「カブだから小さいはず」という思い込みは、実車にまたがった瞬間に恐怖へと変わります。
実はクロスカブ110のシート高は、普通のスーパーカブより約5cmも高いことをご存知でしょうか?
150cm台の方や小柄な女性にとって、この物理的な壁はあまりにも深刻です。信号待ちでのグラつき、常に隣り合わせにある立ちゴケの不安。「私には無理かも」と、憧れの一台を諦めてしまう方が後を絶ちません。
検索窓に「足つき 悪い」と出るのは、それが全オーナー共通の切実な悩みだからです。
でも、まだ絶望するのは早すぎます。クロスカブの足つき問題は、正しい知識とパーツ選びで劇的に改善できるからです。
今回は、デジタルバイクライブラリー運営者の私「ゆう」が、JA60/JA45の足つき問題を身長別に徹底検証。
ローダウンや厚底ブーツを駆使して、誰でも安心して乗れるようになる具体的な解決テクニックを、どこよりも詳しくお話しします。
- クロスカブの足つきが数値以上に悪く感じる「物理的な理由」と「構造上の原因」
- 身長150cmから160cm台のライダーが直面するリアルな足つき感覚と不安の正体
- シート交換やサスペンション変更による具体的なローダウン効果の数値検証
- 車体を改造せずに足つきと安全性を確保する厚底ブーツなどのアイテム活用術
この記事を読み終える頃には、あなたの不安は「対策への確信」へと変わり、自信を持ってクロスカブのある生活への一歩を踏み出せるようになっているはずです。それでは、早速見ていきましょう!
クロスカブの足つき事情と悪い原因

まずは、なぜクロスカブの足つきがこれほどまでに話題になり、多くのライダーを悩ませているのか、その根本的な理由を掘り下げていきましょう。単に「シートが高いから」という一言で片付けるのは簡単ですが、そこにはホンダの開発陣がこのバイクに込めた「クロスオーバー」としてのこだわりや、構造上の必然性が隠されています。カタログスペックの数値だけでは見えてこない、クロスカブ特有の設計や形状がもたらす「足つきの悪さ」の正体について、エンジニアリングの視点も交えながら分かりやすく解説していきますね。
シート高と股下の数値的な関係
クロスカブ110(JA60/JA45)のカタログスペック上のシート高は784mmと公表されています。バイクに詳しくない方からすると、この数値が高いのか低いのかピンとこないかもしれませんが、比較対象としてスタンダードな「スーパーカブ110(JA59)」を見てみると、そのシート高は738mmです。
つまり、同じカブシリーズでありながら、クロスカブは約46mm(5cm弱)もシート位置が高いのです。人間の股下の長さにおいて、5cmの違いというのは決定的です。5cmあれば、つま先立ちの状態から足の裏がべったり着く状態まで変化するほどの差があります。
では、なぜこれほど高く設定されているのでしょうか?それは、クロスカブが「レジャー・バイク」として、未舗装路や林道といった不整地を走ることを想定しているからです。凸凹のある道を走る際、エンジンの底やマフラーが地面や岩にぶつからないようにするためには、地面から車体までの距離(最低地上高)を確保する必要があります。
クロスカブ110の最低地上高は167mmに設定されており、これはスーパーカブ110の135mmと比べて大幅に高い数値です(出典:本田技研工業『Cross Cub 110 主要諸元』)。車体の底上げを行った結果、その上に乗るライダーの座面も必然的に持ち上げられてしまった、というのが足つきが悪くなった物理的な理由なのです。
50ccモデルとの違い
ちなみに、原付一種免許で乗れる「クロスカブ50」に関しては、足つき事情が異なります。50ccモデルはタイヤサイズが14インチ(110ccは17インチ)と小径化されているため、シート高は740mmとかなり低く抑えられています。そのため、「足つきが悪い」という悩みは、主に17インチホイールを履く110ccモデル特有の課題と言えるでしょう。
身長150cm台の足つきを検証
では、ここからは具体的な身長別のシミュレーションに移りましょう。最も足つきに苦労されるであろう、身長150cm〜155cmくらいのライダーが、ノーマルのクロスカブ110にまたがるとどうなるのでしょうか。
正直に、そして包み隠さずお伝えすると、状況はかなりシビアです。「つま先ツンツン」という表現すら生ぬるく、両足を同時に地面に着こうとすると、足が完全に宙に浮いてしまう、あるいは爪先が靴の中で伸び切ってようやく触れるかどうか、というレベルになることが多いです。
実際にこの身長帯のオーナーさんがどのように乗っているかというと、停車するたびに腰をシートから大きくずらす「お尻ずらし」が必須テクニックとなります。左足を着くために、お尻をシートの左側面に完全に落とし、右足はブレーキペダルの上に残すか、あるいは右足も浮かせてバランスを取るような、いわゆる「ハングオフ」に近い姿勢で車体を支えることになります。
クロスカブの車重は107kgと、一般的なオートバイの中では非常に軽量な部類に入ります。そのため、片足立ちでもなんとか支えられるケースが多いのですが、これには大きなリスクも伴います。例えば、風の強い日や、トラックが横を通過した際の風圧、あるいは路面が轍(わだち)で凸凹している場所や、坂道での停車などです。
こういったシチュエーションでは、片足立ちの不安定さが露呈し、「立ちゴケ」のリスクが跳ね上がります。「乗れないことはないけれど、常に緊張感を強いられる」というのが、この身長帯のリアルな現状だと言えます。
クロスカブ女子のリアルな悩み
女性ライダー、SNSなどでよく見かける「クロスカブ女子」のみなさんが抱える悩みは、単にシートの高さ(縦の距離)だけではありません。実は、クロスカブ特有の「シートの幅」と「車体の太さ」が、足つきをさらに悪化させているのです。
クロスカブの純正シートは、長時間のツーリングでもお尻が痛くならないように、ある程度の厚みと幅を持たせた設計になっています。さらに、シートの真下にある「サイドカバー」と呼ばれるパーツ(吸気系や電装系を覆っているプラスチックのカバー)が、左右にふっくらと張り出しています。
人間工学の世界には「ストラドル・アーク(またがり弧)」という言葉があります。これは、シートにまたがった状態で、地面に足を着くまでに描くアーチの長さのことです。クロスカブの場合、シートの幅とサイドカバーの張り出しによって、ライダーの太ももが外側に大きく押し広げられます。足を真っ直ぐ下に下ろしたくても、構造上、一度「ガニ股」のように開かされてから地面に向かうことになるのです。
この「足を開かされる」距離の分だけ、地面が遠くなるという現象こそが、数値以上に足つきを悪く感じさせる最大の要因です。特に骨盤の幅が狭い小柄な女性の場合、シートの角(エッジ)が内腿に食い込んで痛いという声も多く、「高さ」と「幅」のダブルパンチに悩まされているのが実情です。
身長160cmでも踵が浮く現実
「150cm台は厳しくても、160cmあれば普通に乗れるでしょ?」と思われている方がいるかもしれませんが、実はここが一番の「盲点」であり、購入後に後悔しやすいポイントなんです。身長160cm〜165cmというのは、日本の成人女性の平均身長を含み、また小柄な男性も含まれる最大のボリュームゾーンですが、この層でも足つきは決して「良好」とは言えません。
大手バイク用品サイトのユーザー投稿データや、私の周囲のライダーの感想を集約すると、身長160cm前後の場合、両足着地では「かかとが完全に浮く」状態がデフォルトです。両足の母指球(親指の付け根付近)が接地していれば、バイクの操作としては合格点とされることもありますが、日常の足として使うカブにおいて、この状態は精神的なストレスになり得ます。
特に、雨の日や砂利が浮いている駐車場などで、バックしながら取り回しをする場面を想像してみてください。つま先立ちの状態では、地面を蹴ってバックする力が十分に入りません。また、ちょっとバランスを崩した時に、かかとまで踏ん張れないため、「おっとっと」と耐える限界点が低くなります。
「乗れるか乗れないか」で言えば間違いなく乗れます。しかし、「毎日気負わずに、スニーカー感覚で乗れるか」と問われると、ノーマルのままでは「NO」と答える方が多いでしょう。この「あやしい」「完全には安心できない」という絶妙な不安感こそが、160cm台のライダーをローダウンカスタムへと駆り立てる動機となっているのです。
JA60とJA45の足つき比較
現在、中古車市場も含めて検討されている方の中には、現行モデルの「JA60(2022年〜)」と、先代モデルの「JA45(2018年〜2021年)」で、足つきに違いがあるのか気になっている方もいるでしょう。デザインは似ていますが、エンジンや足回りが刷新された新型で、サイズ感はどう変わったのでしょうか。
結論から申し上げますと、両モデルにおける足つき性は、体感できるレベルでは全く変わりません。
カタログスペック上のシート高はどちらも784mmで同一です。フレームの基本骨格やシートの取り付け位置、サイドカバーの張り出し具合といった、足つきに直結するジオメトリー(車体寸法)は継承されています。ですので、「古いモデルなら低いかも?」あるいは「新しいモデルなら改善されているかも?」という期待は、残念ながら外れてしまいます。
ただし、一つだけ重要な違いがあります。それは「走り出した後の安心感」です。JA60では、フロントブレーキがディスク化され、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が搭載されました。また、キャストホイールとチューブレスタイヤの採用により、走行時の安定性が向上しています。さらにエンジンの振動も低減されています。
停車時の足つきという「静的」な不安は同じでも、走り出した後のブレーキ性能や操作性という「動的」な安心感は、間違いなくJA60の方が上です。足つきに不安があるからこそ、いざという時にしっかり止まれるディスクブレーキの恩恵は大きく、トータルでの乗りやすさは新型に軍配が上がると言えるかもしれません。もし予算が許すなら、私は安全装備が充実したJA60をおすすめします。
クロスカブの足つき改善カスタム

ここまで、クロスカブの足つきがいかにシビアであるか、少し厳しい現実をお伝えしてきました。読んでいて「やっぱり私には無理かも…」と心が折れそうになった方もいるかもしれません。でも、ここからが本題です!落ち込む必要は全くありません。
クロスカブというバイクの最大の魅力の一つは、「カスタムパーツの豊富さ」にあります。世界中で愛されるカブシリーズだからこそ、多くのアフターパーツメーカーが「足つき問題」を解決するための製品を開発してくれています。ここからは、実際に多くのユーザーが実践し、効果を上げている具体的な改善策を、難易度やコスト、そしてメリット・デメリットを交えて徹底解説していきます。
ローダウンで数センチ下げる
足つきを良くするための最も確実で王道なテクニック、それが「ローダウン」です。物理的に車高を下げてしまうことで、地面を近づける方法ですね。クロスカブのローダウンには、大きく分けて以下の3つのアプローチがあります。
| 手法 | 難易度 | 効果 | 概算コスト |
|---|---|---|---|
| 1. シート交換 | 初級 | 約20〜25mmダウン | 1万〜1.5万円 |
| 2. リアサスペンション交換 | 中級 | 約25mmダウン | 1.5万〜3万円 |
| 3. サイドスタンド交換 | 必須 | 転倒防止 | 5,000円前後 |
これらは単独で行うこともできますが、組み合わせて行うことで最大級の効果を発揮します。例えば、シートとサスペンションを両方交換すれば、計算上は約50mm(5cm)近く下がることもあります。先ほど「46mmの壁」の話をしましたが、それをほぼ帳消しにできるわけです。「たかが数センチ」と思うかもしれませんが、バイクにおける25mmダウンは、つま先立ちがベタ付きに変わるくらいの革命的な変化をもたらします。
ローダウンシートへの交換効果
まずは、最も手軽で、車両の構造変更を伴わない「シート交換」から詳しく見ていきましょう。純正のシートを取り外して、社外品のローダウンシートに付け替えるだけの作業なので、工具さえあれば初心者の方でもDIYで交換可能です。
この分野で特に有名で、多くのユーザーに支持されているのが「TWR製」などのローダウンカスタムシートです。メーカー公称値で、純正比マイナス20mm〜25mm程度のダウン効果を謳っています。しかし、このシートの真価は、単に「薄くなった」ことだけではありません。
最大のポイントは、シートの前方部分がスリムにシェイプ(削ぎ落とし)されている点にあります。先ほど解説した「足を開かされる」原因となっていたシートの幅を狭くすることで、足をより真っ直ぐ下に下ろせるようになるのです。これにより、数値上の2cmダウン以上の効果を体感でき、内腿への圧迫感も軽減されます。
デメリットと対策:座り心地の変化
良いことずくめに思えますが、トレードオフも存在します。シートの高さを下げるということは、中に入っているクッション材(アンコ)を薄くすることを意味します。そのため、ふかふかで快適な純正シートに比べると、座り心地は確実に「硬く」なります。
「公園のベンチに座っているみたい」と評されることもあり、長距離ツーリングではお尻が痛くなる可能性があります。対策として、衝撃吸収素材が入った「ゲルザブ」などをシートの上に敷く方もいますが、そうするとせっかく下げた高さがまた戻ってしまうというジレンマも…。まずはシート単体で試してみて、どうしても痛い場合は薄手のクッションを追加するなど、微調整していくのが良いでしょう。
リアサスペンションの変更と調整
シート交換だけではまだ不安、あるいはもっと根本的に解決したいという場合は、リアサスペンションの交換という手段があります。「SP武川(スペシャルパーツタケガワ)」や「YSS」といった信頼できるパーツメーカーから、クロスカブ専用の「ローダウンリアショックアブソーバー」が販売されています。
これらのサスペンションは、純正品よりも取り付け全長が約25mm短く設計されています。これを装着することで、車体のお尻部分が物理的に下がり、重心位置も低下します。ユーザーのインプレッションでよく聞かれるのが、「まるで飛行機の着陸脚が変わったような安定感」という声です。
シート高が下がるだけでなく、重たいエンジンや燃料タンクの位置も下がるため、停車時に車体が左右に振られた時の「おっとっと」となる復元力がマイルドになります。160cm前後の方であれば、シート交換とサス交換を併用しなくても、サス交換だけで十分な安心感を得られるケースも多いです。
走行性能への影響は?
「サスを短くすると走りに影響が出るのでは?」と心配される方もいるでしょう。確かに、リアが下がることで車体姿勢は「後ろ下がり」になります。これにより、フロントフォークの角度(キャスター角)が少し寝る方向になり、理論上は「直進安定性が増す(真っ直ぐ走りやすくなる)」一方で、「旋回性(カーブでの曲がりやすさ)が少し重くなる」傾向が出ます。
ただ、街乗りレベルでは極端な違和感を感じるほどではなく、むしろ「どっしりして乗りやすくなった」と感じる方が多いようです。また、ローダウンサスは底付き(サスが縮みきってしまうこと)を防ぐために、バネの硬さを少し硬めに設定している製品が多く、スポーティーな乗り味になるのも特徴です。
サイドスタンドの交換は必須
ここで、ローダウンカスタムを行う上で最も重要かつ、絶対に見落としてはいけないポイントをお伝えします。それは、「サイドスタンドの交換」です。これを怠ると、大切な愛車を傷つけることになりかねません。
想像してみてください。車高(サスペンション)を25mm下げたのに、つっかえ棒であるサイドスタンドが純正の長さのままだったらどうなるでしょうか?
当然、つっかえ棒が相対的に長すぎることになり、停車した時に車体が十分に傾かず、ほぼ垂直に近い状態で立つことになります。
この状態は極めて危険です。ほんの少し右側に地面が傾斜している場所や、右側から強い風が吹いた時、あるいは荷台に重い荷物を積んでいる時に、車体がスタンドとは反対側(右側)へ簡単に倒れてしまいます。これが、ローダウン車における「立ちゴケ」の典型的なパターンです。
このリスクを回避するために、キタコなどのメーカーから販売されている「ローダウン対応ショートサイドスタンド」への交換は必須と考えてください。これは純正よりも数センチ短く設計されており、ローダウンした車体に対して適切な傾き(リーンアングル)を取り戻してくれます。サスペンションを交換する際は、必ずこのショートスタンドもセットで購入し、同時に取り付けるようにしましょう。これは安全のための必要経費です。
厚底ブーツで物理的に解決する
ここまで「車体を下げる」方法を紹介してきましたが、「買ったばかりの新車をいじるのは抵抗がある」「オフロード性能(最低地上高)を落としたくない」「乗り心地を変えたくない」という方もいらっしゃると思います。そんな方に強くおすすめしたいのが、「自分自身の足を伸ばす」という逆転の発想、つまり「厚底ブーツ」の活用です。
特にバイク用ブーツ専門ブランドの「ワイルドウィング(Wild Wing)」が展開している「スワロー」や「イーグル」といったシリーズは、足つきに悩むライダーの間で「神アイテム」として絶大な人気を誇っています。
このブーツの最大の特徴は、バイクの操作性を損なわないように設計されていながら、つま先部分で約25mm、ヒール部分で約50mmといった「厚底仕様」が選べる点です。単純計算ですが、ソール厚25mmのブーツを履くことは、車体を25mmローダウンするのと物理的にほぼ同等の足つき改善効果をもたらします。
メリットは計り知れません。
- 車体の性能維持:最低地上高が変わらないので、段差や林道でも腹下を擦る心配がない。
- クッション性維持:純正シートの快適な座り心地をそのまま楽しめる。
- コストパフォーマンス:パーツ交換工賃がかからず、ブーツ代だけで済む。
「厚底だとシフトチェンジやブレーキ操作がしにくいのでは?」という懸念もありますが、ワイルドウィングのブーツはつま先が斜めにカットされており、シフトペダルの下につま先を入れやすい形状になっています。最初はペダルの厚みに違和感があるかもしれませんが、シフトペダルの高さ調整(自分で行えます)をすることで、すぐに慣れることができます。車体を改造する前に、まずはブーツで解決できないか試してみる価値は十分にあります。
クロスカブ足つきQ&A!よくある疑問にお答えします

- 身長150cm前半ですが、本当に乗れるようになりますか?
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結論から言うと、十分乗れるようになります!ノーマルのままだと厳しいですが、今回ご紹介した「ローダウンシート(約-2cm)」「ローダウンサス(約-2.5cm)」「厚底ブーツ(約+2.5cm)」を組み合わせれば、トータルで大きく改善できます。実際に150cm前後の女性オーナーさんも、こうした工夫で元気に走り回っていますので、諦めずにチャレンジしてみてください。
- ローダウンすると乗り心地が悪くなるって本当ですか?
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正直にお伝えすると、少し硬くなる傾向があります。車高を下げるためにサスペンションの動く幅(ストローク)を短くしており、底付きを防ぐためにバネを硬めに設定している製品が多いからです。また、シートもクッションが薄くなる分、路面の凹凸を拾いやすくなります。「フカフカ」から「コツコツ」としたスポーティーな乗り味に変わるとイメージしておくと良いでしょう。
- 厚底ブーツだとシフトチェンジ等の操作が難しくなりませんか?
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履き始めはペダルの感覚が掴みにくいかもしれませんが、すぐに慣れますよ。大切なのは、ブーツの厚みに合わせて「シフトペダルの高さ」を調整することです。クロスカブのチェンジペダルは角度を変えられるので、厚底ブーツのつま先が無理なく入る位置にセッティングし直せば、違和感なく操作できるようになります。
クロスカブの足つきは解決できる
ここまで、クロスカブの足つき問題について、原因の分析から具体的な解決策まで、かなり詳しく見てきました。長くなってしまいましたが、結論として私が一番お伝えしたいことは、「クロスカブの足つき問題は、決して解決できない壁ではない」ということです。
確かに、ノーマルの状態では150cm台の方や小柄な方にとって、厳しい現実があるのは事実です。メーカーがこだわった「クロスオーバー」というコンセプトゆえの物理的なハードルです。しかし、それは「乗るのを諦めなければならない理由」にはなりません。
今回ご紹介したように、シートを変えて「幅」を攻略する、サスペンションで「高さ」と「重心」を下げる、あるいは頼れる厚底ブーツを相棒にして「リーチ」を伸ばす。それぞれの予算やライフスタイル、そして「どこまで快適さを求めるか」に合わせて、これらの方法を一つ、あるいは複数組み合わせることで、必ずあなたにフィットする解決策が見つかります。
足つきの不安が解消されると、信号待ちのたびに感じていた「恐怖」や「緊張」が消え、純粋にクロスカブの軽快な走りや、景色の美しさを楽しめるようになります。どうか、足つきだけを理由にこの素晴らしいバイクを諦めないでください。ぜひ、あなただけの工夫で「シンデレラフィット」する一台を作り上げ、楽しいカブライフをスタートさせてくださいね!
