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クロスカブ110は二人乗りできる?条件・シート・ステップを解説

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クロスカブ110は二人乗りできる?条件・シート・ステップを解説

こんにちは、デジタルバイクライブラリーのゆうです。

休日にクロスカブで走っていると、「後ろに大切な人を乗せて、一緒に景色を楽しめたらな」って思うこと、ありませんか?

私が住んでいる山口県にも、角島や秋吉台のようなバイクで走ると最高に気持ちいい絶景ルートがたくさんあるのですが、感動を誰かと共有できるタンデムツーリングには、一人旅とはまた違った素晴らしさがありますよね。

でも、いざ二人乗りをしようとすると、「自分のカブは法律的に大丈夫なの?」「シートやステップのカスタムはどうすればいいの?」といった疑問がたくさん湧いてくるかなと思います。

そこで今回は、クロスカブで安全かつ合法的にタンデム走行を楽しむための完全ガイドをまとめました!

この記事でわかること
  • クロスカブで合法的に二人乗りをするための排気量と免許の条件
  • タンデム走行時に必要となるステップやシートなどの必須装備
  • 積載とタンデムを両立させる延長キャリアやリアボックスの活用法
  • 事故やトラブルを防ぐための空気圧設定と保険の選び方
目次

クロスカブで二人乗りできる条件とは

クロスカブで二人乗りできる条件とは

クロスカブでタンデムを考えたときに、シートなどのパーツ選びよりも先に絶対に確認してほしいのが「法律上の条件」です。ここを間違えると違反になってしまうので、一緒にしっかり確認していきましょう。

原付二種のみ可能で原付一種は不可

クロスカブには大きく分けて、50ccエンジンの「クロスカブ50」と、110ccエンジンの「クロスカブ110」の2種類がありますよね。

結論から言うと、二人乗りが法的に認められているのは、原付二種に区分される「クロスカブ110」のみです。

50ccの原付一種モデルは、いくらカスタムして長いシートを取り付けたり、立派なステップを追加したとしても、道路交通法で二人乗りが完全に禁止されています。もし50ccで二人乗りをしてしまうと、定員外乗車などの違反になってしまうので注意してくださいね。

また、クロスカブ110で条件をクリアしていても、走行できるのは一般道のみです。日本の法律では、高速道路や一部の自動車専用道路は125cc超のバイクでないと走れないため、排気量が109ccのクロスカブ110ではタンデムであっても進入できません。

排気量ごとの速度ルールや高速道路に関する詳しい解説は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

クロスカブの最高速は遅い?110と50の実測値や高速道路の真実

自動二輪免許の取得期間と起算日

排気量の次に大切なのが、運転するあなたの「免許証の取得期間」です。

一般道でバイクの二人乗りをするためには、「自動二輪免許を受けていた期間が通算して1年以上であること」という明確なルールが定められています(出典:e-Gov法令検索『道路交通法』第七十一条の四)。

【免許期間の落とし穴】

この「1年」という期間は、最初に普通二輪免許(小型限定を含みます)を取得した日から計算されます。免許を取り立ての初心運転者期間中は、いくらバイクが二人乗りに対応していても、絶対に後ろに人を乗せてはいけません。

もし普通二輪免許を取得して半年後に大型二輪免許にステップアップした場合でも、二人乗りが解禁されるのは「最初の普通二輪免許を取ってからちょうど1年後」になります。

バイクは後ろに人が乗ると重心が劇的に後ろへ移動するため、運転感覚がまるで変わってしまいます。運転技術がしっかり身につくまでの1年間は、安全のための大切な準備期間だと考えてくださいね。

クロスカブ二人乗り申請の必要性

クロスカブ110は本来2名乗車を想定した車体強度を持っていますが、もしあなたの手元にあるバイクの登録書類(市役所などでもらう標識交付証明書)の乗車定員欄が「1名」になっている場合は、記載事項変更の手続きが必要になることがあります。

この手続きは、お住まいの市区町村の役場(市民税課などの窓口)で行うのが一般的です。

ただ、実務上は「パーツがしっかり付いていれば定員変更の申請は不要」とする役所もあれば、「二人乗り用のシートとステップが安全に取り付けられているか、写真や強度証明を提出してください」と厳しくチェックする役所もあります。

【役所への事前確認がベスト】

自治体によって対応が本当にバラバラなので、パーツを買って改造を始める前に、まずは管轄の窓口へ「乗車定員を2名に変更したいのですが、手続きや必要な書類はありますか?」と電話で確認するのが最も確実で安心な方法ですよ。

二人乗り時に必須となる基本装備

二人乗り時に必須となる基本装備

法律上の条件をクリアしたら、次は愛車をタンデム仕様に仕上げていきましょう。保安基準というルールによって、同乗者の安全を守るための必須パーツが決められています。

クロスカブ2人乗りシートの要件

道路運送車両の保安基準では、同乗者が安全に乗車するための「専用の座席」が必要と定められています(出典:e-Gov法令検索『道路運送車両の保安基準』第二十六条)。

街中で時々、金属製の純正リアキャリアの上に直接座布団やタオルを敷いて乗っている方を見かけますが、あれは法律違反になるだけでなく非常に危険です。

ブレーキをかけた時やカーブを曲がる時に、同乗者が車体から滑り落ちてしまうリスクが極めて高いため、必ず専用のピリオンシートやダブルシートを装着してください。

また、同乗者が体をしっかり保持するための「グラブバー(握り棒)」や、シートに巻きつける「タンデムベルト」の装着も義務付けられています。シート選びの際は、掴まる場所が確保できるかもセットで考えておきたいですね。

カブシリーズ全般の二人乗り装備の基本ルールについては、こちらの記事でも分かりやすく解説しています。

スーパーカブは二人乗りできる? 違法? 過去の炎上理由と安全な

クロスカブ110タンデムステップ

シートと同じくらい重要なのが、同乗者の足場となる「タンデムステップ」です。

2018年以降に発売された旧型のJA45型や、現行のJA60型のクロスカブ110であれば、最初から工場出荷時にしっかりとしたタンデムステップが標準装備されている(出典:Honda公式『クロスカブ50 / 110』)ので、追加の出費は必要ありません。

しかし、気をつけたいのが一番古い前期モデルのJA10型や、荷物の運搬に特化した一部のプロ仕様(郵政カブベースの車両など)です。これらのフレームにはタンデムステップの土台すら備わっていません。

◆ゆうのワンポイントアドバイス

ステップがないまま同乗者を乗せると、足のやり場がなくてバランスを崩すだけでなく、後輪のスポークに足が巻き込まれる大事故に直結します。中古でクロスカブを買う時や、古いモデルに乗っている方は、ステップの後付け加工が必要になることを必ず予算に入れておいてくださいね。

クロスカブリアシートのおすすめ

クロスカブリアシートのおすすめ

必須装備がわかったところで、一番の悩みどころであるシート選びに入りましょう。ここでは、私自身もよく相談を受ける、定番かつおすすめのクロスカブ用シートを具体的に紹介しますね。

クロスカブ110タンデムシート純正

ホンダ純正 「ピリオンシート(品番:77300-GT0-M00)」
ホンダ純正 「ピリオンシート(品番:77300-GT0-M00)」 引用:Amazon

最もオーソドックスで信頼できるのが、ホンダ純正の「ピリオンシート(品番:77300-GT0-M00)」です。ネット通販などでは「ピニオンシート」と誤記されていることも多いですが、同じものを指しています。

この純正シートの最大の魅力は、なんといっても工具を一切使わずにワンタッチで着脱できることです。

シート前側のステーを純正キャリアの隙間に差し込み、後ろ側にあるフック状の金具をクルッと回して引っ張るだけで、数十秒でカッチリと固定されます。「普段は仕事や買い物で大きな荷物を積むけれど、週末だけ奥さんや子供を乗せたい」という使い方には、これ以上ないほど便利ですよ。

ただ、手軽に外せる分、出先での盗難リスクがあることと、ボルト留めのシートに比べると構造上ほんの少しだけグラつきを感じる場合がある点は覚えておいてください。

人気のクロスカブピリオンシート

キジマ製「ダブルシート」
キジマ「ダブルシート」 引用:Amazon

純正のピリオンシート以外にも、アフターパーツメーカーから様々なシートが販売されています。

例えば、キジマ製などの前後の座面が一体になった「ダブルシート」への交換も非常に人気があります。クッションの厚みがしっかり確保されており、ライダーと同乗者の距離感が自然になるため、タンデム時のポジションが安定しやすいのが特徴です。

ここでシート選びの際、絶対に気をつけてほしい罠があります。それは車両の型式による互換性の違いです。

旧型のJA45と最新モデルのJA60では、シートの裏側の構造やヒンジの位置が微細に変更されており、基本的には使い回しができません。「ネットオークションで安く買ったけど、自分のカブには付かなかった…」という失敗を防ぐためにも、必ずご自身の車両型式に適合しているか確認してから購入しましょう。

クロスカブタンデムシート背もたれ

SP武川 クロスカブ専用バックレストキット
SP武川 クロスカブ専用バックレストキット 引用:Amazon

もし、片道1時間以上の長距離タンデムツーリングを考えているなら、「バックレスト(背もたれ)」の導入を強くおすすめします。

SP武川などのメーカーから、クロスカブ専用のバックレストキットが発売されています。これがあるだけで、同乗者の疲労度は劇的に軽減されます。

バイクが加速する時、後ろに乗っている人は「体が後ろに置いていかれるような怖さ」を感じるものですが、背もたれが物理的に体を支えてくれるため、安心感が全く違ってくるんです。私自身も色々試してきましたが、パートナーから一番感謝されたカスタムは間違いなくこの背もたれでした。

長時間のツーリングをより快適にする疲労対策については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

クロスカブ110でツーリングは快適?疲労対策や積載術を徹底解説

タンデムと積載を両立させる方法

タンデムと積載を両立させる方法

クロスカブの大きな魅力といえば圧倒的な積載力ですが、リアシートを付けると荷物を積むスペースがなくなってしまうという悩みに直面します。ここでは、タンデムと荷物の積載を両立するための拡張テクニックをお伝えします。

クロスカブ110二人乗りリアボックス

タンデムシートとリアボックスを共存させるための定番カスタムが、「延長キャリア」や「リアロングキャリア」への交換です。

特にエンデュランス製のロングキャリアは、純正よりも後方に長く設計されており、前側に純正のピリオンシートをロックしたまま、その後ろに樹脂製のリアボックスを設置できる専用設計になっています。これなら、シートを付けたままでも収納スペースをしっかり確保できますよ。

【延長キャリア利用時の警告】

キャリアを後方に延長すると、テコの原理によって根本の溶接部やボルトに極めて大きな負担がかかります。

延長キャリアの耐荷重は概ね5kgから8kg程度に設定されています。ここに重いテントや水などを恒常的に積むと、走行中の突き上げ振動による金属疲労で、キャリアが折損してしまう危険性が高いです。

重い荷物はサイドバッグや車体の中央寄りに分散させ、リアボックスにはシュラフやレインウェアといった「軽くてかさばるもの」を収納するのが、安全に走るための鉄則です。

また、道路交通法施行令による原付二種の積載制限(積載重量は60kgまで、長さは積載装置から後方へ0.3m以内のはみ出しまで、高さは地上から2m以内)(出典:e-Gov法令検索『道路交通法施行令』第二十二条・二十三条)を厳格に守り、ナンバープレートやウインカーが荷物で隠れないように細心の注意を払ってくださいね。

安全なタンデム走行に向けた設定

シートも荷物もバッチリ!いよいよ出発ですが、その前に大切な車体のセッティングと保険のお話にお付き合いください。二人乗りは物理的なバランスが大きく変わるので、事前の準備が安全の明暗を分けます。

空気圧調整とファミリーバイク特約

二人乗りをした時に一番体感しやすい変化が、車体の重心が後ろに下がることで起きる「フロントタイヤの接地感不足」と「タイヤの変形」です。

これを補正するために、一番簡単で効果が絶大なのがタイヤの空気圧の最適化です。

スクロールできます
乗車・積載条件フロント(前輪)指定値リア(後輪)調整の目安
1名乗車時(基本値)175 kPa225 kPa
2名乗車・重積載時175 kPa 〜 180 kPa250 kPa 〜 270 kPa (状況に応じ増圧)

二人乗りの際は、後輪の空気圧を普段より少し高め(10%〜20%程度の増圧)に設定しておくことが推奨されます。これを怠ると、タイヤが過度に潰れてコーナーで車体がフワフワと不安定になり、最悪の場合はタイヤがホイールから外れてしまう大事故に繋がります。

また、調整式リアサスペンションを組んでいる方は、プリロード(初期荷重)を硬めに締め込んで、極端な尻下がりを防ぐのも有効なテクニックですよ。

そして最後に、絶対に忘れてはいけないのが保険制度による同乗者の保護です。

万が一の事故の際、自賠責保険だけでは十分な補償が受けられないことがあります。特に、後ろに乗せるのが「配偶者やお子さん」といったご家族の場合、一般的な自動車保険の対人賠償責任保険では「他人」とみなされず、補償の対象外(免責)になってしまうという恐ろしい落とし穴が存在します。

ご家族を乗せる機会が多いのであれば、ご自身の四輪自動車の保険に付けられる「ファミリーバイク特約(人身傷害型)」などを活用し、必ず手厚いカバーを計画的に用意しておくことが、ライダーとしての究極の責任かなと思います。

【免責・注意事項】

※記事内の数値データ(空気圧や耐荷重など)はあくまで一般的な目安です。走行環境や使用するパーツによって最適な数値は異なります。

※法律、手続き、保険の適用条件などの正確な情報は、必ず公式サイトや管轄の役所にてご確認いただき、最終的な判断は各分野の専門家にご相談ください。

クロスカブの二人乗りに関するよくある質問(FAQ)

クロスカブ50のエンジンをボアアップして黄色ナンバーにすれば、二人乗りできますか?

結論から言うと、排気量を51cc以上に引き上げて原付二種として登録を変更し、さらにタンデムステップや専用シートなどの保安基準を満たす装備をすべて追加すれば、法的には二人乗りが可能になります。ただし、フレーム強度やブレーキ性能が二人乗りを想定していないため、安全面から言えば最初からクロスカブ110に乗り換えることを強くおすすめします。

後ろに乗る人はバイクの免許を持っていなくても大丈夫ですか?

はい、同乗者(後ろに乗る人)自体はバイクの免許を持っていなくても全く問題ありません。ただし、同乗者にも運転者と同等の安全義務があるため、あご紐をしっかり締めた規格適合ヘルメットの着用は法律で義務付けられています。長袖・長ズボン、グローブなど、肌の露出を抑えた服装で乗せてあげてくださいね。

純正のピリオンシートは付けっぱなしにして雨に濡れても平気ですか?

ホンダ純正部品ですので基本的な防水性は備わっていますが、長時間の激しい雨に打たれると、縫い目から内部のウレタンに水が染み込んでしまうことがあります。ワンタッチで簡単に外せるのが純正のメリットなので、使わない時や雨の日は外して室内に保管しておくのが長持ちさせるコツですよ。

延長キャリアを取り付けたままセンタースタンドをかけるコツはありますか?

延長キャリアやダブルシートを装着していると、つい後ろのキャリア部分を持って車体を持ち上げたくなりますが、それはNGです。テコの原理でヒンジやキャリアの根本に過度な力がかかり、破損の原因になります。必ず車体のフレームに近いグラブバーや、純正キャリアの前側(シートに近い頑丈な部分)をしっかり握ってスタンドをかけてください。

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