クロスカブのヘッドライトカスタム!明るさ対策と適合を徹底解説

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クロスカブのヘッドライトカスタム!明るさ対策と適合を徹底解説

こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。

夜道を走っていて、ふと自分のバイクの明かりが頼りなく感じたことはありませんか。

「あれ、こんなに暗かったっけ?」と不安になり、思わず速度を落としてしまう。

特に街灯の少ない峠道や河川敷の道路を走る時、もう少し遠くまで、そして広く見えたらもっと安心して走れるのにと思うことは、クロスカブオーナーなら一度はあるはずです。

カブシリーズは元々「ビジネスバイク」としての出自を持っていますから、必要十分な性能は持っているものの、近年の爆光LEDを搭載した四輪車や大型バイクに慣れてしまうと、どうしても純正ライトの明るさに物足りなさを感じてしまうんですよね。

そこで「クロスカブ ヘッドライト カスタム」などのキーワードで検索をかけてみるわけですが、そこには年式による電気システムの違いや、「HS1」や「H4」といった電球の規格、さらには車検や保安基準といった法律の難しいルールなど、専門的な情報が溢れていて戸惑ってしまうかもしれません。

「LED化して明るくしたいけれど、どれを選べば失敗しないのか」「フォグランプを追加したほうが良いのか、それともバルブ交換だけでいけるのか」迷ってしまいますよね。

この記事では、そんな悩みを抱えるクロスカブオーナーに向けて、型式ごとのエンジニアリング特性やおすすめの対策を、初心者の方にもわかりやすく徹底的に紹介していきます。

この記事でわかること
  • 自分のクロスカブの型式(JA10/JA45/JA60)に合わせた正しいカスタム手法
  • 暗さを根本から解決するユニット交換やフォグ増設の効果とコスト感
  • 失敗しないための保安基準や車検対応に関する重要ルールと法的根拠
  • 手軽にスタイルアップできるおすすめのガードや専用キットの選び方
目次

世代別クロスカブのヘッドライトカスタム要点

世代別クロスカブのヘッドライトカスタム要点

クロスカブと一口に言っても、実は製造された時期によって中身の仕組みが全然違うんです。「カブだから全部一緒でしょ?」と思っていると、買ったパーツが付かないどころか、故障の原因になってしまうことも。まずは自分のバイクがどのタイプなのかを正しく理解して、その世代に合った最適なカスタム方法を選ぶことが、成功への第一歩です。

JA10の交流電源とLED化の注意点

2013年に登場した初代クロスカブ、いわゆる「JA10型」に乗っている方は、電気の仕組みにちょっとした、でも極めて重要な注意が必要です。実はこのモデル、スーパーカブ・プロをベースにしていることもあり、ヘッドライトに使われている電気が家庭用コンセントと同じ「交流(AC)」なんです。

少しマニアックな話をすると、多くのバイクはバッテリーで安定させた「直流(DC)」でライトを光らせていますが、JA10はエンジン(オルタネーター)で発電した電気をそのままダイレクトにヘッドライトへ送っています。エンジンの回転数に合わせてライトが明るくなったり暗くなったり、「ボワーッ」と明滅するのはこのためなんですね。バッテリーが上がっても、キックでエンジンさえかかればライトが点くという、実用車としてのタフさを優先した素晴らしい設計なのですが、これが現代のカスタムにおいては大きなハードルになります。

なぜなら、一般的なバイク用や自動車用のLEDバルブは、電圧が一定の「直流(DC)12V」で動くことを前提に設計されているからです。これをJA10の交流回路にそのまま繋ぐとどうなるか。アイドリング時の激しい電圧変動や、交流特有の電気の波に耐えられず、LEDがストロボのように激しく点滅(フリッカー)したり、内部の回路が焼き切れて一瞬でゴミになってしまったりするんです。

絶対的な注意点

Amazonやオークションサイトで「H4 LED」などの検索で見つかる格安バルブの多くは「直流専用」です。「交流対応」や「AC/DC兼用」と明記されていない製品は、JA10には絶対に使用しないでください。安物買いの銭失いになる確率がほぼ100%です。

さらに、バルブの「金口(口金)」の規格にも罠があります。JA10の純正バルブは「HS1(35/35W)」という規格です。これは車などで一般的な「H4」規格と見た目が瓜二つなのですが、実は台座にある3本の爪の幅や厚み、そして一番重要な「発光点の位置(焦点距離)」が微妙に異なります。無理やりH4バルブを押し込むことは物理的に可能だったりするのですが、そうするとリフレクター(反射板)との位置関係がズレてしまい、光が散らばって全然明るくならなかったり、対向車を幻惑する殺人ビームになってしまったりします。

JA10をLED化するなら、「交流電源に対応していること」そして「HS1規格に適合していること(またはHS1対応を謳うH4バルブであること)」を確認することが絶対条件です。ここを間違えると、配線トラブルでメインハーネスを燃やしてしまうリスクさえあるので、本当に慎重に選んでくださいね。

JA45やJA60純正が暗い時の対策

2018年にフルモデルチェンジしたJA45型、そしてディスクブレーキ化された最新のJA60型クロスカブは、デザインが一新され、ヘッドライトには今風の丸目LEDヘッドライトが工場出荷時から装備されています。「最初からLEDなんだから、カスタムなんて必要ないくらい明るいんでしょ?」と思われるかもしれません。私も最初はそう思っていました。しかし、実際に納車されて夜道を走ってみたオーナーさんの多くが口を揃えて言うのが、「意外と暗い…」「照射範囲が狭くてカーブの先が見えない」という不満の声なんです。

これには明確な理由があります。メーカーとしては、排気量110ccの小さなエンジンで発電できる限られた電気を有効に使うため、ヘッドライトの消費電力を極限まで抑える設計にしているのです。純正LEDの消費電力はロービーム時で約7.8W程度。家庭用のLED電球でも玄関の明かり程度でしょうか。対して一般的なハロゲンバルブでも35W〜55Wくらいはありますから、いかに省電力かお分かりいただけると思います。燃費やバッテリー上がり防止の観点からは非常に優秀な設計なのですが、街灯のない真っ暗な山道や、雨の降る夜のバイパスなどを走るツーリングユーザーにとっては、どうしても光量不足を感じてしまうスペックなのです。

さらに厄介なのが、この丸目LEDライトの構造です。昔ながらのヘッドライトのように「ガラスのレンズ」と「電球」が別々になっているのではなく、光源であるLEDチップ、レンズ、基盤、ヒートシンクが全て一体になった「シールドユニット」という構造を採用しています。

つまり、「ちょっと暗いから、中の電球だけもっと明るいヤツに交換しよう」という、昔ながらのカスタム手法が物理的に通用しないのです。電球を交換するための蓋もなければ、差し込み口もありません。JA45やJA60でもっと明るさを手に入れたい場合、バルブ交換という選択肢は消え、「ユニットごとの全交換」か「補助灯(フォグランプ)の追加」の二択になるということを、まずは覚悟しなければなりません。

配光特性のクセ
純正LEDは真正面を照らすスポット的な配光特性が強いため、コーナリング時にバイクを傾けると、行きたい方向の路面が暗闇になってしまうという弱点もあります。これも「暗い」と感じる大きな要因の一つです。

ユニット交換で明るさを劇的に改善

「純正の暗さにはもう耐えられない!」「夜道でも安心してアクセルを開けられる明るさが欲しい!」というJA45/JA60オーナーにとって、最も根本的かつ効果的な解決策となるのが、ヘッドライトユニットそのものを高性能な社外品にごっそり交換してしまう方法です。「殻割り」といって純正ライトを分解して改造する強者もいますが、防水性の確保などが非常に難しくおすすめできません。今はメーカーから素晴らしい完結型のキットが販売されています。

この手法の最大のメリットは、圧倒的な光量の増加です。例えば後述するプロテック製のキットなどでは、消費電力を純正の約3倍近い20W〜30Wクラスまで引き上げています。ワット数が上がれば当然、放出される光の量(ルーメン)も倍増します。実際に交換した車両と純正車両を並べて夜道を照らすと、その差は歴然。まるで懐中電灯から投光器に持ち替えたかのような衝撃を受けるはずです。

また、ユニット交換にはもう一つ、見逃せないメリットがあります。それは「光の色味(色温度)」を選べるようになることです。純正のLEDライトは、近代的ですが青白い光(約6000ケルビン前後)で固定されています。これは晴天時の舗装路では綺麗に見えますが、雨の日や霧が出ている時には、空気中の水分に光が乱反射してしまい、逆に路面が見えにくくなる「ホワイトアウト」現象を起こしやすい弱点があります。

ユニット交換のメリット詳細

社外品のユニットには、ハロゲンランプのような温かみのある「3000K(ケルビン)」前後のLEDを採用しているものがあります。この「電球色」や「イエロー光」は、悪天候時の路面追従性が非常に高く、凹凸がくっきりと見えるため、実用派のライダーから絶大な支持を得ています。何より、クラシカルなカブのデザインには、黄色い光の方が似合うというスタイル的な利点も大きいですね。

取り付けに関しては、フロント周りの外装(カウル)をある程度バラす必要があるため、バルブ交換だけの作業に比べれば難易度は高くなります。しかし、車種専用キットを使えば配線はカプラーオン(差し込むだけ)で済みますし、説明書通りに作業すれば、DIY初心者の方でも休日の半日を使えば十分に施工可能なレベルです。その労力に見合うだけの、いやそれ以上の劇的な変化を体感できるカスタムと言えるでしょう。

フォグランプ増設で視界範囲を拡張

クロスカブのフォグランプ増設で視界範囲を拡張

「ヘッドライトユニットを交換するのは、コストもかかるし作業も大変そう…」「純正のスタイルは崩したくない」という方には、メインのヘッドライトはいじらずに、サブのライトとして「フォグランプ(補助灯)」を増設する方法がベストアンサーです。アドベンチャーバイクの流行に伴い、クロスカブでも非常に人気の高いカスタム手法となっています。

フォグランプ増設の最大の利点は、「必要な時だけ明るさを足せる」という柔軟性にあります。街中や昼間は純正ヘッドライトだけで走行し、街灯のない夜道や濃霧の峠道に入った時だけ、手元のスイッチでカチッとフォグを点灯させる。この「武装展開」のようなギミック感も、男心をくすぐるポイントですよね。物理的に光源が2つ(左右につければ3つ)に増えるわけですから、明るさが底上げされるのは当然ですが、それ以上に「照射範囲(配光)の補完」という効果が絶大です。

先ほど触れたように、純正ヘッドライトは遠くを照らすのは得意でも、手前や左右を照らすのが苦手です。そこで、フォグランプの光をあえて少し手前や左右に広がるように調整して取り付けることで、純正ライトの死角を完璧にカバーすることができるのです。これにより、カーブの出口や路肩の状況が驚くほど見やすくなり、夜間走行のストレスが激減します。

また、被視認性(周りからの見られやすさ)の向上も見逃せません。バイクは車体が小さいため、夜間は対向車や右折待ちの車から距離感を見誤られがちです。しかし、ヘッドライトに加えてフォグランプが点灯していると、相手からは「トライアングル(三角形)」の配置で光が見えることになります。これは人間の心理的に「何か大きな物体が迫ってくる」と認識されやすく、右折事故(右直事故)の抑止効果も期待できるのです。

さらに、クロスカブ特有の「ハンターカブのような無骨なスタイル」を強調できるのも嬉しい副作用です。エンジンガードやフロントキャリアにマウントされたフォグランプは、いかにも「旅するバイク」という雰囲気を醸し出し、愛車のカッコよさを一段階引き上げてくれるでしょう。実用性とドレスアップを完璧に両立できる、満足度の高いカスタムです。

ヘッドライトガードで防御と装飾

クロスカブのヘッドライトガードで防御と装飾

ここまでは「光」に関する性能アップの話でしたが、クロスカブのヘッドライトカスタムにおいて、忘れてはならないのが「ヘッドライトガード」の存在です。これは文字通り、ヘッドライトのレンズ面を物理的に守るための金属製の格子やメッシュカバーのことです。

クロスカブはその名の通り「クロスオーバー(不整地走行も想定した)」なコンセプトを持っています。林道や砂利道を走っていると、前を走る車や仲間のバイクが巻き上げた小石が飛んでくることは日常茶飯事です。もしその石がヘッドライトに直撃したら…。ガラスレンズなら割れてしまいますし、JA45/JA60のような高価なLEDユニットの場合、レンズ表面に深い傷が入ったり、最悪の場合はユニット交換で数万円の出費になったりするリスクがあります。

ヘッドライトガードは、そうした飛び石や、林道で飛び出している木の枝などから、大切なライトユニットを身を挺して守ってくれる頼もしい防具です。実用面での安心感は何物にも代えがたいものがあります。

そして、多くのユーザーがこれを選ぶもう一つの、そして最大の理由が「見た目のドレスアップ効果」です。正直なところ、本格的な林道を走らない街乗り派の方にとっても、ヘッドライトガードは魅力的なアイテムです。装着するだけで、愛らしいカブの顔つきが、一気に「タフ」で「ミリタリー」な雰囲気に変わります。丸いライトに黒い格子がかかるだけで、どうしてあんなに冒険心をくすぐるデザインになるんでしょうね。

「ガードを付けるとライトが暗くなるんじゃない?」と心配される方もいますが、大手メーカー製のちゃんとした製品であれば、光の通り道を塞がないように格子の太さや間隔が計算されているため、体感できるほどの光量ダウンはほとんどありません。数千円から手に入れられる比較的手頃なパーツでありながら、ガラッと印象を変えられるので、カスタムの最初の一歩としても非常におすすめです。

目的別クロスカブのヘッドライトカスタム製品

目的別クロスカブのヘッドライトカスタム製品

ここからは、市場に数ある製品の中から、品質・性能・コスパのバランスが取れた「間違いのないアイテム」を、私の独自視点で具体的に紹介していきます。自分の悩みや目的にピタリとハマるものを見つけてみてください。

プロテック等の専用キットの性能

JA45やJA60の「暗さ問題」を根本から、かつ最高レベルで解決したいなら、株式会社プロテック(PROTEC)がリリースしている「LBHシリーズ(LEDマルチリフレクターヘッドライトキット)」が、現状における最適解の一つだと言えます。この製品がなぜこれほど支持されているのか、その理由はスペックを見れば一目瞭然です。

まず、明るさの質が違います。純正LEDが省電力重視の約7.8W設計なのに対し、このLBHシリーズは20W以上の高出力を誇ります。単純計算で約3倍近いエネルギーを光に変えているわけですから、明るくないはずがありません。しかも、熱に弱いLEDを守るために、パソコンのCPUクーラーのような電動ファン付きのヒートシンクを装備しており、長時間点灯しても熱ダレによる光量低下(熱減光)が起きにくい設計になっています。ここまでの本格的な冷却システムを、限られたヘッドライトケース内のスペースに収めている技術力はさすがプロテックです。

横にスクロールしてご覧ください

比較項目純正LEDヘッドライトプロテック LBHシリーズ
消費電力(Low)約 7.8W20W(約2.5倍以上)
冷却方式自然空冷(ヒートシンクのみ)強制空冷(防水電動ファン内蔵)
色温度約6000K(白)のみ6000K(白)/ 3000K(電球色)選択可
メンテナンス不可(故障時はユニット全交換)バルブ単体交換が可能

表にもあるように、私が特に推したいポイントは「3000K(電球色)」の設定があることです。最新の爆光LEDでありながら、見た目の光は昔ながらのハロゲンランプのような温かい黄色。これにより、カブ本来のレトロな雰囲気を壊すことなく、性能だけを現代の最高水準に引き上げることができます。雨の日や霧の山道でも路面の凹凸がはっきり見える視認性の良さは、一度味わうと白い光には戻れないほどですよ。

キジマ製フォグの価格と取り付け

フォグランプの増設を検討しているなら、バイク用品の老舗、キジマ(KIJIMA)の「フォグランプキット」が、結局のところ一番の近道であり、最終的な満足度も高いと思います。Amazonなどでは数千円の汎用LEDライトも売られていますが、それをクロスカブに綺麗に取り付けるのは、実は至難の業なんです。

汎用品の場合、まず「どこに固定するか」で悩みます。ホームセンターで金具を買ってきて組み合わせても、振動で緩んだり、見た目がゴチャゴチャしたりしがち。さらに配線も、どこから電源を取るか、スイッチをどこに付けるかなど、電気の知識がないと高いハードルがあります。最悪の場合、配線がショートしてヒューズが飛びまくる…なんてことも。

その点、キジマのキットは約3万円台半ば(実勢価格)と、汎用品に比べれば初期投資は高くなりますが、その中身を見れば納得です。クロスカブのフレーム形状に合わせて設計された専用の堅牢なステー、長さを合わせて防水カプラー加工された専用ハーネス、そしてハンドル周りに違和感なく収まるインジケーター付きのスイッチが全てオールインワンになっています。「箱を開けて説明書通りに組めば、まるで純正オプションのように綺麗に付く」という安心感と時間の節約を考えれば、決して高い買い物ではありません。

電力管理について

クロスカブの発電量は大きくありません。フォグランプ(例えば左右で18Wなど)を追加する場合、同時にグリップヒーター全開、USBでスマホ充電…となると、発電量が追いつかずバッテリーが上がる(持ち出しになる)可能性があります。信号待ちではフォグを消すなど、バッテリー電圧計を見ながら賢く運用するのが上級者の嗜みです。

マツシマ製バルブの手軽な交換

JA10型に乗っている方で、「ユニット交換とか大掛かりなことはしたくない、とにかく安く簡単に明るくしたい」という方には、M&Hマツシマの「PonLED(ポンレッド)」シリーズが救世主となります。バイク用電球一筋でやってきた日本の老舗メーカーが作る、渾身のLEDバルブです。

先述した通り、JA10は「交流電源」という特殊な環境ですが、このPonLEDにはバルブ内部に超小型の整流回路(交流を直流に変換して安定させる回路)が内蔵されています。そのため、車体側の配線を加工したり、変換器を噛ませたりする必要が一切ありません。本当に、今ついている純正のハロゲン電球を外して、このLED電球に付け替えるだけ。「ポン付け」できるからポンレッド。名前の通りですね。

明るさはハロゲン比でしっかりとアップしますし、何より配光(光の飛び方)が非常に優秀です。安価なLEDにありがちな「光が散らばって明るいのは自分だけ、周りは迷惑」ということがなく、純正リフレクターの性能を活かして路面を綺麗に照らしてくれます。通販サイトのランキングで常に上位にいるのは、「絶対に失敗したくない」「面倒なことはしたくない」というJA10オーナーの本音に、高い技術力で応えているからに他なりません。数千円で得られる効果としては最大級だと思います。

キタコ製ガードの適合とデザイン

ヘッドライトガード部門で圧倒的なシェアを誇るのが、キタコ(KITACO)の製品です。数あるパーツメーカーの中からなぜキタコが選ばれるのか、それは「シンプルイズベスト」を体現しているからでしょう。

まず価格が非常に手頃です。定価で6,600円(税込・記事執筆時点)、実売価格だともう少し安く手に入ることもあります。1万円でお釣りが来る価格で、バイクの顔つきがガラッと変わるのですから、コスパは最強クラスです。素材はスチール製で、しっかりとした厚みがあり、マットブラックの塗装も安っぽくありません。

デザインも秀逸です。格子が細すぎるとガードの意味がなく、太すぎるとライトの光を遮って暗くなってしまいます。キタコのガードはそこのバランスが絶妙で、オフロードテイストを演出しつつ、夜間の視認性を妨げないギリギリのラインを攻めています。取り付けも、ヘッドライトを固定しているボルトに共締めするだけ(車種によってはカラーを挟むなど微調整は必要ですが)なので、工具さえあれば10分〜15分で装着可能です。

適合車種も幅広く、AA06(50cc)、JA45、そして最新のJA60まで対応しています(※年式や型番による微細な適合は必ず公式サイトで確認してください)。「とりあえず何かカスタムしてみたい」という初心者の方が、最初に手を出すパーツとしてこれ以上のものはないかもしれません。

保安基準と車検適合の重要ルール

カスタムを楽しむ上で、絶対に避けて通れないのが「法律(道路運送車両法の保安基準)」の話です。「原付二種には車検がないから何でもアリでしょ?」なんて思っていたら大間違い。警察の取り締まり対象になるのはもちろん、整備不良車として事故時の過失割合で不利になったり、保険が降りなかったりするリスクさえあります。

ここで重要なポイントを整理しましょう。まずヘッドライト(前照灯)の色です。平成18年1月1日以降に製作された車両(クロスカブは全車これに該当します)は、ヘッドライトの色は「白色」でなければなりません。昔のバイクのように「黄色いヘッドライト」は、クロスカブでは保安基準不適合となります。だから、JA10のバルブやJA45のユニットを交換する場合、ヘッドライトとして使うなら基本は「白」を選ぶ必要があります。(※一部の社外品で3000Kのイエローでも車検対応を謳うものがありますが、検査官の判断や年式の解釈によるグレーゾーンのリスクを避けるなら、ヘッドライトは白が無難です)。

しかし、ここで裏技的な知識があります。「フォグランプ(前部霧灯)」に関しては、法律上「白色」または「淡黄色(イエロー)」のどちらでもOKと明記されています。つまり、「ヘッドライトは保安基準通りの白のままにして、追加するフォグランプをイエローにする」という組み合わせは、完全に合法なのです。

また、フォグランプの取り付け位置や数にも決まりがあります。

  • 個数は3個以下(同時に点灯するのは2個以下)
  • 取り付け位置は照明部の上縁が800mm以下、下縁が250mm以上
  • ヘッドライトの中心より上に取り付けてはいけない

といった詳細な規定があります。カッコいいからといって高い位置に付けたり、地面スレスレに付けると違法になる可能性があります。

詳しい基準については、国土交通省が定める公式の保安基準を確認することをおすすめします。正しい知識を持ってカスタムすることは、自分だけでなく周りの交通社会を守ることにも繋がります。

(出典:国土交通省『道路運送車両の保安基準(第33条 前部霧灯等)』)

自己責任と確認
法規制は改正される場合があります。また、実際の取り締まり現場や整備工場での判断が優先されることもあります。最終的な適合判断は、最寄りのバイクショップやプロの整備士にご相談ください。

よくある質問:色温度や光軸調整

クロスカブのヘッドライトカスタム:よくある質問:色温度や光軸調整
色温度(ケルビン)って何を選べばいいの?

ケルビン(K)は光の色を表す数値です。数値が高いほど青白く、低いほど黄色くなります。
6000K前後:太陽光に近い真っ白な光。ファッション性が高く、晴れた日の夜のアスファルトは見やすいですが、雨の日は乱反射しやすいです。
3000K前後:電球のような黄色い光。コントラストが強く出るため、雨、霧、雪などの悪天候時に路面の凹凸が見やすく、実用性重視の方におすすめです。

自分で交換したら対向車にパッシングされるようになった…

光軸(光の向き)が上を向いてしまっている可能性が高いです。カスタムでライト周りをいじると、どうしても微妙に角度が変わってしまいます。
対策として、夜間に平らな場所で壁に向かってライトを当て、交換前と同じくらいの高さに光の中心(カットライン)が来るように調整ネジで合わせましょう。幻惑光(グレア)は事故の元です。どうしても合わない場合は、バイク屋さんで光軸調整(テスター屋さんなら数千円程度)をお願いするのが確実です。

中華製の安いフォグランプはどうなの?

「当たり外れが激しい」のが現実です。防水処理が甘くてすぐに水が入ったり、ステーの強度が足りなくて折れたりするトラブルも聞きます。自分でコーキング処理をしたり、配線をやり直したりできるスキルがあるなら「素材」として楽しめますが、ポン付けで長く使いたいなら、キジマやSP武川などの国内メーカー品を選ぶ方が、結果的に安上がりになることが多いですね。

最適なクロスカブのヘッドライトカスタムへ

クロスカブのヘッドライトカスタムについて、世代ごとの課題から具体的な製品選び、法律の話まで深く掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか。

JA10オーナーの方は、「交流対応」というキーワードを絶対に見落とさないこと。JA45/JA60オーナーの方は、コストと手間を考えて「ユニット交換」で根本解決するか、「フォグ増設」でスタイルと実用性を両立するか、自分のツーリングスタイルに合わせて選んでみてください。

ヘッドライトが明るくなると、夜間の運転ストレスが減るだけでなく、見えなかった景色が見えるようになり、行動範囲が広がります。また、ヘッドライトガードやフォグランプで武装したクロスカブは、駐輪場に停まっている姿を見るだけで「次はどこに行こうか」とワクワクさせてくれるはずです。

大切なのは、自分のバイクの型式をしっかり確認して、ルールを守りながら安全に楽しむこと。ぜひ、あなたのクロスカブにぴったりのカスタムを見つけて、夜のツーリングも安全に、そして最高に楽しんでくださいね!

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