クロスカブで長距離ツーリング!疲れない装備とカブ主の積載術

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クロスカブで長距離ツーリング!疲れない装備とカブ主の積載術

こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。

「カブで旅に出たい。それも、近所のコンビニじゃなくて、何日もかけて遠くへ行ってみたい」

そんなふうに思ったことはありませんか?クロスカブの愛らしいルックスと頑丈な車体を見ていると、どこまでも走っていけそうな予感がしてきますよね。

実際、クロスカブは素晴らしいツアラーです。しかし、排気量110cc(または50cc)という小さなエンジンで数百キロ、時には数千キロを走破するためには、大型バイクとは違った「知恵」と「工夫」が必要になります。

私自身、最初はノーマルの状態で遠出して、お尻が割れるような痛みや手の痺れ、そしてバイパスの通行規制に泣かされた経験があります。

でも、それらを一つ一つ対策していくことで、今では日本中どこへでも行ける最高の相棒になりました。

この記事でわかること
  • 長距離移動でも翌日に疲れを残さないための、物理的な振動・痛み対策の正解
  • 「ホムセン箱」を核とした、キャンプ道具も満載できる最強の積載システム構築術
  • 125ccの天敵である「通行禁止バイパス」を回避し、安全に旅するためのナビ設定
  • 旅先でのトラブルを未然に防ぐための、カブ専用メンテナンスと必須携行ツール

今回は、私が実走と失敗を繰り返して辿り着いた、クロスカブを「長距離冒険仕様」にするためのノウハウを余すところなくお伝えします。準備さえ整えれば、カブの旅はもっと自由で、もっと楽しくなりますよ。

目次

クロスカブの長距離ツーリングを快適にする装備

クロスカブは車重が約107kg前後と非常に軽量で、取り回しが楽なのが最大のメリットです。しかし、その軽さと単気筒エンジン特有の特性が、長距離走行においては「疲労」という形でライダーに降りかかってきます。「根性で走る」のではなく、「道具で解決する」のが大人のカブ主の流儀です。

お尻の痛みを防ぐシートとゲルザブ

カブ乗りにとって、避けては通れない永遠のテーマ。それが「お尻の痛み(通称:尻痛)」です。

クロスカブの純正シートは、街乗りや短距離の通勤では適度な硬さで扱いやすいのですが、ツーリングで1日200kmを超えてくると話が変わってきます。薄いウレタンを通して路面の突き上げがダイレクトに伝わり、お尻の骨(坐骨結節点)付近に激痛が走り始めるのです。一度痛み出すと、休憩してもすぐには回復せず、旅の楽しさが半減してしまいます。

「除圧」と「換気」のダブルアプローチ

この問題を解決するために、私は数々のシートカバーやクッションを試してきました。その結果たどり着いた「ファイナルアンサー」とも言える組み合わせが、「ゲルザブ」と「メッシュシートカバー」の重ね技です。

なぜ2枚重ねなのか?
実は、お尻の痛みには「圧力」だけでなく「蒸れ(湿気)」も大きく関係しています。蒸れることで皮膚がふやけ、摩擦に対する抵抗力が落ちてヒリヒリとした痛みに変わるのです。

まず、ベースとして「EFFEX ゲルザブ(GEL-ZAB)」を装着します。これには医療用具から生まれた「エクスジェル」という素材が内蔵されており、衝撃を反発するのではなく、流動的に分散してくれます。餅のような感触で、お尻の一点にかかる荷重を面で受け止めてくれるため、突き上げ感が劇的にマイルドになります。

そして、その上から「SP武川」や「東京堂」などが販売している「エアフローメッシュシートカバー」を被せます。立体的なハニカム構造を持つこのメッシュは、お尻と座面の間に物理的な空気の層を作ります。これにより、夏場の股間の蒸れを解消するだけでなく、メッシュ自体がサスペンションのような役割を果たし、体重分散をさらに助けてくれるのです。

この2つを装備することで、私の場合は1日300km走っても「お尻が痛くて座っていられない」という事態は完全になくなりました。

ホムセン箱を活用した最強の積載術

クロスカブのツーリングスタイルを象徴するアイテム、それがアイリスオーヤマ製の「RVBOX 460」、ライダーたちの間では親しみを込めて「ホムセン箱」と呼ばれる収納ボックスです。

GIVIなどのバイク専用トップケースも便利ですが、なぜベテランのカブ主たちはこぞって数千円のプラスチック箱を選ぶのでしょうか。そこには、長距離ツーリングを成功させるための合理的な理由が詰まっています。

圧倒的な「拡張性」と「カスタマイズ性」

最大の魅力は、その形状です。バイク専用ケースの多くは丸みを帯びたデザインですが、ホムセン箱は完全なスクエア(四角形)で、天板がフラットかつ非常に頑丈です。これが何を意味するかというと、「箱の上にさらに荷物を積める」ということです。

キャンプツーリングでは、銀マットやテント、三脚など、箱に入り切らない長尺物が必ず出てきます。ホムセン箱なら、天板にベルトを通すためのフック(アイボルトなど)を自分で増設し、箱の上にネットで荷物をガッチリ固定することが可能です。いわば、箱そのものが「第二のキャリア」として機能するわけです。

ホムセン箱のメリット

  • 加工の自由度:プラスチック製なので、ドリルで穴を開けてボルトを通したり、ステッカーを貼ったりと自由にカスタムできます。
  • コストパフォーマンス:もし転倒して破損しても、2,000円〜3,000円程度で買い替え可能です。ラフに扱える点は、冒険の道具として非常に重要です。
  • テーブル代わり:キャンプ場に着いて箱を降ろせば、丁度いい高さのローテーブルとしても使えます。

固定方法については、キャリアに直接ボルトで固定してしまう方法が最も安定しますが、普段使いも考慮してラチェットベルト等で脱着可能にしている方も多いですね。自分の旅のスタイルに合わせて、箱を育てていく過程もクロスカブの楽しみの一つです。

ちなみに、積載スタイルについてはこちらの記事でも様々なカスタムパーツを紹介していますので、併せて参考にしてみてください。

振動による手の痺れを抑えるカスタム

「長時間走っていると、手がジンジンして感覚がなくなってくる…」

これは「白蝋病(はくろうびょう)」に近い症状で、単気筒エンジン特有の細かな振動がハンドルを通じて手に伝わり続けることで起こります。特にクロスカブで時速50km〜60kmの巡航を続けると、エンジン回転数が高くなり、振動もピークに達しやすい傾向があります。

これを「慣れ」で解決しようとしてはいけません。振動は神経を疲弊させ、ブレーキ操作やクラッチ操作(シフトチェンジ)のミスを誘発します。物理的なアプローチで、ハンドルバーの振動そのものを消してしまいましょう。

物理の法則で振動を止める「ヘビーウェイトバーエンド」

最も効果的で、かつ費用対効果が高いカスタムが、ウルトラヘビーウェイトバーエンド」への交換です。

純正のバーエンドは樹脂製や軽い金属製のものが多く、振動対策としては不十分です。これを、真鍮(ブラス)などの高比重素材を使った、片側200g〜300gもあるズッシリと重いバーエンドに交換します。

仕組みは単純です。ハンドルの端(一番揺れる場所)に大きな質量(重り)をつけることで、ハンドルバー全体の「共振周波数」を変化させ、エンジンの振動と共鳴しないようにするのです。また、重りそのものが振動エネルギーを吸収するダンパーの役割も果たします。

実際に交換してみると、まるでエンジンの鼓動が一段階上質になったかのように、不快なビリビリ感が消え失せます。長距離を走れば走るほど、その恩恵を感じられるはずです。POSH Faithなどのメーカーからカブ専用品が出ていますので、ぜひ導入を検討してください。

風防と防寒対策で疲労を軽減する

バイクにおける「風」は、単なる空気の流れではなく、体にぶつかり続ける「物理的な壁」です。クロスカブはレッグシールドのおかげで下半身の守りは鉄壁ですが、上半身、特に胸から上は無防備です。長時間、風圧を受け続けると、体幹を支えるために無意識に筋肉が緊張し、体力を激しく消耗します。

これを防ぐためには、ウインドシールド(風防)の装着が必須です。旭風防などのカブに似合うレトロなデザインのものから、デイトナのスタイリッシュなものまで選択肢は豊富です。胸元への風がなくなるだけで、1日に走れる距離が50kmは伸びると言っても過言ではありません。

夏でもグリップヒーターが必要な理由

そしてもう一つ、強くおすすめしたいのがグリップヒーターです。

「冬に乗らないから必要ない」と思っていませんか?実は、ロングツーリングにおいては夏場でも出番があります。例えば、標高の高い峠道を走る時や、突然のゲリラ豪雨に見舞われた時です。濡れたグローブに走行風が当たると、気化熱で指先が急速に冷却され、ブレーキレバーを握る感覚が失われていきます。

そんな時、グリップヒーターのスイッチを入れれば、指先の感覚を維持し、安全に走行を続けることができます。最近はエンデュランス製など、電圧計が付いたモデルもあり、バッテリーの状態管理も同時にできるので一石二鳥です。

125cc規制を回避するナビアプリ活用

原付二種(51cc〜125cc)で旅をする際、最も警戒しなければならないのが、通称「125ccの罠」と呼ばれる道路交通法の規制です。

日本国内の主要な国道、特にバイパス道路には、「自動車専用道路」や「125cc以下通行禁止」の区間が数多く存在します。有名なところでは、静岡県の国道1号「静清バイパス」や、神奈川県の「横浜新道・保土ヶ谷バイパス」などが挙げられます。これらの道路は、見た目は一般道と変わらない高架道路であることが多く、入り口の標識も小さいため、知らずに進入してしまうライダーが後を絶ちません。

誤進入のリスク
誤って進入した場合、時速80km〜100km近いスピードで流れる四輪車の波に、最高速度60km制限のクロスカブで放り込まれることになります。これは法的に違反(通行禁止違反)であるだけでなく、追突される危険性が極めて高い、命に関わる状況です。

Googleマップの限界と専用アプリの必要性

多くの人が利用する「Googleマップ」ですが、実は原付二種のツーリングには不向きな側面があります。オプションで「有料道路を使わない」に設定しても、無料の自動車専用道路(バイパス)は「一般道」として認識され、ルートに組み込まれてしまうことが多いのです。

そこで、私が長距離ツーリングで必ず使用しているのが、NAVITIME ツーリングサポーターというバイク専用ナビアプリです。このアプリの最大の特徴は、事前に車種設定で「原付二種」を選択しておけば、その排気量で法的に通行可能なルートだけを案内してくれる点です。

月額数百円の課金が必要ですが、違反切符を切られるリスクや、命の危険、そして「この道、本当に通っていいのかな…?」と不安になりながら走るストレスから解放されることを考えれば、安すぎる投資です。特に土地勘のない場所へ行く際は、必ず専用アプリを導入しましょう。

クロスカブで長距離ツーリングする走行とメンテ

装備を完璧に整えたら、いよいよ出発です。しかし、走り出してからも気は抜けません。カブは非常にタフなバイクとして知られていますが、それは「適切なメンテナンス」があってこその話です。特に積載状態での長距離走行は、エンジンやタイヤに大きな負担をかけます。

ここでは、旅の途中で困らないための、運用上のルールとメンテナンスのツボを解説します。

実燃費と航続距離から見る給油計画

「カブは燃費が良いから、ガソリンの心配なんていらないでしょ?」

そう思っていると、痛い目を見ることになります。確かにクロスカブは世界トップクラスの燃費性能を誇りますが、その反面、燃料タンクの容量は決して大きくありません。JA45型やJA60型(現行)のタンク容量は4.1Lです。

本田技研工業の主要諸元によれば、燃料消費率(WMTCモード値)は67.0km/L(クラス1, 1名乗車時)とされています(出典:本田技研工業『クロスカブ110 主要諸元』)。しかし、これはあくまで理想的な条件での数値です。

実際のツーリングシーン、特にキャンプ道具を満載し、信号待ちや発進加速を繰り返し、時には向かい風の中を走るような状況では、実燃費は大きく変動します。私の経験則と多くのユーザーデータを総合すると、リアルな数値は以下のようになります。

走行条件実燃費の目安安全マージンを含む航続距離
空荷・快走路
(日帰りツーリング等)
約 55 ~ 60 km/L約 220 km
フル積載・峠道・向かい風
(日本一周・キャンプ等)
約 45 ~ 50 km/L約 180 km

この表からわかるように、条件が悪化すると航続距離は200kmを切る可能性があります。知らない土地で、残り1リットルの状態でガソリンスタンドを探すのは精神衛生上よくありません。特に休日の地方では、ガソリンスタンドが早めに閉店したり、日曜休業だったりすることも珍しくありません。

鉄則として、「トリップメーターが150kmを超えたら、次のスタンドで必ず給油する」というルールを自分に課してください。また、北海道や山間部を走る場合は、1リットル程度の携行缶(ボトルタイプ)をツールボックスやサイドバッグに忍ばせておくと、万が一の際の保険となり、心の余裕が違います。

エンジンオイル交換とチェーンの管理

長距離ツーリングにおいて、エンジンオイルは「血液」です。クロスカブのエンジンオイル容量は、交換時でわずか0.8L(全容量でも1.0L)しかありません。大型バイクであれば3L〜4L入るオイルが、カブではたった0.8Lで、エンジンの潤滑、冷却、洗浄、防錆という過酷な任務を一手に引き受けているのです。

1,500km交換のススメ

メーカー推奨の交換サイクルは一般的に「3,000kmまたは1年ごと」とされています。しかし、これは「標準的な使用環境」での話です。キャンプ道具を積載し、バイパスなどで高回転域を連続使用するツーリング中は、エンジンにとって最も過酷な「シビアコンディション」に該当します。

少ないオイル量は、それだけ汚れやすく、熱による劣化(酸化)も早いことを意味します。劣化したオイルで走り続けると、エンジンの保護性能が落ちるだけでなく、シフトチェンジが渋くなったり(ガチャコン!という音が大きくなる)、クラッチが滑り気味になったりと、フィーリングも悪化します。

私は、長距離ツーリング中は1,500km〜2,000kmでのオイル交換を強くおすすめします。「旅の途中でオイル交換なんて面倒くさい」と思うかもしれませんが、全国どこにでもあるバイクショップやガソリンスタンド(一部店舗)で、安価な鉱物油(ホンダ純正ウルトラG1など)で十分なので、サッと交換してしまいましょう。新しいオイルを入れた直後の、エンジンが滑らかに回る感覚は感動ものですよ。

チェーンの「張り」は毎日チェック

忘れがちなのがドライブチェーンの管理です。荷物を満載すると、リアサスペンションが大きく沈み込みます。この時、スイングアームの角度が変わることで、チェーンが引っ張られ、通常時よりも「パンパンに張った状態」になることがあります。

チェーンが張りすぎた状態で走行を続けると、チェーン自体が偏伸びするだけでなく、最悪の場合、ドライブシャフトやホイールベアリングを破損させる原因になります。出発前には、「荷物を積んだ状態で」適正な遊び(たるみ)があるかを確認してください。

また、雨の中を走った後はチェーンの油分が流れ落ちています。そのまま走るとチェーンとスプロケットが摩耗し、寿命を縮めます。小サイズのチェーンルブを一本持参し、毎朝出発前にサッとひと吹きする習慣をつけましょう。

パンク修理キットとタイヤ仕様の確認

「プシュッ…」という音と共に、ハンドルが取られる感覚。ツーリング中のパンクは、誰もが遭遇したくないトラブルNo.1ですが、避けて通れないリスクでもあります。

ここで非常に重要なのが、「あなたのクロスカブのタイヤは、チューブか?チューブレスか?」という点です。年式によって仕様が根本的に異なるため、自分のバイクに合わない修理キットを持っていても何の意味もありません。

  • JA10 / JA45(〜2021年モデル):スポークホイールを採用しており、基本的に「チューブタイヤ」です。パンクした場合は、自転車のようにタイヤをリムから外し、中のチューブを引っ張り出してパッチを貼るか、予備のチューブに交換する必要があります。これにはタイヤレバーなどの専用工具と、ある程度の熟練した技術が必要です。
  • JA60(2022年〜現行モデル):キャストホイールを採用しており、多くは「チューブレスタイヤ」です。パンク修理は非常に簡単で、タイヤを外す必要はありません。釘が刺さった穴に、外側から専用のゴム状プラグ(詰め物)をねじ込むだけで、数分で完了します。

JA45以前のモデルに乗っている方は、長距離に出る前に一度タイヤ交換の練習をしておくか、無理ならロードサービスの連絡先をすぐに確認できるようにしておきましょう。JA60の方は、コンパクトなチューブレス用パンク修理キットと、携帯用空気入れを必ず常備してください。

キャンプ道具積載時の重心と走り方

最後に、安全に走るための「積み方」の極意をお伝えします。

巨大なホムセン箱に、着替えも、キャンプ道具も、水も食料も…と、何でもかんでも詰め込んでいませんか?リアキャリア(車両の一番後ろ)だけに重量物が集中すると、テコの原理でフロントタイヤが持ち上げられる力が働きます。

この状態で走ると、フロントタイヤの接地感が希薄になり(浮いているような感覚)、カーブでうまく曲がれなかったり、ちょっとした段差でハンドルが振られたりと、非常に危険な「ウィリー傾向」になります。これを防ぐためには、徹底的な「重量分散」と「低重心化」が必要です。

重いものは「前」と「下」へ

積載のゴールデンルール

  • 重量物(工具、水、予備パーツなど):サイドバッグやセンターキャリア(ベトナムキャリア)を利用し、なるべく「低い位置」かつ「車体の中心に近い位置」に分散させます。
  • 軽量物(寝袋、マット、着替えなど):リアのホムセン箱や、フロントキャリアに積載します。特にフロントキャリアに荷物を積むと、前輪荷重が増えてハンドリングが安定します。

「荷物はただ積めればいい」のではありません。走り出した瞬間、「おっ、荷物を積んでるのに意外と普通に走れるぞ」と感じられるバランスを目指して、パッキングを工夫してみてください。その試行錯誤こそが、旅の準備の醍醐味でもあります。

クロスカブツーリングのよくある質問(Q&A)

最後に、これからクロスカブで長距離ツーリングに挑戦する方から、ブログやSNSでよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。

1日の走行距離はどれくらいが目安ですか?

観光や食事の時間を含めるなら、「1日200km」を上限にするのがおすすめです。
クロスカブは高速道路を使えないため、信号待ちや渋滞を含めると平均移動速度は時速30km〜40km程度になります。200km走るだけでも休憩込みで7時間近くかかります。300kmを超えると「ただ移動するだけの苦行」になりがちで、疲労で判断力も鈍るため、余裕を持った計画を立てましょう。

50cc(原付一種)のクロスカブでも長距離ツーリングは可能ですか?

可能ですが、110ccに比べると時間と体力は倍以上必要になります。
50ccは法定速度が30km/hに制限されており、二段階右折の義務もあります。幹線道路では車の流れに乗れず、大型トラックに抜かれる際の風圧などで精神的にも疲弊しやすいのが現実です。もし小型限定以上の免許をお持ちなら、流れに乗って安全に走れるクロスカブ110を強くおすすめします。

雨の日の装備はどうしていますか?

「セパレートタイプのレインウェア」と「ブーツカバー」が必須です。
ポンチョタイプは走行風でバタつくため、バイクの運転には不向きです。ワークマンなどの透湿防水素材(耐水圧10,000mm以上推奨)を使った上下セパレートタイプを選びましょう。また、靴が濡れると不快感がすごく、体温も奪われるので、靴の上から履けるブーツカバーも忘れずに持参してください。

旅先での盗難対策はどうすればいいですか?

複数のロックを併用し、夜間は「カバー」をかけるのが効果的です。
ハンドルロックに加え、前輪にU字ロックやディスクロックを使用します。ビジネスホテルやキャンプ場での宿泊時は、100円ショップの自転車用カバーで良いので車体全体を隠してしまいましょう。「車種を特定させない」だけで、いたずらや盗難のリスクを大幅に下げることができます。

クロスカブの長距離ツーリングを楽しもう

ここまで、少し脅かすようなことも書きましたが、これらはすべて「旅先で困らないため」の転ばぬ先の杖です。

クロスカブでの長距離ツーリングは、大型バイクのように高速道路を使って目的地までワープすることはできません。しかし、時速50kmで流れる景色、潮の香り、森の温度変化を肌で感じながら進む感覚は、他のどんな乗り物でも味わえない贅沢な体験です。気になった脇道があれば躊躇なくUターンし、細い路地の先にある絶景を独り占めできるのも、カブならではの特権です。

しっかりとした積載システムと、お尻や手への負担を減らす装備、そしてバイパスを避けるナビがあれば、日本一周だって決して夢物語ではありません。準備というプロセスも含めて楽しみながら、ぜひクロスカブと一緒に、まだ見ぬ景色を目指して走り出してください。

免責事項:
本記事の情報は一般的な目安であり、カスタムや整備は自己責任となります。特にブレーキやタイヤなどの重要保安部品に関わる作業に不安がある場合は、必ずプロのショップにご相談ください。また、道路交通法や車両の仕様は変更される場合があるため、最新の情報をご確認ください。

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