る設計が中心です。つま先に鉄や硬質樹脂の頑丈な「先芯(さきしん)」が入っているのが大きな特徴となります。

一方、バイク用シューズは「走行中の転倒」という、バイク特有のリスクを想定しています。つまり、側面からの衝撃(特にくるぶし)、路面を高速で滑っていく際の摩擦(高い耐摩耗性)、そして足首が本来曲がらない方向に過度にねじれることを防ぐ機能(剛性)が重視されます。

したがって、安全靴をバイク用として代用した場合、転倒時に最も守るべき「くるぶし」の保護が不十分になる可能性があります。また、安全靴の硬い先芯は、バイクの繊細なシフトペダルやブレーキペダルの操作を妨げ、かえって運転しにくくなる場合もあります。

両者の主な違いをまとめると、以下の表のようになります。

スクロールできます
比較項目バイク用シューズ安全靴
主な目的走行中の転倒から足を守る現場作業中の危険から足を守る
想定される危険・転倒時の衝撃(特にくるぶし)
・路面との摩擦 ・足首のねじれ
・重量物の落下(つま先)
・鋭利物の踏み抜き(靴底)
主な保護機能・くるぶしプロテクター
・高い耐摩擦性素材
・ねじれ防止の剛性
シフトパッド
・つま先の先芯(鉄や樹脂)
・踏み抜き防止ソール
操作性シフト操作などを考慮した設計ペダル操作は考慮されていない

メンズ向けおしゃれシューズの特徴とおすすめ3選

メンズ向けのおしゃれなバイク用シューズは、単に格好良いだけでなく、ライダーの安全性とバイクのスタイルを両立させる多様な進化を遂げています。

その背景には、バイクの楽しみ方や用途が多様化していることが挙げられます。例えば、アメリカンやクラシックバイクには、本革を使用した重厚感のあるワークブーツやエンジニアブーツが根強い人気を誇ります。これらは、履き込むほどにご自身の足に馴染み、革特有の味が出る経年変化も魅力の一つになっています。

一方で、スーパースポーツやネイキッドバイクには、レーシングブーツの技術やデザインを取り入れた、スポーティで高機能なモデルが好まれます。これらは保護性能が非常に高く、ペダル操作もしやすい設計が特徴です。

また、近年最も市場が拡大しているのが、街乗りや通勤・通学にも最適なカジュアルなスニーカータイプです。素材も、伝統的なレザーだけでなく、軽量でお手入れが容易なマイクロファイバー(人工皮革)や、通気性の良いメッシュ、カジュアルなキャンバス地など多岐にわたります。カラーリングも、定番のブラック、ブラウン、グレーといった落ち着いた色が主流ですが、最近は差し色を効果的に使ったデザインや、カーキ、ベージュなどのアースカラーも増えており、ファッションアイテムとして選ぶ楽しさが格段に広がりました。

ここでは、スタイルの異なる3つの代表的なおすすめモデルを紹介します。

RSタイチ DRYMASTER-FIT フープシューズ (RSS011)

引用元:タイチ公式

見た目はキャンバス地のハイカットスニーカーそのものですが、バイク用として非常に高い機能を持つモデルです。RSタイチ独自の防水・透湿素材「ドライマスター」を搭載しており、急な雨でも靴内が濡れるのを防ぎ、同時に湿気を逃がして蒸れを軽減します。

さらに、ダイヤル操作で素早く着脱とフィット感の調整ができるBOAフィットシステムを採用しており、靴紐を結ぶわずらわしさがありません。くるぶしや、かかと、つま先にはプロテクターも内蔵し、安全性もしっかり確保されています。街乗りやカジュアルな服装でのツーリングに最適です。

ただし、ソールは比較的柔軟で歩きやすい反面、本格的な長距離ツーリングやスポーツ走行を主にする方には、もう少し剛性の高いモデルの方が安心感があるかもしれません。

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アヴィレックス YAMATO (AV2100)

引用元:Amazon

ミリタリーブランドとして有名なアヴィレックスが手掛ける、定番の編み上げレザーブーツです。アメリカンスタイルやクラシックバイクとの相性は抜群で、本革ならではの重厚感とタフなデザインが大きな魅力となっています。

一見すると脱ぎ履きが大変そうに見えますが、内側にサイドジップが装備されているため、一度フィット感を調整すれば、あとはジッパーの開閉だけで簡単に着脱が可能です。また、左足にはシフトガードが搭載されており、シフトチェンジによるブーツ本体へのダメージを防ぎます。

注意点としては、本革製のため新品の状態では革が硬く感じることがあり、足に馴染むまで少し時間が必要です。また、防水機能は備わっていないため、雨天時の使用には別途ブーツカバーを用意するなどの対策が求められます。

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アルパインスターズ FASTER-3 DRYSTAR® SHOE

引用元:RIDEMOTO (岡田商事)公式

世界的なレースシーンで活躍するアルパインスターズが手掛ける、スポーティなライディングシューズです。軽量なマイクロファイバー素材を使用し、CE規格(欧州の安全基準)をクリアしたプロテクションをくるぶしやかかとなどに装備しており、スニーカータイプながら高い安全性を誇ります。

また、アルパインスターズ独自の透湿防水フィルム「DRYSTAR®(ドライスター)」も搭載し、天候を問わず快適に使用できる点も強みです。ペダル操作もしやすく、スポーツ走行から街乗りまで幅広く対応します。

ただし、デザインが非常にスポーティなため、服装や乗っているバイクのスタイル(特にアメリカンやクラシック系)によっては、全体のコーディネートが難しくなる場合も考えられます。

このように、メンズ向けシューズはデザインと機能が高度に融合しています。ご自身のバイクスタイルや主な用途(街乗りかツーリングか)、そしてファッションの好みに合わせて、最適な一足を選ぶことが、安全でおしゃれなバイクライフの鍵となります。

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レディース向けおしゃれシューズの特徴とおすすめ3選

女性ライダーの増加に伴い、レディース専用のおしゃれなバイク用シューズも非常に充実してきました。以前はメンズモデルの小さいサイズで代用することが多かったかもしれませんが、現在は大きく異なります。レディースモデルは、バイク乗車時の安全性を確保することはもちろん、女性特有のニーズやファッション性に応える工夫が凝らされている点が大きな特徴と言えるでしょう。

もっとも代表的な特徴は、バイク停車時の「足つき性」をサポートする機能です。信号待ちやUターン、坂道での停車時に、足が地面にしっかり着かないと不安を感じる女性ライダーは少なくありません。このため、ソール(靴底)全体が厚底仕様になっているモデルや、外からは分かりにくいインヒール(シークレットヒール)構造を採用したブーツが人気を集めています。これらは数センチの高さを稼げるため、立ちゴケの不安を物理的にも精神的にも軽減してくれます。

ただし、ソールが厚くなると、その分シフトペダルやブレーキペダルの操作感が変わる可能性があります。特にペダルの下に足を入れる動作が少し窮屈に感じることがあるため、購入後に少し慣れが必要になるかもしれない点は、留意しておくとよいでしょう。

また、デザイン面でも女性ライダーの嗜好に合わせた工夫が見られます。単にメンズモデルを小さくしたのではなく、女性の足型(一般的に幅が狭く、甲が低い傾向)に合わせた専用の木型(ラスト)を使用している製品が多く、フィット感が高いのが魅力です。シルエットもゴツくなりすぎないよう、細身ですっきりとしたデザインが主流となっています。カラーリングも、定番のブラックやブラウンに加え、レッドブラウン、カーキ、ベージュ、グレーといった、バイクウェアや普段着にも合わせやすい柔らかい色合いが豊富に用意されています。

ここでは、特徴の異なる3つのおすすめレディースモデルを紹介します。

ロッソスタイルラボ 防水ライディングハイソールブーツ (ROB-202)

女性専用のライディングギアブランド「ロッソスタイルラボ」が手掛ける、まさに女性ライダーのニーズに応えたモデルです。エンジニアブーツ風のおしゃれなデザインでありながら、最大の特徴はかかと部分で約4cm(公式サイト情報)にもなる厚底ソールです。これにより足つき性が大きく向上します。

防水フィルムも内蔵しており、急な雨でも安心です。また、素材は合皮がメインですが、シフトパッドやベルト部分には本革を使用(公式サイト情報)するなど、質感にも配慮されています。

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RSタイチ DRYMASTER-FIT フープシューズ (RSS011)

メンズでも人気が高いモデルですが、レディース専用サイズ(23.0cmなど)も用意されています。見た目はカジュアルなキャンバス地のスニーカーでありながら、RSタイチ独自の防水・透湿素材「ドライマスター」を搭載しています。

さらに、ダイヤル式のBOAフィットシステムを採用しており、グローブをしたままでも簡単に着脱・フィット調整が可能です。くるぶしや、かかとには目立たないようにプロテクターが内蔵されており、安全性も確保されています。歩きやすさと機能性を高い次元で両立しており、街乗りやツーリング先での散策が多い方にも適しています。

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WILDWING スワロー (WWM-0003ATU)

引用元:WILDWING公式

本格的なバイク用レザーブーツを手掛けるワイルドウィング(WILDWING)の製品です。このモデルも、ライダーの足つき不安を解消する厚底タイプが用意されています(ソールの厚みが選べる場合があります)。

アッパーには本革(牛革)を使用しており、クラシックバイクやアメリカンスタイルのバイクにもマッチする本格的な質感が魅力です。サイドジッパーが装備されているため、編み上げブーツのデザインを損なわずに脱ぎ履きも簡単に行えます。本革ならではの経年変化を楽しみながら、長く愛用したい方におすすめです。

このように、レディースシューズは「足つきサポート」「専用フィット」「デザイン」の面で大きく進化しています。安全性を第一に考えつつ、ご自身の不安要素を解消し、バイクファッションも楽しめるような、お気に入りの一足を見つけることが大切です。

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バイクの靴「おしゃれ」モデルの選び方

  • アメリカンスタイルに合うブーツ
  • ワークマンで探す高コスパシューズ
  • 防水・透湿機能で快適性アップ
  • 着脱しやすいBOAシステムとは
  • スニーカータイプとブーツタイプ
  • 【総まとめ】お気に入りのバイクの靴でおしゃれに

アメリカンスタイルに合うブーツ

アメリカンスタイルのバイク(クルーザータイプ)には、やはりレザー製のブーツが定番の組み合わせと言えます。車体の持つクラシカルで重厚な雰囲気に、本革特有の質感や、エンジニアブーツ、あるいは編み上げのワークブーツといったデザインが非常によく調和します。

アヴィレックス(AVIREX)やデグナー(DEGNER)といったブランドからは、まさにバイク乗車を前提とした専用ブーツが多数販売されています。これらのブーツは、単にデザインが格好良いだけでなく、ライダーにとって実用的な機能が盛り込まれています。

例えば、シフトチェンジによる摩耗を防ぐためのシフトガードが装備されている(あるいはデザインを損なわないよう目立たない形で内蔵されている)点が挙げられます。また、編み上げブーツやエンジニアブーツの弱点である「脱ぎ履きのしにくさ」を解消するため、目立たない内側にサイドジップが採用されているモデルも多く、ツーリング先で座敷に上がる際などもスムーズです。

ただし、本革のブーツは購入直後、履き始めが硬く、ご自身の足に馴染むまである程度の時間が必要な場合があります。また、モデルによっては防水性が備わっていないため、雨天時には別途ブーツカバーを併用するといった対策も考慮しておくとよいでしょう。一方で、適切に手入れをすれば長く愛用でき、革が経年変化していく「育てる楽しみ」を味わえるのも、本革ブーツならではの魅力です。

ワークマンで探す高コスパシューズ

高いコストパフォーマンスを求めるライダーにとって、近年のワークマンは非常に魅力的な選択肢の一つです。もともとは作業服の専門店でしたが、近年はアウトドアやキャンプ、そしてバイク(モーターサイクル)向けの製品開発にも非常に力を入れています。

そのため、バイク乗車を考慮した専用のライディングシューズが、驚くほど手頃な価格で販売されていることがあります。これらの製品には、くるぶし部分のプロテクターやシフトパッドが標準で備わっているモデルもあり、バイク用シューズの入門編として最適です。

一方で、一部のライダーは、デザイン性や耐久性の観点から、ワークマンの「安全靴」や「高耐久スニーカー」をバイク用として代用するケースも見受けられます。しかし、前述の通り、安全靴はバイク専用の保護機能(特に転倒時にダメージを受けやすい、くるぶし部分)が備わっていないことが多い点には、十分な注意が必要です。

コストを抑えつつ安全性を確保するためには、できるだけワークマンの製品ラインナップの中でも「バイク用」「ライディング用」と明記された専用設計の製品を選ぶことが賢明です。あるいは、安全靴や他のシューズとの機能の違いを正確に理解した上で、ご自身のライディングスタイル(近距離の移動がメインなど)に合わせて判断することが求められます。

防水・透湿機能で快適性アップ

防水・透湿機能を備えたシューズは、天候が変わりやすい日本の公道において、ライディングの快適性を劇的に向上させる重要な機能です。

バイクは構造上、天候の影響をライダーが直接受けるため、ツーリング中に突然の雨に見舞われることも少なくありません。一度シューズの中に水が浸入し靴下が濡れてしまうと、非常に不快なだけでなく、気化熱で体温が奪われ、運転への集中力が低下する原因にもなります。

そこで役立つのが、「ゴアテックス(GORE-TEX)」に代表される高機能な防水透湿素材です。これらの素材は、外からの雨水のような大きな水滴の侵入は防ぎつつ、靴内部の湿気(汗による水蒸気)は外へ逃がす「透湿性」を併せ持っているのが最大の特徴です。

この透湿性のおかげで、雨天時だけでなく、気温が高い夏場や長距離走行で足が蒸れるのも効果的に防いでくれます。結果として、年間を通して快適な足元環境を維持できる可能性が高まります。ゴアテックス以外にも、RSタイチの「ドライマスター」やコミネの「ブレスター」など、各メーカーが独自の防水透湿素材を開発しており、選択肢は豊富です。デメリットとしては、この機能が搭載されていないモデルに比べて価格が高くなる傾向があることや、使用に伴う経年劣化で機能が低下していく可能性が挙げられます。

着脱しやすいBOAシステムとは

BOAフィットシステム(ボアフィットシステム)は、従来の靴紐や面ファスナー(マジックテープ)に代わり、ダイヤル操作で素早く簡単に着脱とフィット感の調整を行える画期的な機能です。

バイク用シューズ、特に安全性を高めたハイカットモデルやブーツタイプは、くるぶしや足首をしっかり固定するため、構造的に脱ぎ履きに手間がかかることが欠点でした。BOAシステムは、この日常的なストレスを劇的に改善します。

RSタイチやコミネ、アルパインスターズ、エルフなど、多くの主要ライディングギアメーカーがこのシステムを採用しています。使い方は非常に簡単で、グローブを装着したままでもダイヤルをカチカチと回すだけで、強靭なワイヤーレースが締まり、足全体を均一にフィットさせることができます。脱ぐ際も、ダイヤルを引いたり逆回転させたりするだけで、瞬時にワイヤーが解放されます。

この機能のメリットは、単に脱ぎ履きが楽なだけではありません。走行中にフィット感が緩んできても、信号待ちなどのわずかな時間でグローブを外さずに微調整ができる点も大きな強みです。

デメリットとしては、システムが砂や泥を噛んで故障した際の修理がやや複雑になる可能性や、従来のシューレースタイプに比べて価格が少し高くなる傾向が挙げられます。しかし、日々の利便性の高さを考慮すると、非常に価値のある機能と言えます。

スニーカータイプとブーツタイプ

ライディングシューズは、そのデザインや形状から大きく「スニーカータイプ」と「ブーツタイプ」に分類でき、それぞれに異なる特徴(メリット・デメリット)があります。

ご自身のバイクライフ(街乗り中心か、長距離ツーリングか)や、主な用途(通勤・通学か、趣味か)、そしてバイクを降りた後の行動(歩くことが多いか)に合わせて、どちらが適しているかを判断するのがよいでしょう。

スニーカータイプ

カジュアルなデザインが最大の特徴で、バイクを降りた後も普段履きとして違和感なく使用できます。ソール(靴底)が比較的薄く、柔軟性があるモデルが多いため、バイクを降りた後の歩きやすさに優れています。街乗りや通勤・通学がメインの方、あるいはツーリング先で観光地を散策することが多い方におすすめです。

ただし、保護性能の観点からは注意が必要です。くるぶしが完全に露出してしまうローカットのモデルは、万が一の転倒時にくるぶしを直接負傷するリスクが非常に高くなります。安全性を考えるならば、最低限、くるぶしが隠れるハイカット仕様を選び、さらにプロテクターが内蔵されているかを確認することが望ましいです。

ブーツタイプ

重厚感のあるデザインと、スニーカータイプを上回る高い保護性能が特徴です。足首全体をしっかりと固定し、モデルによってはすね(ロングブーツの場合)まで広範囲を保護できるため、特に長距離のツーリングや高速道路の利用が多いライダーに大きな安心感を与えます。

ソールは厚めで硬めに作られていることが多く、バイクのステップに足を乗せた時の安定感や、長時間のペダル操作での疲れにくさに優れています。一方で、その剛性の高さゆえに、歩行性能はスニーカータイプに劣る場合があります。

両者の特徴を分かりやすく比較すると、以下の表のようになります。

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特徴スニーカータイプ(ローカット/ハイカット)ブーツタイプ(ショート/ロング)
デザインカジュアルで普段履きしやすい重厚感・本格的
歩きやすさ◎ 優れている(ソールが薄め・柔軟)△ スニーカータイプに比べ劣る(ソールが厚め・硬い)
保護性能△(ハイカット・プロテクター有が推奨)◎ 優れている(足首やすねまで広範囲を保護)
適した用途街乗り、通勤・通学、ツーリング先での散策ロングツーリング、高速走行、アメリカン、オフロード

【総まとめ】お気に入りのバイクの靴でおしゃれに

バイクの靴は、ライダーを守るための安全性を確保しながら、近年非常におしゃれに進化しています

この記事で解説した様々な機能やスタイル、そして安全性の基準を参考に、ご自身のバイクライフやファッションスタイルに合った最高の一足を見つけてください

  • バイク用シューズは転倒時の怪我のリスクを軽減する
  • つま先、かかと、くるぶしにプロテクターが内蔵されている
  • シフトパッドは操作による靴のダメージを防ぐ
  • 近年は普段履きできるおしゃれなデザインが主流
  • 安全靴は落下物対策、バイク用は転倒・摩擦対策が目的
  • メンズ向けはタフさと洗練さを両立したデザインが多い
  • レディース向けは足つきを考慮した厚底モデルも人気
  • アメリカンスタイルにはレザー製のブーツが定番
  • ワークマンでは高コスパなシューズも見つかる
  • 安全靴の代用はくるぶし保護の点で注意が必要
  • 防水・透湿機能(ゴアテックスなど)は雨天や蒸れ対策に有効
  • BOAシステムはダイヤル式で着脱が非常に簡単
  • スニーカータイプは歩きやすく街乗りに適している
  • ブーツタイプは保護性能が高くロングツーリング向き
  • デザインと安全機能のバランスを見て選ぶことが大切
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