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【X-ADV】ツーリングが快適に!2025新型の足つきやクルコン解説

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【X-ADV】ツーリングが快適に!2025新型の足つきやクルコン解説

こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。

街中をスマートに駆け抜けるスクーターの利便性と、道なき道を突き進むアドベンチャーバイクのタフネス。

この相反する要素を一台に凝縮した唯一無二の存在、それがホンダ「X-ADV」です。

もしあなたが今、X-ADVでのロングツーリングを夢見ていたり、次期愛車として真剣に検討していたりするなら、この記事は間違いなくあなたのためのものです。

「X-ADVでのツーリングは本当に快適なのか?」「独特な形状ゆえに足つきや積載性に不安はないか?」……そんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

実は私自身も、カタログスペックを眺めるだけでは分からない実際の使い勝手や、数百キロを走破した後に体に残る疲労感が気になって仕方がありませんでした。

そこで今回は、待望の2025年モデルがもたらす革新的な変化から、先輩オーナーたちが実践している賢いカスタム術、そして愛車を長く好調に保つための維持管理のコツまで、X-ADVツーリングに関するあらゆる情報を徹底的に整理してお届けします。

この記事でわかること
  • 2025年モデルで新たに追加されたクルーズコントロールなどの革新機能
  • 長距離走行での疲労を劇的に軽減するシートやスクリーンの選び方
  • 多くのライダーが抱える足つきの不安を解消する具体的なローダウン方法とサスペンション
  • 長く愛車と付き合うためのオイル交換やメンテナンスの正しい知識
目次

2025年新型X-ADVツーリングの進化

いよいよ市場に投入される2025年モデル。これまでのX-ADVも十分に魅力的で完成されたバイクでしたが、今回のアップデートは単なるマイナーチェンジではありません。「旅バイク」としてのポテンシャルを飛躍的に向上させる、まさにパラダイムシフトとも言える進化を遂げています。ここでは、ツーリング性能に直結する重要な進化ポイントを一つひとつ深掘りしていきます。

発売日と価格やスペックの変更点

まずは、購入計画を立てる上で最も気になる基本情報から詳しく見ていきましょう。新型X-ADVの日本国内発売日は、2024年12月12日が予定されています。このタイミング、実は絶妙なんですよね。冬のボーナス商戦に合わせているのはもちろんですが、ライダー目線で見ると、真冬の間にじっくりと慣らし運転を済ませておき、春のツーリングシーズン到来と同時にフルスロットルで楽しめるという最高のスケジュールが組めるんです。

気になる予想価格は1,438,800円(税込)となっています。現行モデルと比較すると確かに価格は上昇していますが、昨今の原材料費高騰や輸送コストの上昇を考えれば致し方ない部分もあります。しかし、それ以上に重要なのは「価格に見合う価値があるか」という点です。後述するクルーズコントロールの標準装備や、各部の質感向上、そして環境性能への対応などを総合的に判断すると、実質的なコストパフォーマンスはむしろ向上しているとさえ言えるでしょう。140万円台でこれだけの多機能と唯一無二のキャラクターを手に入れられる大型バイクは、今の市場を見渡してもそう多くはありません。

また、環境規制への対応も見逃せません。一部の素材には再生プラスチックが使用されるなど、サステナビリティへの配慮もなされています。これは直接的な走りには関係ないかもしれませんが、「自然の中にお邪魔する」というアドベンチャーバイクの精神性とは非常に相性が良い取り組みだと感じます。

注目のカラーバリエーション

国内導入が有力視されているカラーは3色展開です。
一つ目は、近年のアウトドアブームやアドベンチャー界隈のトレンドを反映した「マットディープマッドグレー」。泥汚れさえも勲章に見えてくるような、タフでワイルドな印象です。キャンプサイトでの映え方は随一でしょう。
二つ目は、都市型コミューターとしての洗練さを強調する「パールグレアホワイト」。スーツ姿で乗っても違和感のない、クリーンで知的な雰囲気が魅力です。
そして三つ目は、ホンダらしい精悍さと高級感を兼ね備えた「グラファイトブラック」。カスタムパーツの色合わせもしやすく、長く乗っても飽きが来ない鉄板カラーですね。

これらの情報は、メーカーからの公式発表や信頼できるメディアの報道を基にしていますが、最終的な仕様や価格は変更になる可能性もあります。購入を検討される際は、必ず公式サイトでの一次情報も確認するようにしてくださいね。

(出典:本田技研工業株式会社 ニュースリリース

クルーズコントロールで疲労軽減

個人的に「これが欲しかった!」と一番声を大にして叫びたいのが、ついに実装されるクルーズコントロールの搭載です。これは単なる「便利機能」の追加ではなく、X-ADVを「真のグランドツアラー」へと進化させる決定的なピースだと確信しています。

これまでのX-ADVは、ホンダ独自の技術であるDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のおかげで、クラッチ操作やシフトチェンジという煩わしい作業から解放されていました。これにより、左手と左足の疲労はほぼゼロに近い状態だったんです。しかし、右手だけは違いました。高速道路を淡々と走るシチュエーションでも、速度を維持するためにスロットルを握り続け、微妙なコントロールをし続けなければなりませんでした。これが数百キロ単位の移動になると、右肩や手首にじわじわと疲労が蓄積し、ツーリング後半の集中力低下を招く原因にもなっていたのです。

2025年モデルでは、この「最後の課題」が解消されます。DCTによる変速の自動化に加え、クルーズコントロールによる速度維持の自動化。この二つが組み合わさることで、ライダーは文字通り「乗っているだけ」に近い感覚で移動できるようになります。例えば、風の強い日の高速道路や、緩やかなアップダウンが続くハイウェイでも、設定した速度をピタリと維持してくれる安心感は絶大です。

これにより、移動中に温存できた体力と集中力を、目的地に着いてからの活動にフルに使えるようになります。キャンプ場での設営、景勝地での散策、あるいは宿での美味しい食事。そういった「旅の本来の目的」を100%楽しむための機能、それがX-ADVのクルーズコントロールなのです。

積載性を高めるパニアケース

日帰りツーリングならシート下のラゲッジスペース(約22L)だけでもなんとかなりますが、一泊以上のツーリングやキャンプツーリングとなると、やはりパニアケースやトップケースの運用が必須になってきます。ここにも、ユーザーの声を反映した嬉しい改良が入っています。

新型の純正オプションでは、パニアケース等がワンキーシステムに対応するようになりました。「たかが鍵の話でしょ?」と思われるかもしれませんが、実際の旅先では、この小さな違いが快適性を大きく左右します。これまでは、エンジンキーとは別にケース用の鍵を持ち歩かなければならなかったり、ケースを開けるたびに別の鍵を探したりと、地味なストレスがありました。

ワンキーシステムになれば、イグニッションキー一本ですべての操作が完結します。例えば、高速道路のパーキングエリアで休憩する際、ヘルメットやグローブをサッとケースにしまって手ぶらでトイレに行ったり、売店で買い物をしたり。宿に到着した際も、雨が降っている中で鍵を探してもたつくことなく、スムーズに荷物を取り出してチェックインできます。

また、純正パニアケースは車体のデザインに合わせて設計されているため、装着しても全幅が広がりすぎず、すり抜けや狭い駐輪場での取り回しにも配慮されています。容量に関しても、右側はマフラーの逃げがあるため少し狭くなりますが、左側にはフルフェイスヘルメットが入るサイズが確保されるなど、実用性は十分です。社外品のアルミケースもカッコいいですが、この「スマートな使い勝手」は純正ならではの特権と言えるでしょう。

【ポイント】パニア選びのヒント
キャンプツーリングがメインで「箱の上にさらに荷物を積みたい」という方は、上面がフラットな社外アルミケースが良いかもしれません。しかし、「ホテル泊がメインで、雨天時の防水性や着脱の簡単さを重視したい」という方には、今回のワンキー対応純正パニアが圧倒的におすすめです。

足つきの悪さとローダウン施工

X-ADVの購入を検討する際、多くのライダーが最も高い壁として感じるのが「シート高」ではないでしょうか。カタログスペック上のシート高は790mm(※現行モデル参考)ですが、X-ADVはシートの幅が広く、さらにステップボードが外側に張り出しているため、数値以上に足つきが悪く感じられる傾向があります。アドベンチャーモデルとしての最低地上高を確保するためとはいえ、つま先立ちでの信号待ちは不安が募りますし、立ちごけのリスクも高まります。

そんな悩みを根本から解決する手段として、サスペンションのプロショップによるローダウン施工が注目されています。中でも、「セイクレッドグランド」さんが提供している「LTD(Lowdown Tradizione)」というメニューは、X-ADVオーナーの間で非常に評価が高いカスタムです。

一般的な安価なローダウンキット(リンクロッドのみの交換など)は、単に車高を下げるだけで、サスペンションの動きを制限してしまったり、底付きしやすくなったりと、乗り心地や走行性能を犠牲にしてしまうケースが少なくありません。しかし、LTDのような専門的な施工は違います。サスペンション内部の部品を加工・調整することで、車高を下げつつも、しっかりとサスペンションが動く「有効ストローク」を確保しています。

これにより、足つきが良くなるだけでなく、重心が下がってハンドリングが安定したり、路面のギャップをしなやかに吸収できるようになったりと、走りの質そのものが向上するというメリットまで生まれます。「足がつかないからX-ADVは諦めよう」と決断する前に、こうした「走りを良くするローダウン」という選択肢があることを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

シート高とライディングの快適性

長距離ツーリングにおける最大の敵、それは「お尻の痛み」です。X-ADVのようなスクーター形状の車両は、ニーグリップ(膝でタンクを挟んで体を支える動作)が構造的にしにくいため、ライダーの体重のほとんどが座面の一点に集中してしまいます。これにより、長時間座り続けていると血流が悪くなり、お尻が痛くなりやすいのです。

2025年モデルでは、この問題に対してもメーカーからの回答が用意されています。情報によると、シート内部のウレタン素材が増量され(一説には10%増とも)、クッション性が大幅に向上しているようです。また、単に柔らかくするだけでなく、形状の見直しも行われている模様です。

シート前方の形状を絞り込む(スリムにする)ことで、足をまっすぐ下に下ろしやすくし、数値上のシート高が変わらなくても、実質的な足つき性を向上させる工夫が凝らされています。これは「コンフォートシート」としての快適性と、足つき性の良さを両立させるための高度な設計です。

「X-ADV ツーリング 尻 痛い」という検索ワードは、X-ADVオーナーにとっての”あるある”でしたが、新型ではその悩みから解放されるかもしれません。もし現行モデルにお乗りで同様の悩みを抱えている場合は、ゲルザブ(ゲル入りの座布団)を敷くのも有効ですが、シートの加工業者に依頼して「アンコ盛り(ウレタン追加)」や「低反発素材への打ち替え」を行うのも一つの手です。

ライディングポジションの自由度

X-ADVのもう一つの特徴は、フットボードの広さによるポジションの自由度です。足を前に投げ出す「クルーザーポジション」でリラックスして走ることもできれば、足を引いてバックステップ気味に踏ん張る「スポーツポジション」も取れます。さらに、オプションのオフロードペグを装着すれば、スタンディング走行も可能です。ツーリング中は、同じ姿勢を続けることが疲労の原因になるため、走行シーンに合わせてこまめに足の位置を変えられるX-ADVは、実はロングツーリングに非常に適した構造をしているのです。

X-ADVツーリングを快適にする装備

ノーマル状態でも十分に高いポテンシャルを持つX-ADVですが、オーナー一人ひとりの体格や用途に合わせて最適化(カスタム)することで、まさに「自分だけの最強旅バイク」に仕立て上げることができます。ここからは、ツーリングの快適性をさらに引き上げるための具体的な装備や、長く乗り続けるための維持管理のポイントを詳しく解説していきます。

おすすめスクリーンと風防効果

高速道路を時速100kmで巡航する際、ライダーの体に当たり続ける走行風は、想像以上に体力を奪っていきます。X-ADVには純正で可変式のスクリーンが装備されており、高さや角度を調整することができますが、大柄なライダーや、より高い静粛性を求めるユーザーにとっては、少し物足りなく感じることもあるでしょう。

そこで選択肢に入ってくるのが、アフターマーケット製のロングスクリーンやワイドスクリーンです。風防効果を高めることは、単に風圧を減らすだけでなく、ヘルメット周りの風切り音(ボーッという低周波ノイズ)を低減させる効果もあります。これにより、インカムで聴く音楽がクリアになったり、仲間との会話が聞き取りやすくなったりと、ツーリングの質がグッと向上します。

メーカー特徴・メリット価格目安(税込)
Puig(プーチ)スペイン発の老舗メーカー。
MotoGPなどのレースシーンで培った空力技術をフィードバックしており、整流効果が非常に高いのが特徴。
高品質なアクリル素材を使用しており、視界の歪みが少なくクリアです。
ツーリングスクリーン」などのラインナップがあり、コストパフォーマンスにも優れています。
約23,000円〜
BARRACUDA(バラクーダ)デザインの国イタリアのブランドらしく、機能性だけでなく見た目の美しさも追求しています。
同社の「AEROSPORT」スクリーンなどは、車両のスタイルをスポーティに引き締めつつ、効率的に風を上方に逃がす設計になっています。
ドレスアップ効果も狙いたい方におすすめ。
約22,700円

スクリーン選びのポイントは、自分の身長や座高に合った高さを選ぶことです。あまりに高すぎるスクリーンは、雨天時や汚れがついた時に視界を妨げる原因にもなります。目線より少し下、あるいは風がヘルメットの上を通過するくらいの高さがベストです。また、スモークカラーを選ぶと、直射日光によるメーターの反射を防いだり、車両の顔つきを精悍に見せたりする効果も期待できます。

オイル交換と推奨粘度の選び方

バイクのコンディションを維持するための基本中の基本、それがエンジンオイル交換です。しかし、最近X-ADVユーザーの間で、ちょっとした「オイル論争」が起きているのをご存知でしょうか?きっかけは、ホンダ純正オイルのスタンダードグレードである「ウルトラG1」のリニューアルです。

従来、G1オイルといえば「鉱物油で、粘度が高く、安価なベーシックオイル」という位置付けでした。しかし、新しくなったG1はベースオイルの品質が向上し、粘度設定も「5W-30」などの低粘度化が進みました。メーカーのマニュアルには「推奨オイル:ウルトラG1」と記載されていますが、ユーザーからは「あんなにサラサラなオイルで、大型バイクのX-ADVを保護できるの?」「DCTの作動に影響はないの?」といった不安の声が上がったのです。

結論から申し上げますと、基本的には新しいG1オイルを使用して全く問題ありません。現代のエンジンやDCTは、低粘度のオイルを使用することでフリクション(抵抗)を減らし、燃費を向上させるように設計されています。実際に、現行型のX-ADVでG1オイルを使用し、5,000kmごとの交換サイクルでツーリングを楽しんでいるオーナーさんのレポートを見ても、「エンジンの吹け上がりが軽くなった」「DCTの変速ショックが減ってスムーズになった」というポジティブな意見が多く見られます。

上位グレード「G3」が必要なケースとは?

では、化学合成油の上位グレードである「G3」などは不要なのでしょうか?必ずしもそうではありません。例えば、真夏の炎天下で渋滞に巻き込まれることが多い場合や、キャンプ道具を満載して峠道の急勾配を走り続けるようなシビアな使い方がメインの方は、熱に強いG3を選ぶメリットがあります。大切なのは、「高いオイルを長く使う」ことではなく、「推奨グレード以上のオイルを、適切な頻度(3,000km〜5,000km、または半年ごと)でこまめに交換する」ことです。

オイルはエンジンの血液です。特にX-ADVのDCTは精密機械ですから、オイル管理の良し悪しがシフトフィールの変化としてダイレクトに現れます。「最近ギアの入りが渋いな」と感じたら、まずはオイル交換を試してみてください。

サスペンションと乗り心地の向上

X-ADVでキャンプツーリングに出かけると、テントやシュラフ、調理器具などで荷物の総重量が数十キロになることも珍しくありません。純正のサスペンションも良くできていますが、こうした高荷重状態では、リアサスペンションが沈み込みすぎてしまい、フロントタイヤの接地感が薄れたり、カーブでフワフワと落ち着かない挙動が出たりすることがあります。

こうした不満を解消し、ワンランク上の乗り心地を手に入れたいなら、オーリンズ(Ohlins)などの高性能リアショックへの交換が最も効果的なソリューションです。価格は約13万円〜と、決して安い買い物ではありませんが、その効果は劇的です。

オーリンズのサスペンション(例:STX46ストリート)は、内部の加工精度が非常に高く、摩擦抵抗が極限まで抑えられています。そのため、路面の小さな凹凸にも敏感に反応して衝撃を吸収し、まるで「魔法の絨毯」に乗っているかのような滑らかな乗り心地を実現します。また、油圧式のプリロードアジャスター(調整ノブ)が付いているモデルであれば、工具を使わずに手でノブを回すだけで、荷物の量やタンデムの有無に合わせてサスペンションの硬さを瞬時に調整できます。

「いつかはオーリンズ」という言葉があるように、多くのライダーの憧れですが、X-ADVのような旅バイクにこそ、その真価を発揮するパーツだと言えます。長距離を走った後の身体の疲れ方が全く違ってきますよ。

ブログ等の評価とオーナーの声

バイク選びにおいて、カタログスペックと同じくらい参考になるのが、実際にそのバイクと暮らしているオーナーたちの生の声です。様々なブログやSNS、YouTubeでのレビューをリサーチしていると、X-ADVオーナーにはある共通した傾向が見えてきます。

それは、「単一のカテゴリーに収まらない面白さを求めている」という点です。例えば、ユーザープロフィールを見てみると、X-ADVの他にも「イタルジェット ドラッグスター」のような個性的で尖ったスクーターを所有していたり、過去にバリバリのスーパースポーツに乗っていたりと、バイクに対して強いこだわりを持つ「目の肥えたライダー」が多いのです。

彼らはX-ADVを単なる「楽なスクーター」として選んでいるのではなく、DCTという独自のメカニズムや、オフロードも走れるという意外性、そしてガンダムチックで近未来的なデザインを積極的に評価して選んでいます。

特に2021年モデル以降に採用されたフルカラーTFT液晶メーターは、ガジェット好きなオーナーたちの心を鷲掴みにしています。タコメーターのデザインを4種類から選べたり、スマートフォンとBluetooth連携して音楽や通話をコントロールできたりと、いじり甲斐のある機能が満載です。「休憩中にメーターの設定をいじっているだけでコーヒー一杯飲める」なんて声も聞かれるほどです。

総じて、X-ADVオーナーの満足度は非常に高い傾向にあります。「最初は見た目で選んだけど、乗ってみたらツーリング性能の高さに驚いた」「もうクラッチ操作のあるバイクには戻れないかも」といった声が多く、一度ハマると抜け出せない魅力があるようです。

よくある質問と維持管理のコツ

最後に、X-ADVでのツーリングライフを検討している方々から、私のブログやSNSによく寄せられる質問をQ&A形式でまとめてみました。維持管理のヒントとしてお役立てください。

オフロードは本当に走れるの?

結論から言うと、フラットな林道やキャンプ場の未舗装路程度なら、驚くほど楽しく走れます。「Gスイッチ(グラベルモード)」を押せば、DCTの制御がオフロード向きに切り替わり、トラクションコントロールも介入度合いが変わって、後輪を滑らせながら走るようなアクティブな操作も許容してくれます。ただし、230kgを超える車重があることは忘れてはいけません。足場の悪い場所でのUターンや、深い泥沼などは苦手です。「行けるところまで行って、ヤバそうなら勇気を持って引き返す」のが、大人のX-ADV乗りの嗜みです。

燃費はどれくらい?航続距離は?

750ccの大型バイクとしては非常に優秀です。ツーリングペースであれば、リッター25km〜30km近く伸びることも珍しくありません。タンク容量は13Lと少し控えめですが、計算上は無給油で300km以上走れることになります。これだけの航続距離があれば、ガソリンスタンドの少ない地方へのツーリングでも安心ですね。

立ちごけが心配です…対策は?

重心が低く安定しているとはいえ、やはりふとした瞬間にグラッとくる重さはあります。精神的なお守りとしても、頑丈なエンジンガード(クラッシュバー)を取り付けておくことを強くおすすめします。これがあれば、万が一倒してしまっても、カウルやエンジンへのダメージを最小限に抑えられますし、引き起こす際の持ち手としても機能します。フォグランプを装着するベースにもなるので、一石二鳥ですよ。

【総括】最高のX-ADVツーリング体験へ

ここまで、X-ADVツーリングの魅力と2025年モデルの劇的な進化、そして快適性を極限まで高めるカスタム術について、長文にお付き合いいただきありがとうございました。

X-ADVは、スクーターの快適性、アドベンチャーの走破性、そしてコミューターの利便性を高次元で融合させた、まさに「欲張りなライダー」の夢を叶えるマシンです。特に2025年モデルでクルーズコントロールを手に入れたことで、その旅性能は世界中のどのバイクと比較しても見劣りしない、最強クラスのグランドツアラーへと昇華しました。

もちろん、足つきや風の巻き込みなど、いくつかの課題は存在します。しかし、それらは今回ご紹介したようなローダウン施工やスクリーン交換といったカスタムで十分に解決可能です。むしろ、そうやって自分だけの一台に仕上げていく過程こそが、愛車への愛着を深める大切な時間なのかもしれません。

ぜひ、あなたも進化したX-ADVと共に、まだ見ぬ景色を探しに行く冒険に出かけてみませんか?DCTが奏でる小気味良いシフトサウンドと、どこまでも走り続けたくなる快適な乗り味が、あなたのバイクライフを新しい次元へと連れて行ってくれるはずです。

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