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スーパーカブ用エンジンオイルおすすめ|粘度と容量を詳しく解説

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スーパーカブ用エンジンオイルおすすめ|粘度と容量を詳しく解説

こんにちは、デジタルバイクライブラリーのゆうです。

スーパーカブのエンジンオイルを選ぼうとすると、「G1とG2はどちらがいい?」「5W-30より10W-40のほうがエンジンを守れる?」「50と110では何L必要?」と、次々に疑問が出てきますよね。

先に結論を言うと、スーパーカブ用オイルは価格や高粘度を競うより、自分の型式の取扱説明書に書かれた規格・粘度・容量を守ることが大切です。高価な全合成油でも指定から外れていれば、必ずしも愛車に合うとは限りません。

この記事では、スーパーカブ50・110・C125を中心に、エンジンオイルの選び方、モデル別の容量、交換時期、オイルフィルターまでまとめます。旧名称のウルトラG1・G2と、現在販売されているPro Hondaシリーズの関係も分かりやすく整理しますね。

この記事でわかること
  • スーパーカブに合うオイル規格と粘度
  • Honda純正オイルと社外品の選び方
  • 型式別のオイル量と正しい測定方法
  • 交換時期・フィルター・廃油処理の基本
目次

スーパーカブのオイル選びの結論

スーパーカブのオイル選びの結論

スーパーカブのエンジンオイル選びで最初に見るのは、商品の値段でも口コミでもありません。車両の取扱説明書に記載されたJASO規格、SAE粘度、API分類、交換時の容量です。

同じ「スーパーカブ」という名前でも、50・110・C125、さらに年式や型式によって指定内容やフィルターの有無が違います。まず自分の車両を特定し、そのうえで候補を絞ると失敗しにくくなります。

オイルの価格や口コミよりも、自分のスーパーカブの取扱説明書に記載された指定を優先することを示す図

指定規格・粘度・容量を守る

オイル缶には「5W-30」「10W-40」「JASO MA」「API SL」など、いくつもの表示があります。難しく見えますが、選ぶ順番を決めれば迷いません。

最優先は取扱説明書との一致です。たとえば説明書がJASO MA、SAE 10W-30、API SJ級以上を指定しているなら、その条件をすべて満たす4サイクル二輪車用オイルを探します。粘度だけ合っていても、湿式クラッチに必要な摩擦特性を満たさなければ適合とは言えません。

次に確認するのが容量です。「全容量」と「オイル交換時の量」は同じではありません。全容量はエンジン分解後など内部がほぼ空の状態に必要な量で、通常の交換では内部に一部のオイルが残ります。全容量をそのまま入れると、入れすぎになる可能性があります。

選び方の基本は、型式確認→取扱説明書→JASO規格→SAE粘度→必要量の順です。商品名が有名、値段が高い、粘度が高いという理由だけでは決めないようにしましょう。

スーパーカブのオイル選びで確認するJASO規格、SAE粘度、指定された容量をパズルの図で示したスライド

型式は車体番号や登録書類で確認できます。車種や世代ごとの違いから整理したい方は、スーパーカブの種類と型式ごとの違いも参考にしてください。ネット上の情報を参考にするときも、「カブ50」だけで判断せず、AA01・AA04・AA09、JA44・JA59といった型式まで合わせてください。

迷ったらHonda純正を選ぶ

自分の使い方に合うオイルが判断できないなら、Hondaが指定する純正オイルを選ぶのがいちばん分かりやすいです。純正品はHonda車での高温・高負荷・長時間の試験を経て、燃費、耐久性、価格のバランスを取って設計されています。

Hondaの二輪車用純正オイルは、2025年4月から順次「ウルトラ」から「Pro Honda」ブランドへ切り替わりました。従来のウルトラG1を探している方は、現行の基本グレードであるPro Honda STANDARD 5W-30を確認してください。従来のG2に近い位置づけで10W-40を選ぶ場合は、Pro Honda SPORTS 10W-40が候補になります。

ただし、純正ならどれでも使えるわけではありません。Pro Honda SCOOTERはJASO MBで、湿式クラッチを使うスーパーカブ向けの第一候補ではありません。純正品の中でも、車両の説明書に合う規格と粘度を選ぶ必要があります。

◆ゆうのワンポイントアドバイス

店頭で旧ウルトラG1と新しいPro Honda STANDARDが混在していることがあります。名前や缶の色だけで決めず、裏面の「5W-30」「JASO MA」「API SL」などの表示を見てください。迷ったときは車台番号をHonda販売店へ伝えると、適合する純正品を確認してもらえますよ。

純正オイルの現行ラインアップや仕様はHonda公式情報で確認できます。名称や容器は今後変わる可能性があるため、購入時点の表示を優先してください。(出典:Honda「二輪車用Honda純正オイルを『Pro Honda』ブランドに一新して発売」

おすすめのエンジンオイル

スーパーカブ:おすすめのエンジンオイル

スーパーカブ用エンジンオイルのおすすめは、使う季節だけでなく、車両の指定粘度と走り方によって変わります。ここでは日常の街乗り、高温・高負荷の走行、純正以外を選ぶ場合に分けて紹介します。

どの製品も「スーパーカブに人気だから」ではなく、自分の取扱説明書が許容しているかを確認してから選んでください。

街乗り向けHonda純正G1

Pro Honda STANDARD 5W-30
Pro Honda STANDARD 5W-30 引用:Amazon

通勤、買い物、近距離の街乗りを中心に使うなら、旧ウルトラG1の流れをくむPro Honda STANDARD 5W-30が選びやすい商品です。部分化学合成油で、API SL、JASO MA。低温時に流れやすく、始動直後の抵抗を抑えながら、Hondaが求める耐久性とのバランスを取っています。

「5W-30は柔らかすぎて、空冷エンジンには不安」と感じる方もいるかもしれません。ただ、粘度の数字だけで保護性能は決まりません。ベースオイルや添加剤、せん断安定性なども関係するため、Hondaが適合品として示す車両では、むやみに高粘度へ変える必要はありません。

特に冬の朝や、エンジンが温まりきる前の短距離移動では、5W-30の低温流動性が生きます。一方、短距離走行ばかりだとオイルに水分や燃料が混ざりやすくなるため、粘度選びだけでなく、量と状態の点検も大切です。

取扱説明書が10W-30を指定し、5W-30を適合品として案内していない旧型車では、現行STANDARDを自己判断で入れず、販売店へ確認してください。旧車はエンジンの設計だけでなく、摩耗状態や修理歴も一台ずつ違います。

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高温負荷向けHonda純正G2

Pro Honda SPORTS 10W-40
Pro Honda SPORTS 10W-40 引用:Amazon

真夏の渋滞、長い登り坂、荷物を積んだ連続走行などで熱負荷が高く、なおかつ車両側で10W-40の使用が認められている場合は、旧ウルトラG2に近い選択肢としてPro Honda SPORTS 10W-40を検討できます。部分化学合成油、API SL、JASO MAの二輪車用オイルです。

10W-40は高温側がSAE 40なので、同じ条件ならSAE 30より高温時の粘度が高くなります。油温が上がったときの機械音や変速感が気になる車両で、感触が落ち着く場合はあります。

ただし、10W-40は5W-30の上位互換ではありません。指定外の高粘度にすると、冷間時の抵抗、吹け上がり、燃費、始動性に影響する可能性があります。「夏だから必ず40番」と一律に決めるのではなく、説明書の外気温表と指定範囲を優先しましょう。

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街乗り向けのPro Honda STANDARD 5W-30と、高温・高負荷時の候補であるPro Honda SPORTS 10W-40を比較した図

10W-30指定の車両で、粘度を変えずに上質な純正油を使いたい場合は、100%化学合成油のPro Honda PREMIUM SPORTS 10W-30も候補です。価格だけで選ぶ必要はありませんが、指定粘度を保ったまま商品を選びたい方には分かりやすい選択肢かなと思います。

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高温時に力が出ない、焦げたにおいがする、異音が急に増えた、警告灯が点灯した場合は、粘度変更だけで解決しようとしないでください。オイル不足や故障の可能性もあるため、安全な場所で停止し、Honda販売店や整備店へ相談しましょう。

純正以外の4サイクル二輪用オイル

純正以外でも、取扱説明書の条件をすべて満たす4サイクル二輪車用オイルなら候補になります。確認したいのは、JASO MA系の表示、指定されたSAE粘度、必要なAPI分類、そして正規の販売ルートです。

具体例として、10W-40を使用できる車両ならAZ MEA-012 ONROAD 10W-40があります。JASO MA2、API SLの二輪用4サイクルオイルとして販売されている全合成油です。ただし、商品としての性能が高くても、あなたの車両が10W-40を指定・許容していなければ第一候補にはなりません。

おすすめ候補を用途別に整理すると、次のようになります。

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商品名主な仕様向いている使い方選ぶ条件
Pro Honda STANDARD5W-30・SL・MA・部分化学合成油街乗り、通勤、日常整備5W-30が適合する車両
Pro Honda PREMIUM SPORTS10W-30・SL・MA・100%化学合成油指定粘度を保ちつつ上質な純正油を使いたい10W-30が適合する車両
Pro Honda SPORTS10W-40・SL・MA・部分化学合成油高温・高負荷になりやすい走行10W-40が適合する車両
AZ MEA-012 ONROAD10W-40・SL・MA2・全合成油社外の二輪用オイルを選びたい10W-40とMA2が適合する車両

製品仕様や容器表示は変更されることがあります。購入時には必ず現物のラベルとメーカー公式情報を確認してください。開封から長期間たった余り油、保管中に水分やごみが入った油、銘柄や粘度の異なる油の安易な混用は避けたほうが安心です。

規格と粘度の正しい選び方

スーパーカブ:規格と粘度の正しい選び方

エンジンオイルの表示は、役割の異なる複数の規格で構成されています。JASOは主に二輪車特有のクラッチ摩擦特性、SAEは粘度、APIは品質分類を見るための目印です。

どれか一つだけ合えばよいわけではありません。スーパーカブのエンジン、変速機、湿式クラッチが同じオイルを共有することを意識すると、なぜ四輪車用の省燃費オイルをそのまま使えないのかも理解しやすくなります。

湿式クラッチにはJASO MA

スーパーカブにはクラッチレバーがありませんが、エンジン内部にはオイルに浸かった湿式クラッチがあります。遠心力などを利用して自動でつながる仕組みなので、オイルの摩擦特性が動力の伝わり方に関係します。

JASO T 903のMA、MA1、MA2は、湿式クラッチを使う二輪車を想定した区分です。対してMBは摩擦をより小さくした区分で、主に乾式クラッチのスクーターなどに使われます。スーパーカブでは、取扱説明書が求めるJASO MA系を選ぶのが基本です。(出典:JASOエンジン油規格普及促進協議会「二輪自動車-4サイクルガソリンエンジン油」

MA2だからMAより無条件に高性能という意味ではありません。MA1とMA2は摩擦特性の範囲が異なるため、最終的には車両側の指定に合わせます。また、容器に「二輪車にも使える」とだけ書かれていても、JASO表示が確認できない製品は慎重に判断してください。

スーパーカブではエンジンだけでなく、ギアも同じオイルで潤滑します。四輪車用オイルはエンジン単体を前提に設計されることが多く、ギアによる強いせん断や湿式クラッチとの相性まで保証されているとは限りません。少し安く買えるからと流用するより、二輪用として適合が明示された商品を選ぶほうが安心ですよ。

5W-30と10W-40の違い

「5W-30」の前半にある5Wは低温時の粘度特性、後半の30は高温時の粘度等級を表します。5Wは5℃で使うという意味ではなく、30も30℃までという意味ではありません。

一般に5Wは10Wより低温時に流れやすく、始動直後にオイルを循環させやすい性質があります。高温側では40が30より粘度を保ちやすい一方、その抵抗が常に利点になるわけではありません。

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粘度主な特徴考えられる利点注意点
5W-30低温時に流れやすい冷間始動、軽い回転、燃費との両立適合する型式で使う
10W-30多くの旧型・現行Honda車で見られる標準粘度幅広い日常走行に合わせやすい年式ごとの指定を確認する
10W-40高温側の粘度が高め許容車では高温・高負荷時の選択肢指定外では抵抗増加などの可能性

選択基準は「夏は40、冬は30」と単純に分けることではなく、説明書に載っている外気温と粘度の表です。ノーマル車で日常走行が中心なら、まず標準指定から始め、異音や変速の違和感がある場合は粘度だけを疑わず、油量、交換履歴、クラッチ調整、エンジンの状態を確認しましょう。

指定より極端に高い粘度や、入れすぎたオイルは回転抵抗を増やし、燃費や吹け上がりに影響することがあります。燃費が以前より落ちたと感じるなら、オイルだけでなく空気圧やチェーンなども含めて、スーパーカブの燃費が悪い原因と確認項目を順番に点検してみてください。

0W-20を避けるべき理由

四輪車用の0W-20はホームセンターでも見つけやすく、低粘度なら燃費がよくなるように見えます。しかし、スーパーカブの取扱説明書で0W-20が指定されていないなら、自己判断での使用はおすすめできません。

理由は二つあります。一つは、高温側がSAE 20で、指定された30番などより低粘度だからです。もう一つは、四輪車用の省燃費オイルには摩擦低減剤が使われ、JASO MAを取得していない製品が多いこと。湿式クラッチや共用ギアを含めた適合を確認できません。

「0W-20を入れると必ずすぐ壊れる」とまでは言えませんが、クラッチの滑り、変速感の悪化、油膜不足などのリスクをあえて負う理由もありません。二輪用0W-20でJASO MAの商品があったとしても、車両側がその粘度を指定していなければ同じです。

四輪車用0W-20などをスーパーカブへ流用する際の、指定粘度と湿式クラッチへの適合に関する注意を示した図

誤って四輪車用0W-20を入れた場合は、高回転・高負荷で走って様子を見ないでください。安全な場所に止め、使用した商品の表示と量を確認し、Honda販売店や整備店へ相談しましょう。適合油への交換で済むか、点検が必要かは、走行距離や症状によって変わります。

摩擦低減をうたう後入れ添加剤も同様です。取扱説明書で使用が認められていない添加剤は、クラッチやオイル本来の配合バランスに影響する可能性があります。エンジン音を静かにしたいときほど、添加剤で隠す前に油量と機械状態を確認することが大切です。

オイル量・交換時期・交換用品

スーパーカブ:オイル量・交換時期・交換用品

適合するオイルを選んでも、量や交換方法を間違えると本来の性能を発揮できません。スーパーカブの通常交換量はおおむね0.6〜0.85Lですが、型式、フィルター交換の有無、エンジン内部に残った量で変わります。

ここでは代表値を整理したうえで、最後はレベルゲージと取扱説明書で確認する方法を解説します。数値は一般的な目安として使い、実車の表示を優先してください。

型式別のオイル量と正しい測り方

代表的なスーパーカブのエンジンオイル量は次の通りです。同じ排気量でも世代が違えば容量は変わります。中古車ではエンジン換装や部品変更の可能性もあるため、車体型式だけでなく実車と説明書を照合してください。

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車種・型式通常交換時フィルター交換時全容量主なろ過方式
スーパーカブ50 AA01系約0.6L設定なし約0.8L遠心式・ストレーナー
スーパーカブ50 AA04約0.8L設定なし約1.0L遠心式・ストレーナー
スーパーカブ50 AA09約0.8L約0.8L約1.0L交換式ろ紙エレメント
スーパーカブ110 JA07・JA10約0.85L設定なし約1.0L遠心式・ストレーナー
スーパーカブ110 JA44約0.8L約0.85L約1.0L交換式ろ紙エレメント
スーパーカブ110 JA59約0.8L約0.85L約1.0L交換式ろ紙エレメント
スーパーカブC125約0.8L約0.85L約1.0L交換式ろ紙エレメント

Honda公式では、2022年式AA09のスーパーカブ50は全容量1.0L、オイル交換時0.8Lと案内されています。また、JA59のスーパーカブ110やC125などは、代表的に通常交換時0.8L、フィルター交換時0.85Lと案内されています。最新値は実車の取扱説明書で確認してください。(出典:Honda「スーパーカブ(原付一種)のエンジンオイル量」Honda「スーパーカブ(原付二種)のエンジンオイル量」

全容量約1.0Lと通常交換時約0.8Lの違いを、エンジン内に残るオイルの図で説明したスライド。数値は一部型式の例

正しい測定は、平坦で安全な場所に車体を垂直に立てて行います。Hondaの取扱説明書では、暖機後にエンジンを止め、数分待ってからレベルゲージを抜き、付着したオイルを拭き取ります。その後、ゲージをねじ込まずに差し込み、再び抜いて上限と下限の間にあるかを見ます。暖機時間や待ち時間は型式ごとの説明書に従ってください。

車体を垂直に立て、拭き取ったレベルゲージをねじ込まずに差し込んでオイル量を確認する手順を示した図

規定量は最初に入れる目安で、最終判断はレベルです。いきなり全量を注がず、少し手前で止めて確認すると入れすぎを防げます。測定後は、フィラーキャップを確実にねじ込んでください。

オイル不足は潤滑や冷却を損ねますが、多すぎても安心ではありません。過多になるとクランクの撹拌抵抗、内圧上昇、エアクリーナー側へのオイル回り、白煙、にじみなどにつながる可能性があります。上限を超えたまま走らず、適切な方法で抜くか整備店へ依頼しましょう。

オイル交換時期と基本手順

近年のスーパーカブ50・110についてHondaが示す一般的な交換時期は、初回1,000kmまたは1か月の早いほう、その後は3,000kmまたは1年の早いほうです。走行距離が少なくても、時間とともに酸化や水分混入が進むため、期間の条件も忘れないでください。

ただし、これはすべての歴代モデルに共通する永久不変の数字ではありません。古い車両、業務使用、ほこりの多い道、短距離の繰り返し、長時間の低速・高負荷走行などでは管理方法が変わることがあります。あなたの車両に付属する取扱説明書が最優先です。

近年のスーパーカブのオイル交換目安として、初回は1000kmまたは1か月、その後は3000kmまたは1年を示した図

自分で交換する場合の大まかな流れは、エンジンを説明書どおりの状態にし、車体を安定させ、フィラーキャップを確認してからドレンボルトを外して排油します。古いオイルが抜けたら、適合する新品のドレンワッシャーを使い、ボルトを手でまっすぐ入れてから規定トルクで締めます。新油を少しずつ入れ、始動・停止後に漏れと油量を再確認します。

ここで注意したいのが、ドレンボルトの締め付けです。スーパーカブは型式によってボルト寸法や規定トルクが異なります。ネットで見た「24N・m」「25N・m」といった一つの数字を全車へ当てはめてはいけません。アルミ製クランクケースのねじ山を傷めると、高額な修理につながることがあります。

冬にフィラーキャップの裏へ白いクリーム状の汚れが付くことがあります。短距離走行で生じた結露水がオイルと混ざった可能性があります。少量の付着だけなら、十分に温まる走行で減る場合もありますが、ゲージ全体の強い白濁、油量の増加、異臭、異音がある場合は走行を控え、早めに販売店へ相談してください。

交換後は、日付、走行距離、商品名、粘度、入れた量、フィルター交換の有無を記録しておくと便利です。次回時期を判断しやすく、燃費や変速感に変化が出たときの手がかりにもなります。

オイル管理はエンジンを長く使うための基本です。ほかの消耗部品や買い替えの目安も含めて確認したい方は、スーパーカブの寿命と走行距離の考え方も参考にしてください。年間の整備費を見積もるなら、スーパーカブの維持費とメンテナンス費用でも整理しています。

作業中はエンジン、マフラー、排出されるオイルが高温になることがあります。手袋を使い、火気のない換気された場所で作業してください。車体を安定させられない、適合部品や締め付けトルクが分からない、工具に慣れていない場合は、無理をせずHonda販売店や二輪整備店へ依頼するのが安全です。

おすすめフィルターと廃油処理箱

AA01やJA10以前の多くの旧型は、外から簡単に交換できる紙製オイルフィルターを持たず、遠心式フィルターと金網状のストレーナーを使います。一方、AA09、JA44、JA59、C125などの比較的新しいモデルには、交換式のろ紙エレメントが装備されています。

現行系で純正品を選ぶなら、代表的な候補はHonda純正オイルフィルターエレメント 15412-MGS-D21です。ただし、同じ車名でも年式や仕様変更により部品番号が変わる可能性があります。注文前に車台番号を販売店へ伝え、フィルター本体、カバー用Oリング、ドレンワッシャーの適合を確認してください。

フィルターには取り付け方向があります。逆向き、Oリングの入れ忘れや二重装着、カバーの締めすぎは、油圧低下や漏れの原因になります。交換時期も「オイル交換2回に1回」といった一般論だけで固定せず、その型式のメンテナンス表を優先しましょう。

自宅交換で扱いやすい廃油処理用品は、エーモン ポイパック2.5Lのような吸収材入り処理箱です。スーパーカブ1回分の0.6〜0.85Lに対して容量の余裕があり、受け皿から移し替える手間を減らせます。箱を車体下へ置けるか、注ぎ口を閉じられるか、使用方法を先に確認してください。

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交換用品具体的な候補購入前の確認点
エンジンオイルPro Honda STANDARD 5W-30説明書の粘度・JASO・API規格
高温側を重視する純正油Pro Honda SPORTS 10W-4010W-40が車両指定内か
オイルフィルターHonda 15412-MGS-D21型式・車台番号・Oリング
廃油処理箱エーモン ポイパック2.5L自治体の処分方法と必要容量

廃油処理箱を家庭ごみとして回収できるかは、自治体によって異なります。可燃ごみへ勝手に出したり、地面、排水口、側溝へ流したりしてはいけません。購入前に自治体、販売店、ガソリンスタンドなどへ確認し、受け入れ先の指示に従って処分してください。

スーパーカブのエンジンオイルに関するよくある質問(FAQ)

スーパーカブにはG1とG2のどちらがおすすめですか?

日常の街乗りで5W-30が適合する車両なら、旧G1に相当する現行のPro Honda STANDARDが基本候補です。旧G2系の10W-40は、高温・高負荷で使いやすい一方、すべてのスーパーカブに適合するとは限りません。まず取扱説明書の指定粘度を確認してください。

スーパーカブ50のオイル量は何Lですか?

代表例では、AA01系の通常交換時が約0.6L、AA04・AA09が約0.8Lです。ただし、年式やエンジン仕様で異なります。全容量を通常交換量と勘違いせず、実車の取扱説明書とレベルゲージで最終確認してください。

四輪車用0W-20を入れても走れますか?

走行できるかどうかと、適合して安全に使えるかどうかは別です。指定外の0W-20は高温側粘度が異なり、四輪車用ではJASO MAを満たさない場合もあります。自己判断で使わず、誤って入れた場合は走行を控えて整備店へ相談してください。

エンジンオイルは何kmごとに交換しますか?

近年のスーパーカブでは、初回1,000kmまたは1か月、その後は3,000kmまたは1年の早いほうが一般的なHonda指定です。旧型や使用条件によって異なるため、自分の型式の取扱説明書を優先してください。短距離走行が多く白濁や異臭がある場合は、期限を待たず販売店へ相談しましょう。

オイルフィルターは毎回交換したほうがよいですか?

毎回必要とは限りません。そもそも交換式エレメントがない旧型もあります。フィルター装着車は、取扱説明書の定期点検表に従って交換してください。前回の交換歴が不明、異物が多い、エンジン修理後などは、販売店に状態を確認してもらうと安心です。

まとめ

スーパーカブ用エンジンオイルは、高価な商品や高い粘度を選べば安心というものではありません。取扱説明書に合う二輪用オイルを、正しい量で、決められた時期に交換することが基本です。

  • 湿式クラッチに合うJASO MA系を基本にする
  • 粘度は型式ごとの指定範囲から選ぶ
  • 迷ったらPro Honda STANDARDなどの推奨純正品を確認する
  • 通常交換量と全容量を混同しない
  • フィルターと廃油処理方法も型式・地域ごとに確認する

特に0W-20などの指定外オイルや、適合不明の添加剤は、安さや燃費への期待だけで使わないようにしましょう。エンジンオイルは目立たない消耗品ですが、カブらしい軽い走りと長い寿命を支える大切な部分です。

数値はあくまで一般的な目安です。正確な情報は、車台番号に対応した取扱説明書とHonda公式サイトをご確認ください。油漏れ、白煙、異音、クラッチ滑り、ねじ山の損傷などがある場合は走行を控え、最終的な判断はHonda販売店や二輪整備の専門家にご相談ください。

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