【2025年版】PCXアクセサリーおすすめ完全ガイド！USB電源から快適装備まで網羅

新しいPCXを前に、「どんなアクセサリーを揃えれば、もっと快適になるんだろう？」と胸を膨らませていませんか。

その一方で、数ある選択肢の中から『失敗や後悔のない一台』をどう作れば良いか、頭を悩ませることもあるでしょう。

特に、ナビに必須のUSB電源の確保や、純正品とカスタムパーツのどちらを選ぶべきかなど、迷いは尽きません。

ご安心ください。この記事は、あなたのそんな悩みを解決するためにあります。

私たちは、PCXオーナーが直面しがちな課題を徹底的に分析し、本当に価値のある「おすすめ」のアクセサリーだけを厳選しました。

この記事を最後まで読めば、あなたのバイクライフがどう変わるのか、その答えが見つかります。

快適性を高めるPCXアクセサリーの選び方

まず検討したいおすすめの純正品

PCXのアクセサリーを選ぶ上で、まず候補となるのがホンダの純正品です。純正アクセサリーは、車両との一体感を重視して設計されており、デザインの統一感や品質の高さが最大の魅力と考えられます。バイクの購入時に同時に注文すれば、納車時にはすべてが装着された完璧な状態で乗り出せる点も大きな利点です。

その理由は、車両を開発したメーカー自身が製造しているため、取り付け精度や耐久性において高い信頼性があるからです。例えば、後から社外品を取り付ける際に発生しがちな、わずかな隙間やカウルの色合いの微妙な違いといった問題がほとんどありません。車両保証との兼ね合いを考えても、純正品であれば安心して装着できます。

もちろん、社外品に比べて価格が少し高くなる傾向はありますが、長期的な安心感や保証面を考慮すると、十分に価値のある選択肢です。特に、取り付けに専門知識を要するグリップヒーターのような電装系パーツや、工数がかかるシールドなどは、購入時に販売店で純正品を取り付けてもらうのが賢明な判断と言えます。

ここで、純正品と社外品の一般的な特徴を比較してみましょう。

比較項目	ホンダ純正アクセサリー	社外品アクセサリー
品質・信頼性	非常に高い。メーカー保証あり。	多様。信頼できる有名ブランドから安価な製品まで幅広い。
デザイン	車両との一体感、統一感を重視。	独創的、個性的、多機能なデザインが豊富。
価格	比較的高価な傾向。	安価なものから高価なものまで選択肢が非常に多い。
入手性	ホンダの正規販売店で注文・購入。	バイク用品店、オンラインストアなどで容易に入手可能。
取り付け	販売店での取り付けが基本。確実性が高い。	DIYで取り付けるユーザーが多く、知識や工具が必要な場合も。

このように、それぞれのアクセサリーにはメリットと注意点が存在します。自分の用途や予算、そしてカスタムにかけられる手間を照らし合わせ、最適なものから揃えていくことが後悔しないための鍵となります。

冬の必需品グリップヒーター

グリップヒーターは、特に寒い季節にバイクに乗る機会がある方にとって、後付けして良かったと実感できる満足度の高いパーツです。一度この快適さを経験すると、グリップヒーターなしのバイクには戻れないと感じるライダーも少なくありません。冬の通勤・通学からツーリングまで、あらゆるシーンでその恩恵を感じることができます。

なぜなら、手のひらを直接温めることで、かじかむ指先の感覚を保ち、アクセルやブレーキの繊細な操作をサポートしてくれるからです。分厚いウインターグローブを装着しなくても、ある程度の寒さに対応できるようになるため、操作性が向上するメリットもあります。特に、PCXの4代目モデル（JK05/KF47）以降に採用されている純正グリップヒーターは、グリップの全周が温まる「360°ヒーティング」仕様に進化しており、旧来の半周タイプよりも格段に暖かさを感じられるようになりました。

また、温度を5段階で調整できる機能も備わっているため、初冬の少し肌寒い日から真冬の厳しい寒さまで、気候に合わせて最適な暖かさを選べます。バッテリーの電圧が低下した際に自動で供給を停止する保護機能も内蔵されており、バッテリー上がりのリスクを軽減してくれる点も純正品ならではの安心材料です。

ただし、注意点として、グリップヒーターの取り付けは配線作業を伴うため、専門的な知識が求められます。特に、ハンドルバーエンドの取り外しは非常に固く締まっていることが多く、専用の工具やコツが必要です。スロットル部分の分解・組立ても伴うため、自信がない場合はバイクショップへ依頼するのが無難です。取り付け工賃はかかりますが、確実な作業で安心して使用できることを考えれば、妥当なコストと言えるでしょう。

疲労軽減に役立つロングシールド

長距離の通勤やツーリングを主な目的とする場合、ロングシールド（ボディマウントシールド）の装着は、走行後の疲労感を大きく左右します。PCXのノーマルスクリーンは流麗なデザインで車体との一体感に優れていますが、防風性能という点では限定的です。ロングシールドに交換することで、その快適性は劇的に向上します。

ロングシールドを装着すると、上半身、特に胸部に当たる走行風を大幅にカットできます。これにより、風圧を受け続けることによる体力の消耗や、冬場の体温低下を防ぐ効果が期待できます。風が体に直接当たらないだけで、長距離走行後の肩こりや全身の疲労感が大きく軽減されることを実感できるはずです。

例えば、高速道路を走行する際には、その効果をより顕著に感じられます。風圧に耐える必要がなくなるため、リラックスしたライディングポジションを維持しやすくなります。また、突然の雨でも、上半身が濡れる範囲を肩から上に限定できるため、カウルに伏せるような姿勢をとれば、かなりの雨を防ぐことも可能です。小石や虫といった飛来物から身を守るという安全面でのメリットも見逃せません。

一方で、デメリットとして、見た目が実用的になりすぎる、いわゆる「おじさんバイク」のスタイルになると感じる方もいるようです。デザイン性を重視する場合は、GIVIや旭風防、H2Cといった社外品メーカーから販売されている、よりスタイリッシュな形状のシールドを探すのも一つの手です。また、シールドの面積が広がる分、横風の影響を受けやすくなるため、橋の上やビル風が強い場所ではハンドルが取られないよう注意が必要になります。

積載量を増やすトップボックス

PCXの魅力の一つは、フルフェイスヘルメットも収納可能なシート下の広いラゲッジスペースですが、日常の買い物やツーリングでの荷物が増えると、それだけでは容量不足を感じる場面が出てきます。そこで絶大な効果を発揮するのがトップボックス（リアボックス）です。

これを装備することで、PCXの積載能力は飛躍的に向上します。例えば、「ヘルメットをシート下に収納し、トップボックスには雨具や上着、お土産を入れる」といった使い方が可能になり、バイクの利便性が格段に高まります。買い物で荷物が増えても、タンデムシートにネットで固定するような手間がなく、スマートに収納できるのは大きな魅力です。

ホンダの純正トップボックスには、バイク本体のスマートキーで施錠・解錠ができる連動タイプがあり、キーを複数持ち歩く必要がなく非常に便利です。一方、GIVI（ジビ）やSHAD（シャッド）といった専門メーカーの社外品は、容量やデザインのバリエーションが豊富で、価格も比較的安価なものが多くラインナップされています。日帰りツーリングに適した30L程度のものから、1泊2日の荷物やフルフェイスヘルメットが2個入る40L以上の大容量モデルまで、用途に応じて選べます。

ただし、トップボックスを取り付けると、車両の後方上部に重量物が増えるため、バイクの重心が高くなります。これにより、コーナリングや低速でのバランス感覚が多少変化することがあるので、慣れるまでは慎重な運転が求められます。また、すり抜けの際には、ハンドルの幅だけでなくボックスの幅も意識することを忘れてはなりません。取り付けには、ほとんどの場合で専用のリアキャリアが別途必要になる点も覚えておきましょう。

高速道路で便利なETCの要否

排気量が125ccを超えるPCX160（旧PCX150）で高速道路や自動車専用道路を利用する機会があるのなら、ETC車載器の取り付けは強く推奨されます。料金所での一時停止や支払い作業から解放されるメリットは、想像以上に大きいものです。

その理由は、料金所で財布を取り出し、グローブを外して支払い、お釣りやカードを受け取るといった一連の動作が一切不要になるため、通過が非常にスムーズになるからです。特に、雨天時や交通量が多い料金所、あるいは上り坂の途中にある料金所などでは、この手間の解消が精神的な余裕と安全（立ちごけリスクの軽減）に直結します。

一度でもETCの利便性を体験すれば、その快適さに納得するはずです。休日割引など、時間帯による料金割引の恩恵を受けやすいのも魅力です。ツーリング中に道を間違えて高速道路に乗ってしまった場合や、急いで帰宅したい時など、緊急時の選択肢としても高速道路が格段に使いやすくなります。近年では、ETC2.0対応の車載器が主流となり、渋滞情報の提供など、さらなるサービスも受けられます。

もっとも、取り付けには電波の送受信テストや個人情報の登録（セットアップ作業）が必要なため、法律上、認可された専門のショップに依頼する必要があります。個人での取り付けは認められていません。初期費用として、車載器本体の価格に加えてセットアップ料と取り付け工賃がかかるため、高速道路の利用頻度が極端に低い方にとっては割高に感じられるかもしれません。しかし、料金所でのストレス軽減というプライスレスな価値を考慮すれば、十分に元は取れる投資と言えるでしょう。

用途を広げるPCXアクセサリーの追加候補

スマホ充電に便利なUSB電源の増設

現代のツーリングにおいて、スマートフォンはナビゲーションシステムとして不可欠な存在です。しかし、GPSを常時使用するナビアプリはバッテリーの消費が激しいため、安定した電源の確保が課題となります。このため、ハンドル周りへのUSB電源の増設は、実用性を高める上で非常に効果的なカスタムです。

なぜなら、PCXに標準装備されているアクセサリーソケットはフロントのグローブボックス内にあり、ケーブルを接続するとフタのパッキンが干渉して完全に閉まらなくなるため、走行中の使用には向いていないからです。モバイルバッテリーも一つの解決策ですが、ロングツーリングでは容量不足になる可能性もあり、充電切れの心配なく走り続けられる車体からの給電は、大きな安心感をもたらします。

具体的には、信頼性の高いメーカーからバイク専用のUSB電源キットを選ぶことが大切です。製品選びのポイントを以下にまとめました。

選定ポイント	内容	備考
信頼性	デイトナ、キタコ、カエディアなど実績のあるブランドを選ぶ。	電装系トラブルは車両故障の原因にもなるため、安価すぎる製品は避けるのが無難。
出力アンペア数	2.4A以上を推奨。	スマートフォンの急速充電に対応できるかを確認。
防水性能	防水キャップ付きなど、雨天を考慮した設計のもの。	USBポートは水気に弱いため、防水キャップは必須。
ポート数	1口または2口。	スマホ以外にアクションカメラなどを使用する場合は2口タイプが便利。

PCXの場合、メーターパネルの裏側にある「サービスカプラー」という予備電源端子を利用すれば、車体側の配線を加工することなく比較的簡単に電源を取り出すことが可能です。

ただし、この作業にはフロントカウルやスクリーンを分解する必要があり、隠されたネジや複雑な爪のかみ合わせを理解していないと、カウルの爪を破損させてしまうリスクが伴います。作業手順を解説したウェブサイトなどを参考に、慎重に進めるか、自信がなければショップに依頼するのが良いでしょう。

盗難対策にアラームは有効か

人気車種であるPCXは、残念ながら盗難のリスクも高いと言われています。そのため、何らかの防犯対策は必須です。その選択肢の一つとして、ホンダ純正のアラームシステムがありますが、その効果と限界を正しく理解することが重要です。

このアラームは、車両への振動や傾きを検知すると大きな警報音を発する仕組みになっており、主に子供などのイタズラの防止や、盗難を試みる者への威嚇として効果が期待できます。スマートキーと連動して簡単にセキュリティのオン・オフを切り替えられる手軽さも魅力です。アラームが作動中であることを示すインジケーターランプを併せて装着すれば、赤いLEDの点滅によって視覚的にも「このバイクは対策済みである」とアピールでき、抑止効果を高めることにつながります。

しかし、アラームだけでプロの窃盗団を防ぐのは難しいのが実情です。警報音が鳴っても、人通りの少ない場所や深夜では誰も気に留めない可能性がありますし、彼らは警報を鳴らさずに解除する手口を知っている可能性すらあります。したがって、アラームはあくまで補助的な防犯対策と位置づけるべきです。

愛車を確実に守るためには、複数の防犯対策を組み合わせる「多重防犯」が極めて大切になります。具体的には、アラームに加えて以下のような物理ロックを併用することを強く推奨します。

二人乗りを快適にするバックレスト

パートナーや友人を後ろに乗せて走行する、いわゆるタンデムの機会が多いライダーには、バックレストの装着がおすすめです。これは同乗者の快適性と安全性を大きく向上させる、思いやりのパーツと言えるでしょう。

同乗者は、運転者と違ってハンドルで体を支えることができず、加減速の際には体が前後に揺すられがちです。バックレストがあれば、同乗者はそこに背中を預けることで安定した姿勢を保ちやすくなり、特に発進・加速時ののけぞるような不安感が大幅に軽減されます。これにより、同乗者は安心して景色を楽しめるようになり、運転者も後方の同乗者の挙動を過度に気にすることなく運転に集中できるという、双方にとってのメリットが生まれます。

また、ブレーキング時に同乗者の体重が運転者の背中に過度にかかるのを防いだり、ヘルメット同士がぶつかってしまう事態を軽減したりする効果も期待できます。キタコなどのパーツメーカーからは、同乗者が握りやすいタンデムバーとバックレストが一体になった製品も販売されており、デザイン性と実用性を両立させることが可能です。

注意点としては、トップボックスの装着を検討している場合、取り付けに必要なキャリアの形状とバックレストが干渉しないかを事前に確認する必要があります。両方を装着したい場合は、それに対応したキャリアやパーツを選ぶようにしましょう。製品によっては、リアキャリアに穴あけ加工が必要になるケースもあるため、購入前に取り付け方法をよく確認することが大切です。

足つきを改善するローダウンシート

PCXはスクーターの中でも比較的足つきの良いモデルですが、それでも小柄な方や女性ライダーにとっては、信号待ちなどで停車する際に両足がしっかりと接地しないと不安を感じることがあります。そのような場合に有効なのが、ローダウンシートへの交換です。

シートのアンコ抜き（内部のウレタンを削る加工）や、専用に設計されたシートに交換することで、シート高を2～3cm程度下げることが可能です。このわずかな差が、停車時に両足の裏が地面にしっかりと接地するか、つま先立ちになるかを分け、精神的な安心感に大きく貢献します。特に、不意に砂利道や傾斜のある場所で停車せざるを得ない状況では、この安心感が立ちごけを防ぐことにも繋がります。

例えば、TWRなどのメーカーからPCX専用のローダウンカスタムシートが販売されています。これらは純正シートをベースに加工されていることが多く、バイク全体のデザインを損なうことなく、自然な見た目で足つき性を改善できます。

デメリットとしては、シート内部のクッション材が少なくなるため、ノーマルのシートに比べて乗り心地が硬めに感じられる場合があります。長距離ツーリングでの快適性を重視する方は、デザインだけでなく、レビューなどを参考にクッション性についても確認しておくと良いでしょう。また、シート交換以外にも、サスペンションを短いものに交換するローダウンキットや、底の厚いライディングシューズを履くといった方法で足つき性を改善することも可能です。

ハンドル周りのカスタムパーツ

ハンドル周りは、常にライダーの視界に入る場所であり、利便性を向上させるパーツを追加することで、ライディングの快適性を大きく高めることができます。比較的手軽に始められるカスタムも多く、自分だけの使いやすい一台に仕上げていく楽しみがあります。

代表的なパーツが、前述のUSB電源とセットで装着したいスマートフォンホルダーです。これにより、視線を大きく動かすことなくナビ画面を確認できるようになります。ホルダーを選ぶ際は、スマートフォンのカメラを手ぶれ補正機能の故障から守るための「振動吸収機能（バイブレーションダンパー）」が付いたモデルを選ぶことが、今や必須の条件と言えます。

さらに、ハンドルバーに渡すように取り付ける「ハンドルブレース」を追加装着すれば、ホルダーの取り付け位置の自由度が増し、より強固に、そして見やすい位置に固定することが可能になります。

また、意外と便利なのが、キタコなどから販売されている「コンビニフック」です。シート下に入れるほどではない、ちょっとした買い物袋やバッグをかけておくことができ、日常の使い勝手が格段に向上します。冬場には、走行風から手を守る「ナックルバイザー」も効果的です。防寒だけでなく、雨や飛び石から手を保護する役割も果たします。

これらのパーツは、比較的安価で取り付けも簡単なものが多いため、カスタムの第一歩としても適しています。ただし、あまり多くのパーツを取り付けすぎると、ハンドル周りが煩雑になり、かえって操作の妨げになる可能性もあります。見た目のバランスと実用性を考えながら、自分に必要なものを選んでいくことが大切です。

【総まとめ】最適なPCXアクセサリーで快適な走りを