【ホンダ】PCXを安く買う方法｜新車最安値と乗り出し価格を解説

スタイリッシュなデザインと優れた燃費性能で人気のホンダPCX。

しかし、その購入には「乗り出し価格の総額はいくら？」「結局どこで買うのが一番お得なの？」といった多くの壁が立ちはだかります。

特にデザインを一新した新型PCX 2025も登場し、購入のタイミングに迷うのは当然です。

レッドバロンのような大型店での値引き交渉は可能なのか、新車の最安値はいくらなのか──。

これらの情報を知らずに購入し、後から「もっと賢く買えたはずだ」と後悔したくはないですよね。

ご安心ください。この記事が、後悔しないための「PCXを安く買う方法」を、専門的な視点から徹底的にガイドします。

価格を知るのが基本！ＰＣＸ 安く買う方法

新型pcx 2025の価格と特徴

PCXシリーズは2025年2月6日にモデルチェンジが行われ、通算で五代目となる新型が市場に投入されました。購入を検討する上で、まずは最新モデルの価格と特徴を正確に理解しておくことがスタートラインとなります。メーカー希望小売価格は、原付二種クラスの「PCX125」が379,500円（税込）、軽二輪クラスの「PCX160」は462,000円（税込）に設定されています。

デザインの刷新と継承される信頼性

今回のモデルチェンジの核心は、主に外装デザインの一新にあります。好評だった水冷4ストローク単気筒エンジン「eSP+」や、剛性と乗り心地を両立するダブルクレードル構造フレームといった基本骨格は従来型からそのまま受け継いでおり、いわば熟成の域に達した信頼性の高いプラットフォーム上でのリフレッシュと言えます。このため、乗り味や使い勝手は従来の高いレベルを維持しつつ、見た目の印象が大きく進化しました。

最も目を引く変更点は、フロントマスクです。エッジを効かせたシャープなV字型の新形状ヘッドライトは、より精悍で先進的なイメージを強調します。また、これまでPCXの象徴の一つであったメッキ仕様のむき出しハンドルは、質感の高い樹脂製カバーで覆われる形式に変更されました。これにより、高級感が増すとともに、配線類が隠れることでスッキリとしたコックピット周りを実現しています。

戦略的な価格設定

カラーバリエーションは、「マットスターリーブルーメタリック」や「パールジュピターグレー」など、上質さを感じさせる全4色が用意されており、これはPCX125とPCX160で共通のラインナップです。

近年の世界的な原材料価格の高騰や、最新の排出ガス規制（ユーロ5相当）への対応コストを背景に、車両価格は上昇傾向にあります。特にPCX160は従来型から約5万円の値上げとなりました。一方で、販売台数の多いPCX125の価格上昇は約1万6千円に抑えられています。これは、競争の激しい日本の原付二種市場において、PCXが持つトップランナーとしての地位を維持するための、メーカーによる戦略的な価格設定と考えられます。

PCX125の価格相場

PCXを賢く、そして安く購入するためには、市場における大まかな価格相場を把握しておくことが極めて大切です。特に最も人気のあるPCX125は、新車か中古車か、また中古車であってもその状態によって価格が大きく異なりますので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

新車と中古車の価格レンジ

新車の乗り出し価格（税金や保険、手数料などを含んだ最終的な総支払額）は、全国平均でおおよそ38万円から43万円が一般的な相場です。この価格帯には、2年間のメーカー保証が付帯するため、万が一の初期不良や故障に対する安心感が大きなメリットと言えます。

一方、中古車に目を向けると、価格は「年式」「走行距離」「車両の状態（傷や錆の有無、修復歴など）」によって大きく変動します。例えば、新車登録から3年以内で走行距離が1万km未満といった、いわゆる「高年式・低走行」の車両であれば、20万円台後半から探すことが可能です。新車に近いコンディションでありながら、価格が抑えられているため、コストパフォーマンスを重視する方には魅力的な選択肢です。

さらに初期費用を抑えたい場合は、5年以上経過したモデルも視野に入ります。これらは15万円前後から見つかることもありますが、ゴム部品の劣化やバッテリーなどの消耗品の交換時期が近い可能性も考慮しなくてはなりません。購入後に思わぬ修理費用が発生するリスクもあるため、車両の状態を慎重に見極める必要があります。

項目	価格帯の目安	特徴と注意点
新車（乗り出し）	約38万円～43万円	最新機能とメーカー保証による安心感が最大のメリット。 値引きは期待しにくい。
新古車（未使用車）	約35万円～40万円	登録済みだが未走行。 新車同様の状態で、価格が数万円安い場合がある。
中古車（3年落ち）	約20万円～28万円	状態の良い車両が多く、価格と品質のバランスに優れる。 最も人気のある価格帯。
中古車（5年以上）	約15万円～20万円	初期費用を最大限に抑えられる。 購入後のメンテナンス費用も考慮する必要がある。

このように、ご自身の予算、求める安心感、そしてある程度のメンテナンス知識の有無などを総合的に考え、どのカテゴリーのPCXが自分にとって最適かを見極めることが、満足のいく購入への第一歩となります。

乗り出し価格 総額の内訳とは？

バイクの価格を調べる際、多くの人が目にするのは「車両本体価格」ですが、実際にバイクを手に入れて公道を走り出すためには、それ以外の様々な費用が必要になります。これらの費用を全て合計したものが「乗り出し価格（または支払総額）」と呼ばれ、予算を組む上で最も重要な数字となります。

乗り出し価格の総額は、一般的に車両本体価格に加えて、およそ3万円から6万円程度が上乗せされると認識しておくとよいでしょう。販売店によって項目名や金額は多少異なりますが、主な内訳は以下の通りです。

1. 法定費用

これは法律で定められた、必ず支払わなければならない費用です。

自賠責保険 契約期間	保険料（離島・沖縄を除く）	1年あたりの参考金額
12ヶ月（1年）	6,910円	6,910円
24ヶ月（2年）	8,560円	4,280円
36ヶ月（3年）	10,170円	3,390円
48ヶ月（4年）	11,760円	2,940円
60ヶ月（5年）	13,310円	2,662円

2. 手数料・その他費用

これらは販売店が独自に設定している費用です。

見積もりを取得した際には、これらの項目が明確に記載されているかを確認しましょう。中には「納車準備費用」や「セットアップ費用」といった不明瞭な名目で費用が計上されている場合もあります。何に対する費用なのかをきちんと説明してくれる、信頼できる販売店を選ぶことが納得のいく購入への第一歩です。

新車 最安値の全国相場を調査

PCXの新車を少しでも安く手に入れたいと考えた場合、全国の最安値相場を把握しておくことは有効な情報収集です。2025年現在、PCX125の新車の乗り出し価格は、一部の販売店では33万円台から見つかることがあります。しかし、これはあくまで最安値の事例であり、全国的な平均乗り出し価格は約38.7万円とされています。この差額を理解し、なぜ価格差が生まれるのかを知ることが重要です。

地域差と競争原理

価格差が生まれる大きな要因の一つに、地域性が挙げられます。東京や大阪、名古屋といった大都市圏では、多数のバイク販売店がひしめき合っているため、自然と価格競争が起こりやすくなります。結果として、車両本体価格の値引きや諸費用の割引キャンペーンなどが行われ、乗り出し価格が抑えられる傾向にあります。

一方で、地方の販売店では競争相手が少ないため、価格が都市部ほど下がらないこともあります。しかし、その分、一台一台に時間をかけた丁寧な納車説明や、購入後の親身なアフターサービスが期待できるというメリットも考えられます。輸送費が価格に上乗せされることもありますが、長期的な視点で見れば、信頼できる地元の店舗で購入する価値は十分にあります。

ネット情報の注意点

インターネットのバイク情報サイト（GooBikeやWebikeなど）で表示される「最安値」には、注意が必要です。表示されている価格は、あくまで「車両本体価格」のみであることが多く、前述の乗り出しに必要な諸費用が含まれていないケースがほとんどです。

また、遠方の販売店の車両を通販で購入する場合、自宅までの配送料が数万円単位で別途発生します。販売店の指定するデポ（営業所）まで自分で引き取りに行く「デポ止め」を利用すれば送料を抑えられますが、それでも追加費用はかかります。

これらの理由から、単純に表示価格の安さだけで飛びつくのは賢明ではありません。必ず複数の店舗から諸費用を全て含んだ「乗り出し総額」の見積もりを取り、最終的に支払う金額で比較検討する手間を惜しまない姿勢が、結果的に最もお得で後悔のない購入につながるのです。

ＰＣＸ 安く買う方法を実践する具体的テク

PCXはどこで買うのがお得？

PCXの購入を決めた次に直面するのが、「どこで買うか」という重要な選択です。購入先は大きく4つのカテゴリーに分けられ、それぞれに異なるメリットとデメリットが存在します。価格の安さ、購入後の安心感、手続きの手間などを天秤にかけ、ご自身のライフスタイルやバイクに関する知識レベルに最も合った場所を選ぶことが、満足度の高いバイクライフを送るための鍵となります。

1. ホンダドリーム（正規ディーラー）

メーカー直系の正規販売店であるホンダドリームは、品質と安心感を最優先する方に最適な選択肢です。メーカーの厳しい基準をクリアした整備士が在籍し、最新の設備と情報に基づいた質の高いサービスを受けられます。2年間のメーカー保証に加え、独自の延長保証やメンテナンスパック、盗難補償制度も充実しており、特にバイク初心者の方にとっては心強い存在です。ただし、ブランドイメージを重視するため、基本的に値引きは渋い傾向にあり、価格面では最も高くなる可能性があります。

2. 大型バイク専門店（レッドバロン、バイク王など）

全国にチェーン展開する大型バイク専門店は、豊富な在庫が最大の魅力です。新車はもちろん、様々な年式や状態の中古車、さらには登録済み未使用車といった掘り出し物が見つかることもあります。複数の選択肢を実車で比較検討できるため、自分にぴったりの一台を見つけやすいでしょう。店舗独自の保証やサービスも魅力ですが、諸費用（特に納車整備費用）が店舗によって大きく異なるため、見積もりの内訳を他店としっかり比較することが不可欠です。

3. ネット通販（GooBike、Webikeなど）

インターネットのポータルサイトを通じて、全国の販売店の在庫を自宅にいながら探せる手軽さが魅力です。地方では見つからない希少なカラーやカスタム車に出会える可能性もあります。価格も競争原理が働くため比較的安い場合がありますが、実車を確認せずに高額な購入を決めるリスクが伴います。また、配送料や名義変更手数料が別途必要になるため、表示価格だけでなく総額を必ず確認しなくてはなりません。

4. 個人売買（ヤフオク、ジモティーなど）

業者を介さない個人間の取引は、消費税や中間マージンがかからないため、最も安くPCXを手に入れられる可能性があります。しかし、その安さは大きなリスクと引き換えです。車両の状態は完全に自己責任で判断する必要があり、保証は一切ありません。購入後に重大な欠陥が見つかるケースや、名義変更を巡るトラブルも散見されます。バイクの構造に詳しく、自分で整備やトラブル対応ができる上級者向けの選択肢と言えます。

購入先	メリット	デメリット・注意点
ホンダドリーム	品質と保証が万全、アフターサービスが最も充実している	値引きは非常に渋い傾向にあり、価格は高めになる
大型バイク専門店	在庫が豊富で比較検討しやすい、未使用車なども探せる	諸費用が割高な場合がある、店舗ごとのサービス差が大きい
ネット通販	全国の在庫から探せる、価格が安い場合がある	現車確認が難しい、送料や手数料が別途かかる、保証の確認が必須
個人売買	最も安く購入できる可能性がある	保証は一切なし、トラブルのリスクが最も高い、整備知識が必須

これらの特徴を十分に理解した上で、ご自身の価値観（価格重視か、安心重視か）に合わせて最適な購入先を賢く選ぶことが求められます。

レッドバロンでのPCX購入

全国に約300店舗という圧倒的なネットワークを誇るレッドバロンは、PCXの購入を検討する際の有力な選択肢の一つです。レッドバロンを選択する最大のメリットは、価格の安さというよりも、購入後に得られる手厚いアフターサービスと長期的な安心感にあります。

独自の充実したサポート体制

レッドバロンの強みを象徴するのが、独自の会員制サービスです。例えば、ツーリング先でのパンクやエンジン不動といった万が一のトラブルの際に、最寄りの店舗や提携修理工場から救援に来てくれる「ロードサービス」は、遠出をするライダーにとって非常に心強い存在です。

また、購入時に一定量のエンジンオイルを会員価格でまとめて購入できる「オイルリザーブシステム」は、オイル交換の際の費用を工賃のみに抑えることができるため、年間走行距離が多いユーザーほどその恩恵を大きく受けられます。さらに、全国どの店舗でも同じ質のメンテナンスや修理を受けられるため、転勤や引っ越しが多い方でも安心してバイクライフを続けられる利便性があります。

価格とサービスのバランス

中古車の在庫も豊富で、全車に整備保証が付帯しているため、中古車購入に不安を感じる方でも選びやすい環境が整っています。

一方で、これらの手厚いサービスを維持・提供するためのコストは、車両価格や諸費用に反映されています。そのため、単純な乗り出し価格だけで比較した場合、地域密着型の小規模なバイクショップなどよりも割高になる可能性があります。

したがって、レッドバロンでの購入は、「安さ」という一点を追求するユーザーよりも、購入後のメンテナンス、万が一のトラブル対応といった長期的な視点での「安心」と「利便性」という付加価値を重視するユーザーにとって、非常に合理的な選択となるでしょう。

レッドバロン 値引き交渉の可能性

全国的な販売網を持つレッドバロンでPCXの購入を検討する際、多くの方が気になるのが「値引きは可能なのか」という点です。結論から述べると、特にPCX125のような人気が高く、もともとの利益幅が小さい原付二種クラスのバイクにおいて、車両本体価格からの大幅な値引きを期待するのは極めて難しいのが現実です。

値引きが難しい理由

レッドバロンのビジネスモデルは、車両販売の利益（薄利多売）で勝負するのではなく、購入後のメンテナンスや会員制サービスといったアフターフォローで長期的な収益を確保する点に重きを置いています。そのため、多くの店舗では価格は基本的に定価販売が前提となっており、単純に「安くしてください」というストレートな交渉が受け入れられることは稀でしょう。

交渉を成功させるためのアプローチ

しかし、交渉の可能性が全く閉ざされているわけではありません。成功の鍵は、「値引き」という言葉に固執せず、実質的なメリットを引き出す柔軟な姿勢にあります。値引きの最終的な裁量権は各店舗の店長が持っていることが多いため、以下の点を意識して交渉に臨むと、状況が変わる可能性があります。

過度な期待は禁物ですが、ただ安さを要求するのではなく、礼儀正しく、かつ購入への熱意を伝えることで、販売店側も何らかの譲歩案を提示してくれるかもしれません。

フルモデルチェンジ前は狙い目

PCXを新車で、かつお得に手に入れるための非常に有効な戦略の一つが、フルモデルチェンジの直前のタイミングを狙って「型落ちモデル」を購入することです。PCXはこれまで、およそ2～3年の周期でデザインの変更や機能のアップデートといったモデルチェンジを繰り返してきました。

なぜ「型落ち」がお得なのか

新しいモデルが発表されると、当然ながら多くの顧客の関心は最新の新型へと移ります。そのため、販売店としては、新型が発売される前に旧型となったモデルの在庫をできるだけ早く売り切りたいという経営的な判断が働きます。この結果、「在庫処分セール」や「モデル入れ替えセール」といった名目で、旧型モデルが通常では考えられないような魅力的な価格で販売されるのです。

実際に、このタイミングを狙うことで、新車でありながら乗り出し価格が通常より5万円以上、場合によってはそれ以上に安くなるケースも珍しくありません。

「型落ち」を選ぶメリットと注意点

価格的なメリットはもちろんですが、型落ちモデルには「熟成された信頼性」という利点もあります。発売から数年が経過しているため、初期ロットにありがちな細かな不具合が出尽くし、対策が施されている安定したモデルである可能性が高いのです。

一方で、注意点も存在します。在庫処分であるため、人気のカラーやグレードは早い段階で売り切れてしまい、選択肢が限られる可能性があります。また、メーカーの在庫がなくなり次第販売は終了となるため、「少し考えてから…」と悩んでいるうちに、機会を逃してしまうこともあります。

このチャンスを最大限に活かすためには、日頃からバイク関連のニュースサイトや専門誌をチェックし、次のモデルチェンジに関するスクープ情報を収集しておくことが鍵となります。信頼できる販売店のスタッフと良好な関係を築き、事前に情報を得られるようにしておくのも有効な手段です。

購入に最適な時期とタイミング

PCXを少しでも安く買うためには、「何を」「どこで」買うかと同等に、「いつ」買うかというタイミングの見極めが非常に大切です。バイクの販売には、他の多くの商品と同じように需要の波が存在し、その波を理解することで、交渉を有利に進めることが可能になります。

最も狙い目なのは「冬の閑散期」と「決算期」

バイクの購入に最も適した時期として挙げられるのが、2つのタイミングです。

一つ目は、バイクの需要が一年で最も落ち込む**冬の閑散期（12月～2月）**です。この時期は寒さでバイクに乗る機会が減るため、販売店の客足も遠のきがちです。店舗側としては、在庫を抱え続けるよりも、多少利益を削ってでも一台でも多く販売して実績を作りたいという心理が働きます。このため、普段は難しい値引き交渉にも、前向きに応じてもらいやすくなります。

二つ目は、多くの販売店の決算期にあたる2月～3月、そして中間決算期の9月です。これらの時期は、会社として年間の売上目標や販売台数目標を達成するために、最後の追い込みをかけるタイミングです。目標達成のために特別なキャンペーンが実施されたり、店長決済による大幅な値引きが期待できたりと、購入者にとっては大きなチャンスとなります。

避けるべきタイミング

逆に、新生活がスタートする**春先（3月下旬～5月）や、絶好のツーリングシーズンである夏から秋（7月～10月）**にかけては、バイクの需要が最も高まる時期です。このタイミングでは、特に交渉をしなくてもバイクは売れていくため、販売店側も強気の価格設定を維持しやすくなります。人気モデルのPCXであれば納車待ちが発生することもあり、値引き交渉は非常に難しくなるでしょう。

購入を特に急いでいないのであれば、これらの需要が低いオフシーズンを戦略的に狙うことで、同じPCXを数万円単位で安く手に入れられる可能性が格段に高まります。

総括！最適なＰＣＸ 安く買う方法

この記事では、PCXをできるだけ安く、そして後悔なく購入するための様々な方法について解説しました。最後に、その重要なポイントをまとめます。