こんにちは。デジタルバイクライブラリーの「ゆう」です。
ADV160の最高速をアップしたいけれど、何から手を付ければいいのか迷っていませんか。ノーマルの実測最高速や限界、マフラー交換の効果、ハイスピードプーリーとドクタープーリーの違いなど、調べるほど選択肢が増えてしまいますよね。
さらに、リミッター解除は必要なのか、PCX160との最高速に差があるのか、高速道路がつらいという評判は本当なのかも気になるところです。
この記事では、単に最高速度の数字を伸ばすだけでなく、100km/h付近のエンジン回転数や振動を抑え、追い越し時の余裕を確保するという視点から、ADV160に合った現実的なカスタム方法を整理します。
- ADV160のノーマル最高速と実測値
- 駆動系で最高速を伸ばす仕組み
- マフラーやECU交換の効果と注意点
- 高速道路を快適に走るための対策
ADV160の最高速アップ前に知る基礎

ADV160の最高速を伸ばすには、最初にノーマル状態の性能と、速度が頭打ちになる理由を理解しておくことが大切です。
エンジンの馬力だけを上げても、CVTの変速比や空気抵抗が壁になれば速度は伸びません。反対に、ギア比だけを高くしても、それを押し切る出力が不足していれば加速が鈍くなってしまいます。
ここでは、実測最高速、メーター誤差、エンジン回転数、高速道路で快適に走れる速度域を順番に確認していきましょう。
ノーマルの最高速は何キロか
フルノーマルのADV160は、条件が整った平坦路でスロットルを全開にすると、スピードメーター上ではおおむね118km/hから120km/h付近まで到達するケースがあります。
ただし、これはメーターに表示される数字です。GPSなどで測定した実際の対地速度では、約109km/hから110km/h前後に収まるケースが多く、メーター表示と実測値には差があります。
もちろん、最高速はいつでも同じになるわけではありません。ライダーの体重、乗車姿勢、路面の勾配、向かい風、タイヤ空気圧、気温、エンジンの状態などによって変化します。
最高速の数値は、あくまで整備された車両を安全な環境で測定した場合の一般的な目安です。公道で速度を試す行為は危険なので、最高速度の確認を目的とした走行は避けてください。
ADV160は156ccの水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載し、最高出力は12kW、16PSを8,500rpmで発生します。現行モデルの公式諸元では車両重量137kg、最大トルク15N・mという設定です。年式や仕様変更によって数値が異なる場合があるため、所有車の諸元を確認してください。(出典:Honda「ADV160 主要諸元」)
| 確認項目 | 一般的な目安 |
|---|---|
| 排気量 | 156cc |
| 最高出力 | 16PS/8,500rpm |
| メーター表示の最高速 | 約118~120km/h |
| GPSによる実測最高速 | 約109~110km/h |
| 快適性を保ちやすい巡航速度 | 約80~90km/h |

つまり、ADV160は高速道路を走れる性能を持っていますが、120km/h区間を常に交通の流れに合わせて走れるほどの余裕があるわけではありません。
最高速アップの目的は、限界速度で走り続けることではなく、普段使う速度域に余裕を持たせることと考えるのが現実的かなと思います。
メーター読みとGPS実測の差
バイクのスピードメーターは、必ずしも実際の速度と完全に一致するわけではありません。一般的には、実際の速度よりも少し高い数字が表示される傾向があります。速度計には保安基準に基づく精度の許容範囲が設けられているため、表示速度と実速度に一定の差が生じること自体は珍しくありません。(出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第226条(速度計)」)
たとえば、ADV160のメーターが120km/hを示していても、GPSでは109km/hから110km/h程度というケースがあります。このため、カスタム前後の変化をメーター表示だけで判断すると、効果を正しく比較できないことがあります。
タイヤの摩耗や外径の変化も表示誤差に影響します。純正とは異なるサイズのタイヤに交換した場合、同じエンジン回転数でも実際の移動距離が変わるためです。
カスタムの効果を比較するときは、同じ計測方法と同じ条件をそろえることが重要です。
- 同じ道路や計測環境を使う
- 風向きや気温が近い日に測る
- GPS速度とエンジン回転数を確認する
- 最高速だけでなく到達時間も比べる
最高速度が3km/h伸びたとしても、そこへ到達するまでの時間が極端に長くなったのであれば、日常走行でのメリットはあまり大きくありません。
反対に、最高速の変化がわずかでも、80km/hから100km/hまでの加速が滑らかになり、100km/h巡航時の回転数が下がったのであれば、高速道路では体感しやすい改善になります。
数字だけを見るのではなく、加速、回転数、振動、燃費、再加速のしやすさをまとめて評価することが大切ですよ。
最高速を阻むギア比とリミッター
ADV160の最高速が伸びなくなる主な理由は、エンジンのパワーだけではありません。スクーター特有のCVT、つまり無段変速機の変速範囲が大きく関係しています。
CVTでは、エンジン側のドライブプーリーが回転数に応じて変化し、Vベルトを外周へ移動させます。ベルトが外側へ上がるほどハイギアになり、同じエンジン回転数でも速度を伸ばせる仕組みです。
ところが、純正プーリーでベルトが上がれる位置には限界があります。最高速付近では変速がほぼ終わり、エンジン回転数だけが上昇しやすい状態になります。
ADV160は最高出力を8,500rpmで発生しますが、100km/h付近ではすでに高い回転域を使います。そこからさらに加速しようとすると、CVTのハイレシオ側の限界や、過回転を防ぐ制御に近づきます。
よくリミッターと呼ばれますが、必ずしも特定の速度で作動する速度リミッターだけが原因とは限りません。実際には、変速比、エンジン回転数の上限、空気抵抗、出力不足が重なって最高速が決まります。

この壁を越える方法が、ドクタープーリーやハイスピードプーリーによる変速比のハイレシオ化です。ベルトを純正より外周へ移動させることで、同じ回転数でも速度を伸ばしやすくします。
ただし、ハイギア化すれば必ず速くなるわけではありません。自転車で重いギアを選ぶと漕ぎ出しが鈍くなるように、エンジン出力が足りなければ加速が悪化します。
最高速を狙うほど、駆動系の変速比とエンジンの出力特性を合わせる必要が出てくるわけですね。
高速道路がつらい速度域と巡航目安
ADV160で高速道路を走ったときの印象は、速度によって大きく変わります。
80km/hから90km/h付近では、エンジンの回転は高めでも比較的滑らかで、交通量が少ない道路なら落ち着いて巡航しやすいです。車体も軽快で、料金所やサービスエリアでの取り回しに困りにくいのはADV160の魅力ですね。
一方、100km/hを超える状態を長く続けると、エンジン音、ハンドルやフットボードの微振動、走行風が気になりやすくなります。最高速に近い110km/h前後では、追い越しに使える加速の余裕も少なくなります。
| 速度域 | 走行時の傾向 |
|---|---|
| 80km/h前後 | 比較的余裕があり巡航しやすい |
| 90km/h前後 | 高速道路で現実的な巡航速度 |
| 100km/h前後 | 回転数や風圧が気になり始める |
| 110km/h前後 | 車両性能の限界に近く余裕が少ない |
もう一つ注意したいのが横風です。ADV160の車両重量は年式により約136kgから137kgと軽く、大型トラックの横や橋の上では風にあおられやすい傾向があります。
最高速をアップしても、車体重量やホイールベースまで変わるわけではありません。速度が上がれば横風の影響や、急な進路変更に対するリスクも大きくなります。
高速道路では、出せる速度ではなく、安全に維持できる速度を基準にしてください。強風、雨、夜間、交通量の多い状況では、普段より速度を落として車間距離を確保する必要があります。
ADV160における最高速アップの本当のメリットは、110km/h以上で走り続けることではありません。90km/hから100km/h付近でエンジンに余裕を持たせることにあります。
高速道路を利用する頻度が高く、巡航時の安定感や防風性を最優先したい場合は、フォルツァ250と160ccクラスの違いを整理した記事も参考にすると、排気量による余裕と車体の扱いやすさを比較しやすいですよ。
PCX160との最高速と走りの違い
ADV160とPCX160は、どちらも156ccのeSP+エンジンを搭載する兄弟車です。最高出力と最大トルクの基本的な数値も近いため、ノーマル状態の最高速に決定的な差が出るわけではありません。
どちらも実測では110km/h前後が一つの目安となり、快適に巡航しやすい速度は80km/hから90km/h付近です。
ただし、走行フィーリングには違いがあります。PCX160は舗装路での快適性を重視した車体構成で、オンロード向けのタイヤや足回りが採用されています。高速道路では路面からの細かな振動が比較的伝わりにくく、落ち着いた印象を受けやすいです。
ADV160は、ストローク量を確保したサスペンションやセミブロックパターンのタイヤを装備し、荒れた舗装路や未舗装路への対応力を高めています。
その反面、タイヤパターンやアップライトな乗車姿勢の影響により、高速域では振動や走行風を感じやすい場合があります。
最高速だけで比較すると大きな差はありませんが、舗装路での静粛性や落ち着きを重視するならPCX160、路面を選ばない走破性や視界の良さを重視するならADV160が向いています。
PCX160側の最高速や実測値、走行性能を向上させる方法については、PCX160の最高速アップと実測性能を解説した記事で詳しくまとめています。兄弟車同士の違いをより深く知りたい場合に役立つかなと思います。
カスタムパーツについては、PCX160とADV160で共通化されている駆動系部品もあります。ただし、すべての製品を流用できるわけではありません。
型式、年式、プーリーボスの寸法、ベルト幅などを確認し、メーカーがADV160のKF54への適合を明記している製品を選んでください。
ADV160の最高速アップ方法と注意点

ADV160の最高速アップには、ウエイトローラーの変更から、プーリー、マフラー、ECUまで複数の方法があります。
ただ、部品を多く交換すれば必ず良くなるわけではありません。加速、最高速、燃費、耐久性は互いに影響し合うため、目的に合わない組み合わせでは乗りにくくなる可能性があります。
ここからは、比較的取り組みやすい方法から、エンジンの耐久性に関わる上級者向けの方法まで順番に見ていきます。
ドクタープーリーの効果と重量選び
コストと効果のバランスを重視するなら、最初に検討しやすいのがドクタープーリーです。
純正ウエイトローラーは円柱形ですが、ドクタープーリーは独特な多角形のスライドピース形状になっています。遠心力で外側へ移動したとき、ランププレートを純正ローラーより奥まで押し上げやすいのが特徴です。
その結果、純正プーリーを使用したままでもVベルトが外周へ移動しやすくなり、わずかにハイギア化できます。
車両状態や重量設定によりますが、GPSによる実測最高速が109km/h前後から112km/h前後へ伸びた例があります。最高速の変化以上に注目したいのが、100km/h付近のエンジン回転数を少し抑えられる可能性です。
純正に近い乗り味を維持したい場合は、18gから20g付近が選択肢になります。純正ローラーは19g前後なので、大幅に軽くしなければ発進や燃費のバランスを崩しにくいです。

| 重量の目安 | 向いている用途 | 主な傾向 |
|---|---|---|
| 18~20g | 通勤・ツーリング | 巡航回転数と燃費を重視 |
| 13~16g | スポーツ走行 | 回転数を上げて加速を重視 |
| 8~12g | 競技寄りの設定 | 高回転化しやすく実用性が低い |
軽いローラーを入れるとエンジン回転数が高い状態を維持しやすくなり、加速レスポンスが良くなります。一方で、巡航時の回転数が上がり、燃費や静粛性が悪化する可能性があります。
最高速アップが目的だからといって、ローラーを極端に軽くする必要はありません。軽すぎるとベルトが十分に外周まで上がらず、逆に最高速が落ちることもあります。
ドクタープーリーには取り付け方向があります。向きを間違えると正常に変速しません。また、グリス使用の可否は製品やプーリーの仕様によって異なります。自己判断で大量に塗布せず、製品説明書と整備要領に従ってください。
プーリーボスへシムを追加する方法もありますが、シムを厚くすると発進側はローギア化する一方、最高速側でベルトが上がりにくくなります。最高速重視ならシムを追加しないか、追加しても影響の小さい範囲にとどめるのが無難です。
ハイスピードプーリーの種類と効果

ドクタープーリーより大きく変速比を変えたい場合は、ハイスピードプーリーが候補になります。
ハイスピードプーリーは、プーリーの直径、ローラーガイドの角度、移動量などを変更し、純正より広い変速範囲を狙った部品です。
代表的な製品としては、スペシャルパーツ武川のハイスピードプーリーキットや、ベリアルのSPLプーリーセットなどがあります。
スペシャルパーツ武川の製品は、ADV160のKF54に適合するキットとして販売され、プーリー、ランププレート、スライドピース、ウエイトローラーをまとめて交換できる構成です。価格や付属品は変更される可能性があるため、購入時に公式情報を確認してください。
武川製は、純正エンジンや純正マフラーとの組み合わせを考えやすく、加速と最高速のバランスを取りたい人に向いています。
ベリアルのSPLプーリーは、純正形状を生かしながらローラーガイドなどへ加工を施し、高速度域まで変速できるようにした製品です。公式上は対象年式が区切られているため、特に仕様変更後のモデルへ装着するときは適合確認が必要です。
ハイスピードプーリー選びで確認したい項目
- 所有する車両の型式と年式
- 付属ウエイトローラーの重量
- 純正ベルトを使用できるか
- 純正マフラー向けか社外マフラー向けか
- 補修部品を購入できるか
注意したいのは、プーリーがメーター読み130km/hまで変速できる設計でも、実際にその速度まで加速できるとは限らない点です。
100km/hを超えると空気抵抗が急激に増えるため、ノーマルエンジンの16PSでは、ハイギアを最後まで使い切れない可能性があります。
また、Vベルトを純正想定より外側へ移動させるため、セッティングによってはベルト側面やプーリーケースに負担がかかります。
最高速付近での連続走行は、Vベルトの発熱や摩耗を進める原因になります。プーリー交換後は、ベルト幅、ひび割れ、偏摩耗、プーリーフェイスの接触跡を定期的に点検してください。

マフラー交換で高回転を伸ばす方法
ハイスピードプーリーで変速範囲を広げても、エンジンが空気抵抗を押し切れなければ最高速は伸びません。そこで候補になるのが、排気効率を考えた社外マフラーです。
ADV160用マフラーには、ヨシムラ、モリワキ、SP忠男、ビームス、ヤマモトレーシングなど複数の選択肢があります。各メーカーの音量、重量、走行特性や選び方は、ADV160のおすすめマフラーを比較した記事で詳しく解説しています。
最高速側の伸びを重視する場合は、高回転域まで出力が落ち込みにくい特性のマフラーが向いています。なかでもヨシムラ製マフラーは、低中回転だけでなく高回転域の伸びも考慮された選択肢です。
ヨシムラのR-77Sサイクロンは、ADV160の8BK-KF54に対応する政府認証マフラーとして案内されています。騒音規制や排出ガス規制への適合情報、対応年式、価格は購入時点の公式情報を確認してください。
ただし、マフラーだけを交換して最高速が大幅に伸びるとは限りません。排気の抜けが良くなる一方、純正の駆動系セッティングでは高回転側の性能を十分に使えない場合があります。
高回転型のマフラーに合わせるなら、13gから16g程度の軽めのウエイトローラーを使い、変速時の回転数をパワーバンドへ合わせる方法があります。
マフラー交換の効果は、最高速だけではありません。軽量化、アクセルレスポンス、サウンド、外観の変化も大きな要素です。最高速の数km/hだけを目的にすると、費用対効果が合わない可能性もあります。
社外マフラーは、音量が大きければ高性能というわけではありません。公道で使用する場合は、政府認証やJMCA認証、車両型式への適合を確認することが重要です。
経年劣化によって消音材が傷むと、装着当初より音量が増えることもあります。近隣への配慮や長距離走行時の疲労も考えて選びたいところですね。
ECUとサブコン導入の効果とリスク
駆動系とマフラーを変更した後、さらに燃料噴射量や点火時期を調整する方法として、サブコンや書き換えECUがあります。
燃料調整が可能な製品では、吸排気系の変更によってずれた空燃比を補正し、特定の回転域で出力を引き出せる場合があります。また、製品によってはエンジン回転数の上限変更に対応するものもあります。
しかし、ECUチューニングはドクタープーリーやマフラー交換よりもリスクの高い方法です。
純正ECUの回転数上限は、単に性能を抑えるためだけに設定されているわけではありません。バルブ、ピストン、コンロッド、オイルポンプなどを保護し、エンジンの耐久性を確保する役割があります。

回転数の上限を引き上げると、バルブサージング、油温上昇、ピストンやリングの摩耗、焼き付きなどのリスクが高まります。短時間は問題なくても、長期間の使用で負担が表面化する可能性があります。
燃料を濃くしすぎれば、燃費悪化、プラグのかぶり、カーボン堆積につながります。反対に薄すぎれば、燃焼温度が上がり、ノッキングやエンジン損傷の原因になりかねません。
さらに、ECUや排気系の変更内容によっては、メーカー保証、販売店保証、排出ガス規制への適合、任意保険の契約条件へ影響する可能性があります。
通勤やツーリングが中心なら、ECUへ手を入れる前に、駆動系と空力の調整で十分な効果が得られないか確認するのがおすすめです。
ECUチューニングを行う場合は、シャシーダイナモや空燃比計を使って調整できる、スクーターの燃調に詳しいショップへ相談してください。
スクリーンと空気圧で抵抗を減らす
最高速アップというとエンジンや駆動系に目が向きますが、100km/h付近では空気抵抗の影響がとても大きくなります。
空気抵抗は速度が上がるほど急激に増えるため、ライダーが上体を起こしたまま強い向かい風を受けると、エンジン出力の多くが風を押し返すために使われます。
ADV160の純正スクリーンは高さを調整できますが、体格によっては首、肩、ヘルメット周辺へ風が当たります。長時間の高速走行では、風圧そのものよりも、首や肩へ力を入れ続けることが疲労につながります。
ロングスクリーンや追加バイザーを使うと、胸元やヘルメット周辺の風を整えられる可能性があります。風切り音が減れば、インカムの音声も聞き取りやすくなります。
スクリーンは大きければ必ず快適になるわけではありません。高さや角度が体格に合わないと、ヘルメット付近に乱気流が発生し、風切り音や頭の揺れが増えることがあります。
取り付け後は低速から確認し、ハンドルを左右へ切ったときの干渉、スクリーンの振動、ボルトの緩みがないか点検してください。
タイヤ空気圧の管理も重要です。空気圧が不足するとタイヤの変形が増え、転がり抵抗や発熱が大きくなります。加速や燃費が悪化するだけでなく、操縦安定性にも影響します。
ただし、転がり抵抗を減らす目的で指定値を超えて空気圧を上げるのはおすすめできません。接地面積が減り、段差で跳ねやすくなったり、濡れた路面でグリップを失いやすくなったりする可能性があります。

高速道路へ入る前に確認したい項目
- 冷間時のタイヤ空気圧
- タイヤの摩耗と異物の有無
- Vベルトの交換時期
- エンジンオイルの量と劣化
- スクリーンや外装ボルトの緩み
高負荷走行が続くと油温も上がります。エンジンオイルは取扱説明書に記載された粘度と規格を基本に選び、交換時期を過ぎた状態で最高速付近の走行を続けないようにしてください。
高価なオイルを入れるだけで最高速が大幅に伸びるわけではありませんが、適切なオイル管理は、高温時の性能低下やエンジン摩耗を防ぐ土台になります。

ADV160の最高速アップに関するQ&A
- ADV160のノーマル最高速は何km/hくらいですか?
-
メーター表示では118~120km/h前後、GPS実測では109~110km/h前後がひとつの目安ですね。ただし、風向きや体重、路面の傾斜、車両の状態で結果は変わります。正直、私なら最高速の数字を追うより、90~100km/hで無理なく巡航できるかを重視します。限界付近では追い越しに使える余裕がほとんどなくなるので、出せる速度と安心して走れる速度は別物ですよ。
- ドクタープーリーだけで最高速はアップしますか?
-
車両の状態や重量設定によりますが、純正プーリーのままでも数km/hほど伸びる可能性はあります。ただ、私が注目したいのは最高速よりも、100km/h付近の回転数を少し抑えられる点ですね。正直、自分なら最初から軽すぎるものを選ばず、純正19gに近い18~20g付近から試します。加速も燃費も捨てずに済むので、ツーリング中心ならこのくらいが扱いやすいと思います。
- ウエイトローラーは軽いほど速くなりますか?
-
いいえ、軽ければ軽いほど最高速が伸びるわけではありません。軽量化すると高回転を維持しやすくなり、発進や中間加速は元気になりますが、ベルトが最高速側まで上がりきらず、逆に速度が落ちることもあります。街乗りで常にエンジンがうなっている状態は、正直かなり疲れます。私なら最高速重視でも極端な軽量化は避け、マフラーの特性や普段使う速度に合わせて調整しますね。
- マフラー交換だけで120km/h以上出せますか?
-
マフラーだけで最高速が大幅に伸びるケースは多くありません。高回転域の伸びやアクセルレスポンスが良くなっても、純正プーリーの変速比が限界なら、そこで頭打ちになってしまいます。私ならマフラー単体に最高速アップを期待するより、音、軽量化、見た目も含めて満足できる製品を選びます。そのうえで必要ならウエイトローラーを調整する、という順番のほうが失敗しにくいですね。
- ハイスピードプーリーを入れれば130km/h出ますか?
-
プーリーがメーター読み130km/h付近まで変速できる設計でも、実際にそこまで加速できるとは限りません。100km/hを超えると空気抵抗が一気に大きくなり、ノーマルの16PSではハイギアを使い切れないことがあります。しかも、ベルトへの負担や発熱も増えます。正直、私なら130km/hという数字だけを狙った仕様にはしません。90~100km/hの再加速が良くなるセッティングのほうが、公道ではずっと使いやすいですよ。
- ADV160で高速道路を長距離走るのはつらいですか?
-
80~90km/h付近なら比較的落ち着いて走れますが、100km/h以上を長時間維持すると、振動や風圧、エンジン音が気になりやすくなります。特に横風や大型トラックの追い越しでは、軽い車体があおられやすいですね。私なら無理に流れの速い車線へ居続けず、左側を中心に余裕のあるペースで走ります。ロングスクリーンも効果的ですが、まずは休憩をこまめに取るのが一番です。
- ECUのリミッター解除はおすすめですか?
-
通勤や普通のツーリングが中心なら、私は積極的にはおすすめしません。回転数の上限を引き上げれば速度が伸びる可能性はありますが、油温上昇やエンジン内部の摩耗、焼き付きといったリスクも増えます。正直、費用や耐久性まで考えると、ドクタープーリーやスクリーンの見直しで十分な人が多いはずです。どうしても施工するなら、燃調を測定できる専門店に相談し、自己流の設定は避けましょう。
- 結局、最初に行うならどのカスタムがおすすめですか?
-
私なら、まずタイヤ空気圧、Vベルト、エンジンオイルなどの基本整備を済ませます。そのうえで、純正に近い重量のドクタープーリーを検討しますね。費用を抑えながら、巡航回転数や再加速の変化を確認できるからです。いきなりプーリー、マフラー、ECUをまとめて交換すると、何が良くて何が悪かったのか分からなくなります。一つずつ変更して乗り味を確かめるのが、結局いちばん失敗しにくいですよ。
ADV160の最高速アップ総まとめ
ADV160のノーマル最高速は、メーター表示で約118km/hから120km/h、GPS実測では約109km/hから110km/hが一つの目安です。
最高速が頭打ちになる理由は、16PSという出力だけではありません。CVTの変速比、エンジン回転数の上限、走行風、タイヤの転がり抵抗が複合的に関係しています。
費用とリスクを抑えながら改善したいなら、最初は純正に近い18gから20g程度のドクタープーリーを検討し、100km/h付近の回転数や再加速の変化を確認する方法が取り組みやすいです。
さらに高速側を伸ばしたい場合は、ハイスピードプーリーが候補になります。ただし、変速範囲を広げただけでは空気抵抗を押し切れないため、マフラーやウエイトローラーとの相性も考える必要があります。
| 段階 | 主なカスタム | 向いている人 |
|---|---|---|
| ライトチューン | ドクタープーリー | 燃費と巡航性能を両立したい人 |
| バランス重視 | プーリー・マフラー・スクリーン | 加速と高速巡航を改善したい人 |
| 最高速重視 | ワイドレシオプーリー・ECU調整 | リスクを理解して管理できる人 |
私としては、ADV160の最高速アップで最も大切なのは、最高速度の記録を伸ばすことではなく、普段使う80km/hから100km/hの範囲を楽にすることだと思います。

最高速付近で走り続ければ、振動、燃費、Vベルト、エンジン温度、横風への弱さといった別の問題が出てきます。メーター読み130km/hを目指すより、90km/h巡航時の静粛性や、追い越し時の再加速を整えるほうが、ツーリングでは満足しやすいですよ。
部品の価格、適合年式、認証状況、メーカー保証の条件は変更される可能性があります。正確な情報は車両および部品メーカーの公式サイトをご確認ください。
駆動系やECUの変更は、組み付け不良やセッティングのずれによって重大な故障や事故につながる場合があります。作業に不安がある場合は自分だけで判断せず、最終的な判断はHonda正規販売店や、スクーターの駆動系に詳しい専門家へご相談ください。
ADV160本来の軽快さや燃費を残しながら、高速道路で感じる余裕の少なさを補うこと。それが、長く安心して楽しめる最高速アップの考え方かなと思います。
