こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。
ホンダのGB350、あのクラシックなデザインと心地よい鼓動感、本当に魅力的ですよね。
私も街で見かけるたびに「いいなぁ」と目で追ってしまいます。
ただ、購入を考えたときに真っ先に気になるのが、やっぱり「維持費」の問題かなと思います。
特にGB350は348ccなので、250ccクラスとは違って「車検」が必要になりますよね。
「250ccと比較して、年間の維持費はどれくらい高くなるんだろう?」「車検費用や税金、保険料を全部合わせたら、月いくらぐらい見ておけば安心なのかな?」「ガソリン代とか、実際のところどうなの?」…そんな疑問や不安が次々と出てくるのは、すごくよく分かります。
この記事では、GB350の維持費について、そうした疑問を一つひとつ解消できるように、固定費から変動費まで、できるだけ分かりやすく分析してみました。
購入を検討している方の参考になれば嬉しいです。
- GB350の年間維持費のリアルな総額
- 250ccクラスとの維持費の具体的な違い
- 車検や税金など「固定費」の詳細な内訳
- ガソリン代や消耗品費を抑える節約術
GB350維持費の現実的な年間コスト

まずは、GB350を所有したら年間でどれくらいのコストがかかるのか、その全体像から見ていきましょう。維持費は大きく分けて「必ずかかる固定費」と「乗り方で変わる変動費」の2つがあります。
ここでは、オーナーとして一番イメージしやすいであろう、年間走行距離を5,000kmと仮定した場合のシミュレーションを紹介しますね。これは大体「普段の通勤・通学(または街乗り)+週末に時々ツーリング」といった、標準的な使い方をイメージした距離感です。
【年間維持費シミュレーション(年間5,000km走行の場合)】
【A】固定費 合計:約 59,355 円
- 軽自動車税:6,000 円(毎年5月に納付)
- 自賠責保険料(年換算):4,455 円(24ヶ月契約 8,910円として計算)
- 自動車重量税(年換算):1,900 円(2年分 3,800円として計算)
- 車検基本料金(年換算):25,000 円(※ショップ依頼料5万円と仮定)
- 任意保険料:22,000 円(※20代・新規・ダイレクト型の一例)
【B】変動費 合計:約 32,906 円
- ガソリン代:22,906 円(※実燃費 37.09km/L, 169.9円/Lで試算)
- 消耗品積立金:10,000 円(オイル交換、その他軽微なメンテ費用)
【C】年間維持費 合計 (A+B):約 92,261 円
このシミュレーションはあくまで一例ですが、年間で約9.2万円、月換算だと約7,700円くらいが目安になりそうです。思ったより安いと感じるか、高いと感じるかは人それぞれかもしれませんね。
ただし、この金額は「任意保険料」と「車検基本料金」という2つの大きな変動要因によって、人によっては数万円単位で変わってきます。特に任意保険料は、年齢が若かったり(21歳未満など)、等級が進んでいなかったりすると、これよりずっと高くなる可能性があるので注意が必要です。
250cc 比較。車検の有無が最大の差
GB350の維持費を考える上で、どうしても比較対象になるのがレブル250などの「250cc(軽二輪車)クラス」ですよね。
この2つのクラスを分ける最も大きな違いは、やはり「車検」の有無です。
道路運送車両法という法律で、排気量250ccを超えるバイクは「二輪の小型自動車」という区分になり、新車から3年後、以降は2年ごとに国の検査(車検)を受けることが義務付けられています。一方、250cc以下の「軽二輪車」クラスにはこの車検義務がありません。
この車検費用が、維持費の差にそのまま直結します。ざっくり計算ですが、ショップに車検を依頼すると安くても5.5万円くらいはかかります。これを2年ごとと考えると、年間あたり約27,500円が250ccクラスより多くかかる計算になりますね。
月換算すると、約2,300円。この金額をどう捉えるか、ですね。
もちろん、税金の差などもありますが、車検コストと比べるとその差は小さいです。この「月2,300円」のコスト差と、GB350が持つ348ccの排気量による高速道路での余裕や、独特の鼓動感という「価値」を天秤にかけることが、購入を判断する上での大きなポイントになりそうです。
税金は年間いくら?内訳を解説

GB350オーナーが法律に基づき支払う義務のある税金は、「軽自動車税」と「自動車重量税」の2種類です。そんなに複雑ではないので、サクッと確認しちゃいましょう。
軽自動車税(種別割)
これは、毎年4月1日時点のバイクの所有者に対して課税される地方税です。たとえ4月2日に売却したとしても、4月1日時点の所有者(つまり自分)に1年分の納税義務が発生するので、売買のタイミングは少し注意が必要かもです。
GB350(348cc)は「二輪の小型自動車(250cc超)」に該当し、年額6,000円です。毎年5月ごろに納税通知書が自宅に届くので、5月末までに納付します。
【参考】250cc以下の軽二輪車の場合 250ccクラスの軽自動車税(種別割)は、年額3,600円です。ここでの差額は年間2,400円ですね。この「6,000円の区分」に属することが、「車検が必要」という目印にもなっています。
自動車重量税
これは、車検時(または新車新規登録時)に、車両の重量や区分に応じて課される国税です。GB350の場合、車検の都度、2年分として3,800円をまとめて支払います(※新規登録から13年未満の場合)。
つまり、年間換算だと1,900円の負担ですね。
ここで注意したいのが、中古車として購入する場合です。この3,800円という金額は「新規登録から13年未満」の車両に適用される税額です。GB350はまだ新しいモデルなので心配ないと思いますが、今後、もし13年を超えた車体が出てくると税額が上がり(2年で4,600円)、18年を超えるとさらに上がる(2年で5,000円)という段階的な仕組みになっています。(出典:国土交通省「自動車重量税額について」)
ちなみに、250ccクラスは「新車新規登録時のみ 4,900円」を支払うだけで、その後の車検がないため、自動車重量税を継続的に支払う必要がありません。GB350は「車検ごとにかかり続ける」ランニングコストである、という点が明確な違いですね。
最重要コスト、車検費用の相場
さて、いよいよGB350維持費の最大の論点、「車検費用」です。これは大きく分けて、国に支払う「法定費用」と、ショップに支払う「車検基本料金」の2つで構成されています。
1. 法定費用(全国一律)
これは法律で定められた最低限の費用で、日本全国どこで車検を受けても(たとえ自分で陸運局に持ち込んでも)必ず同額がかかります。非課税です。
【車検 法定費用(2年分)】(※2025年9月時点の保険料に基づく)
- 自動車重量税:3,800円(前述の通り、13年未満の場合)
- 自賠責保険料:8,910円(車検時に加入する24ヶ月契約)
- 印紙代(検査手数料):1,800円(国に支払う検査手数料など)
法定費用 合計:14,510円
自賠責保険料は数年ごとに見直されることがあるので、時期によっては多少変動する可能性はあります。とはいえ、GB350の車検では「だいたい1.5万円弱は固定でかかる」と覚えておけばOKです。
2. 車検基本料金(ショップに支払う費用)
こちらが、いわゆる「車検代」としてお店に支払う技術料や手数料ですね。法定費用とは別に、点検整備費用や、車検を通すための代行手数料などが含まれます。
この料金はショップによって本当に幅があって、だいたい40,000円〜70,000円くらいが相場かなと思います。この3万円もの価格差は、単なる価格競争だけじゃなく、「どこまで整備を行うか」というサービス内容の違いから来ています。
- 安価な車検(通すだけ車検) いわゆる格安車検で、保安基準に適合しているかのチェックと手続き代行がメイン。その時点での初期費用は抑えられますが、予防的な整備は含まれないことが多いです。
- 高価格帯の車検(予防整備付き車検) ディーラーや整備をしっかり行うショップの車検です。2年後の次期車検まで安心して乗れるように、ブレーキフルードやプラグなど、消耗品の「予防交換」が含まれている場合が多いです。
GB350のようなクラシックなフィーリングを持つ空冷単気筒エンジン車は、そのコンディションを良好に維持するために適切な点検・整備が不可欠だと私は思います。目先の安さだけでなく、整備内容をしっかり確認してショップを選ぶのがおすすめです。
結果として、ショップに依頼した場合の車検総額は、2年で約5.5万円(法定費用1.5万+基本料4万)〜8.5万円(法定費用1.5万+基本料7万)くらいが目安になりそうですね。
車検を安くするユーザー車検とは
「車検費用、やっぱり高いな…」と感じた方に知っておいてほしいのが、「ユーザー車検」という方法です。
これは、バイクショップに依頼せず、自分でバイクを運輸支局(陸運局)に持ち込んで、検査ラインを通す方法のこと。もし一発で合格できれば、かかる費用は先ほどの「法定費用(約1.5万円)」だけ。めちゃくちゃ安く済みますよね。
ただ、もちろん甘い話ばかりではなく、デメリットや注意点もあります。
【ユーザー車検の主な注意点】
- 平日の昼間しか受けられない 陸運局は基本的に土日祝は休みで、受付時間も午前と午後のラウンド(時間帯)が決まっています。平日に丸一日休める時間を確保する必要があります。
- 検査に落ちると再検査が必要 特に引っかかりやすいのが「ヘッドライトの光軸のズレ」です。もし落ちた場合、陸運局の近くにある「予備検査場(テスター屋)」と呼ばれる民間の調整工場で調整(数千円程度)してもらい、再度ラインを通す必要があります。
- あくまで「検査」であり「整備」ではない ここが一番重要です。ユーザー車検は、その時点で国の保安基準に適合しているかを「検査」するだけで、バイクの「整備」は一切行われません。日頃から自分でメンテナンスできる知識と技術が求められます。車検に通っても、その後の整備不良によるトラブルはすべて自己責任となります。
GB350のコンディションを良好に保つには、適切な点検整備が不可欠です。費用を抑えつつも安心を買いたい場合は、やはり信頼できるショップに見積もりを依頼するのが現実的かもしれませんね。
自賠責保険と任意保険は必須

バイクに乗る上で、保険は絶対に欠かせません。これも維持費の重要な一部です。保険には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。
自賠責保険(強制保険)
これは「自動車損害賠償責任保険」の略で、法律で加入が義務付けられている保険です。もし未加入で運転すれば、法律違反で厳しい罰則(1年以下の懲役または50万円以下の罰金など)があります。
GB350の場合は、車検のときに法定費用として2年分(現行8,910円)を支払うのが一般的なので、車検さえ切らさなければ未加入になる心配はほぼないですね。
ただし、補償範囲は事故の「相手の怪我や死亡(対人賠償)」だけ、しかも補償額にも上限(死亡時3,000万円まで等)がある、最低限の保険です。
任意保険(バイク保険)
ここからが重要です。自賠責保険では、以下のケースは一切補償されません。
- 相手の車やモノを壊した場合(対物賠償)
- 自分自身が怪我をした場合(搭乗者傷害・人身傷害)
- 自分のバイクが壊れた場合(車両保険)
- 自賠責の対人賠償の上限を超える高額な賠償命令が出た場合
万が一、高級車に追突してしまったり、転倒して自分が骨折して入院したりした場合、自賠責保険だけではまったく対応できません。そうしたリスクに備えるのが「任意保険」です。これはもう、公道を走るライダーの必須コストだと私は強く思っています。
任意保険料を安くする3つの戦略
任意保険料は、本当に人によって金額がピンキリです。年齢(特に20代は高いです…)、等級(無事故を続けると割引が進む)、免許の色(ゴールドなら割引あり)、補償内容(車両保険をつけるか、など)で大きく変わるので、「相場はいくら」とは言えないんですよね。
そこで、保険料を考える上で「どうやって安くするか」という戦略を3つ紹介します。
1. ダイレクト型(ネット保険)を選ぶ
バイク屋さんで対面で相談しながら入る「代理店型」も安心感がありますが、一般的に保険料は高くなる傾向があります。一方、インターネットや電話で自分で直接契約する「ダイレクト型(ネット保険)」は、中間コストが圧縮されている分、保険料が安くなる傾向が強いです。
もちろん、事故時のやり取りが電話やネット中心になる可能性など、デメリットも理解する必要はありますが、保険料を最優先したい人には有力な選択肢ですね。
2. 補償内容を徹底的に見直す
保険料を安くする一番効果的な方法は、補償内容(特に保険料に大きく響く部分)を見直すことです。
- 車両保険:保険料が跳ね上がる最大の要因です。GB350は盗難リスクや立ちごけによる修理費を考えると悩ましいですが、「車両保険は外す」または「補償範囲を限定する(自損事故は対象外にするなど)」のが節約には最も効果的です。
- 運転者限定:「本人限定」や「本人・配偶者限定」など、運転する人を絞ることで保険料は安くなります。
- 各種特約:弁護士費用特約やロードサービスなど、本当に自分に必要かを見直しましょう(ロードサービスはJAFや他のクレジットカード付帯のものと重複していないか、など)。
3. 複数の保険会社で見積もりを取る
これは基本中の基本ですが、とても重要です。同じ補償内容、同じ条件でも、保険会社によって保険料は全然違います。
今はネットで簡単に「バイク保険一括見積もりサイト」などが利用できます。ダイレクト型を中心に、必ず複数の会社から見積もりを取って比較することが、自分にとって最適で安価な保険を見つける節約の第一歩ですね。
GB350の維持費を安くする具体的テクニック

ここまでは「必ずかかる費用」や「大きな費用」が中心でしたが、いよいよここからは、日々の努力で抑えられる「変動費」の節約術について見ていきましょう。
税金や車検の法定費用といった「固定費」は、なかなか削ることができません。でも、「変動費」であるガソリン代や消耗品代は、乗り方やメンテナンス次第で大きく変わってきます。そして、GB350は、ここが大きな強みなんです。
実燃費から計算するガソリン代

GB350の維持費における最大の強み、それは「燃費の良さ」だと私は思います。
オーナーの方々の実燃費データを見ると、なんと平均でリッターあたり約37kmも走るようです。これ、クラシックな見た目や348ccという排気量からは想像しにくいですが、250ccクラスの多くのモデルと比べても遜色ない、むしろ勝ってるくらいのすごい数値です。
この驚異的な燃費の良さが、日々のガソリン代に直結します。
【年間走行距離別 ガソリン代の目安】 (実燃費 37.09km/L, レギュラーガソリン 169.9円/Lで試算)
- 年間 3,000km(週末の街乗りメイン):約 13,745 円
- 年間 5,000km(通勤・通学+時々ツーリング):約 22,906 円
- 年間 10,000km(ロングツーリングが趣味):約 45,805 円
250ccクラスとの比較で「車検コスト(年間約2.7万円)」という明確な弱点がありましたが、それを日々のガソリン代の安さでかなりカバーできる。これがGB350の経済性を考える上での、一番面白いところですね。乗れば乗るほど、250ccクラスとのガソリン代の差が開き、維持費のトータルコストが逆転する可能性すら秘めていると思います。
オイル交換の費用と頻度

GB350のような空冷単気筒エンジンは、エンジンオイルに対する要求がシビアな面があります。なぜなら、走行風でエンジンを冷やす「空冷」方式は、水冷エンジンのように冷却水(クーラント)を持たないため、エンジンオイルが冷却の役割も大きく担っているからです。
特に夏場の渋滞路などでは油温が上がりやすく、オイルの劣化が早まる傾向があります。だからこそ、オイル管理がすごく大事なんですね。
交換時期の目安は、メーカー推奨もありますが、一般的には3,000〜5,000kmごと、または距離を乗らなくても半年に1回が安心かなと思います。費用は選ぶオイルのグレード(鉱物油、部分合成油、化学合成油など)やお店にもよりますが、1回あたり4,000円〜くらい見ておけば大丈夫そうです。
これをサボると、燃費が悪化したり、エンジン内部の摩耗が進んで寿命を縮めたりと、結果的に高くつく可能性があるので、愛車のコンディション維持のためにも定期的な交換を心がけたいですね。
タイヤ交換(消耗品)の費用

バイクの消耗品で一番高額なのが、やっぱりタイヤです。タイヤは、バイクが唯一地面と接している超重要パーツ。ここのコンディションが安全性や乗り心地に直結します。
交換時期の目安は乗り方にもよりますが、だいたい10,000〜15,000kmくらいでしょうか。急発進や急ブレーキが多いと減りは早くなりますし、タイヤの銘柄(コンパウンドの柔らかさ)によっても寿命は大きく変わります。
費用はタイヤの銘柄(ブランド)によってピンキリですが、GB350のタイヤサイズ(標準モデル:前100/90-19, 後130/70-18 / Sモデル:前110/90-19, 後150/70-17)だと、部品代(前後)だけで30,000円〜50,000円くらい。それにショップでの交換工賃が10,000円〜かかります。
総額だと、前後セット交換で40,000円〜60,000円くらいは覚悟しておいたほうが良さそうです。これも大きな出費なので、日頃のメンテナンスで寿命を延ばしたいところです。
空気圧管理の重要性
タイヤの寿命と性能を維持する上で最も簡単かつ効果的なのが、タイヤの空気圧管理です。指定空気圧(1名乗車時:前 2.0 kgf/cm², 後 2.5 kgf/cm²)をしっかり守ることが、燃費の維持と、タイヤが変な減り方(偏摩耗)をするのを防ぐことに直結します。最低でも月に1回はガソリンスタンドなどでチェックする習慣をつけたいですね。
チェーン・スプロケ交換の目安
チェーン駆動のバイクの宿命とも言える消耗品が、チェーンと、前後の歯車(スプロケット)です。だいたい15,000km〜20,000kmくらいが交換目安と言われています。
これも交換となると「チェーン」「フロントスプロケット」「リアスプロケット」の3点セットで交換するのが基本です。なぜなら、どれか一つだけ新品にしても、摩耗した古いパーツが新品パーツの摩耗を早めてしまい、結果的にもったいないからですね。
3点セットで交換すると、部品代で15,000円〜30,000円、工賃が10,000円前後〜。合計で25,000円〜40,000円くらいはかかりそうです。
【チェーンの寿命を延ばす日頃のメンテ】 チェーンの寿命は、日頃のメンテナンスで大きく変わります。雨天走行の後や、500km〜1,000km走行ごとを目安に、専用のチェーンクリーナーで汚れを落とし、チェーンルブ(オイル)をしっかり注油してあげるだけで、チェーンの動きがスムーズになり、寿命も格段に延びます。これは燃費向上にも繋がりますよ。
チェーンが伸びっぱなしだったり、サビサビだったりすると、駆動ロスが大きくなって燃費が悪化するだけでなく、最悪の場合、走行中にチェーンが外れたり切れたりする重大な事故にも繋がります。日頃のメンテナンスが節約と安全に直結する部分ですね。
燃費を向上させる運転のコツ

GB350の最大の強みである「燃費」を最大限に引き出す運転を心がけることは、ガソリン代だけでなく、タイヤやチェーン、ブレーキパッドといったあらゆる消耗品の寿命を延バスことにも繋がります。まさに一石二鳥のテクニックですね。
【GB350で実践したいエコドライブ 5つのコツ】
- 「急」のつく操作をしない 急発進、急加速、急ブレーキは、燃料もタイヤもブレーキも一番消耗させます。GB350の持ち味である「穏やかさ」を楽しむように、ジェントルな操作を心がけます。
- 穏やかな発進とトルクの活用 GB350は低回転から力強いトルク(前に進もうとする力)が出るエンジンです。無駄に回転数を上げずに、トコトコと発進するのが燃費にも良く、このバイクの美味しいところです。
- 早めの減速(エンジンブレーキの活用) 停止位置が分かったら、早めにアクセルを戻し、エンジンブレーキをうまく使って減速します。アクセルを全閉にしてエンジンブレーキが効いている間は、燃料の供給がカット(フューエルカット)されるため、燃費向上にとても効果的です。
- 適切なギアチェンジ エンジンの回転数に合わせたスムーズな変速を心がけます。無理に低いギアで引っ張ったりせず、適度な回転数(鼓動が心地よい範囲)でポンポンとシフトアップしていくのが良さそうです。
- 不要なアイドリング停止 長すぎる暖機運転や、コンビニでのちょっとした停車中もエンジンをかけっぱなしにするのは燃料の無駄になります。最近のバイクは暖機もそこそこで走り出せますし、停車時はこまめにエンジンを切りましょう。
こうして見ると、GB350の鼓動を感じながら、景色を楽しみ、ゆったりと余裕を持った運転をすることが、結果的に一番のお財布に優しい運転になる、ということですね。バイクの特性とエコドライブが完全に一致しているのは、GB350の大きな魅力だと思います。
【総括】GB350維持費の総評と月換算コスト
ここまでGB350の維持費について、固定費から変動費、節約術まで詳しく見てきました。
結論として、GB350の維持費の構造は、
- デメリット:「2年に1度の車検コスト(年間約2.7万円〜)」が250ccクラスより明確にかかる。
- メリット:「日々のガソリン代(リッター約37km)」が抜群に安く、車検コストを相殺できる可能性がある。
という、非常に特徴的なトレードオフ(一長一短)になっていることが分かりました。
250ccクラス(車検なし)とGB350(車検あり)の固定費の差額は、税金なども含めて年間で約29,400円ほどです。
もし、GB350の優れた燃費のおかげで、比較対象の250ccモデル(例えば実燃費30km/Lと仮定)よりも年間のガソリン代が1万円安く済んだとしたら(※年間5,000km走行で十分あり得る差です)、実質的なコスト差は年間2万円弱。
つまり、「月額 1,600円」程度の追加コストで、あの348ccの排気量が生み出す独特の鼓動感、クラシックで美しいスタイル、そして高速道路での余裕ある走りを手に入れられる、と考えることもできるかなと思います。
もちろん、これはあくまで一つの試算に過ぎません。あなたの年齢(任意保険料)や、年間の走行距離、メンテナンスをショップに任せるか自分で行うかによって、総額は大きく変わります。
【免責事項】 この記事で紹介した費用や数値は、すべて一般的な目安であり、特定の金額を保証するものではありません。保険料や整備費用は、個人の条件や依頼するショップによって大きく異なります。 購入や保険加入の際は、正確な情報について必ず保険会社やバイク販売店にご自身で見積もりを依頼し、確認するようにしてください。最終的な判断は、専門家の助言も参考にした上で、ご自身の責任においてお願いします。
この「月額1,600円」の差を、「それだけであの満足感が得られるなら安い」と捉えるか、「それでも車検がない250ccの手軽さがいい」と捉えるか。それが、GB350を選ぶかどうかの、一つの大きな判断基準になりそうですね。
あなたのバイク選びにとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです!
