クロスカブのタンデムシートおすすめ!2人乗りの条件と快適装備

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クロスカブのタンデムシートおすすめ!2人乗りの条件と快適装備

「まさか、シートをポン付けしただけで公道を走っていませんか?」もしそうなら、あなたは今、無保険状態で走っているのと同じくらい危険なリスクを背負っているかもしれません。

クロスカブでの2人乗りは、単に座席を増やすだけでは法律的にも機能的にも不十分なのです。

しかし、正しい手順さえ踏めば、あの頼もしいカブが大切なパートナーとの思い出を作る最高のツアラーへと進化します。

こんにちは。デジタルバイクライブラリー、運営者の「ゆう」です。

実は私自身、クロスカブを購入した当初は「荷物がたくさん積めるソロ専用バイク」として楽しんでいました。しかし、家族から「後ろに乗ってみたい」と言われたことをきっかけに、タンデム化への道を模索し始めたんです。その過程で直面したのは、どのシートが本当に快適なのかという製品選びの悩み、そして意外と複雑な役所での申請手続きでした。

雨の日にダブルシートで失敗してズボンを濡らした経験や、お尻の痛みに耐えかねてクッションを買い漁った経験。これら全ての失敗と成功を元に、今回はクロスカブのタンデムシート導入に関する「決定版」とも言える情報をお届けします。

この記事でわかること
  • キャンプと街乗りを両立させるための賢いタンデムシートの選び方
  • デザイン重視のダブルシートに潜む「水没リスク」と具体的な回避策
  • パートナーを不機嫌にさせないためのお尻の痛み対策と振動軽減術
  • 意外と知られていない役所での定員変更手続きと保険適用の重要ポイント
目次

クロスカブのタンデムシートでおすすめな製品と選び方

クロスカブ110(JA45/JA60)を2人乗り仕様にするアプローチは、大きく分けて二つの流派が存在します。一つは純正の巨大なリアキャリアを活かす「ピリオンシート追加型」。もう一つは、スタイルを一変させる「ダブルシート換装型」です。それぞれのメリット・デメリットを深く掘り下げていきましょう。

武川や純正のピリオンシートを比較

クロスカブ最大の特徴である「積載性」を犠牲にしたくないなら、間違いなくピリオンシート(リアシート)がおすすめです。このスタイルは、平日は大きなリアボックスを載せて通勤や買い物に使い、週末だけボックスを下ろしてシートを装着するという「二刀流」の運用が可能だからです。

圧倒的シェアを誇るSP武川の魅力

数あるピリオンシートの中で、私が最も信頼し、愛用しているのがSP武川(スペシャルパーツタケガワ)のピリオンシートです。この製品がなぜこれほどまでに支持されているのか、理由は明確です。

まず、工具が一切不要で着脱できるという点が革命的です。通常、バイクのカスタムパーツはボルトオン(ネジ止め)が基本ですが、SP武川のシートは裏面の金具をキャリアの格子に差し込み、爪でロックする構造になっています。これにより、出発前のわずか1分で「積載モード」から「タンデムモード」への切り替えが完了します。

また、シート表皮に採用されている「ライチ柄」のオプショナルデザインも見逃せません。これは高級感の演出だけでなく、適度な摩擦抵抗を生み出し、加速時や減速時にパッセンジャー(同乗者)のお尻が前後に滑るのを防ぐ実用的な機能を持っています。

純正品や他社製品との比較

ホンダ純正のピリオンシートも存在しますが、こちらは固定力が非常に強い反面、着脱には手間がかかる場合があります。「一度付けたら基本外さない」という方には純正の安心感がおすすめですが、クロスカブの多目的性を活かすならSP武川に軍配が上がります。また、楽天市場などで見かけるOutstanding MC製などの安価なシートは、コストパフォーマンスには優れますが、クッションの厚みや耐久性において、長距離ツーリングには少々心許ない印象を受けました。

スタイリッシュなダブルシートの魅力

「カブ特有のビジネスバイクっぽさを消したい」「もっと自由なポジションで走りたい」というライダーには、純正シートとキャリアを全て取り払って装着する「ダブルシート」が最適解です。特にTWR(ツイン・トレード)製のローダウンダブルシートは、その流麗なデザインでクロスカブの印象を劇的に変えてくれます。

ポジションの自由度が生む快適性

ダブルシートの最大の恩恵は、見た目以上に「ライディングポジションの改善」にあります。身長175cm以上のライダーなら共感してもらえると思いますが、純正のシングルシートは座る位置が限定されており、長時間乗っていると膝が窮屈に感じることがあります。

ダブルシートに交換すると、ライダーとパッセンジャーの境界にある段差がなくなります。これにより、ソロ走行時には着座位置を数センチ後ろにずらすことが可能になります。たった数センチですが、これにより膝の曲がり角が緩やかになり、長距離ツーリングでの疲労感が劇的に軽減されるのです。まるでスクランブラーバイクに乗っているかのような、自由でアクティブな操作感を手に入れることができるでしょう。

フィッティングの注意点

社外品のダブルシートは、純正のような吸盤(ゴム足)の設計が簡略化されているものがあります。装着後にシートがガタつく場合は、ホームセンターでゴム板を購入し、高さ調整を行うなどのDIYが必要になるケースがあることも覚えておいてください。

ダブルシートの弱点である防水対策

デザインとポジションで魅力的なダブルシートですが、導入前に覚悟しておかなければならない致命的な弱点があります。それは、純正シートと比較して圧倒的に「雨に弱い」という事実です。

なぜ社外シートは浸水するのか

純正シートは、表皮を金型で熱圧着(ウェルダー加工)して成形しているため、表面に針穴が存在しません。対して、TWR製などのお洒落なダブルシートは、デザイン性を高めるためにタックロールなどの「縫製(ステッチ)」が施されています。

雨が降ると、このミシンの針穴から雨水が内部のウレタンスポンジに侵入します。そして厄介なことに、一度水を吸ったスポンジはなかなか乾きません。表面が乾いているように見えても、座った瞬間に体重で内部の水が絞り出され、ズボンのお尻部分がぐしょ濡れになる……という悲劇が起こります。これを防ぐためには、以下の対策が必須です。

対策レベル方法効果と手間
基本(必須)防水シートカバーの携行駐車時は必ずカバーを掛ける。最も確実な物理的防御策です。
応用(推奨)シームシーラーの塗布テント用の縫い目止め剤をステッチに塗布し、水の侵入経路を塞ぎます。
緊急時ゴミ袋やタオル見た目は悪いですが、濡れてしまった後の応急処置として。

ダブルシートを選ぶなら、「雨対策はユーザーの義務」と割り切る必要があります。この手間を惜しむと、雨上がりの通勤で非常に不快な思いをすることになります。

クロスカブのタンデムシートでおすすめの運用と手続き

ハードウェアの準備は整いました。しかし、まだ公道には出られません。ここからは、多くの人が見落としがちな「法的続き」と、実際に走るうえでの「安全管理」について、実体験を交えて解説します。

役所での定員変更手続きの流れ

「えっ、バイク屋さんがやってくれるんじゃないの?」と思った方、要注意です。自分で後からパーツを取り付けた場合、自分で申請を行わなければなりません。手続きを行わずに2人乗りをすると「定員外乗車」で違反切符を切られるだけでなく、事故の際に保険が下りない可能性があります。

陸運局ではなく「市役所」へ

125cc以下の原付二種は、国(陸運局)ではなく自治体(市区町村)が管轄しています。そのため、手続きはお住まいの市役所や区役所の「税務課(軽自動車税担当)」で行います。

手続きに必要なものリスト

  • 標識交付証明書: ナンバープレート交付時に貰った書類(バイクに積んであるはずです)。
  • 本人確認書類: 運転免許証など。
  • 印鑑: 認印でOKですが、念のため持参しましょう。
  • 改造のエビデンス: タンデムシート、ステップ、グラブバーを取り付けた状態の車両写真、または購入したパーツの領収書や説明書。(※自治体により要不要が異なりますが、用意しておくとスムーズです)

窓口で「原付二種の定員変更をしたい」と伝えると、改造申請書(または異動申告書)を渡されます。そこに必要事項を記入し、提出するだけ。早ければ10分程度で、定員欄が「1名」から「2名」に書き換えられた新しい標識交付証明書が発行されます。基本的には無料の手続きですので、平日のお昼休みなどを利用してサクッと済ませてしまいましょう。

自賠責や任意保険の確認事項

役所での手続きが終わったら、その足で保険会社への連絡を行いましょう。ここが一番の落とし穴です。

「搭乗者傷害保険」入っていますか?

自賠責保険は「被害者救済」のための保険であり、同乗者が怪我をした場合も補償の対象にはなります(運転者に過失がある場合)。しかし、補償額には上限があります。問題は任意保険です。

あなたが加入しているバイク保険、あるいは車の保険に付帯しているファミリーバイク特約の内容を確認してください。対人・対物賠償は無制限でも、「自損事故」や「搭乗者傷害」の特約が付いていないプランの場合、単独事故(転倒など)で後ろの人が大怪我をしても、保険金が一円も出ない可能性があります。

「2人乗りを始めるので、同乗者への補償内容を確認したい」と必ず代理店やコールセンターに問い合わせてください。月額数百円の差で、一生の後悔を防ぐことができます。

キャリアの積載性を活かす方法

ピリオンシートを取り付けると、当然ながらリアキャリアの上面は塞がれてしまいます。では、カッパや工具、ツーリングのお土産はどこに積めばいいのでしょうか?

サイドバッグという解決策

ここで活躍するのが、車体の横に吊り下げる「サイドバッグ」です。クロスカブには、キジマやデイトナから専用の「バッグサポート」が販売されています。これはサイドバッグがリアタイヤに巻き込まれるのを防ぐための金属製の枠です。

これを装着することで、「人はシートの上に、荷物はサイドバッグの中に」という完全な住み分けが可能になります。片側10リットル程度のバッグがあれば、日帰りツーリングの荷物は十分に収納可能です。さらに積載量を増やしたい場合は、フロントキャリアの増設や、センターキャリア(ベトナムキャリア)の導入も検討してみてください。

マフラーガード等の安全パーツ

最後に、同乗者の身を守るための物理的なガードについてお話しします。特にJA60などの最新モデルを含め、カブのマフラーは右側の低い位置にあり、タンデムステップと非常に距離が近いです。

スニーカーが溶ける前に

バイクに乗り慣れていない人は、停車時に無意識に足を降ろそうとして、熱々のマフラーにふくらはぎや靴を接触させてしまうことが多々あります。「ジュッ」という音と共に大切なスニーカーのソールが溶けたり、最悪の場合は火傷を負ったりします。

これを防ぐために、SP武川などから販売されている大型のヒートガード(マフラーガード)への交換や追加装着を推奨します。純正のガードよりもカバー範囲が広く、断熱性に優れた製品を選ぶことで、万が一の接触時のリスクを大幅に低減できます。自分が気をつけるだけでなく、同乗者を守るための環境作りも、ライダーの大切な責任の一つですね。

クロスカブのタンデムに関するよくある質問(Q&A)

記事を読んでいただいた方から、特によく聞かれる質問をQ&A形式でまとめました。実際に2人乗りを始める前に、疑問点はスッキリ解消しておきましょう!

免許を取って納車されたばかりですが、すぐに2人乗りできますか?

いいえ、すぐにはできません。注意が必要です!
自動二輪免許(小型限定含む)を取得してから「1年以上」経過していないと、一般道での2人乗りは法律で禁止されています。もし違反すると「大型自動二輪車等乗車方法違反」となり、違反点数2点と反則金が科せられます。「納車されたから記念に彼女を乗せて一回り」というのは、免許取得から1年経つまで我慢してくださいね。

2人乗りの時、タイヤの空気圧はそのままで良いですか?

必ず「2名乗車用」の空気圧に調整してください。
1人の時と同じ空気圧で2人乗りをすると、タイヤが潰れすぎて操縦が不安定になったり、パンクの原因になったりします。クロスカブのチェーンカバー(チェーンケース)あたりに、指定空気圧のステッカーが貼ってあるはずです。一般的にリアタイヤの空気圧を高めに設定する必要があるので、ガソリンスタンドなどで給油ついでに調整する癖をつけましょう。

正直、110ccで2人乗りするとパワー不足を感じませんか?

坂道では正直、パワー不足を感じます。
平坦な街中を流す分には意外とスムーズに走れますが、急な上り坂になると一気に速度が落ちます。こればかりは排気量の限界ですね。コツとしては、坂道に差し掛かる前に早めにギアを2速や1速に落として、エンジンの回転数を高めに保つことです。「速く走ろう」とはせず、「トコトコ会話を楽しむ」くらいの余裕を持って走るのがカブ・タンデムの醍醐味ですよ。

純正キャリアのままだと、基本的には干渉してしまいます。

純正キャリアのままだと、基本的には干渉してしまいます。
純正キャリアのスペースは、ピリオンシートを付けるとほぼ埋まってしまうため、そのままではリアボックスとの併用は難しいです。もし両立させたい場合は、社外品の「延長リアキャリア」を追加するか、リアボックスではなくサイドバッグを活用して積載量を確保するのが現実的な解決策になります。

クロスカブのタンデムシートでおすすめの結論

ここまで、製品選びから法的手続きまで、クロスカブのタンデム化に関するすべてを網羅的に解説してきました。情報量が多くて迷ってしまった方のために、最終的なおすすめの組み合わせを結論としてまとめます。

あなたのスタイルおすすめの最強構成選定理由
キャンプ・実用重視派SP武川 ピリオンシート
+ キジマ バッグサポート
キャリアの積載能力を維持しつつ、工具不要ですぐにソロ仕様に戻せる利便性が最強です。平日は仕事、週末はデートという使い分けが可能です。
街乗り・見た目重視派TWR ダブルシート
+ 専用防水カバー(必須)
窮屈なポジションから解放され、見た目もスタイリッシュに決まります。ただし、雨対策を怠ると地獄を見るのでカバーはセットで購入してください。
快適性・痛み対策派Dr.モペット / ゲルザブ
(厚手タイプ)
見た目のスマートさよりも、物理的なクッションの厚みを優先しましょう。パートナーの笑顔を守るための必要経費です。

クロスカブでの2人乗りは、ソロツーリングとは全く違う「共有する喜び」を教えてくれます。インカムで会話しながら走る景色は、いつもの見慣れた道でも全く違って見えるはずです。ぜひ、万全の準備を整えて、安全で楽しいタンデムライフをスタートさせてください!

(参考:Honda クロスカブ110 主要諸元 ※乗車定員2名の仕様を確認できます)

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