こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。
CBR400Rが気になっているけれど、検索窓に「燃費 悪い」なんて言葉が出てくると、どうしても不安になってしまいますよね。
カタログスペックだけでは見えてこない足つきの良し悪しや、実際に所有した人が後悔しているポイントがないか、購入前にしっかりチェックしておきたいところです。
最高速や加速性能といった走りに関する評判も気になりますが、長く付き合うなら日々の維持費に関わる燃費性能は特に重要な要素です。
今回は、そんな皆さんが抱える疑問やツーリングでの実用性に関する不安を、私なりの視点で深掘りしてお伝えしていこうと思います。
- オーナーの評価から見えてくる実際の燃費性能と航続距離の目安
- 燃費よりも実は気にするべきCBR400R特有のデメリットと注意点
- 250ccクラスと比較した際の維持費や走行フィールの違い
- 足つきや積載性など購入後の満足度を左右するポイント
CBR400Rの燃費は悪いという誤解

検索候補にネガティブな言葉が出てくるとドキッとしますが、結論から言うとCBR400Rの燃費性能は決して悪くありません。では、なぜ「悪い」と検索されてしまうのでしょうか。ここでは、その背景にある心理やエンジンの特性、そしてライバル車との比較から、その誤解を解き明かしていきたいと思います。
実燃費と航続距離の真実
まず最初に、一番気になる数字の部分から見ていきましょう。私のリサーチや多くのオーナーさんの声を分析すると、CBR400Rの実燃費は、街乗りやツーリングを含めた平均で25km/L〜30km/L程度を記録することが多いようです。信号の少ない郊外を流すようなツーリングであれば、35km/L近くまで伸びるという声も珍しくありません。この数値は、同クラスの400ccスポーツバイクと比較しても非常に優秀な部類に入ります。
特筆すべきは、CBR400Rの燃料タンク容量が17リットルもあるという点です。これはリッターバイク並みの大きさで、250ccクラスの平均的なタンク容量(13〜14リットル程度)と比較すると、その差は歴然です。実燃費28km/Lで計算してみると、航続距離は単純計算で476kmにも達します。実際には燃料計が減ってきて給油ランプが点灯するまでに350km〜400kmは余裕で走れる計算になります。
ツーリングライダーにとって、この「足の長さ」は絶大な安心感に繋がります。例えば、ガソリンスタンドが少ない山間部や北海道ツーリングなどでも、ガス欠の恐怖に怯えることなく走り続けられるのです。こまめな給油のために仲間を待たせることも減りますし、何より「まだ走れる」という精神的な余裕が、旅の質を大きく向上させてくれます。燃費数値そのものも優秀ですが、この「タンク容量×燃費」の掛け合わせによる実用性の高さこそが、CBR400Rの真価だと言えるでしょう。
ここがポイント
「燃費が悪い」という噂は、具体的な数値に基づいたものではなく、購入前の「漠然とした不安」が検索行動に現れた結果である可能性が高いです。実際のWMTCモード値(クラス3-2)も28.1km/Lと公表されており、経済性は非常に高いモデルです。(出典:本田技研工業『主要諸元 CBR400R』)
買って後悔する人の意外な共通点

それでも「買って後悔した」という声がゼロではないのは事実です。ただ、その理由を深く掘り下げてみると、燃費そのものに対する不満というよりは、「期待していたバイクのキャラクターとのズレ」に原因があることが多いように感じます。「CBR」という冠がついている以上、どうしてもCBR1000RR-Rのような「切れ味鋭いレーシングマシン」を想像してしまうのは無理もありません。
しかし、CBR400Rの開発コンセプトは、もっと間口の広いところにあります。サーキットでコンマ1秒を削るようなヒリヒリした緊張感ではなく、「長距離を快適に、かつスポーティに移動する」ことに主眼が置かれているのです。そのため、SS(スーパースポーツ)のような極端な前傾姿勢や、高回転域での爆発的なパワーバンドを期待して購入すると、「思ったよりマイルドだな」「刺激が足りないかも」という感想になってしまうんですね。
また、車両価格が約90万円(税込)という、400ccクラスとしては高価格帯であることも「後悔」というキーワードを誘発する要因の一つです。「これだけ高いお金を出したのだから、さぞかし凄い性能なのだろう」という期待値のハードルが上がりきっている状態で、実際に乗ってみると「意外と普通に乗りやすい優等生」だった、というギャップです。しかし、この「普通に乗りやすい」ことの凄さは、長く乗れば乗るほどボディブローのように効いてくる良さでもあります。一瞬の刺激よりも、長く付き合える品質の高さにお金を払っていると考えれば、決して高い買い物ではないはずです。
最高速より重視されたトルク特性
「燃費が悪いのでは?」と心配される要因の一つに、エンジンの排気量があります。「400cc=パワーがある=ガソリンを食う」というイメージがあるかもしれませんが、CBR400Rのエンジン設計は非常に現代的で効率的です。このエンジンは、最高出力を追い求めることよりも、実用域での使い勝手を徹底的に磨き上げています。
具体的には、直列2気筒エンジンがもたらす低中回転域での分厚いトルクが最大の特徴です。トルクとは、自転車のペダルを踏み込む力のようなもので、これが強いと発進時や加速時に「ググッ」と前に押し出される感覚が強くなります。CBR400Rは、街中で多用する3,000〜7,000回転あたりで元気よく走れるようにセッティングされています。
これが燃費にどう影響するかというと、「アクセルをあまり開けなくても前に進む」という現象が起きます。パワーのないバイクだと、加速するためにアクセルを全開近くまで回し、エンジンを唸らせてガソリンを大量に消費しなければなりませんが、CBR400Rなら軽くひねるだけでスルスルと法定速度まで到達します。結果として、エンジンの負担が少なく、燃費も良好な数値をキープできるのです。「最高速」というロマンよりも、「信号ダッシュの軽快さ」という現実を選んだ、非常に賢いエンジンだと言えます。
メカニカル豆知識
エンジンを無理に高回転まで回す必要がないため、結果として燃料消費が抑えられます。これが、CBR400Rの実燃費が良い理由の一つです。
エンジンを回せないストレスの正体

一部のレビューで見かける「レッドゾーンが低い」「回せない」という不満点。CBR400Rのレッドゾーンは10,000回転付近から始まりますが、これは4気筒エンジンのCB400SFなどが13,000回転以上回るのと比べると、確かに低く感じられます。高回転フェチの方からすれば、「もっと回したいのに頭打ちになる!」というストレスを感じるポイントかもしれません。
しかし、これは裏を返せば、「回す必要がないほど低回転で力がある」というメリットでもあります。高回転型エンジンは、回せば回すほど官能的なサウンドとパワーが得られますが、その代償として低回転時はスカスカで力がなく、発進時に気を使うことが多いです。一方、CBR400Rはアイドリングのすぐ上から力強いトルクが発生するため、エンストの心配も少なく、渋滞路や極低速でのUターンなども非常に楽に行えます。
また、「回さない」ということは、「振動が少ない」ということにも直結します。高回転で唸り続けるエンジンはライダーに微振動を与え続け、長時間乗っていると手足の痺れや疲労感に繋がります。「回せない」のではなく、「回さなくて良い」という大人の余裕。この特性が、週末のロングツーリングを快適なクルージングに変えてくれるのです。
250ccとの比較で維持費を検証
多くの方が購入の最後の決め手で悩むのが、車検のない250ccクラス(特にCBR250RRなど)との比較ではないでしょうか。「400ccは車検があるから維持費が高いし、燃費も悪そう」というイメージが先行しがちですが、実際に計算してみるとその差は意外と小さいことに気づきます。
まず車検費用ですが、最近はユーザー車検や格安車検を利用すれば、2年間で数万円程度に抑えることも可能です。自賠責保険や重量税を含めても、月額換算すれば数千円の違いです。一方で、250ccクラスは高回転を多用するため、エンジンオイルの劣化が早かったり、チェーンやスプロケットなどの消耗品交換サイクルが早まったりする傾向があります。特にCBR250RRのようなハイパフォーマンスモデルは、タイヤ代もそれなりにかかります。
| 比較項目 | CBR250RR (MC51) | CBR400R (NC56) |
|---|---|---|
| エンジン特性 | 高回転型・回して楽しい | トルク型・流して楽 |
| 燃費イメージ | 回すと悪化する傾向 | 安定して良い |
| ツーリング適性 | 前傾がきつく疲れやすい | 姿勢が楽で疲れにくい |
そして肝心の燃費ですが、高速道路を100km/hで巡航するシーンを想像してみてください。250ccはかなり高い回転数を維持し続ける必要があり、燃費が悪化しやすいだけでなく、ライダーへの振動ストレスも大きいです。
対して400ccのCBR400Rは、低い回転数で余裕を持ってクルーズできるため、実燃費が逆転することも珍しくありません。「維持費」というコストだけでなく、「疲労」というコストまで含めて考えると、長距離を走るならCBR400Rの方がコストパフォーマンスが高いと言えるかもしれません。
CBR400Rの燃費は悪いどころか優秀

ここまで見てきた通り、燃費に関するネガティブな噂は、あまり心配する必要がないことがわかりました。むしろ、購入を検討する際に本当にチェックすべきなのは、燃費以外の「物理的なハードル」や「使い勝手」の部分かもしれません。ここからは、オーナーさんが実際に感じているリアルな課題についてお話しします。
足つきが悪いと言われる原因
CBR400Rを検討する上で、燃費以上に検索されているのが「足つき」の問題です。カタログ上のシート高は785mm。これは決して高い数字ではなく、むしろ最近のスポーツバイクの中では標準的な部類に入ります。しかし、実際に跨ってみると「あれ?思ったより足がつかない」と感じるライダーが続出しています。
その原因は、ズバリ「シートの幅」と「車体のボリューム」にあります。CBR400Rはグローバルモデルとして、海外のCBR500Rと車体を共有しています。そのため、欧米のライダーの体格にも対応できるように、フレームやタンク周りがガッシリと作られているのです。シートの角が太ももの内側に当たり、足を真下に下ろすのを邪魔するため、数値以上に足が開いてしまい、結果として足つきが悪く感じられるのです。
特に身長160cm台後半から170cmくらいの方だと、「両足のかかとが浮いてしまう」というケースが多いようです。信号待ちのたびにフラつく不安は、ツーリングの楽しさを半減させてしまいます。ただ、諦めるのは早いです。シートの角を削る「アンコ抜き」や、リアサスペンションのリンクプレートを交換する「ローダウンキット」の導入、あるいは底の厚いライディングブーツを履くことで、劇的に改善することもあります。
注意点
立ちごけのリスクを減らすためにも、購入前には必ず実車に跨って確認することをおすすめします。片足だけでもベッタリ着くなら、慣れでカバーできる範囲ですよ。
車重が重いことはデメリットか
「400ccにしては重い」という意見もよく耳にします。装備重量で約192kg(モデル年式により微差あり)という数字は、教習車のCB400SF(約200kg超)よりは軽いものの、250ccクラスの160kg台と比べると明らかにズッシリきます。駐輪場での取り回しや、ちょっとした坂道での押し引きでは、「よっこいしょ」と気合を入れる必要がある重さです。
しかし、走り出してしまえば、この重さは頼もしい味方に変わります。CBR500Rベースの剛性の高いフレームと適度な車重は、高速道路での圧倒的な「直進安定性」を生み出します。軽量なバイクは横風に煽られやすく、大型トラックの横を通過する際などに怖い思いをすることがありますが、CBR400Rはビクともしません。どっしりと路面を捉えて矢のように進む感覚は、クラスを超えた上質感があります。
また、サスペンションやブレーキなどの足回りも、この車重を受け止めるためにしっかりとコストをかけたものが採用されています。「重さ」は単なるネガティブ要素ではなく、「安定感」や「乗り心地の良さ」という安心と引き換えなのです。初めての大型バイクへのステップアップを考えている方にとっては、この重さに慣れておくことが良い練習にもなるでしょう。
ツーリングで感じるステップの違和感

少しマニアックな話になりますが、オーナーさんの間でよく話題になるのが「ステップのゴム感」です。純正ステップには、エンジンの微振動を足に伝えないための分厚いラバー(ゴム)が付いています。これが、街乗りやツーリングで普通に乗っている分には非常に快適で、足の裏が痺れるのを防いでくれる素晴らしい装備なのですが、スポーツ走行を楽しみたい方からは不評なことがあります。
コーナーを曲がる際に、ステップに体重を乗せて踏ん張ろうとすると、このゴムが「グニュッ」と潰れてしまい、ダイレクトな感触が得られないのです。「バイクと一体になりたい」「もっと路面の情報を足裏で感じたい」というスポーティな走り方をする人にとっては、この曖昧な感触が「違和感」や「恐怖感」に繋がることがあります。
ただ、これもメーカーの意図は明確で、CBR400Rが「速さ」よりも「快適さ」を優先したツアラーであることを示しています。もしどうしても気になる場合は、ラバーのない金属製のレーシングステップ(バックステップ)に交換するというカスタマイズで解決できます。自分の乗り方に合わせて、快適性を取るか、操作性を取るかを選べるのもバイクの楽しみ方の一つですね。
カスタムパーツが少ない不満
購入後に「盲点だった!」となりがちなのが、カスタムパーツの少なさです。弟分のCBR250RR(MC51)や、大ベストセラーのRebel250などは、各パーツメーカーから数え切れないほどのカスタムパーツが発売されています。マフラー一つとっても数十種類から選べるような状況です。
それに比べると、CBR400Rのパーツラインナップは正直なところ「控えめ」と言わざるを得ません。「マフラーを変えたいな」と思っても、選択肢が片手で数えるほどしかない、なんてこともザラです。これは400cc市場の規模が250ccに比べて小さいことが影響しており、ある程度は仕方のない部分でもあります。「自分だけの一台にフルカスタムして目立ちたい!」というDIY精神旺盛な方にとっては、選択肢の少なさに少し物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、逆に言えば、「ノーマルの完成度が非常に高く、あれこれいじらなくても十分にカッコよくて性能が良い」とも言えるでしょう。純正オプションのクイックシフターやグリップヒーターなど、実用的な装備は揃っていますし、あえてノーマルの洗練されたスタイルを維持しながら、綺麗に乗るというのも大人の楽しみ方かもしれません。
積載性に欠ける問題と解決策
ツアラーとしての資質が高いCBR400Rですが、意外な弱点として「積載性の低さ」が挙げられます。最近のスポーツバイクのデザイン重視の傾向もあり、テールカウルがシュッとしていてカッコいい反面、荷掛けフックが無かったり、リアシートが小さくて不安定だったりします。「さあ、キャンプツーリングに行くぞ!」と意気込んで荷物を積もうとしたら、ロープを掛ける場所がなくて途方に暮れた…なんていうのは、CBRオーナーあるあるの一つです。
解決策
多くのオーナーさんは、ナンバープレートホルダーと共締めするタイプの「荷掛けフック増設キット」を装着したり、車種専用設計でズレにくい「シートバッグ」を利用したりして工夫しています。また、トップケースを付けるためのリアキャリアも各社から販売されています。スタイリッシュな外観は少し損なわれるかもしれませんが、利便性は最強になります。ツーリングをメインに考えている方は、納車に合わせて積載用のアイテムを準備しておくと安心です。
CBR400Rに関するよくある質問

- レギュラーガソリンですか?
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はい、CBR400Rはレギュラーガソリン仕様です。最近はガソリン価格も高騰しているので、ハイオク指定の輸入車やSSモデルに比べて、ランニングコストが抑えられるのは非常に嬉しいポイントですね。リッター数円の違いでも、年間走行距離が増えれば大きな差になります。
- 初心者でも扱えますか?
-
間違いなく扱えます。エンジン特性がマイルドで、アクセルを開けた瞬間にドカンと飛び出すような怖さがありません。クラッチ操作を軽くする「アシスト&スリッパークラッチ」も装備されているので、握力に自信のない方でも安心です。ただ、先ほど触れたように車重はそれなりにあるので、取り回しだけは少し慣れが必要かもしれません。
総評:CBR400Rの燃費は悪いか
結論として、「CBR400R 燃費 悪い」という検索ワードの裏にある懸念は、実車においてはほとんど当てはまらないと言って良いでしょう。WMTCモード値で28.1km/L、実燃費でも30km/L近く走り、17リットルの大容量タンクを持つこのバイクは、経済的なパートナーとして非常に優秀です。「燃費が悪い」と噂されるのは、単なる排気量へのイメージや、比較対象の誤りによるものでした。
90万円近い車両価格は決して安くはありませんが、大型バイク並みの車格と安定感、そして所有欲を満たしてくれる質感の高さは、その価格に見合う価値が十分にあると私は思います。「速さ」や「刺激」を最優先にするなら他の選択肢もありますが、「旅の質」や「長く付き合える安心感」を求めるライダーにとって、CBR400Rは最高の一台になるはずですよ。
