クロスカブ釣り仕様へ!ロッドホルダーと積載の法的解説

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クロスカブ釣り仕様へ!ロッドホルダーと積載の法的解説

こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。

クロスカブで釣りにでかけたいけれど、どのようにカスタムすればいいか悩んでいませんか。

特に長い釣り竿を運ぶためのロッドホルダーの選び方や、道具を詰め込むホムセン箱をリアキャリアへ安全に固定する方法は、多くのライダーが頭を抱えるポイントです。

また、自作パーツでの積載が法的に問題ないかも気になりますよね。

私自身、最初は適当にロッドを縛り付けて走り出し、振動でリールに傷をつけてしまったり、警察官の方に止められないかヒヤヒヤしながら釣り場へ向かった経験があります。

そんな失敗を重ねてたどり着いた、「機能的」かつ「合法的」なクロスカブの釣り仕様カスタム。今回はそのノウハウを、私の経験を交えて余すことなく解消していきます。

この記事でわかること
  • 走行性能を落とさない積載位置と重心バランスの重要性
  • 大切なロッドを守るための振動対策とホルダー選び
  • 道路交通法に違反しないための積載サイズ制限
  • 悪路や長距離移動を快適にする足回りの工夫
目次

クロスカブの釣り仕様で重要な積載と重心

クロスカブの釣り仕様で重要な積載と重心

釣りの道具は意外と重いですよね。クーラーボックスに氷を入れただけで数キログラム、そこにタックルボックスや着替え、長靴などが加わると、あっという間に10kg、20kgの重量になってしまいます。ここでは、単に道具を積むだけでなく、安全に走りきるための「重心」と「バランス」について、私が普段意識していることを深掘りしてお話しします。バイクはバランスの乗り物ですから、ここを疎かにすると楽しい釣行が台無しになってしまいます。

センターキャリアによるマスの集中化

クロスカブの積載能力を上げるなら、まず検討してほしいのがセンターキャリア(ベトナムキャリア)です。多くの人は「見た目を良くするためのドレスアップパーツでしょ?」と思っているかもしれませんが、釣り仕様においては機能的なメリットが非常に大きく、まさに「縁の下の力持ち」と呼べる存在なんです。

バイクの運動性能を考える上で、「マスの集中化」という言葉を耳にしたことはありませんか? これは、重量物を車体の中心(重心点)近くに集めることで、慣性モーメントを減らし、運動性能を安定させるという設計思想です。釣り道具の中でも特に重たいもの、例えば予備の飲料水、撒き餌(コマセ)、重めのオモリ、あるいはパンク修理キットなどの工具類。これらをリアキャリアの箱ではなく、足元のセンターキャリアに積載することで、車体のバランスが劇的に改善します。

具体的には、センターキャリア用のバッグや、底の浅いコンテナを固定して使います。私はここに、すぐに取り出したいレインウェアや、重たいペットボトル飲料を入れることが多いですね。リアキャリアの後端に重い荷物を積むと「テコの原理」でフロントが浮き上がろうとする力が働きますが、センターキャリア位置(エンジンの真上付近)であれば、その影響を最小限に抑えられます。結果として、カーブを曲がるときの素直なハンドリングや、ブレーキング時の安定感が保たれるわけです。

また、センターキャリアは取り付けもボルトオンで簡単なものが多く、価格も手頃な製品が揃っています。コストパフォーマンス良く積載量を増やしつつ、走行安定性も高められる。まさに一石二鳥のカスタムなので、釣り仕様を目指すなら導入しない手はありません。

積載時のハンドリング悪化と危険性

「荷物を全部リアボックスに詰め込んだら、なんだかハンドルが軽くて怖い…」。そんな経験はありませんか? クロスカブに限らず、カブシリーズはリアキャリアが大きく積載性に優れている反面、ついつい荷物を後ろに載せすぎて「リアヘビー」な状態になりがちです。

物理的な話をすると、リア車軸よりも後ろに重い荷重がかかると、シーソーのようにフロントタイヤを地面から持ち上げようとする力が働きます。これにより、フロントタイヤの接地圧(路面を押さえつける力)が低下し、以下のような危険な挙動を引き起こす原因になります。

リアヘビー状態が引き起こす危険な挙動

  • シミー現象の発生:特定の速度域でハンドルがガタガタと左右に振れ出す現象が起きやすくなります。特に減速時や手放し運転(絶対にダメですが)をした際に顕著に出ます。
  • 旋回性の悪化:フロントの接地感が薄れるため、カーブで思ったラインをトレースできず、外側へ膨らんでしまう(アンダーステア)傾向が強まります。
  • 登坂時の浮き上がり:急な坂道発進などで、フロントタイヤが浮き上がり(ウィリー状態)、コントロールを失うリスクがあります。

特にクロスカブ(CC110)は、ヘッドライトステーがフレームに固定されており、ハンドル周りが軽いというメリットがありますが、これは裏を返せば「積載バランスの悪化をハンドルの重さとして感じにくい」ということでもあります。気づかないうちに危険なレベルのリアヘビーになっていることもあるので注意が必要です。

事故を防ぐための鉄則は、「重いものは下へ、前へ」です。クーラーボックスのように重量が変動するものや、重いタックルボックスは、できるだけライダーの背中に近い位置(リアキャリアの前方)に固定し、軽いシュラフや着替えなどを後ろの箱に入れるなど、パッキングの順番を工夫するだけでも走りは劇的に変わります。「全部箱に入ればいいや」ではなく、「どこに何を置けば安定するか」を考えるのも、積載工学の面白いところですよ。

ニーグリップによる安定感の向上

カブシリーズに乗っていて、スポーツバイクのような「人馬一体感」が足りないなと感じることはありませんか? その最大の要因は、構造上「ニーグリップ(燃料タンクを膝で挟んで車体をホールドすること)」ができない点にあります。

通常の舗装路をトコトコ走る分には問題ないのですが、釣りの現場へ向かう道は過酷です。砂利が浮いた林道、ぬかるんだ土手、草が生い茂る細い道など、バランスを取りにくい悪路を走るシチュエーションが多々あります。こういった場所で下半身を使って車体を支えられないと、どうしてもハンドルにしがみついてしまい、腕が疲れるだけでなく、ふらついた際のリカバリーが遅れて転倒のリスクが高まります。

そこで提案したいのが、先ほど紹介したセンターキャリアを活用した「擬似ニーグリップ」の構築です。センターキャリアに、ある程度幅と剛性のあるバッグやコンテナ(弾薬箱タイプなど)をガッチリと固定します。すると、ちょうど両足の太ももや膝の内側が当たる位置に「挟めるもの」が出現します。

これを膝で軽く挟み込むように意識するだけで、下半身でバイクの傾きをコントロールできるようになり、悪路での安定感が驚くほど向上します。ハンドルへの不要な力が抜けて、リラックスして運転できるようになるんですね。私自身、このスタイルにしてから渓流釣りへのアプローチが格段に楽になりました。

選ぶバッグのサイズや素材も重要です。あまりに幅広すぎるとペダル操作の邪魔になりますし、柔らかすぎると挟んだ時に潰れてしまいます。自分の体格に合わせ、またがった時に自然に膝が当たるようなサイズの防水バッグなどを選ぶのがポイントです。積載量を増やすだけでなく、ライディングの安定性まで手に入る。まさにクロスカブを「オフロードも走れる釣りバイク」に進化させるための重要な鍵と言えるでしょう。

道路交通法に基づく積載制限の理解

カスタムや積載方法を工夫するのは楽しいですが、その前提として絶対に守らなければならないのが「法律」です。どんなに便利なカスタムでも、道路交通法に違反していては公道を走れませんし、万が一の事故の際に保険が適用されないなどの重大なトラブルにも繋がりかねません。

自動二輪車(原付一種・二種含む)の積載制限は、道路交通法施行令第二十二条で明確に定められています。クロスカブで釣りに行く際に特に意識すべき数値を整理しましたので、必ず頭に入れておいてください。

項目制限内容(数値)具体的な注意点
長さ積載装置の長さ + 30cmまでリアキャリアや延長キャリアの「一番後ろ」から30cmまでしか荷物は出してはいけません。
車体全長からではない点に注意です。
積載装置の幅 + 左右15cmずつリアキャリアやサイドバックサポートの幅から、それぞれ左右に15cm以内です。
横長の箱やロッドの横積みで違反しやすいポイントです。
高さ地上から 2.0mまで地面からの高さです。
ロッドを立てて積む場合、長い1ピースロッドだとこれを超える可能性があります。
重量60kgまで(原付一種は30kg)クロスカブ110は60kgまで積めますが、キャリア自体の耐荷重も確認が必要です。

特に誤解されやすいのが「長さ」の制限です。「車体の全長から30cmはみ出してもいい」と勘違いされている方が多いのですが、正しくは「積載装置(リアキャリアなど)の後端から30cm以内」かつ「車体の全長に30cmを加えた長さを超えてはならない」という規定です。つまり、キャリアよりも後ろに大きく突き出すようなロッドの積み方は、即座に違反となる可能性が高いのです。

また、「幅」に関しても厳しい制限があります。例えば、幅の狭い純正キャリアに直接幅広のホムセン箱を載せた場合、箱の幅が「キャリアの幅 + 左右15cm(合計30cm)」を超えていると違反になります。これを回避するためには、より幅の広い「延長キャリア」や「オーバーキャリア」を装着し、法的な「積載装置の幅」自体を広げるというアプローチが必要です。

DIYでロッドホルダーを自作する場合も、車体からはみ出すサイズをしっかりとメジャーで計測し、法令の範囲内に収まっていることを確認してください。「みんなやっているから大丈夫」は通用しません。安全かつ堂々と釣りに行くためにも、コンプライアンス遵守は大人の釣り人の嗜みですね。

(出典:e-Gov法令検索『道路交通法施行令 第22条』

クロスカブ釣り仕様を作るおすすめパーツ

クロスカブ釣り仕様を作るおすすめパーツ

ここからは、理論編で触れたポイントを踏まえ、実際に私が使ってみて良かったものや、釣り仲間からの評判が良いアイテムを中心に、具体的なパーツ選びのポイントを紹介していきます。「安物買いの銭失い」にならないよう、現場で本当に使える信頼性の高いギアを選びましょう。

ロッドホルダーの振動対策と選び方

釣り人にとって命の次に大事なロッド。これをバイクでどう運ぶかは、永遠のテーマと言っても過言ではありません。特にクロスカブのような単気筒エンジン搭載車は、構造上、特定の回転域で「ブルブル」という微細な振動が発生し続けます。人間にとっては心地よい鼓動感でも、繊細なカーボンロッドにとっては破壊的なダメージになり得るのです。

ロッドホルダーを車体のフレームやキャリアに直接、金属ステーなどでガチガチにリジッド固定してしまうと、エンジンの振動や路面からの突き上げがダイレクトにロッドへ伝わります。これが長時間続くと、ロッドとホルダーの接触部分で塗装が剥げたり、最悪の場合はブランクス(竿の素材)に目に見えないマイクロクラックが入り、魚を掛けた瞬間に「パキッ」と折れてしまう悲劇を招きます。

市販品のおすすめ:エンデュランス ロッドケースキット

個人的に最強のソリューションだと思うのが、エンデュランス製のロッドケースキットです。これはカブ専用に設計されており、ただの筒ではありません。ホルダーの取り付け基部に強度がありつつ、ロッドを収納するケース内部には適切な保護材が配置されています。また、取り付け位置が絶妙で、シートとリアキャリアの間のデッドスペースをうまく活用しているため、ライディングの邪魔になりにくいのも高評価ポイントです。鍵付きのものを選べば、コンビニ休憩などの際の防犯対策にもなります。

自作派(塩ビ管DIY)の注意点

コストを抑えるために、ホームセンターで売っている塩ビ管(VP管など)を使ってホルダーを自作する方も多いでしょう。自由なサイズで作れるのが魅力ですが、ここでも「振動対策」は必須です。以下の工夫を必ず取り入れてください。

  • 内側のクッション:塩ビ管の内側に、隙間テープやスポンジシートを貼り付け、ロッドが直接硬い管に当たらないようにする。
  • リールフットの保護:リールシートが当たる切り欠き部分には、ゴムモールを装着して削れを防止する。
  • ロッドの固定:走行中にロッドが筒の中で暴れないよう、ゴムバンドやマジックテープでロッド自体をホルダーに軽くテンションを掛けて固定する。

「カタカタ」という音が聞こえたら、それはロッドが悲鳴を上げている合図です。音がしない状態を目指して、徹底的にクッション材を詰め込んでください。

1ピースロッド積載の法的リスク

バスフィッシングをされる方は、感度や操作性を重視して6フィート(約183cm)から7フィート(約213cm)クラスの「1ピースロッド(継ぎ目のない竿)」を愛用されていることが多いと思います。しかし、残念ながらクロスカブでの釣行において、この1ピースロッドの積載は極めてハードルが高いと言わざるを得ません。

先ほど解説した道路交通法の制限を思い出してください。「高さ制限」は地上から2.0mまでです。もし7フィート(約2.1m)のロッドを垂直に立てて積もうとすると、ホルダーの底の位置を地面スレスレまで下げたとしても、ティップ(竿先)が2mを超えてしまう可能性が高いです。また、トンネルや高架下、街路樹の枝などに接触して折損するリスクも跳ね上がります。

では、「斜めに積めばいいのでは?」と考えるかもしれません。しかし、斜め積みは車体幅からはみ出すリスクが高く、さらに後方への突き出し量も増えるため、「幅の制限」や「長さの制限」に抵触しやすくなります。警察官に止められてメジャーで測られ、違反切符を切られてしまっては、せっかくの休日が台無しです。

正直なところ、バイク釣行に限っては2ピースロッドや、さらにコンパクトなパックロッド(マルチピースロッド)を選択するのが、精神的にも法的にも一番安心かなと思います。最近のパックロッドは技術の進化が凄まじく、1ピースロッドと遜色ない綺麗な曲がり(ベンディングカーブ)をするものが増えています。リュックに入れたり、ホムセン箱の中に収納できたりするサイズなら、転倒時の破損リスクも大幅に減らせます。「バイクの時はパックロッドで遊ぶ」と割り切ってスタイルを変えるのも、新しい釣りの楽しみ方かもしれませんね。

ハイエンドモデルのパックロッドも各メーカーから出ており、もはや「サブ機」ではなく「メイン機」として十分使える性能ですよ!

ホムセン箱の確実な固定と防振対策

クロスカブのリアキャリアに載せる箱といえば、やはり「ホムセン箱(ホームセンターで売っている頑丈なプラスチックコンテナ)」がド定番ですよね。安価で丈夫、そして加工もしやすいので私も愛用しています。しかし、ただなんとなくキャリアに載せてボルトで留めただけでは、走行中のトラブルを招くことになります。

よくある失敗例が、「プラスチックの底に直接ボルトの頭を通して締め付け、振動で底が割れる」というパターンです。金属製のキャリアと硬いプラスチックが直接触れ合った状態で振動を受けると、接点に応力が集中し、そこから亀裂(クラック)が入ってしまいます。走行中に箱が脱落したら大事故に繋がりますから、固定には細心の注意が必要です。

プロ並みの強度を出す固定テクニック

私が実践している、ガッチリ固定しつつ割れを防ぐ方法は以下の通りです。

  1. 防振材のサンドイッチ:リアキャリアと箱の底面の間に、厚さ5mm〜10mm程度のゴム板や、加工した木の板を挟み込みます。これにより振動が吸収されるだけでなく、摩擦力が増して箱の横ズレも防げます。
  2. 面で押さえる:箱の内側(ボルトを通す部分)には、小さなワッシャーではなく、大きめの金属プレートやステーを配置します。ボルトの締め付け力を「点」ではなく「面」に分散させることで、プラスチックへの負担を劇的に減らせます。
  3. ステンレス素材の選択:海釣りに行くなら、潮風による錆対策は必須です。ボルト、ナット、ワッシャーはすべてステンレス製(SUS304など)を選びましょう。
  4. 緩み止め対策:振動でナットが緩まないよう、「ナイロンナット(緩み止めナット)」を使用するか、スプリングワッシャーを必ず噛ませてください。

ここまでやれば、林道を走ってもビクともしない強固なリアボックスが完成します。「箱はバイクの一部」という意識で、妥協せずに取り付けてくださいね。

クーラーボックスの荷締めベルト運用

釣れた魚を新鮮なまま持ち帰るためのクーラーボックス。これも積載の難敵です。多くの人が、手軽な「バンジーコード(ゴム紐)」や「自転車用の荷台ゴム」でグルグル巻きにして固定していますが、個人的にはあまりおすすめしません。

なぜなら、ゴムはあくまでゴムだからです。走行中に段差を乗り越えたりカーブを曲がったりして強いG(重力加速度)がかかると、ゴムが伸びてクーラーボックスがズレたり、最悪の場合は弾け飛んで落下する危険性があるからです。特に中身(氷や水、魚)が入って重くなったクーラーは、慣性力も大きくなるためゴムだけでは支えきれないことがあります。

推奨したいのは、伸びない素材で作られた「荷締めベルト(ラッシングベルト)」の使用です。ホームセンターのアウトドアコーナーやカー用品店で手に入ります。幅25mm程度のナイロン製ベルトで、バックルを使ってテンションを掛けて締め込むタイプです。

このベルトを使えば、クーラーボックスをサスペンションの一部かのように、リアキャリアに強固に押し付け、一体化させることができます。ガッチリ固定されるので、背中で荷物が動く不快感もなくなります。また、「ワンタッチバックル」式のベルトを選べば、脱着にかかる時間はわずか数秒です。釣り場を頻繁に移動する「ラン&ガン」スタイルの釣りにおいて、この手軽さは大きな武器になります。ゴム紐を解いたり結んだりするストレスから開放されるだけでも、釣りの効率は格段に上がりますよ。

サスペンション交換と足つき性改善

釣り道具を満載にしたクロスカブで走り出すと、多くの人が最初に感じる違和感。それは「あれ?なんかヘッドライトが空を照らしてない?」という感覚ではないでしょうか。

これは、リアキャリアに重い荷物を積んだことでリアサスペンションが大きく沈み込み、相対的にフロントが上がってしまうために起こる現象です。純正のサスペンションは、基本的に「体重60kg程度のライダー1名」が乗車することを想定したセッティングになっています。そこに体重+数十キロの釣り道具が加われば、サスペンションの許容範囲を超えてしまうのは無理もありません。

この状態で段差を乗り越えると、衝撃を吸収しきれずにガツン!と突き上げる「底付き」現象が起き、腰へのダメージはもちろん、キャリアの破損や積載物の落下にもつながります。そこで検討したいのが、「強化サスペンション(リアショック)」への交換です。

プリロード調整機能付きを選ぼう

サスペンションを選ぶ際は、バネの硬さ(初期荷重)を調整できる「プリロード調整機能」が付いているものを強くおすすめします。これがあれば、普段の通勤通学時は柔らかめに、重装備の釣行時は硬めにと、シチュエーションに合わせてセッティングを変更できます。東京堂やYSS、SP武川といったメーカーから出ているカブ用サスペンションはコストパフォーマンスも高く、交換も比較的容易なため、DIYカスタムの第一歩としても最適です。

足つき性の改善と立ちゴケ防止

また、クロスカブ(特にJA45やJA60などの110ccモデル)は、シート高が784mmとカブシリーズの中では高めに設定されています。視界が良くて気持ちいいのですが、荷物を積んで重心が高くなった状態だと、信号待ちや不整地での停車時にバランスを崩しやすくなります。いわゆる「立ちゴケ」のリスクですね。

もし足つきに不安があるなら、車高を少し下げる「ローダウンサスペンション」の導入も視野に入れてみてください。2cm〜3cm下がるだけでも、両足の裏が地面にベッタリ着くようになれば安心感は段違いです。ただし、ローダウンする場合はサイドスタンドの長さが合わなくなる(車体が立ちすぎて反対側に倒れやすくなる)ことがあるので、ショートサイドスタンドへの交換もセットで考える必要があります。

注意:サスペンション交換は走行安全性に直結する重要保安部品の分解整備に該当する場合があります。自信がない場合は、必ずバイクショップに依頼してください。

グリップヒーターなど環境対応装備

「たかが寒さ対策でしょ?釣果には関係ないよ」と思っているなら、それは大きな間違いかもしれません。私は声を大にして言いたいのですが、グリップヒーターなどの快適装備こそ、最強の釣具であると。

想像してみてください。真冬の早朝、凍えるような寒さの中をバイクで30分走って釣り場に到着したとします。指先がかじかんで感覚がなくなっている状態で、極細のPEラインとリーダーを結束する「FGノット」がスムーズに組めるでしょうか? 小さなスナップにルアーを通せるでしょうか? 手が震えて準備に手間取っている間に、最高の朝マズメ(魚が釣れやすい時間帯)が終わってしまう…なんてことになりかねません。

指先の熱を守る鉄壁の布陣

クロスカブの発電量はそれほど大きくありませんが、最近のグリップヒーターは省電力設計のものが多く、バッテリー上がりを気にせず使えるものが増えています。これに「ハンドルカバー(ハンカバ)」を組み合わせれば、こたつに入っているような暖かさをキープできます。見た目は少し野暮ったくなるかもしれませんが、背に腹は代えられません。

夏場の必須装備:メッシュシートカバー

逆に、真夏の釣行で大敵なのが「お尻の蒸れ」と「直射日光で熱されたシート」です。炎天下に駐車していたバイクのシートは、火傷しそうなほど熱くなりますよね。

これには、立体構造のメッシュシートカバーが効果絶大です。シートとお尻の間に風が通る層ができるので、走行中はスースーして涼しいですし、雨が降っても水が溜まらずにお尻が濡れにくいというメリットもあります。長距離移動の疲労軽減にもつながるので、オールシーズン付けっぱなしにしているライダーも多いですよ。

USB電源の確保

最後に、現代の釣り仕様に欠かせないのがUSB電源です。スマホのナビアプリを使って釣り場を探したり、充電式のヘッドライトや電動リールのバッテリーを充電したりと、電源が必要な場面は多々あります。ハンドル周りにUSBポートを増設しておけば、移動時間を充電時間に充てられるので、モバイルバッテリーを何個も持ち歩く必要がなくなります。

このように、バイク自体の快適性を上げることは、釣り場でのパフォーマンス(集中力)を維持することに直結します。「移動で疲れて釣りに集中できない」という本末転倒な事態を防ぐためにも、ぜひ環境装備には投資してみてください。

クロスカブ釣り仕様のよくある質問(Q&A)

クロスカブ釣り仕様のよくある質問(Q&A)

最後に、私のブログやSNSのフォロワーさんからよくいただく、クロスカブでの釣行に関する質問をQ&A形式でまとめてみました。これからカスタムを始める方の参考になれば嬉しいです。

7フィートのロッドでも、斜めに積めば法的にOKですか?

結論から言うと、かなり厳しい(違反になる可能性が高い)と考えたほうが良いです。

斜めに積むことで「高さ制限(2.0m)」はクリアできるかもしれませんが、今度は「積載装置からの左右へのはみ出し(15cm以内)」や「後方へのはみ出し(30cm以内)」の制限に引っかかるケースがほとんどです。また、車体幅から大きく飛び出した積載は、すり抜け時や狭い道での接触事故リスクが跳ね上がります。警察官に現場でメジャー計測されて冷や汗をかくよりは、パックロッドへの買い替えを強くおすすめします。

釣り場での駐車場所には困りませんか?

車に比べれば圧倒的に楽ですが、どこでも停めていいわけではありません。

特に漁港は「漁師さんの仕事場」です。網を干す場所や作業エリア、立入禁止エリアは厳禁です。クロスカブならちょっとしたデッドスペースに停められますが、必ず現地のルールや看板を確認しましょう。「バイクなら邪魔にならないだろう」という身勝手な思い込みはトラブルの元です。地元の方に「停めても大丈夫ですか?」と挨拶して聞くのが一番確実ですね。

休憩中など、道具の盗難が心配です。対策は?

残念ながら、高価な釣具は盗難のターゲットになりやすいです。

私は、コンビニやトイレで少しでもバイクを離れる際は、ロッドやヘルメットをワイヤーロックで車体に繋ぐようにしています。また、高価なリールやルアーケースは、鍵を取り付けたホムセン箱の中にしまうか、貴重品バッグに入れて持ち歩くのがベストです。「数分だから大丈夫」という油断が一番危険かなと思います。

タイヤはブロックタイヤに履き替えたほうがいいですか?

舗装された堤防へ行くだけなら純正タイヤで十分ですが、野池や渓流へ行くなら交換がおすすめです!

砂利道や草むら(マディな道)を入っていく場合、オフロード用のブロックタイヤは強力な武器になります。グリップ力が上がって転倒しにくくなりますし、何よりクロスカブのワイルドな雰囲気が増してカッコいいですよね。ただし、舗装路での振動は少し増えるので、ご自身のメインフィールドに合わせて選んでみてください。

安全なクロスカブ釣り仕様のまとめ

ここまで、クロスカブを最強の「釣りコミューター」へと進化させるためのノウハウを、積載、法律、パーツ選び、快適装備という観点から解説してきました。長くなってしまいましたが、最後に重要なポイントを振り返っておきましょう。

  • 重心管理が命:リアヘビーを防ぐため、センターキャリアを活用して「マスの集中化」を図り、ハンドリングの安定性を確保する。
  • 法令遵守はマナー:ロッドの積載は「高さ2.0m以下」「積載装置から後方30cm以内」を厳守。1ピースロッドよりパックロッドが安全。
  • 固定はガッチリと:ホムセン箱は防振ゴムとプレートで面固定。クーラーボックスはゴム紐ではなく荷締めベルトで一体化させる。
  • 足回りと快適性:サスペンションのプリロード調整で姿勢制御を行い、グリップヒーター等でライダーの体力を温存する。

クロスカブというバイクは、単なる移動手段を超えて、私たちの遊び心を拡張してくれる最高の相棒です。車では入れないような細い脇道の先にある秘密のポイントへ、道具を満載にしてトコトコと走っていく。その道中のワクワク感も含めてが「クロスカブフィッシング」の醍醐味だと私は思います。

今回紹介したカスタムや積載術は、どれも私の失敗経験から導き出した「現場主義」の解決策ばかりです。これらを参考に、ご自身のスタイルに合わせた世界に一台だけの「クロスカブ 釣り仕様」を作り上げてください。

安全運転とライフジャケットの着用を忘れずに、素晴らしい釣果に出会えることを願っています。それでは、良い釣り旅を!

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