こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。
クロスカブでの夜間走行やトンネル内で、「あれ?ライト点いてる?」と不安になって、思わずスイッチを確認してしまった経験はありませんか?
私自身も納車直後、初めて街灯のない田舎道を走ったときに、その足元の心許なさにヒヤッとしたことを鮮明に覚えています。特にクロスカブは、その「カブ」という出自から、どうしても実用車ベースの設計思想が色濃く残っており、現代の交通事情やツーリングユースにおいては、純正ヘッドライトの性能に物足りなさを感じるシーンが少なくありません。
「もっと遠くまで見通したい」「路面のギャップをいち早く発見したい」という願いは、単なるワガママではなく、身の安全を守るための切実なニーズですよね。
今回は、そんな悩めるクロスカブオーナーの皆さんのために、ヘッドライトを明るくするための具体的な方法を、徹底的に深掘りして解説します。
実はクロスカブのライトカスタムは、年式によって「できること」と「できないこと」が明確に分かれています。JA10から現行のJA60まで、各世代の構造的特徴を踏まえつつ、失敗しないパーツ選びや、法規を守った安全なカスタム手法をシェアしていきます。これを読めば、あなたのクロスカブもきっと、頼れる「夜の相棒」へと進化するはずです。
- JA10、JA45、JA60それぞれの世代に合った最適な照度向上策
- 失敗しないLEDバルブの選び方とプロテック製ユニットの魅力
- 夜間の死角を消すフォグランプの増設と保安基準の重要ポイント
- 雨天や霧でも見やすい色温度(ケルビン)の選び方
クロスカブのヘッドライトを明るくする型式別の対策

クロスカブと一口に言っても、2013年の登場から現在に至るまで、数回の大きなモデルチェンジを経てきました。そして、ヘッドライトの構造に関しては、年式によって「全くの別物」と言っていいほど劇的な変化を遂げています。
ハロゲン電球を使っている初期型と、最初からLEDが埋め込まれている現行型では、「明るくする」ためのアプローチが根本的に違います。自分のバイクの型式を正しく把握し、その構造にマッチした解決策を選択することが、明るさを手に入れるための第一歩です。
純正が暗い原因とルーメンの誤解
「ヘッドライトを明るくしたい!」と思ったとき、多くの方がまずチェックするのが、バルブやライトのパッケージに大きく書かれている「〇〇ルーメン(lm)」という数字ではないでしょうか?
「数値が大きければ大きいほど明るいはずだ」と考えるのは自然なことですが、実はここに、バイクのヘッドライト選びにおける大きな落とし穴があります。
まず、基本的な用語の違いを整理しておきましょう。
ルーメン(lm)とは、光源(バルブそのもの)から全方向に放出される「光の総量」のことです。一方で、私たち運転手が実際に路面を見て感じる「明るさ」や、道路運送車両法の保安基準で測定される数値はカンデラ(cd)、つまり「特定の方向に対する光の強さ」です。
これをホースの水に例えるとわかりやすいかもしれません。
蛇口を全開にして大量の水(高ルーメン)を出しても、シャワーのように四方八方に散らばってしまっては、遠くの的を強く打つ(高カンデラ)ことはできませんよね。逆に、水の量が多少少なくても、ホースの先を絞って一点に集中させれば、遠くまで勢いよく水を届けることができます。
ヘッドライトもこれと同じで、いくら光源のルーメン値が高くても、ヘッドライトユニット内部の反射板(リフレクター)やレンズとの相性が悪ければ、光が散乱してしまい、路面は暗いままという現象が起きます。これを「配光が散る」と言います。
特にクロスカブのような小型バイクの場合、発電された電気の容量も限られています。無駄に消費電力が高くルーメン値だけを誇るような安価な製品を選ぶと、配光がめちゃくちゃで対向車には眩しく、自分は暗いという「最悪の結果」になりかねません。
ですので、明るさを追求する際は、単なるルーメンの数値競争に惑わされず、「車種専用設計」や「正確な配光特性」を謳っている信頼できるメーカーの製品を選ぶことが、結果として体感的な明るさを手に入れる一番の近道になるのです。
ここがポイント
「爆光」というキャッチコピーよりも、「純正配光を再現」「カットライン(明暗の境界線)がしっかり出る」という記述がある製品の方が、実際の夜道では圧倒的に見やすく安全です。
JA10はLED化で光量を強化
初代クロスカブ(JA10・2013年〜2017年モデル)にお乗りの方は、ある意味で非常にラッキーだと言えます。なぜなら、この世代はまだ「電球(ハロゲンバルブ)」を採用しており、物理的にバルブ交換が可能な構造だからです。
JA10の純正バルブは35W/35Wのハロゲン球ですが、現代のLED車の鋭い光に慣れた目で見ると、その黄色っぽくぼんやりとした光は、どうしても暗く感じてしまいますよね。特に雨の夜などは、路面の濡れたアスファルトに光が吸収されてしまい、まるで無灯火で走っているような恐怖を感じることもあるかもしれません。
このJA10の最も効果的な強化策は、やはり「LEDバルブへの換装」です。
ハロゲンからLEDに交換することのメリットは、単に白く鋭い光になるだけではありません。
最大の利点は、「消費電力の削減」と「光量の増大」を同時に達成できることです。一般的なLEDバルブの消費電力は15W〜20W程度。純正ハロゲンの35Wに比べて半分近い省電力化が図れます。カブ系エンジンは発電能力があまり高くないため、ヘッドライトで節約できた電力を、グリップヒーターやスマホ充電(USB電源)といった他の快適装備に回せるのは、ツーリングライダーにとって非常に大きな恩恵となります。
ただし、製品選びには厳重な注意が必要です。
JA10のヘッドライトケース(ライトの裏側が入っているカバー内部)は、配線類がギチギチに詰まっており、スペースが極めて狭いです。四輪車用として売られているような、バルブの後方に大きな冷却ファンやヒートシンクが出っ張っているタイプは、物理的に干渉してしまい、ケースの蓋が閉まりません。
そのため、選ぶべきは以下の条件を満たす製品です。
- ファンレス設計:冷却ファンがなく、ヒートシンクがリボン状やコンパクトな形状のもの。
- バイク専用設計:コントローラーユニットが別体になっておらず、バルブ一体型のもの(スペース節約のため)。
- 交流対応(重要):カブ系のヘッドライトは、エンジンの回転数に応じて電圧が変動する交流回路が使われている場合があります(JA10は直流化されている個体もありますが、念のため広い電圧に対応できるものが安心です)。
これらの条件を満たすコンパクトなLEDバルブを選べば、純正の野暮ったい明るさから一変、現代車並みのクリアな視界を手に入れることができますよ。
JA45等のLED車はユニット交換
2018年にフルモデルチェンジを果たしたJA45型、そして現行モデルであるJA60型にお乗りの皆さん。おそらく多くの方が、「LEDヘッドライト標準装備だから明るいだろう」と期待して購入されたのではないでしょうか。
しかし、実際に夜道を走ってみて、「あれ?思ったより照射範囲が狭くないか?」と感じた方も多いはずです。
メーカー純正のLEDヘッドライトは、確かに省電力(ロービームで約7.8W程度)で長寿命という素晴らしいメリットを持っています。しかし、その構造は「基板とレンズが一体化したユニット」になっており、昔のように「電球だけを交換して明るくする」ということが物理的に不可能なのです。
これは、メンテナンスフリーを目指した進化の代償とも言えます。
純正LEDの弱点は、その配光特性にあります。
市街地のように街灯がある環境では必要十分な明るさを持っていますが、真っ暗な郊外路では、光がスポット的(懐中電灯で照らしているような感じ)になりがちです。中心部は明るいのですが、周辺光量が急激に落ちるため、コーナリング中に進行方向の先が見えづらかったり、路肩から飛び出してくる動物の発見が遅れたりするリスクがあります。
「バルブ交換ができないなら、どうすればいいの?」
この問いに対する答えは、大きく分けて二つしかありません。
- ヘッドライトユニットそのものを、もっと高性能な社外品にごっそり入れ替える。
- ヘッドライトはいじらず、補助灯(フォグランプ)を追加して明るさを補う。
もし、あなたが「純正のスタイルを崩したくない」「ハンドル周りにごちゃごちゃとライトを追加したくない」と考えるなら、前者の「ユニット交換」が唯一の解決策となります。次のセクションで紹介するプロテック製品は、まさにこの悩みを解決するために開発された救世主のような存在です。
プロテック製品への換装がおすすめ
交換不可能な純正LEDユニットに対し、「だったら灯具全体を作り変えてしまおう」という大胆なアプローチで解決策を提示しているのが、バイク用電子機器メーカーとして名高い株式会社プロテック(PROTEC)です。
同社からリリースされている「LBH-H05 LEDクラシカルヘッドライトキット」は、JA45/JA60系クロスカブオーナーの間で、まさに「神パーツ」として知られています。
このキットの最大の特徴は、純正の異形LEDユニットを取り外し、汎用性の高い丸目レンズを持つ高出力LEDユニットに換装できる点です。
具体的な凄さを、純正と比較してみましょう。
| 比較項目 | 純正LEDヘッドライト | プロテック LBH-H05 |
|---|---|---|
| 消費電力 | 約7.8W(省エネ重視) | 20W(パワー重視) |
| 明るさ | 必要最低限 | 純正比 数倍の明るさ(公称) |
| 配光特性 | プロジェクター的なスポット配光 | マルチリフレクターによる広角配光 |
| 色温度 | 白のみ(変更不可) | 6000K(白)/ 3000K(電球色)選択可 |
スペック表を見れば一目瞭然ですが、消費電力を純正の約2.5倍にあたる20Wまで引き上げています。入力エネルギーが増えれば、当然出力される光のエネルギーも増えます。つまり、「物理的にパワーが違う」のです。
また、レンズ面がマルチリフレクター方式になっているため、光が横方向にしっかりと広がります。これにより、純正では暗闇に沈んでいた路肩やカーブの出口が、くっきりと浮かび上がるようになります。
さらに個人的に推したいポイントが、「3000K(電球色)」のラインナップがあることです。
最新のLEDの明るさを持ちながら、見た目は往年のカブのような温かい光。この「ネオクラシック」な雰囲気は、ハンターカブやクロスカブのキャラクターに驚くほどマッチします。「LEDの青白い光は目が疲れる」という方にも、この3000K仕様は非常におすすめです。
導入のハードルとしては、価格が2万円台後半〜3万円程度と安くはないこと、そして取り付けにはフロント周りの外装をかなり分解する必要があるため、ある程度の整備スキル(またはショップへの工賃)が必要なことです。
しかし、夜間走行の安全性とストレスフリーな視界はお金には代えられません。「暗い、見えない」と悩みながら走り続けるくらいなら、思い切って投資する価値は十分にある逸品だと私は思います。
バルブ交換で注意すべきHS1規格
少し話を戻して、JA10(ハロゲン車)のバルブ選びにおいて、絶対に避けて通れない「規格の罠」について詳しくお話しします。
クロスカブ(JA10)の純正バルブ規格は「HS1」です。しかし、カー用品店やホームセンターのバイクコーナーに行くと、これと瓜二つの「H4」というバルブが大量に売られています。
「見た目も同じだし、H4の方が種類も多いからこれでいいや」と安易にH4バルブを購入し、無理やり装着してしまうケースが後を絶ちません。実はこの二つ、一見同じに見えても決定的な違いがあります。
HS1とH4の決定的な違い
それは、バルブを固定するための「3本の爪(ツメ)」の幅です。
H4規格の爪は幅が広く、HS1規格の爪は少し狭く作られています。そのため、HS1のヘッドライトユニットにH4バルブを入れようとすると、爪がつっかえて奥までしっかり入りません。
ここで、「爪をペンチで曲げれば入るじゃん」という荒業を使う方もいますが、これは絶対にNGです。
なぜなら、バルブが正規の位置に収まらないことで、内部の発光点(フィラメントの位置)が数ミリずれてしまうからです。照明工学において、光源の数ミリのズレは致命的です。
リフレクターの焦点が合わなくなることで、光が空の彼方を照らしてしまったり(対向車への強烈な目潰し)、逆に手前すぎて遠くが見えなくなったりと、配光がめちゃくちゃになってしまいます。
結果として、「ワット数の高いH4バルブを入れたのに、純正より暗く感じるし、対向車からパッシングされまくる」という悲しい結末を迎えることになります。
検索する際は必ず、「HS1対応」または「H4/HS1共用(爪の形状が工夫されているもの)」と明記された製品を選んでください。些細なことですが、これが適切な配光を得るための絶対条件です。
クロスカブのヘッドライトを明るくするフォグと保安基準

ここまではヘッドライトそのものを強化する方法をお伝えしてきましたが、ここからは「発想の転換」です。
「ヘッドライトがいじれない(JA45/60系)なら、ライトを増やせばいいじゃない」というアプローチ。
そう、フォグランプ(補助灯)の増設です。実は、実用面でも安全面でも、これがクロスカブにとって「最強のソリューション」になり得ます。
フォグランプ増設で死角をなくす
なぜフォグランプが最強なのか。それは、ヘッドライトが苦手とするエリアを完璧に補完できるからです。
バイクのヘッドライトは構造上、ハンドルの向きに合わせて光が動きますが、車体がバンク(傾斜)しているコーナリング中は、どうしてもイン側の路面近くが暗くなりがちです。
また、純正ヘッドライトは「遠く」を照らすことに主眼が置かれているため、フロントタイヤの直前や、左右の路肩といった「足元周辺」が疎かになる傾向があります。
ここにフォグランプを追加するとどうなるか。
まず、圧倒的に「照射範囲」が広がります。ヘッドライトが照らしきれない手前と左右をフォグランプが埋めてくれるため、林道走行中に落ちている枝や石、あるいは飛び出してくるタヌキなどの発見がコンマ数秒早くなります。このコンマ数秒が、転倒するか回避できるかの分かれ道になります。
さらに重要なのが、「被視認性(周りから見られる力)」の向上です。
バイクは車体が小さいため、夜間に対向車のドライバーから距離を見誤られやすい(実際より遠くにいるように見える)という特性があります。これが、交差点での右直事故(右折車がバイクの直前で曲がってくる事故)の大きな原因です。
フォグランプを点灯させ、フロントからの発光点を3箇所(トライアングル配置)にすることで、相手に対して「ここにバイクがいるぞ!」「近づいてきているぞ!」という強烈なアピールが可能になります。自分の視界を確保するだけでなく、相手に自分を認識させること。これこそが、フォグランプ増設の最大の安全メリットと言えるでしょう。
おすすめの補助灯と固定用ステー
では、具体的にどのような製品を選べば良いのでしょうか。
私が実際にリサーチし、多くのクロスカブオーナーから高評価を得ているのが以下の2大メーカーです。
SP武川(スペシャルパーツたけがわ) LEDフォグランプキット
もはやカブカスタムの王道です。この製品の素晴らしい点は、「クロスカブ専用ステー」が付属しており、加工なしでボルトオン装着が可能なこと。そして何より、レンズに「カットライン」が入っていることです。
上方向に散らばる光をスパッとカットしているため、対向車に対して眩しくさせにくい配慮がなされています。公道で使用するなら、マナーの面でもこの製品が一番安心です。
キタコ(KITACO) LEDシャトルビーム
こちらは非常にコンパクトで軽量なのが特徴です。配光は「スポット型」で、一点を鋭く照らすタイプになります。遠くの標識などを照らすには適していますが、配光が鋭いため、対向車への配慮(光軸調整)はシビアに行う必要があります。
価格が比較的リーズナブルなので、「まずは試しに付けてみたい」という方や、補助的な明かりが欲しい方に適しています。
そして、製品選び以上に重要なのが「固定用ステー(ブラケット)の強度」です。
忘れてはいけませんが、クロスカブは単気筒エンジンです。走行中の振動は想像以上に激しいものがあります。
ホームセンターで買ってきた汎用のL字金具などで適当に固定すると、金属疲労であっという間にステーが破断します。もし走行中にライトが脱落して前輪に巻き込んだら…考えただけでもゾッとしますよね。
多少高くても、必ずメーカーがテストを重ねて開発した「専用ステー」を使ってください。これは命に関わる部分です。
雨天は色温度3000Kが見やすい
フォグランプを選ぶ際、あるいはLEDバルブを選ぶ際に、もう一つこだわってほしいのが「光の色(色温度)」です。
最近のLEDは真っ白な光(6000K前後)が主流で、確かに晴れた日の夜はコントラストが高く、現代的でカッコよく見えます。
しかし、ツーリング中に突然の雨や霧に見舞われたとき、この白い光が牙を剥くことがあります。
白い光は波長が短いため、空気中の水滴に当たると乱反射(散乱)しやすい性質を持っています。霧の中でハイビームにすると目の前が真っ白になって何も見えなくなる現象、あれが「ホワイトアウト」です。
一方で、黄色い光(3000K前後)は波長が長く、水滴や霧を透過する力が強いです。雨の日の濡れた黒いアスファルトの上でも、黄色い光なら路面の凹凸が陰影として浮かび上がり、圧倒的に見やすくなります。
クロスカブというバイクのキャラクター的にも、イエローレンズは非常に似合います。「オフロード感」や「タフな道具感」を演出しつつ、実用的な悪天候性能も手に入れる。個人的には、「ヘッドライトは白(LED)、フォグは黄色」という組み合わせが、全天候対応型の最強布陣かなと思います。
作業灯はNG!保安基準の順守
最後に、絶対に避けて通れない「法律(コンプライアンス)」の話をします。
Amazonや海外通販サイトを見ると、ものすごく明るいLEDバーライトや投光器が激安で売られています。これらを「作業灯(ワークライト)」としてバイクに取り付けている例をたまに見かけますが、公道を走るバイクにこれらを安易に取り付けるのは非常に危険であり、違法となる可能性が高いです。
道路運送車両法の保安基準では、フォグランプ(前部霧灯)に対して以下のような厳格な要件が定められています。
| 項目 | 保安基準の要件(概要) |
|---|---|
| 個数 | 同時に3個以上点灯させてはいけない(つまりフォグは2個まで) |
| 色 | 白、または淡黄色(左右同色であること) |
| 点灯制御 | ヘッドライト(または車幅灯)点灯時にのみ点灯可能で、かつ独立して消灯できること |
| 表示装置 | 運転席から点灯していることがわかるインジケーターが必要(スイッチのランプ等) |
| 取り付け位置 | 照明部の上縁が地上800mm以下、下縁が250mm以上など |
特に重要なのが「配光」と「点灯制御」です。
「作業灯」として売られている製品の多くは、光を拡散させることだけを考えており、対向車への配慮(カットライン)が全くありません。これを公道で点灯させると、対向車にとっては「溶接の火花を直視させられている」ような暴力的な眩しさになります。
これは重大な事故を誘発する迷惑行為です。
また、「作業灯だから公道では点けないよ」と言い訳しても、運転席から操作できる状態であれば、警察や車検(排気量によっては)の現場では「走行灯」とみなされ、整備命令の対象になることがあります。
堂々と公道を走るためにも、必ず「保安基準適合」を明記したバイク専用品を選び、正しい位置と配線で取り付けるようにしましょう。
参考リンク
より詳細な基準を確認したい方は、国土交通省の公式サイトをご覧ください。
(出典:国土交通省『道路運送車両の保安基準』)
クロスカブのライトカスタムに関するQ&A

最後に、SNSやコメント欄などでよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。
カスタムに踏み切る前の最終チェックとして参考にしてください。
- クロスカブには車検がありませんが、どんなライトをつけても自由ですか?
-
いいえ、絶対に自由ではありません!
確かに250cc以下のバイクに継続車検(車検場での検査)はありませんが、「道路運送車両の保安基準」という法律は全ての車両に適用されます。
色が極端に青かったり(ケルビン数が高すぎる)、点滅したり、光軸が上を向いて対向車を幻惑するような状態は「整備不良」として警察の取り締まり対象になります。何より危険ですので、必ず「保安基準適合」や「車検対応」とパッケージに書かれた信頼できる製品を選んでください。 - フォグランプとグリップヒーター、同時に使っても大丈夫ですか?
-
個人的には全くおすすめしません。
激安のLEDバルブは、発光点の位置精度が悪く、光が散らばって「自分は暗いのに周りは眩しい」という状態になりがちです。また、放熱設計が甘く、数ヶ月で点灯しなくなる(寿命が尽きる)ケースもよく耳にします。
夜道で突然ライトが消えるのは命に関わるトラブルです。安物買いの銭失いにならないよう、SP武川、プロテック、デイトナといった信頼できるバイクパーツメーカーの製品を選ぶことを強くおすすめします。 - ネットで1,000円くらいの安いLEDバルブを見つけました。これでもいいですか?
-
個人的には全くおすすめしません。
激安のLEDバルブは、発光点の位置精度が悪く、光が散らばって「自分は暗いのに周りは眩しい」という状態になりがちです。また、放熱設計が甘く、数ヶ月で点灯しなくなる(寿命が尽きる)ケースもよく耳にします。
夜道で突然ライトが消えるのは命に関わるトラブルです。安物買いの銭失いにならないよう、SP武川、プロテック、デイトナといった信頼できるバイクパーツメーカーの製品を選ぶことを強くおすすめします。 - 自分で交換・取り付け作業はできますか?
-
スキルと道具によります。
JA10のバルブ交換程度なら、プラスドライバーがあれば初心者の方でもYouTubeなどを見ながら挑戦できるレベルです。
しかし、JA45/JA60のヘッドライトユニット交換やフォグランプ増設は、フロント周りのカウル(外装)を外したり、配線を加工・分岐させたりする必要があります。カブの外装は「ツメ」が割れやすく、配線ミスはヒューズ切れや最悪の場合は車両火災の原因にもなります。「電工ペンチを使ったことがない」という方は、無理せずプロのショップにお願いするのが確実で安心ですよ。
クロスカブのヘッドライトを明るくして安全性を高める
今回は、クロスカブのヘッドライトを明るくするための様々なアプローチについて、かなり踏み込んで解説してきました。
長くなったので、要点を振り返ってみましょう。
まず、自分のクロスカブがどの世代(JA10、JA45、JA60)なのかを確認すること。これがスタート地点です。
JA10オーナーなら、迷わずHS1規格の高品質なLEDバルブへ交換しましょう。これだけで世界が変わります。
JA45/JA60オーナーなら、予算が許すならプロテック製のLBH-H05キットへの換装がベスト。もしコストを抑えたい、あるいはもっと手軽に光量を足したいなら、SP武川などのしっかりしたフォグランプキットを増設するのが賢い選択です。
「たかがライト、されどライト」です。
明るい視界は、夜間走行の疲労を劇的に減らし、何より「見えない恐怖」からあなたを解放してくれます。
自分に合ったカスタムを見つけて、昼も夜も、どんな道でも楽しめる最強のクロスカブを作り上げてくださいね!
※本記事で紹介したカスタム(特に電気配線や灯具の交換)は、専門的な知識と技術を要する作業も含まれます。配線ミスは車両火災や電装系の破損に直結するリスクがあります。少しでも不安がある場合は、無理をせず信頼できるバイクショップに作業を依頼することを強くお勧めします。
