こんにちは、デジタルバイクライブラリーのゆうです。
旧型スーパーカブを探していると、70と90は見た目がよく似ているのに、中古価格や評価がかなり違っていて迷いますよね。
「13ccの差なら走りもほぼ同じでは?」「希少な70を選ぶ価値はある?」「古い90でも通勤に使える?」と気になっている方も多いかなと思います。
先に結論を言うと、坂道や積載時の余裕を求めるなら90、高回転まで軽快に回る感覚や希少性を楽しみたいなら70が有力です。
ただし、どちらも生産終了から長い年月が経った旧車なので、排気量の差より、整備履歴と車体の状態による差のほうが大きいことは忘れないでください。
この記事では、代表的な12Vキャブレター車を中心に、機構、走り、燃費、カスタム性、中古で確認したいポイントまで、初めての方にもわかるように整理します。
- スーパーカブ70と90の構造と走りの違い
- 70のカスタム性と90の燃費や実用性
- 用途に合う排気量を選ぶ判断基準
- 中古車の年式・状態・維持費の確認方法
スーパーカブ70と90の違い

スーパーカブ70と90は同系統の車体を使っていますが、エンジンのストローク量やギア比まで同じではありません。
数字の差だけでなく、ホンダがそれぞれに持たせた性格を理解すると、自分の使い方に合うモデルが見えてきます。

排気量と基本スペックを比較
中古市場で比較されることが多いスーパーカブ70はC70型、90は1980年以降のHA02型です。
車名には「70」「90」とありますが、代表的な12Vモデルの実排気量は70が72cc、90が85ccで、差は13ccです。
なお、古いC90には89ccの世代もあるため、ここでは1986年以降の12Vキャブレター車を中心とした代表値として比較します。
| 項目 | スーパーカブ70 | スーパーカブ90 |
|---|---|---|
| 主な型式 | C70 | HA02 |
| 総排気量 | 72cc | 85cc |
| ボア×ストローク | 47.0×41.4mm | 47.0×49.5mm |
| 最高出力 | 約6.0PS/7,000rpm | 約7.0PS/7,000rpm |
| 最大トルク | 約0.68kgf・m/5,000rpm | 約0.79kgf・m/5,500rpm |
| 変速機 | 自動遠心式3段 | 自動遠心式3段 |
| 燃料タンク | 4.0L | 4.0L |
| 定地燃費の代表値 | 約60.6km/L | 約60.0km/L |
※仕様は年式、グレード、仕向け地で異なる場合があります。数値は比較のための一般的な目安です。
表の代表的な主要諸元と、前輪ドラム径を110mmから130mmへ拡大した改良内容は、(出典:Honda「ロングセラーのビジネスバイク『ホンダ スーパーカブ』シリーズの細部を熟成し発売」)で確認できます。
最高出力の差だけを見ると小さく感じますが、90は長いストロークによって低中速の押し出しが強く、発進や坂道で余裕を感じやすい設計です。
70は出力で90に届かない一方、短いストロークによる滑らかな回転上昇が持ち味で、同じ速度へ到達する過程にも違いがあります。
比較の前提
半世紀近い歴史を持つ車名なので、「70」「90」だけでは正確な仕様を断定できません。車体番号、登録書類、エンジン番号、現物の装備を合わせて確認しましょう。
エンジン特性と振動を比較
70と90はボアがどちらも47.0mmですが、ピストンが上下する距離であるストロークが大きく異なります。
70は47.0×41.4mmのショートストローク型で、ピストンの移動距離を抑えながら回転を上げられるため、高回転まで軽く吹け上がる感覚があります。
速度を乗せていくときに回転の伸びが途切れにくく、旧い小排気量ホンダ車らしい軽快さを味わえるのが魅力です。
一方の90は47.0×49.5mmのロングストローク型で、クランクを回す力を低中速から得やすい設計です。
発進時にアクセルを大きく開けなくても前へ進みやすく、荷物を積んだときや上り坂では、13cc以上の違いを体感することもあります。
ただし、90は高回転を長く使うと振動や機械音が目立ちやすく、70は低回転からの力強さで90に及びません。
つまり、回して気持ちいい70、低い回転から働く90というのが、両車の性格をつかむ一番わかりやすい表現です。

◆ゆうのワンポイントアドバイス
試乗できるなら最高速よりも、停止状態からの発進、30〜50km/h付近の加速、3速巡航時の振動を比べてみてください。普段使う速度域で心地よいほうが、長く付き合える一台になりやすいですよ。
ギア比と走行性能を比較
どちらも3速の自動遠心クラッチですが、内部のギア比はエンジン特性に合わせて作り分けられています。
代表的なギア比は、70が1速3.272、2速1.722、3速1.190で、各段の間隔が比較的近い構成です。
シフトアップ後の回転低下が小さいため、回転を保ちながら1速、2速、3速へつなぎ、軽快に加速できます。
90は1速2.833、2速1.647、3速1.045で、少ない変速回数で広い速度域を受け持つワイド寄りの構成です。
低中速トルクが太い90とは相性がよく、市街地では多少早めにシフトアップしても走ってくれます。
その反面、急な上り坂では2速だと回り過ぎ、3速へ入れると回転が落ち過ぎる「ギアの谷間」を感じることがあります。
最終減速に使う純正スプロケットも、代表例では70が前14丁・後36丁、90が前15丁・後39丁で、エンジンだけ交換すれば同じ走りになるわけではありません。
スプロケット交換は万能ではありません。
高速寄りに変更すると巡航時の回転を下げられる場合がありますが、発進や坂道の力は弱くなります。チェーンの張り、速度計との差、エンジン負荷も含め、専門店へ相談して調整してください。
スーパーカブ90の燃費と航続距離

スーパーカブ90の燃費は、代表的な定地走行値で約60.0km/Lですが、これは一定速度など決められた条件で測った数値です。
実際の走行では、40〜50km/L台がひとつの目安になります。
信号の少ない郊外を穏やかに走れば57〜63km/L前後の例もありますが、短距離の繰り返し、冬場、坂道、積載、強い向かい風では低下します。
大きなキャブレターやマフラーへ交換し、アクセルを多く開ける仕様では36〜45km/L程度まで落ちるケースもあるため、カスタム車はノーマル車と分けて考えましょう。
70の実燃費もおおむね40〜50km/L台が目安で、排気量が小さいから必ず90より低燃費とは限りません。
同じ交通速度を維持するために70の回転数が高くなれば、燃料消費の差が縮まるからです。

航続距離の考え方
タンク容量は両車とも4.0Lなので、実燃費45km/Lなら単純計算で約180kmです。
ガス欠まで使い切る前提にはせず、100〜150km走ったあたりから給油場所を意識すると安心ですよ。
キャブレター車には燃料コックのリザーブがありますが、予備タンクへ切り替えた後の距離は、車体の傾き、燃費、コックやホースの状態で変わります。
「あと何km走れる」と決めつけず、リザーブは給油所へ移動するための余裕と考えてください。
燃費が急に悪化したときは、キャブレターだけでなく、タイヤ空気圧、ブレーキの引きずり、チェーンの張り、エアクリーナー、点火プラグも確認しましょう。
スーパーカブ70のカスタム性

スーパーカブ70が趣味の車両として支持される理由のひとつが、横型エンジンを生かしたカスタムの幅です。
70のストロークは50と同じ41.4mmなので、50系横型エンジン向けに作られたボアアップ部品のうち、70へ流用できる設計の製品があります。
もともと72ccに対応する腰下を持つため、50を大幅に拡大する場合と比べて、チューニングの土台として魅力を感じる方も多いです。
ただし、「50用なら何でも付く」という意味ではありません。
シリンダーヘッド、ピストン形状、電装、キャブレター、マフラー、クラッチ、年式によって適合が変わるため、キットメーカーがC70への適合を明記しているか確認してください。
吸排気を変えた場合は燃料調整も必要で、12V C70の純正メインジェットは#78前後が代表例ですが、年式やキャブレター型式によって異なります。
番手だけをまねるのではなく、始動性、加速時の息つき、点火プラグの状態などを見ながら、濃過ぎ・薄過ぎにならないように合わせます。
駆動系では70・90とも純正チェーンは420サイズが基本で、似て見える428サイズとはローラー内幅などが違い、互換品として扱えません。
カムチェーンも70系の82リンクと90系の84リンクでは長さが違うため、エンジン部品を混在させる際は注意が必要です。
排気量を変更したら手続きも確認してください。
ボアアップ後は、実際の排気量に合う登録、運転免許、標識、自賠責保険や任意保険の契約内容を確認する必要があります。
制動力や車体強度を含めた安全性にも関わるため、経験がない方は横型エンジンに詳しい販売店や整備士へ相談してください。
スーパーカブ70と90はどっち

70と90の優劣は、速さだけでは決められません。
通勤で毎日使うのか、休日にエンジンを回して楽しむのか、純正状態を保つのかで答えは変わります。
余裕ある走りなら90
通勤、買い物、荷物の積載、坂道を含む日常用途では、90のほうが扱いやすいと感じる場面が多いです。
ロングストロークの85ccエンジンは低中速で粘り、停止と発進を繰り返しても、アクセルを必要以上に開けずに交通の流れへ乗りやすいからです。
大きなリアボックスや仕事道具を載せる使い方でも、70より余力を残しやすいでしょう。
90は流通台数と中古部品の情報が70より多く、初めて鉄カブを所有する方にとって、整備事例を探しやすいことも利点です。
一方、ワイドな3速ミッションは峠の急坂でギアが合わないことがあり、高回転を保った巡航では振動も増えます。
それでも、毎日の移動で求めるのが「操作して楽しい」より「荷物を載せても気楽」なら、私は90を先に探します。

70と90は原付二種に当たり、車両が乗車定員2名として登録され、必要な座席やステップを備え、運転者側の条件も満たせば一般道で二人乗りできる場合があります。
二人乗りの免許期間や装備は、スーパーカブで二人乗りする条件と安全な乗り方で詳しく整理しています。
軽快さと希少性なら70
70の魅力は、絶対的な速さよりも、回転を上げながら速度をつないでいく感覚にあります。
ショートストロークのエンジンとクロス寄りの3速ミッションが組み合わさり、シフト操作を積極的に楽しみやすいモデルです。
高回転域の振動が比較的穏やかな個体なら、交通量の少ない道を一定のペースで走るツーリングでも70らしさを味わえます。
ただし、ここで言う「軽快さ」は車重が大幅に軽いという意味ではなく、回転の上がり方とギアのつながりから受ける乗り味です。
市場に出る台数が少ないため、人と違う鉄カブを持つ満足感もあります。
反対に、欲しい年式や色、純正状態にこだわるほど探す時間が長くなり、70専用部品の確保も難しくなります。
安くて便利な移動手段だけを求める方には非効率ですが、探す時間や整備まで趣味として楽しめる方には、90にない魅力がありますよ。

◆ゆうのワンポイントアドバイス
70を選ぶなら「90より安いから」ではなく、「この回り方や希少性が好きだから」と言えるかが大切です。迷いが残るなら、先に90へ試乗して、その余裕を手放しても70が欲しいか考えてみてください。
排気量より車両状態を優先
旧車選びで最も大切なのは、カタログ上の13cc差ではなく、目の前の個体がどう扱われてきたかです。
たとえば、屋内保管され、定期的にオイル交換されてきた3万kmの70と、屋外で長期放置された5,000kmの90なら、前者のほうが安心して乗れる可能性があります。
走行距離が少なくても、燃料タンク内部の錆、キャブレターの詰まり、オイルシールの硬化、配線の腐食は時間とともに進みます。
逆に距離が多くても、消耗部品を定期交換し、異音が出る前に整備してきた車両は、調子を保っていることがあります。
| 優先順位 | 確認する内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 高 | フレームと足回り | 重い腐食や変形は修復が難しい |
| 高 | エンジンと変速 | 異音や白煙は修理費が膨らみやすい |
| 中 | 整備履歴と消耗品 | 購入直後の追加費用を予測しやすい |
| 中 | 年式と装備 | 12V電装やブレーキ性能に差がある |
| 低 | 排気量と外装色 | 基本状態が良いことを確認した後に比べる |
もちろん、70の乗り味が好きなら70を探して構いません。
ただし「70で状態が悪い個体」と「90で状態が良い個体」の二択なら、日常で乗る私は90を選びます。
希望する排気量の中から最安車を選ぶのではなく、予算内で最も履歴が明確な車両を選ぶことが、鉄カブで後悔しにくい考え方です。

中古で失敗しない選び方

中古の70・90は、同じ年式でも状態と販売条件によって支払総額が大きく変わります。
値札だけで決めず、年式、装備、整備内容、部品の入手性、購入後の予備費まで順番に確認しましょう。
相場と12V・デカドラムを確認
2026年8月時点では、スーパーカブ90の中古車両本体はおおむね16万〜33万円台、支払総額は20万〜35万円前後が一般的な目安です。
低走行の後期車や純正状態の良好車は30万円を超え、内容の濃いカスタム車や極上車では50万円を超える例もあります。
70は流通量が90より少なく、20万円台後半が中心となる例がある一方、古い行灯モデルや良好な純正車には40万〜50万円以上の価格が付くこともあります。
これらは掲載時点の一例であり、地域、保証、納車整備、走行距離、純正部品の有無によって大きく変わります。
90の価格をさらに細かく確認したい方は、スーパーカブ90の中古相場とHA02の選び方も参考にしてください。
50・90・110・C125を含む全体の価格差は、スーパーカブ中古相場と失敗しない選び方で比較しています。
実用なら12V仕様を優先
普段使いを前提にするなら、1986年以降に採用された12V電装車が選びやすいです。
6V車は歴史的な味わいがありますが、灯火の明るさ、バッテリーや電装部品の選択肢、USB電源などの追加で不利になりやすく、維持には知識が求められます。
丸目のデラックスは基本的にキック始動、角目のカスタムはセル付きという違いもありますが、年式や改造歴があるため現物確認が必要です。
ブレーキ重視ならデカドラム
1998年12月以降の改良で、前輪ドラム内径は従来の110mmから130mmへ拡大されました。
いわゆるデカドラムは、きちんと整備されていれば現代の交通環境で安心感を得やすく、日常利用では優先する価値があります。
ただし、古い車体へ後期の足回りを移植した個体もあるため、見た目だけで年式を断定してはいけません。
装備名より、実際の整備状態が先です。
デカドラムでも、ブレーキシューが摩耗し、ワイヤーが固着し、ドラム内部が荒れていれば本来の性能は出ません。車体番号と登録書類に加え、ブレーキの作動状態まで確認してください。
整備履歴とフレーム腐食を確認
現車確認では、可能であれば販売店へ「エンジンを暖めずに待ってほしい」と伝え、冷間始動の様子を見ます。
冷えているときだけ出る異音、始動不良、白煙は、暖機後には目立たなくなることがあるからです。
エンジンと変速の確認
始動後はアイドリングが安定するか、ヘッド周辺から大きなカチャカチャ音が出ていないか、マフラーから青白い煙が続かないかを確認します。
タペット音は調整で改善する場合がありますが、クランク付近の重い打音や継続する白煙は、内部修理につながる可能性があります。
試乗では1速から3速まで素直に入り、アクセルを開けたときにクラッチが滑らず、減速時にギアが抜けないかを低速で確かめます。
鉄製フレームと燃料系の確認
鉄カブで特に見たいのは、リアフェンダー裏、スイングアームの付け根、センタースタンド周辺、ステップ下の錆です。
表面の薄い錆と、板厚が失われて膨らんだ錆や穴では意味が違います。
フレーム内部まで腐食した車両は修復範囲が読みにくいため、価格が安くても避けたほうが無難です。
燃料キャップを開け、タンク内に赤錆や古いガソリンの強い臭いがないかも見てください。
長期放置車では、キャブレターだけ清掃しても、タンクや燃料ホースから汚れが再び流れ込むことがあります。
整備記録の確認
オイル交換の間隔、タイヤやチェーンの交換時期、キャブレター整備、ブレーキ作業の記録があれば、走行距離以上に価値があります。
オイルは通常交換で約0.7Lが目安で、指定粘度は年式の取扱説明書を優先します。
日常使用ではメーカー指定の交換時期を基本にしつつ、短距離中心や高回転を多用する車両は、販売店と相談して早めに管理すると安心です。
走行距離と寿命の考え方は、スーパーカブの寿命と買い替え時期の見極め方でも詳しく解説しています。

部品供給と消耗品費を確認
旧型カブは社外品や中古部品が多い一方、すべての純正部品が今も新品で手に入るわけではありません。
購入前に、近くの販売店がキャブレター車を整備できるか、必要な部品を取り寄せられるかを聞いておくと安心です。
バッテリーは電圧と端子を照合
バッテリーは「スーパーカブ70・90用」という商品名だけで選ばず、6Vか12Vか、現在付いている型番、外形寸法、端子位置を照合してください。
長期在庫品は未使用でも劣化している可能性があるため、製造時期、初期充電、保証条件も確認したいところです。
タイヤはサイズだけで決めない
タイヤは側面のサイズ表示に加え、荷重能力、速度記号、チューブの要否、リムバンドの状態まで合わせて確認します。
溝が残っていても、側面に細かなひび割れが広がり、製造から長期間経過したタイヤは交換候補です。
前後タイヤ、チューブ、リムバンド、交換工賃まで含めると、購入直後の負担が数万円になる場合があります。
キャブレター部品は型式を優先
70ではPB62系、90ではPB48やPB5KA系などが使われていますが、年式でジェットやガスケットの仕様が異なります。
車名だけで補修キットを注文せず、キャブレター本体の刻印と車体番号を確認しましょう。
純正部品が終了している場合は社外補修品や中古良品が選択肢になりますが、寸法精度やゴム材質の品質には差があります。
購入時に確保したい予備費
車両価格とは別に、バッテリー、タイヤ、チューブ、チェーン、スプロケット、ブレーキ、油脂類の交換費を見込んでください。
安い現状販売車より、必要な整備が済み、保証範囲が明確な車両のほうが、結果的に総額を抑えられることもあります。
購入前に愛車の買取相場を確認
70や90への乗り換えで今のバイクを手放すなら、購入予算を決める前に買取額を確認しておくと計画を立てやすくなります。
下取り額だけで次の車両を決めると、その金額が妥当なのか判断しにくいため、買取専門店の査定も比較材料にするのがおすすめです。
バイク王では、出張料や査定料を負担せずに依頼でき、商談が成立しない場合も料金はかからないと案内されています。(出典:バイク王「バイク買取」)
ただし、対応地域や受付条件、サービス内容は変更される可能性があるため、申し込み前に公式サイトで最新情報を確認してください。
査定前は、標識交付証明書、自賠責保険証明書、本人確認書類、純正部品、スペアキー、整備記録をまとめておくと、車両の情報を伝えやすくなります。
無理な磨き込みや安価な補修を急ぐ必要はありませんが、洗車をして、エンジンが始動する状態なら始動確認を済ませ、欠品や不具合は正直に伝えましょう。
◆ゆうのワンポイントアドバイス
査定額は、その場で必ず売らなければならない価格ではありません。次の70・90に必要な整備費まで計算し、納得できる総予算になってから乗り換えを決めるのが安心ですよ。
スーパーカブ70と90のよくある質問(FAQ)
- スーパーカブ70と90はどちらが速いですか?
-
加速の余裕は、低中速トルクが太い90のほうが感じやすいです。ただし、最高速度はエンジンの状態、体重、風、坂道、スプロケット、タイヤなどで変わります。70にも高回転まで軽快に伸びる良さがあるので、速さだけでなく普段使う速度域の乗りやすさで選んでください。
- 普通自動車免許や原付免許で70・90に乗れますか?
-
いいえ。旧型スーパーカブ70と90は原付二種なので、普通自動車免許や従来の原付免許だけでは運転できません。小型限定普通二輪免許など、車両に対応する二輪免許が必要です。2025年4月からの新基準原付は、125cc以下なら何でも原付免許で乗れる制度ではなく、最高出力4.0kW以下などの基準を満たし認定された車両が対象です。制度は(出典:警察庁「一般原動機付自転車の車両区分の見直しについて」)で確認してください。
- スーパーカブ90の実燃費はどのくらいですか?
-
ノーマルに近い整備済み車なら、40〜50km/L台が一般的な目安です。信号の少ない道を穏やかに走れば60km/L前後へ伸びる例もありますが、短距離走行、積載、坂道、気温、キャブレター調整で変わります。4.0Lタンクを使い切る計算ではなく、100〜150km程度から早めの給油を意識すると安心です。
- スーパーカブ70の部品はまだ入手できますか?
-
50や90と共通する消耗品、社外補修品、中古部品は見つかる場合があります。ただし、70専用のエンジン内部品や年式固有の外装は入手しにくく、純正新品が終了していることもあります。購入前に車体番号を販売店へ伝え、今後必要になりそうな部品と代替品の有無を確認しておくのがおすすめです。
- 走行距離が多い中古車は避けるべきですか?
-
距離だけで避ける必要はありません。定期的にオイルや消耗品を交換した車両なら、距離が多くても良好な場合があります。反対に低走行でも、長期放置による錆や燃料系の詰まりが進んでいることがあります。冷間始動、異音、白煙、変速、フレーム腐食、整備記録を総合して判断してください。
まとめ
スーパーカブ70と90は見た目こそ近いものの、エンジンのストロークとギア比が異なり、走りの性格ははっきり分かれます。
- 90は低中速トルクがあり、通勤・坂道・積載で余裕を得やすい
- 70は高回転まで滑らかに回り、軽快な操作感と希少性を楽しめる
- 燃費は両車とも実走で40〜50km/L台が一般的な目安
- 日常利用では12V電装と130mmデカドラムが有力候補
- 最終判断では排気量より整備履歴、腐食、部品供給を優先
私の結論は、余裕ある走りを求めるなら90、希少性や軽快さを楽しみたいなら70です。
ただ、状態の悪い希望モデルへ無理に手を出すより、整備履歴が明確で、信頼できる店が面倒を見てくれる車両を選ぶほうが、結果的に長く楽しめます。
あなたが欲しいのは、数字で勝つ一台でしょうか。それとも、休日に少し遠回りしたくなる一台でしょうか。
用途と好みを決めたうえで、最後は冷間始動から足回りまで現車を確認し、納得できる鉄カブを選んでくださいね。
この記事の仕様、燃費、価格、交換時期は、年式や使用環境によって変わる一般的な目安です。
正確な情報は公式サイト、車両ごとの取扱説明書、登録書類をご確認ください。購入、整備、改造、免許や保険に関する最終的な判断は、販売店、整備士、行政窓口などの専門家にご相談ください。
