「せっかく買ったリアボックスが、愛車のリード125に付かない。」
そんな悪夢のような経験、想像しただけでゾッとしませんか?
実はこれ、リード125オーナーの間で決して珍しい話ではないのです。
クラス最強の積載能力を持つこのスクーターだからこそ陥りやすい「パラドックス」と、それを乗り越えるための正解を、あなたにお伝えしなければなりません。
こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。普段は愛車のリード125であちこち走り回っている私ですが、納車当時は「この広大なメットインがあればリアボックスなんて不要だ」と高を括っていました。
しかし、現実は甘くありませんでした。仕事で使う角張ったビジネスバッグは底が丸いシート下には安定して収まらず、お気に入りのフルフェイスヘルメットを入れるとカッパの居場所がなくなる…。
結局、私は「リアボックス探しの旅」に出ることになったのです。
そして気づいたのは、リード125へのボックス装着は、単に箱を買えばいいだけではないという奥深い世界でした。
この記事では、数々の失敗と検証を経て私がたどり着いた、リード125を「真の積載キング」へと進化させるための具体的なノウハウを余すことなくシェアします。
- 自分の用途にドンピシャでハマるリアボックスの選び方とブランドごとの決定的な違い
- 通勤時のストレスをゼロにする30L級ボックスとデリバリー業務を支える50L級ボックスの使い分け
- 多くの人が陥る「純正キャリアに箱が付かない問題」を解決するための必須アイテムと知識
- 走行バランスを崩さず安全に大量の荷物を運ぶための積載テクニックとリスク管理
プロが選ぶリード125のリアボックスおすすめ選定基準

リアボックス選びは、まるで「結婚相手選び」に似ています。見た目だけで選ぶと、後で性格(使い勝手)の不一致に悩まされることになるからです。「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、バイクのリアボックスにおいてはこの格言は必ずしも当てはまりません。大きすぎる箱はすり抜けの邪魔になり、風の影響をモロに受けます。逆に小さすぎると、結局手荷物を背負うことになり本末転倒です。
ここでは、リード125という車両の特性(車体サイズ、ハンドル幅、パワーバランス)を熟知した上で、絶対に後悔しないボックス選びの基準を、プロの視点と一般ライダーの感覚をミックスして徹底解説します。
GIVIとSHADの違いを徹底比較
バイク用リアボックスの市場を見渡すと、必ずと言っていいほど名前が挙がる二大ブランドがあります。それがイタリアの古豪「GIVI(ジビ)」と、スペインの新星「SHAD(シャッド)」です。これからリアボックスを導入しようとしているあなたにとって、この2つのブランドのどちらを選ぶかは、その後のバイクライフの快適性を左右する重大な決断となります。
多くの人は「デザインの好み」や「価格」で選びがちですが、私が最も重要視してほしいのは、ズバリ「ロックシステム(鍵の開閉ロジック)」の違いです。これが日々の使い勝手に天と地ほどの差を生むからです。
GIVI:鉄壁のセキュリティと「儀式」の安心感
まずGIVIですが、このブランドは世界中で圧倒的なシェアと信頼を誇ります。特に普及価格帯の「モノロックケース」シリーズは、街中で見ない日はないほどです。GIVIの最大の特徴であり、人によってはデメリットにもなり得るのは、「開ける時も閉める時も、基本的には鍵操作が必要」という点です(一部の上位モデルや最新モデルを除く)。
具体的には、ボックスを開けるために鍵を挿して回し、ボタンを押して蓋を開ける。そして荷物を取り出した後、蓋を閉めてロックするために、再び鍵操作や確実なラッチの押し込みが必要になります。これは一見手間に思えるかもしれませんが、「確実に鍵をかけないと蓋が閉まらない」という構造は、「鍵のかけ忘れ」を物理的に防いでくれるという強力なメリットでもあります。
GIVIが向いている人
貴重品や仕事の書類を入れることが多く、セキュリティ意識が高い人。「カチッ」という操作音とともに確実にロックされる感触に安心感を覚えるタイプにはGIVIが最適です。
SHAD:常識を覆したキーレスの革命
対するSHADは、後発ブランドながら猛烈な勢いでシェアを伸ばしています。その原動力となったのが、特許技術でもある「プレスロックシステム」です。これは簡単に言えば、「鍵を使わずに蓋の開閉ができる」仕組みです。
「えっ、鍵がかからないの?」と不安に思うかもしれませんが、そうではありません。車のドアと同じだと考えてください。普段はノブ操作だけで開け閉めができ、バイクを離れる時だけ鍵を使ってロック(施錠)することができるのです。この利便性は、一度体験すると戻れないほどの中毒性があります。
例えば、雨が降っている中でスーパーに立ち寄り、両手に買い物袋を抱えてバイクに戻ってきたシーンを想像してください。GIVIなら、雨に打たれながらポケットから鍵を探し出し、鍵穴に差し込んで操作する必要があります。しかしSHADなら、片手でノブを引くだけでパカッと蓋が開き、荷物を放り込んでバタンと閉めるだけ。鍵はポケットに入れたままでOKなのです。この「0.5秒の差」が、毎日の通勤や買い物では巨大なストレスの差となって積み重なります。
| 比較項目 | GIVI (ジビ) | SHAD (シャッド) |
|---|---|---|
| 代表モデル | B32N Bold (スクエア型) | SH40, SH33 (丸型主体) |
| ロック操作 | 基本的に鍵操作が必須(モノロック) | キーレスで開閉可能(施錠も選択可) |
| デザイン哲学 | 無骨・質実剛健・四角いモデルが人気 | 流麗・スタイリッシュ・丸みを帯びた形状 |
| ベースプレート | 波型プレート付属で多くのキャリアに対応 | 比較的フラットで取り付けやすい |
| おすすめユーザー | 通勤・通学・完全なセキュリティを求める人 | 買い物・フードデリバリー・頻繁に出し入れする人 |
結論として、「バイクに乗る=移動手段」と割り切り、荷物の出し入れ頻度が低いならGIVIの堅牢さが光ります。一方で、「バイク=生活の足」として、一日に何度もボックスを開け閉めするなら、SHADの利便性は感動レベルです。あなたのライフスタイルがどちらに近いか、一度シミュレーションしてみてください。
通勤に最適な30L級スクエア型
リード125を通勤快速として使っているビジネスマンの方々へ。私が声を大にしておすすめしたいのが、「容量30リットル〜32リットル前後のスクエア(四角い)タイプ」のリアボックスです。「えっ、もっと大きい方がいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、これには明確な理由があります。
「丸い箱」に潜むデッドスペースの罠
従来のリアボックスは、空力特性やデザインの観点から「卵型」や「丸型」が主流でした。カタログスペックで「30L」と書かれていれば、水なら30リットル入ります。しかし、私たちが普段持ち運ぶ荷物を思い浮かべてください。ビジネスバッグ、A4ファイルのバインダー、ノートパソコン、お中元の菓子折り、コンビニ弁当…。そう、これらはすべて「四角い」のです。
丸い底のボックスに四角いビジネスバッグを入れようとすると、どうしても四隅に隙間(デッドスペース)が生まれます。最悪の場合、バッグの角がボックスのカーブに干渉して蓋が閉まらず、無理やり押し込んでバッグが型崩れする…なんて悲劇も起こります。容量の数値以上に重要なのが、この「有効形状」なのです。
GIVI B32N Bold:スクエアの美学
そこで救世主となるのが、GIVIの「B32N Bold」に代表されるスクエア型のボックスです。このボックスは、まるでアルミコンテナのような真四角の形状をしています。これにより、A4サイズの書類が入った角張ったブリーフケースも、そのままストンと気持ちよく収まります。数値上の32リットルを、一切の無駄なく100%使い切ることができるのです。
また、デザイン面でもリード125(特に現行のJK12型)との相性は抜群です。現行リード125は、フロントフェイスのLEDラインやボディ形状が以前よりもシャープで直線的なデザインになっています。そこに丸っこいボックスを付けるよりも、エッジの効いたスクエアボックスを合わせた方が、車体全体が引き締まって見え、ビジネスバイクとしての「デキる男感」が演出できます。
すり抜けと車幅感覚の最適解
通勤ライダーにとって避けて通れないのが、渋滞時のすり抜けや狭い駐輪場での取り回しです。ここで重要になるのが「ボックスの横幅」です。
リード125のハンドル幅は約680mmです。対して、30Lクラスのボックス(GIVI B32Nなど)の横幅は約405mm〜430mm程度に収まります。これは何を意味するかというと、「ハンドルが通れる場所なら、後ろの箱も絶対にぶつからない」という安心感が担保されるということです。
これが40Lや50Lクラスの大型ボックスになると、横幅が500mm〜600mm近くになり、ハンドルの幅に肉薄してきます。そうなると、すり抜けの際に「ハンドルはいけたけど、後ろの箱が車のミラーに当たるかも?」という疑心暗鬼が生まれ、運転のストレスが一気に増大します。毎日の通勤をストレスフリーにするためにも、車幅の内側にスッキリ収まる30Lクラスは、まさに「黄金比」と言えるサイズ感なのです。
PCを持ち運ぶ際の注意点
スクエア型ボックスはノートPCの収納に最適ですが、バイクのリア周りは想像以上に振動が激しい場所です。PCをそのまま入れるのはHDDや基盤破損のリスクがあるため、必ずクッション性の高いインナーケースに入れ、ボックスの底には衝撃吸収用のスポンジマットや雨具などを敷いて、直接振動が伝わらないように工夫してくださいね。
業務用の大型50Lと積載の注意
ここまでは一般的な通勤・通学ユーザー向けの話でしたが、ここからは少しディープな世界、「物流・デリバリー・キャンプ」などの目的でリード125を酷使するヘビーユーザー向けの話になります。「とにかく大量の荷物を運びたい!」という情熱を持つあなたにとって、50Lクラスの大型リアボックスは魅力的な選択肢でしょう。しかし、安易に導入すると痛い目を見るかもしれません。
50Lの世界:圧倒的な収容力という麻薬
Amazonや楽天で検索すると、ノーブランド品も含めて「52L」「55L」といった超大型ボックスが安価で販売されています。これらのボックスの収容力は圧巻です。フルフェイスヘルメットが2個余裕で入りますし、ウーバーイーツのデリバリーバッグ(通称ウバック)の中身を展開してそのまま詰め込めるほどのサイズ感です。スーパーの買い物カゴ2つ分くらいの食料品も飲み込みます。
「これさえあれば、車なんていらないじゃないか!」と思わせてくれる万能感。これこそが大型ボックスの最大の魅力ですが、そこには物理的なトレードオフが存在します。
操縦安定性の崩壊リスク
リード125は125ccスクーターの中では比較的ホイールベースが長く安定していますが、それでも所詮は原付二種です。車体重量は約116kgしかありません。ここに、ボックス自体の重量(5kg〜7kg)+積載物(5kg〜10kg)=合計15kg近い物体を、車体の最も後ろ(リア車軸よりもさらに後方)の高い位置に載せることになります。
これは「テコの原理」で、フロントタイヤを空中に持ち上げようとする力として作用します。その結果、以下のような現象が起こりやすくなります。
- ハンドリングの軽薄化: フロントタイヤの接地感が希薄になり、コーナーで前輪が外に逃げていくような不安定さを感じるようになります。
- シミー現象(ハンドルのブレ): 手放し運転をするとハンドルがガタガタと激しく振れる現象(シミー)が発生しやすくなります。特定の速度域(例えば40km/h〜50km/h)で顕著に出る場合があり、非常に不快かつ危険です。
- 横風への脆弱性: 巨大な箱は「帆」の役割を果たしてしまいます。橋の上やトンネルの出口などで横風を受けると、車体ごと真横に持っていかれるような強い力を受けます。
サイドスタンド使用時の転倒リスク
大型ボックスを付けた状態で、重い荷物を入れたままサイドスタンドで駐車するのは危険です。重心が高く後ろにあるため、少しの傾斜や風でバランスを崩し、左側にバタンと倒れたり、逆に右側に起き上がって倒れたりすることがあります。重量物を積載している時は、必ずセンタースタンドを使用する癖をつけてください。
フレーム強度と「指定積載量」の真実
もう一つ気をつけてほしいのが、キャリアやフレームの強度です。一般的なリアキャリアの指定積載量は「3kg〜5kg」程度です。しかし、50Lボックス自体がすでに5kg近くある場合が多く、その時点でマージンを使い切ってしまいます。
「みんなもっと積んでるから大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、金属疲労は目に見えません。走行中の段差越えの衝撃は、積載重量の数倍のG(重力加速度)となってキャリアの付け根やサブフレームに襲いかかります。最悪の場合、走行中にキャリアが破断し、ボックスごと後続車に落下させるという大事故につながりかねません。
したがって、50Lクラスのボックスを運用する場合は、純正キャリアにそのまま付けるのではなく、後述する「R-SPACE」のようなフレーム補強を兼ねた高耐荷重キャリアの導入が必須条件となります。これはもはや「カスタム」ではなく「業務のための設備投資」と捉えるべきでしょう。
ヘルメット収納ができるサイズ感
「リード125のシート下収納は37Lもあるんだから、ヘルメットなんて余裕で入るでしょ?」
納車前の私はそう思っていました。しかし、実際に愛用のヘルメットを入れようとした瞬間、冷や汗が出ました。「…閉まらない。」
そうなんです。リード125のシート下スペースは、前後に長く容量は大きいのですが、「深さ(高さ)」が意外と浅いという弱点があります。底面もフラットではなく、エンジンの形状に合わせて凸凹しています。
シート下に入らないヘルメットたち
具体的には、以下のようなヘルメットはシート下に入らない、あるいはシートを強く押し付けないと閉まらない可能性が高いです。
- ディフューザー付きのフルフェイス: SHOEIのX-Fourteen/X-Fifteenや、AraiのRX-7Xなど、後頭部に空力パーツが出っ張っているモデル。
- 大型のシステムヘルメット: SHOEIのNEOTECシリーズや、YAMAHAのYJ-21など、チンガードが開閉する機構を持つ分、帽体が大きいモデル。
- インカム装着済みヘルメット: ヘルメットの側面にB+COMやSENAなどのインカム本体が付いている場合、それが縁に干渉して収まらないことが多いです。
「ツーリング先でヘルメットを持ち歩くのは嫌だ。でもシート下には入らない。」このジレンマを解決する唯一の方法が、リアボックスへの収納です。
「高さ300mm」が運命の分かれ道
リアボックスにフルフェイスヘルメットを立てた状態で収納したい場合、ボックスの内寸高さが非常に重要になります。私の検証データと市場の相場から言うと、「高さ300mm(30cm)」が一つの目安になります。
例えば、通勤おすすめとして紹介したGIVIの「B32N」は高さが303mmあります。この3mmの余裕が絶妙で、多くのフルフェイスを飲み込んでくれます。一方、もっと薄型のスタイリッシュなボックスだと、蓋がヘルメットの頭頂部に当たって閉まらないことがあります。
また、SHADのSH40(高さ296mm)やSH33(高さ310mm)もヘルメット収納に適した設計になっています。特にSH40は容量に余裕があるため、ヘルメットの横にグローブやレインウェアを隙間なく詰め込むことができ、ツーリング時の「ロッカー」として非常に優秀です。
ヘルメット保護の裏技
ボックスの中にヘルメットを入れると、走行中の振動でゴトゴトと動き、内装やシールドに傷がつくことがあります。これを防ぐために、ボックスの底には必ず100円ショップで売っている滑り止めマットや、厚手のスポンジシートを敷いてください。また、ヘルメットを入れる際は専用の布袋に入れるか、タオルで包む一手間を加えるだけで、大切なヘルメットを長く綺麗に使えますよ。
純正トップボックスの魅力と特徴
「社外品は安いけれど、取り付けが面倒くさそうだし、何よりバイクのデザインを崩したくない。」そんな美学を持つあなたには、迷わずHonda純正のトップボックスをおすすめします。
純正アクセサリーの最大の魅力は、カタログや公式サイトを見れば一目瞭然の「圧倒的な一体感」です。バイクの設計段階から装着を想定してデザインされているため、取ってつけたような違和感が全くありません。しかし、それ以上に私が純正品を推す理由は、機能面での唯一無二のメリットがあるからです。
魔法の「ワン・キー・システム」
純正ボックス(35Lスマートキーシステムタイプなど)を選ぶ最大のメリット、それは「ワン・キー・システム」です。これは、バイクのエンジンスイッチを操作する鍵(スマートキー仕様車の場合はエマージェンシーキーまたは内蔵キー)一本で、リアボックスの開閉もできてしまうという仕組みです。
想像してみてください。GIVIやSHADの場合、バイクの鍵とは別に、ボックス用の小さな鍵をキーホルダーにぶら下げることになります。ジャラジャラとかさばりますし、暗闇で「どっちがどっちの鍵だ?」と手探りすることも。しかし、ワン・キー・システムならそのストレスはゼロ。バイクの鍵一本ですべてが完結するスマートさは、一度味わうと他には戻れない快適さがあります。
コストと満足度のバランス
純正トップボックス(35L)の価格は、取付ベースやキーシリンダーなどの必要部品を含めると約25,000円〜30,000円前後(工賃別)となります。社外品の2倍〜3倍近い価格ですが、メーカー保証の安心感と、鍵を一本化できる利便性を「一生モノ」として考えれば、決して高い投資ではないと私は思います。(出典:Honda公式サイト『リード125 純正アクセサリー』)
目的別リード125のリアボックスおすすめ構成ガイド

自分にぴったりの「箱」は見つかりましたか?しかし、ここで安心してはいけません。リード125におけるリアボックス導入プロジェクトは、箱を選んだだけではまだ50%の達成率です。残りの50%、そして最も重要なのが「どうやって車体に固定するか」というシステム構成の問題です。
「え、箱を買えばベースが付いてくるから、それをリアキャリアにネジ止めするだけでしょ?」
そう思ったあなたは要注意です。リード125は、その美しいデザインの代償として、汎用ボックスの取り付け難易度が少し高いバイクなのです。ここでは、失敗しないための「鉄板の組み合わせ」を目的別にガイドします。
取り付けに必要なキャリアと金具
リード125の純正リアキャリア(銀色のグラブバー部分)をよく見てみてください。平らではなく、微妙に湾曲していたり、真ん中に穴が空いていなかったりと、複雑な形状をしていますよね。GIVIやSHADのボックスに付属している「汎用ベースプレート」は、基本的に「平らなパイプキャリア」に取り付けることを前提としています。
この「形状の不一致」を無視して、無理やり汎用ベースをボルトで締め付けるとどうなるか。ベースが歪んでボックスがうまくハマらなくなったり、最悪の場合は走行中の振動でベースが割れて箱が脱落したりします。この問題を解決するために必須となるのが、サードパーティ製の「リアボックス装着用アタッチメント」です。
World Walk(ワールドウォーク)という正解
この分野で圧倒的な支持を得ているのが、日本のパーツメーカー「World Walk」のアタッチメントです。この製品は、リード125の純正キャリアにある「隠されたボルト穴(または既存の穴)」を利用して、その上に水平な金属プレートを設置するためのキットです。
仕組みはシンプルですが効果は絶大です。このアタッチメントを介することで、純正キャリアの上に「完全な平面」が生まれます。これにより、GIVIだろうがSHADだろうが、あるいはCOOCASEだろうが、あらゆるメーカーの汎用ベースを、歪みなくガッチリと固定できるようになるのです。
価格は4,000円〜5,000円程度。箱代にプラスされるのは痛い出費かもしれませんが、これは「安全代」として割り切るべきです。DIYでホームセンターのステーを組み合わせて自作する猛者もいますが、強度計算されていない自作ステーは金属疲労で折れるリスクが高いため、専用品の購入を強くおすすめします。
積載最強のR-SPACEスライド
もしあなたが、「ウーバーイーツや出前館の配達でガッツリ稼ぎたい」「キャンプ道具を満載して日本一周したい」と考えているなら、通常のリアキャリアやアタッチメントでは力不足です。迷わず「R-SPACE(アールスペース)」のスライドキャリアを選んでください。
なぜ「スライド」が必要なのか?
リード125の給油口は足元にあるため、給油のたびにシートを開ける必要はありません。しかし、ヘルメットを取り出したり、シート下の荷物を出し入れするには、当然シートを跳ね上げる必要があります。
ここで問題になるのが大型ボックスです。50Lクラスの大きな箱を普通のキャリアに固定すると、シートを開けた時に、シートの後端がボックスの前面にぶつかってしまい、全開にできなくなる(あるいは全く開かなくなる)のです。これでは、せっかくのシート下収納が死んでしまいます。
R-SPACEのスライドキャリアは、このジレンマを解決するために開発されました。レバーを引いて荷台をズズッと後ろにスライドさせることで、ボックスとシートの間にスペースを作り出し、巨大な箱を載せたままでもシートを全開にできるのです。
最大積載量15kgの衝撃
機能だけでなく、強度も別次元です。このキャリアは、純正のグラブバーを取り外し、車体のフレーム(サブフレーム)に直接ボルトオンで固定する構造になっています。そのため、一般的なキャリアの耐荷重が3kg〜5kgであるのに対し、R-SPACEは「最大積載量10kg」という驚異的なスペックを誇ります。
価格は約15,000円〜20,000円と高額ですが、業務効率と耐久性を考えれば、プロにとっては安い投資です。安定感も段違いなので、重い荷物を運ぶプレッシャーから解放されますよ。
取り付け難易度は高め
R-SPACEの取り付けには、純正グラブバーの取り外しが必要です。カウル(外装)の一部を外したり、奥まったボルトにアクセスしたりする必要があるため、工具や整備スキルに自信がない場合は、迷わずバイクショップに作業を依頼しましょう。
タンデムバーと背もたれの活用術
「週末は奥さんを後ろに乗せてカフェ巡り」「子供の塾の送迎に使う」といったタンデム(二人乗り)ユースがメインの場合、リアボックスの選び方には「パッセンジャーへの配慮」が必要です。
普通のプラスチック製のリアボックスは、後ろに乗る人にとっては「背中に当たる硬い壁」でしかありません。加速するたびにゴツゴツと背中に当たり、長時間のタンデムは苦痛になってしまいます。
一石二鳥の「バックレスト」オプション
最も手軽な解決策は、リアボックス自体に「バックレスト(背もたれパッド)」を装着することです。SHADやGIVIの上位モデルには、専用のゴム製パッドがオプション設定されています(数千円程度)。これをボックスの前面(背中が当たる部分)に貼り付けるだけで、硬い箱が快適な背もたれに早変わりします。
パッセンジャーにとっては、後ろに寄りかかれるという安心感は絶大です。特に子供を乗せる場合、加速時に後ろに振り落とされるリスクを物理的に防いでくれるため、安全装備としても非常に有効です。
カスタム派には「WirusWin」のコンボ
「もっとしっかりしたグリップも欲しい」という場合は、カスタムパーツメーカー「WirusWin(ウイルズウィン)」の製品が選択肢に入ります。彼らは、太くて握りやすい極太のタンデムバーと、リアボックス用の台座を一体化させた製品をラインナップしています。
これにより、「掴まりやすさ」「背もたれの快適さ」「積載能力」の3つを同時に満たすことができます。見た目もビッグスクーター風のラグジュアリーな雰囲気になるので、ドレスアップ効果を狙いたい人にもぴったりです。
自分でやる取り付け方の重要手順
最後に、パーツをネットで購入して自分で取り付ける(DIY)チャレンジャーのために、成功の鍵となるポイントを伝授します。作業自体は難しくありませんが、絶対に守ってほしい「作法」があります。
1. 「仮組み」こそが最大のコツ
多くの人がやってしまう失敗が、最初からボルトをガチガチに締め込んでしまうことです。キャリアやアタッチメントは、複数のボルトで固定されますが、最初の一本を本締めしてしまうと、微妙なズレが生じて最後のボルトが入らなくなります。
全てのボルトを「手で回せるくらい」の緩さで一旦取り付け(仮組み)、全体の位置関係が正しいことを確認してから、対角線上に少しずつ均等に締め込んでいくのが鉄則です。
2. スペーサー(カラー)の入れ忘れに注意
ワールドウォークなどのアタッチメントキットには、金属製の筒(スペーサーまたはカラー)が付属しています。これは、車体の凹凸を埋めて水平を出すための命のパーツです。
説明書をよく読まずに、このスペーサーを入れ忘れたり、入れる場所を間違えたりすると、締め込んだ瞬間にキャリアベースが「バキッ」と歪みます。プラスチックのベースなら割れますし、金属なら曲がってしまいます。小さなパーツですが、役割は重大なので必ず確認してください。
3. 防振対策でビビリ音を防ぐ
取り付け直後は良くても、走っているうちに「ジジジ…」「カタカタ…」という不快な音がし始めることがあります。これはエンジンの振動でボックスと台座が共振している音です。
これを防ぐために、金属パーツ同士が触れる部分や、ボックスとベースの接点には、薄いゴムシートやスポンジテープを挟むのがプロの知恵です。特にSHADのボックスは、ベースとの噛み合わせに若干の遊びがある場合があるので、ガムテープ等をベースの爪に少し巻いて厚みを出すだけでも、静粛性が劇的に向上します。
増し締めを忘れずに
新品のパーツを取り付けた直後は、振動でボルトが緩みやすい状態です。取り付けてから100kmほど走ったら、必ずもう一度工具を使ってボルトの緩みがないか確認(増し締め)を行ってください。これが脱落事故を防ぐ最後の砦です。
リード125のリアボックスに関する「ぶっちゃけ」Q&A

- 自分で取り付けできますか?不器用なんで不安です。
-
正直、不器用さんならバイク屋さんに投げちゃった方が幸せになれます(笑)。
いや、作業自体はネジを回すだけなんですけどね。リード125の場合、アタッチメントとキャリアの間に「スペーサー(小さな筒)」を挟む作業があって、これがポロッと落ちやすいんですよ。もしカウルの隙間に落としたら、それを取り出すためにカウル全バラし…なんて地獄を見ることになります。工賃数千円で「安心」と「時間」を買うと思えば安いもんですよ。 - 大きな箱を付けると、やっぱり運転しにくくなりますか?
-
はい、ハッキリ言って変わります!
特に50Lクラスの箱にお米とか満載すると、フロントタイヤが浮いてるんじゃないかってくらいハンドルが軽くなります。信号ダッシュで不用意にアクセル開けるとちょっと怖いくらいです。あと、強風の日は箱が帆の代わりになって横に流されるので、「今日はのんびり走ろう」って割り切る心が大事ですね。 - Amazonの激安(3,000円くらい)の箱じゃダメですか?
-
うーん、ダメとは言いませんが、「お値段なり」の覚悟は必要です。
私も昔使ってましたが、半年くらいでロック部分が渋くなって鍵が折れそうになったり、走行中に蓋がカタカタ鳴り始めたりしました。リード125ってエンジンが静かで振動が少ない上質なスクーターなので、箱のカタカタ音が余計に気になっちゃうんですよね。長く乗るなら、やっぱりGIVIかSHADにしておいた方が、精神衛生上いいかなと思います。 - 結局、GIVIとSHAD、ゆうさんならどっち買います?
-
究極の選択ですね…でも、今の私なら「SHAD」を選びます!
やっぱり「鍵を使わずに開け閉めできる」のが強すぎます。コンビニで買ったコーヒーをサッと入れたり、グローブをポイッと放り込んだり、この手軽さは一度味わうとGIVIの「毎回鍵ガチャガチャ」には戻れません。ただ、箱の剛性感(ガッチリ感)はGIVIの方が上なので、そこは好みですね!
リード125のリアボックスおすすめ総括
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。今回は「リード125 リアボックス おすすめ」というテーマで、私の経験とリサーチの全てを詰め込みました。
結論として、あなたのリード125ライフを最高のものにするための「最適解」は以下の通りです。
- 通勤・通学のスマート派:
「World Walk リアボックス装着用アタッチメント」 + 「GIVI B32N Bold(スクエア型)」
→ すり抜けも安心、A4書類も入る、見た目もクール。最もバランスが良い黄金セットです。 - 買い物・利便性重視派:
「World Walk リアボックス装着用アタッチメント」 + 「SHAD SH40(またはSH33)」
→ キーレス開閉の神がかった便利さで、毎日の買い出しが楽しくなります。ヘルメット+αの収納力も魅力。 - デリバリー・キャンプのガチ勢:
「R-SPACE スライドキャリア」 + 「50L級 大型ボックス」
→ 圧倒的な積載量と給油のしやすさを両立。プロフェッショナルのための最強装備です。
リード125は、リアボックスという「翼」を授けることで、単なる移動手段から「無敵のトランスポーター」へと進化します。ぜひ、あなたの用途に合ったベストなシステムを構築して、どこまでも走っていける自由を手に入れてくださいね!
