こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。
クロスカブ110(JA60)の購入を検討している時、ワクワクする気持ちと一緒に、どうしても気になってしまうのがカタログスペックに記載されている「シート高784mm」という数値ではないでしょうか。
スーパーカブ110や、兄弟車であるハンターカブと比較して「本当に自分に乗れるのかな?」と足つきに不安を感じたり、特に身長150cm〜160cm前後の女性ライダーや小柄な方だと、「停車するたびに怖い思いをするのは嫌だな」と購入を躊躇してしまうのは当然のことだと思います。
私自身、初めてのバイクを選ぶときはカタログの数値とにらめっこして、実際にまたがれるお店を探し回った経験があります。純正シートのままで大丈夫なのか、それともTWR製などのローダウンシートやSP武川製のサスペンション交換によるローダウンカスタムが必要なのか、悩んでいる方も多いはずです。
この記事では、そんなクロスカブの足つきに関する疑問や不安を徹底的に解消するため、数値の裏側にある事実から、具体的な解決策までを網羅的にまとめました。
- 784mmというシート高が設定された理由と、スーパーカブやハンターカブとの詳細な比較
- 身長別のリアルな足つきシミュレーションと、足つきが悪い場合の取り回しのコツ
- 市場で評判のローダウンシート(TWRなど)やサスペンションの効果と乗り心地の検証
- シートとサスペンションの併用で最大約5cm下げて、スーパーカブと同等にするテクニック
クロスカブのシート高と足つきの現実

まずは、カタログに記載されている「784mm」という数値が、実際のライディングシーンにおいてどのような意味を持つのか、そしてライバル車と比べてどう違うのかを整理してみましょう。「数値上は高いけれど、実際はどうなの?」という疑問を、エンジニアリングの視点も交えながら深掘りしていきます。
784mmという数値と足つきの目安
現行モデルであるクロスカブ110(JA60)のシート高は784mmです。実はこの数値、初代モデルから現行に至るまで一貫して変わっていません。「カブシリーズにしては随分高いな」と感じる方も多いと思いますが、これにはクロスカブならではの明確な設計思想があるんです。
クロスカブはその名の通り「クロスオーバー」、つまり街乗りからちょっとしたオフロード(未舗装路)までを楽しめることをコンセプトに開発されています。砂利道や段差のある道を安心して走るためには、車体の底(エンジン下)が地面にぶつからないよう、「最低地上高」を高く確保する必要があります。
さらに、凸凹道の衝撃を吸収するためにサスペンションが大きく動く余地(ストローク量)も必要ですし、悪路走破性を高めるために17インチという大径ホイールに、ハイト(厚み)のあるセミブロックタイヤを履かせています。
数値の背景
つまり、784mmという高さは決してユーザーを突き放しているわけではなく、「レジャーバイクとして楽しく、安全に走るための機能性を追求した結果」として必然的に導き出された高さなのです。
一般的なロードスポーツバイク(例えばCB400SFなどのネイキッド)のシート高が755mm〜800mm程度であることを考えると、784mm自体は「バイクとして極端に高い数値」ではありません。
しかし、足を前に通して乗るスクーターや、ビジネスユースに特化して低床設計された従来のスーパーカブに慣れ親しんでいる方にとっては、またがる瞬間に「よいしょ」と足を上げる必要があり、視点も高くなるため、最初は少し戸惑いや高さを感じるかもしれませんね。まずはこの数値が「機能美」の一部であることを理解すると、少し愛着が湧いてくるかもしれません。
(出典:本田技研工業株式会社『クロスカブ50 / 110 主要諸元』)
ハンターカブ等とシート高を比較
クロスカブの購入を考える際、必ずと言っていいほど比較対象になるのが、王道の「スーパーカブ110」や、大人気モデルの「CT125・ハンターカブ」ですよね。これらの兄弟車とスペックを横並びにして詳細に比較することで、クロスカブの立ち位置がより明確に見えてきます。
| 車種 | シート高 | 車両重量 | 最低地上高 | 特徴と足つき感 |
|---|---|---|---|---|
| スーパーカブ110 (JA59) | 738mm | 101kg | 138mm | 圧倒的に低い・軽い。 両足ベタ付きの安心感は最強。 |
| クロスカブ110 (JA60) | 784mm | 107kg | 163mm | 中間的なバランス。 カブとしては高めだが軽量。 |
| CT125 ハンターカブ (JA65) | 800mm | 118kg | 165mm | 最も高く、重い。 小柄な方にはハードルが高い。 |
この表を見ると、それぞれのキャラクターが一目瞭然ですね。まず、新聞配達などのビジネス利用も多いスーパーカブ110と比較すると、クロスカブは約46mm(4.6cm)も高い設定になっています。身長160cm前後の方にとって、この4.6cmの差は決定的です。スーパーカブなら膝に余裕を持って両足が着くのに、クロスカブだと踵が浮いてしまう、という現象が起きます。これが「クロスカブは足つきが悪い」と言われる最大の要因です。
一方で、本格的なオフロードテイストを持つCT125・ハンターカブと比較するとどうでしょうか。ハンターカブのシート高は800mmの大台に乗っており、さらに車重も118kgと、クロスカブより10kg以上重くなっています。「ハンターカブのデザインや性能には憧れるけど、またがってみたら足がツンツンで、重くて支えきれるか不安…」と諦めてしまう方が非常に多いんです。
そうした方々にとって、クロスカブは「ハンターカブより16mm低く、11kgも軽い」という、非常に現実的で魅力的な選択肢として浮上します。「ハンターカブは無理だったけど、クロスカブなら少しのカスタムで乗れるかも!」という希望が見えてくるわけです。この「絶妙な中間ポジション」こそが、クロスカブが幅広い層に支持される理由の一つと言えるでしょう。
150cm女子の足つきシミュレーション
では、さらに具体的に、足つきに不安を感じやすい小柄なライダー、特に身長150cm〜155cmくらいの女性がノーマルのクロスカブに乗るとどうなるのか、シミュレーションしてみましょう。私の周りのライダー仲間の話や、SNSでのインプレッションを総合すると、かなりリアルな状況が見えてきます。
正直に申し上げますと、身長150cm台前半の場合、ノーマル状態(シート高784mm)での両足接地は極めて厳しいと言わざるを得ません。両足を同時に着こうとすると、両足ともつま先が地面に触れるか触れないか、バレリーナのような状態になってしまい、バイクを支える力が入らないため非常に不安定です。
現実的な停車スタイルとしては、「片足(左足)のつま先立ち」になります。信号待ちのたびに、お尻を少し左側にずらして(ハングオフして)、左足の親指の付け根あたりを地面にしっかり着けて支える、という技術が必要になります。
ここに注意!
平坦な舗装路ならなんとかなりますが、路面が左下がりに傾斜している場所や、わだちがある場所で停止しようとすると、予想以上に足が届かず、そのまま左側に「立ちゴケ」してしまうリスクがあります。また、強風に煽られた際に踏ん張りが効かないのも怖いポイントです。
「じゃあ諦めるしかないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません!クロスカブの強みは、なんと言ってもその軽さ(107kg)です。大型バイクのような200kg超の鉄の塊ではないので、片足のつま先さえしっかりグリップしていれば、意外と恐怖感なく支えられます。最初は怖くても、「お尻をずらす」動作に慣れてしまえば、ノーマルでも乗りこなしている小柄な女性ライダーはたくさんいらっしゃいます。
とはいえ、無理をして怖い思いをし続ける必要はありません。精神的な余裕を持つためにも、後ほど紹介するローダウンカスタムを組み合わせるのが、長く安全に楽しむための近道だと私は思います。
股下やシート幅が足つきに及ぼす影響
バイクの足つき性を語る上で、「シート高」という数値と同じくらい、あるいはそれ以上に重要な要素があります。それは「シートの幅(またがり幅)」と「車体のスリムさ」です。数値だけで判断できないバイクの奥深さがここにあります。
例えば、同じシート高784mmでも、シートが細くて車体もスリムなら、足は地面に向かって真っ直ぐ降りるので足つきは良くなります。逆に、シートの幅が広かったり、サイドカバーが膨らんでいたりすると、ライダーはガニ股のように足を外側に開かなければならず、その分だけ地面までの距離が遠くなってしまいます。
「またがりアーク(円弧)」の罠
これを専門用語で「またがりアーク」と呼ぶことがありますが、要するに「太ももの内側がシートの角や車体に当たって、足が真っ直ぐ降りない現象」のことです。必要な股下の長さは、垂直距離だけでなく、この横方向の距離もプラスして考える必要があります。
クロスカブの場合、シートの前方はある程度絞り込まれていますが、カブシリーズ特有の燃料タンクをシート下に配置する構造や、サイドカバーの張り出しがあるため、完全にスリムとは言えません。特に小柄な方は、シートの一番前(一番細い部分)に座ろうとしますが、それでも内腿がシートの角に当たってしまい、「数値以上に足つきが悪く感じる」という現象が起きやすいのです。
このメカニズムを理解しておくと、カスタムパーツを選ぶ際に役立ちます。単に高さを下げるだけでなく、「角が削ぎ落とされてスリムになっているシート」を選ぶことで、数値以上の足つき改善効果が得られる場合があるからです。「高さ」と「幅」、この2つの掛け算で足つきが決まることをぜひ覚えておいてください。
足つきの悪さが運転心理に与える影響
「足がつかない」という問題は、単に「停車時に転びそうで怖い」という物理的なリスクだけではありません。実は、走行中のメンタルや操作技術にも、無視できないほど大きな悪影響を及ぼします。
想像してみてください。いつ足をつくことになるか分からない恐怖を抱えながら運転している状態を。人間は恐怖を感じると、無意識のうちに全身の筋肉が硬直してしまいます。腕や肩にガチガチに力が入ってしまうと、ハンドルをスムーズに操作できなくなり、セルフステア(バイクが自然に曲がろうとする動き)を阻害してしまいます。
- 交差点での右左折でふらつく
- 低速でのUターンが怖くてできない
- ブレーキ操作が急激になりがち(ガックンブレーキ)
- 景色を楽しむ余裕が全くない
これらはすべて、「足つきへの不安」からくる身体の硬直が原因であるケースが多いのです。逆に言えば、ローダウンカスタムを行って「いざとなればいつでも足をつける」という絶対的な安心感(Anshin-kan)を手に入れることは、ライディングスキルの向上に直結します。
「自分は下手だから…」と悩んでいる初心者の方こそ、まずは足つきを改善してみてください。嘘のように肩の力が抜け、バイクとの一体感が生まれ、カーブを曲がることが楽しくなるはずです。カスタムで足つきを良くすることは、単なる快適装備ではなく、安全運転のための最も有効な投資だと私は強く確信しています。
クロスカブのシート高を下げる解決策

ここまで読んで「やっぱり高いのは不安だな…」と感じた方も、どうか安心してください。クロスカブ110は日本で最も愛されているバイクの一つですから、足つきを改善するためのアフターパーツが驚くほど豊富に揃っています。「ユーザー自身が調整できる」のがカブの素晴らしいところ。ここからは、具体的な解決策を詳しく解説していきます。
ローダウンシートの選び方と効果
足つき改善の第一歩として、最も手軽でコストパフォーマンスが高いのが「ローダウンシート」への交換です。純正シートを取り外して、社外品のシートに付け替えるだけなので、特別な工具も必要なく、DIY初心者でも簡単に作業できます。
現在、多くのパーツメーカーからクロスカブ用のローダウンシートが発売されていますが、大体の製品が「純正比マイナス20mm〜25mm」を謳っています。「たった2cm?」と思うかもしれませんが、バイクのシート高における2cmの変化は劇的です。踵が浮いていたのが接地するようになったり、片足立ちの安定感が増したりと、体感できる効果は間違いなくあります。
ローダウンシートの主なメカニズム
- アンコ抜き:シートの中に入っているウレタンフォーム(クッション材)を削って薄くすることで、物理的に座面を下げています。
- スリム化:太ももが当たるシートの側面や角を削ぎ落とし、足を真っ直ぐ降ろしやすくする形状の工夫がされています。
代表的なブランドとしては、コストパフォーマンスに優れる「アウトスタンディング」、デザインと機能性を両立した「TWR(Twin Trade)」、高級感のある「NOI WATDAN(ノイワットダン)」などが有名です。特にTWR製のシートは、ステッチのデザインがおしゃれで、カスタムパーツとしての満足度も高いので人気ですね。自分の好みのデザインを選んで、見た目のカスタムついでに足つきも良くなる、まさに一石二鳥のアイテムと言えます。
TWR製シートは痛いか評判を検証
ローダウンシートを探して検索していると、人気製品である「TWR製ローダウンシート」のレビューで、「お尻が痛い」「硬い」といった評判を目にすることがあると思います。これ、購入前にはすごく気になりますよね。実際はどうなのでしょうか。
結論から正直に申し上げますと、純正シートに比べれば間違いなく硬いです。これは製品の良し悪しというよりは、物理的な構造上、避けられないトレードオフ(交換条件)なんです。シートの土台となるベースプレートの形状を変えずに座面を低くするには、どうしても中のクッション材を薄く削るしかありません。クッションの厚みが減れば、当然ながら衝撃吸収性は低下し、座り心地は硬くなります。
ユーザーの間では、その座り心地を「公園の木のベンチに近い」「スポーツ自転車のサドルみたい」と表現する方もいます。しかし、興味深いのは、それでも多くの方が使い続けているという事実です。レビューを詳しく読み解くと、以下のようなポジティブな意見も多く見られます。
- 「確かに硬いけれど、足がつかない恐怖に比べれば全然マシ」
- 「お尻は痛くなるけど、エンジンの鼓動(パルス感)がダイレクトに伝わってきて、バイクを操っている感じがして楽しい」
- 「沈み込みが少ない分、お尻の位置が安定してスポーツ走行がしやすい」
このように、「硬さ」というデメリットを理解した上で、「足つきの安心感」や「ダイレクトな操作感」というメリットを優先している方が多いようです。もし長距離ツーリングでお尻の痛みが心配な場合は、ゲル素材が入った座布団(ゲルザブなど)を上から敷くという対策もあります。まずは「足つき最優先」で割り切って導入してみる価値は十分にあると思います。
SP武川ローダウンサスのインプレ
「シートが硬くなるのは嫌だ」「シート交換だけではまだ足つきが不安」という方には、リアサスペンション自体を短いものに交換する「車高ダウン」がおすすめです。この分野で最も信頼と実績があるのが、SP武川(スペシャルパーツタケガワ)のローダウンリアショックアブソーバーです。
このサスペンションに交換すると、リア側の車高が物理的に約25mm下がります。シート交換が「座る位置を下げる」アプローチなのに対し、こちらは「バイクの骨格そのものを下げる」アプローチになります。
実際に導入したユーザーのインプレッションでは、「またがった瞬間に視線が下がって、景色が変わった」「今までつま先立ちだったのが、足の裏が半分くらい着くようになった」と、その効果に感動する声が多く聞かれます。また、車高が下がることによって重心位置(Center of Gravity)が低くなるため、「どっしりとした安定感が出た」「直進安定性が良くなった気がする」という副次的なメリットを感じる方もいます。
懸念点としては、サスペンションが縮むストローク量が減るため、大きな段差を乗り越えた際に「ガツン」と底付きする可能性がありますが、SP武川の製品はダンパーの減衰力設定が絶妙で、街乗りレベルでは乗り心地の悪化もそこまで気にならないレベルに仕上がっています。カラーバリエーションも豊富(イエロー、レッド、ブラック、クロムメッキなど)なので、足回りのドレスアップとしても非常に効果的ですよ。
ローダウン時のサイドスタンドの注意点
サスペンション交換で車高を下げる場合、絶対に忘れてはいけない、命に関わると言っても過言ではない重要な注意点があります。それは「サイドスタンド」の交換です。
純正のサイドスタンドは、ノーマルの車高に合わせて設計されています。サスペンション交換で車体が25mm下がると、純正スタンドのままでは長さが余ってしまい、駐車した時にバイクがほとんど傾かず、直立に近い状態になってしまいます。この状態で駐車するとどうなるでしょうか?
転倒リスク大!
少し強い風が吹いたり、地面がわずかに右下がりに傾斜していたりするだけで、バイクが右側(スタンドの反対側)へバタンと倒れてしまいます。大切な愛車が傷つく原因の多くが、このローダウン時のスタンド未交換によるものです。
そのため、ローダウンサスペンションを組む際は、必ずセットで「ショートサイドスタンド」や、長さを自由に調整できる「アジャスタブルサイドスタンド」への交換を行ってください。多くのショップではセット販売を推奨していますし、SP武川からも専用のショートスタンドが販売されています。「とりあえずサスだけ変えて、スタンドは後で…」というのは絶対にNGです。安全のために、必ず同時に交換しましょう。
シートとサス併用で50mm下げる技
さて、いよいよ本題です。「とにかく足つきを良くしたい!」「150cmだけど絶対にクロスカブに乗りたい!」という方への究極の解決策をご提案します。それは、これまで紹介した「ローダウンシート」と「ローダウンサスペンション」を同時に装着するという方法です。
単純な引き算ですが、計算してみましょう。
| 純正シート高 | 784mm |
| ローダウンシート | 約 -20mm |
| ローダウンサス | 約 -25mm |
| 合計(理論値) | 約 739mm |
なんと、理論上は約739mmまで下がることになります。これは、足つきが良いと言われるスーパーカブ110(738mm)とほぼ同等の数値です!実際にこの「フルローダウン仕様」にした車両にまたがらせてもらったことがありますが、ノーマルとは完全に別物のバイクかと思うほど足つきが良くなります。
150cm前半の方でも、これなら両足のつま先がしっかりと接地するか、片足ならベタ付きに近い状態まで持っていけるはずです。「クロスカブのデザインや色が大好きだけど、高さだけがネックで諦めかけていた」という方にとって、この組み合わせはまさに救世主。費用はかかりますが(シートとサス、スタンドで合計3〜4万円程度)、それに見合うだけの圧倒的な安心感と自由が手に入ります。
クロスカブの足つきに関するQ&A・よくある質問

最後に、クロスカブの足つきやローダウンについて、私がよく聞かれる質問をQ&A形式でまとめました。カスタムを検討する際の参考にしてみてください。
- 身長152cmの女性ですが、ローダウンすれば乗れるようになりますか?
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結論から言うと、乗れるようになる可能性は非常に高いです!シート交換(約-2cm)とローダウンサス(約-2.5cm)を組み合わせれば、スーパーカブ110とほぼ同じ高さになります。実際に私の周りでも、150cm台前半でクロスカブを楽しんでいる女性ライダーさんはたくさんいますよ。まずはバイクショップで、ノーマルの状態と、どれくらい下げれば安心できそうか相談してみるのが一番です。
- ローダウンシートに交換したら、お尻が痛くなるのは避けられませんか?
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正直にお伝えすると、クッションが薄くなる分、ノーマルよりは硬く感じると思います。ただ、「痛くて乗れない」というレベルかというと、そこまでではありません。通勤や街乗り程度なら気にならないという方が多いです。もし長距離ツーリングで痛む場合は、パンツの中に履くインナーパッドを使ったり、シートの上に「ゲルザブ」のような後付けクッションを敷いたりして対策するのがおすすめです。
- サスペンション交換は自分(DIY)でもできますか?
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工具(メガネレンチやトルクレンチなど)が揃っていて、ある程度整備の知識があれば可能です。カブは構造がシンプルなので、カスタム入門としても人気があります。ただし、サスペンションは走行性能や安全に関わる重要保安部品です。締め付けトルクの管理なども必要ですので、少しでも不安がある場合は、無理せずプロのバイクショップにお願いしましょう。工賃はかかりますが、安心感を買うと思えば安いものです。
- シートだけ交換する場合でも、サイドスタンドの交換は必要ですか?
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シートのみの交換(約2cmダウン)であれば、基本的には純正サイドスタンドのままでも問題ないケースが多いです。ただし、車体全体の重心位置などは変わらないため、駐車時の傾きが少し起き気味にはなります。もし不安定に感じるようであれば、調整式のスタンドなどを検討しても良いかもしれません。サスペンションも変える場合は、スタンド交換は「必須」ですのでご注意くださいね。
クロスカブのシート高は調整できる
ここまで、クロスカブ110のシート高に関する現実と、それを解決するための具体的な方法を見てきました。結論としてお伝えしたいのは、「シート高784mmは、決して変えられない運命ではない」ということです。
メーカーが設定した数値はあくまで「標準」であり、私たちユーザーにはそれを自分好みにカスタマイズする自由があります。シートを変える、サスペンションを変える、あるいは厚底のライディングブーツを履いてみる。こうした工夫を組み合わせることで、クロスカブは誰にでも優しく扱える相棒へと進化します。
「高いから無理」と最初から諦める前に、ぜひお近くのバイクショップでまたがってみてください。そして、「あと数センチ下がれば乗れるかも」と感じたら、今回紹介したローダウンカスタムを思い出してください。不安を解消して、自分だけのクロスカブを作り上げていく過程も、きっと素晴らしいバイクライフの一部になるはずです。あなたが最高の相棒と出会えることを、心から応援しています!
※本記事で紹介した数値は一般的な目安です。パーツの個体差や体重によるサスペンションの沈み込み量によって実際の足つきは異なります。カスタムパーツの取り付けや最終的な判断は、信頼できるバイクショップ等の専門家にご相談の上、安全第一で行ってください。
