こんにちは、デジタルバイクライブラリーのゆうです。
スーパーカブのチェーンから「カシャカシャ」と音がしたり、アクセルを開けた瞬間にガクッとしたりすると、「そろそろ調整した方がいいのかな」「もう交換なのかな」と不安になりますよね。
チェーンは緩みすぎると外れやすくなりますが、だからといって強く張ればよいわけではありません。
張りすぎも緩みすぎも、走りにくさや部品の摩耗につながります。
この記事では、スーパーカブのチェーンを安全に点検する方法、左右をそろえる調整の考え方、調整では直せない交換サインまで順番に解説します。
初めて点検する人でも、自分で確認できる範囲とバイク店へ任せるべき範囲が分かるようにまとめました。
- チェーンを点検する時期とたるみの測り方
- 張りすぎ・緩みすぎで起こる不具合
- 調整で直せる状態と交換すべきサイン
- 調整料金の目安とおすすめ整備用品
先に結論です。
たるみ量は型式ごとの取扱説明書で確認し、最も張る位置を基準に点検します。
偏伸び、リンクの固着、深い錆、ローラーの損傷があるチェーンは、張り調整で延命せず交換を検討してください。
スーパーカブのチェーン点検時期

チェーンの点検は、異音が出てから行うものではありません。
通勤や買い物で毎日乗るなら、給油や洗車のタイミングでチェーンの状態を見る習慣をつけると、緩みや錆を早い段階で見つけられます。
実用上はおおむね500kmごとを一つの目安にしつつ、雨天走行後、未舗装路の走行後、長距離ツーリング前後は距離にかかわらず確認するのがおすすめです。

ただし、点検間隔と規定値は型式や使用環境によって異なるため、最終的には車両の取扱説明書を優先してください。
新品チェーンへ交換した直後は、部品同士がなじむ過程で早めにたるみが増えることがあります。
交換後は作業を依頼した店舗が案内する再点検時期を守り、普段より短い間隔で様子を見てください。
点検ではたるみ量だけでなく、油分が残っているか、赤錆がないか、ローラーやプレートに傷がないか、ジョイント部に異常がないかも確認します。
たるみの測り方と規定値
たるみを測るときは、エンジンを止めてギアをニュートラルにし、硬く平らな場所でメインスタンドを立てます。

スーパーカブのフルチェーンカバーには点検用キャップがあるため、キャップを外し、点検窓から見えるチェーンを指で上下に動かします。
チェーンを押し上げた位置と押し下げた位置の差が、たるみ量です。
たとえばHondaのスーパーカブ110用取扱説明書の一例では、ドライブチェーンのたるみは20〜30mmとされ、50mm以上の場合は走行しないよう注意されています。(出典:Honda「スーパーカブ110 取扱説明書」)
これはすべての年式に共通する数字ではないので、あなたの車両も同じだと決めつけないでください。
正確な規定値は、車台番号に合うHonda公式の取扱説明書で確認するのが確実です。

測定は一か所だけで終わらせず、後輪を手で少しずつ回しながら数か所で行います。
チェーンは場所によって張り具合が変わることがあるため、最も張る位置を見つけ、その位置で規定範囲に合わせるのが基本です。
毎回同じ条件で比較できるよう、荷物を降ろし、平坦な場所で、取扱説明書が指定するスタンド状態にそろえることも大切です。
チェーンを必要以上に強く押し上げたり引き下げたりせず、自然に動く範囲を定規で読み取ります。
前回の測定日、走行距離、たるみ量をメモしておくと、短期間で伸びが進んでいないか判断しやすくなります。
点検中は絶対にエンジンをかけないでください。
回転するチェーンとスプロケットに指、布、衣服が巻き込まれると重大なけがにつながります。
後輪は必ず手でゆっくり回しましょう。
張りすぎと緩みすぎの危険性
チェーンが緩すぎると、アクセルを開閉したときの遊びが大きくなり、車体が前後に揺すられるような感覚が出ます。
チェーンカバーの内側をたたいて「カシャン」「ガタガタ」と音が出たり、スプロケットからチェーンが外れたりする危険もあります。
一方、スーパーカブのチェーンを張りすぎると、見た目は整っていても走行中に強い負担がかかります。
後輪を支えるスイングアームは、路面の凹凸に合わせて上下へ動きます。
サスペンションが沈む途中には、前後スプロケット間の距離が停車時より長くなる位置があるため、その変化を受け止める遊びが必要です。

遊びが少なすぎると、サスペンションの動きを妨げ、出力軸やホイールベアリングにも余計な力がかかります。
走行抵抗や振動が増え、チェーンやスプロケットの寿命を縮める可能性もあります。

◆ゆうのワンポイントアドバイス
「少し緩いくらいなら、強めに張っておけば安心」と考えたくなりますが、ここがチェーン調整の落とし穴です。
指定されたたるみは余分な遊びではなく、サスペンションを正しく動かすために必要な幅ですよ。
スーパーカブのチェーン調整方法

チェーン調整では、たるみを合わせるだけでなく、後輪を車体に対してまっすぐ取り付ける必要があります。
左右の調整量がずれると、チェーンとスプロケットが斜めにかみ合い、異音や片減りの原因になります。
ここでは作業の流れを説明しますが、アクスルナットの締め付けは走行安全に直結します。
適切な工具、型式別の整備情報、締付トルクが分からない場合は、無理をせずHonda販売店や信頼できるバイク店へ相談してください。
| 主な工具 | 用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| 定規・スケール | たるみ量を測る | ミリ単位で読み取れる物を使う |
| 車載工具・適合レンチ | ナットを緩めて調整する | サイズ違いで角を傷めない |
| トルクレンチ | 指定トルクで締める | 測定範囲と差込角を確認する |
| 作業手袋 | 汚れと軽い傷を防ぐ | 回転部へ巻き込ませない |
ナットに合わないモンキーレンチや短すぎる工具で無理に力をかけると、角をなめたり車体を倒したりしやすくなります。
必要な工具がそろわない時点で、店舗へ任せる判断をして大丈夫です。
左右調整とセンター出しのコツ
調整前に、チェーン全周のたるみ、固着、錆、スプロケットの歯を確認します。
異常がなければ、リアアクスル側のナットを必要な範囲だけ緩め、左右のチェーンアジャスターを操作できる状態にします。
アジャスターのロックナットを緩め、調整ナットを左右同じ角度ずつ少しずつ回します。
一度に大きく回すと狙った位置を通り過ぎるので、4分の1回転ほど動かしては、たるみを測り直すのがコツです。
左右の目盛りはセンター出しの目安になりますが、目盛りだけで完全な直進状態を保証できるわけではありません。
左右の目盛り、アジャスターの回転量、スイングアームピボットから車軸までの距離を照合し、後輪が斜めになっていないか確認します。
後輪を手で前進方向へ回し、チェーンがスプロケットの中央を滑らかに通るか、横方向へ無理に寄っていないかも見てください。
センター出しの確認項目
左右の基準目盛りが同じでも、部品の公差や経年変化によってわずかな差が生じることがあります。
チェーンが歯の片側へ寄る、後輪が重い、回すと周期的に音が出る場合は、そこで作業を止めて専門店に確認してもらうと安心です。
チェーン調整後は、後輪ブレーキの遊びにも変化が出ることがあります。
たるみだけで終わらせず、ブレーキの遊びと効き、アクスル周辺の締結状態まで一連で確認しましょう。
調整がずれる原因と締め付け対策
カブのチェーン調整でよくあるのが、仮調整では合っていたのに、アクスルナットを締めた後でたるみが変わるケースです。
ナットを締めるときに車軸がわずかに動くことや、アジャスターと車軸の間に残っていた隙間が詰まることが主な原因です。
対策は、後輪をアジャスター側へ落ち着かせた状態を保ち、左右の位置を確認しながら段階的に締めることです。
本締め後には必ず後輪を数回転させ、最も張る位置でたるみをもう一度測ります。
ずれていた場合は、ナットを緩めて調整からやり直します。
チェーンとスプロケットの間にドライバーなどの硬い物を挟んで無理に張る方法は、歯やローラーを傷めるおそれがあるためおすすめしません。
アクスルナットやスリーブナットの締付トルクは型式で異なります。
トルクレンチを使い、該当型式のサービスマニュアルに記載された値で締めてください。
緩める前の位置へナットを戻す方法は、摩擦状態や部品のなじみを考慮できないため、正しいトルク管理の代わりにはなりません。
車軸の締結不良は、後輪のずれや重大事故につながる可能性があります。
工具の掛け方、締付トルク、ブレーキ調整のいずれかに自信がなければ、点検だけ自分で行い、調整は専門店へ依頼してください。
スーパーカブのチェーン交換時期

スーパーカブのチェーン交換時期は、走行距離だけでは決められません。
雨天走行、保管場所、注油頻度、積載量、急な加減速の多さによって摩耗速度が大きく変わるからです。
ノンシールチェーンでは、使い方によって5,000〜12,000kmほどで交換が必要になることもありますが、これは一般的な目安にすぎません。
距離が短くても状態が悪ければ交換し、距離が延びていても問題がないか現物で判断することが大切です。
偏伸び・固着・錆の交換サイン
交換判断で最も分かりやすいのは、後輪を回したときにたるみが大きく変化する「偏伸び」です。
ある位置では規定範囲なのに、半回転させるとチェーンが張り詰める場合、全周を一つの調整値に収めることができません。
この状態で緩い場所に合わせると、張る場所で出力軸やベアリングへ強い負担がかかります。
反対に張る場所へ合わせると、緩い場所でチェーンが暴れます。
リンクが「くの字」のまま戻らない固着、ローラーが滑らかに動かない状態、深く進行した錆も交換サインです。
清掃と注油をしても固いリンクが残るなら、内部まで腐食や摩耗が進んでいる可能性があります。
アジャスターを大きく動かしてもすぐ緩む、異常な振動が出る、チェーンから金属的な打音が続く場合も、調整だけで済ませない方がよいでしょう。
リアスプロケットの後端付近でチェーンをつまみ、歯から大きく浮く場合も摩耗の参考になります。
ただし、この方法だけで使用限界を決めることはできないため、たるみのばらつき、固着、調整代、スプロケットの摩耗と合わせて判断してください。
プレートにひび、ピンの抜け、ローラーの欠落が見つかった場合は、低速でも走らず、搬送を含めて専門店へ相談します。
| 確認した症状 | 考えられる状態 | 基本対応 |
|---|---|---|
| 全周で均一に少し緩い | 通常の摩耗や初期伸び | 規定範囲へ調整 |
| 場所により張りが大きく違う | 偏伸び | 交換を検討 |
| リンクが折れ曲がったまま | 固着や内部腐食 | 交換を検討 |
| ローラーの欠けやピンの損傷 | 部品の破損 | 走行せず点検依頼 |
| 50mm以上の大きなたるみ | 脱落の危険 | 走行せず取扱説明書に従う |
偏伸びと固着は、調整でチェーン全体を新品の状態へ戻せる症状ではありません。

「もう一度だけ張って使う」より、チェーンが外れる前に交換する方が、結果として車体への損傷と出費を抑えやすいですよ。
チェーンと前後スプロケットの交換
チェーンを交換するときは、前後スプロケットも必ず点検します。
歯先が進行方向へ曲がったように細くなる、歯の谷が広がる、側面だけ強く磨かれている場合は摩耗が進んでいます。
摩耗したスプロケットへ新品チェーンを組むと、ピッチが合わず、新しいローラーへ局所的な負担がかかります。
反対に、新品スプロケットへ伸びたチェーンを組み合わせても、新しい歯を早く摩耗させます。
そのため、走行距離が多い車両や歯に摩耗がある車両では、チェーンと前後スプロケットの同時交換が基本です。
ただし、スプロケットが良好でチェーンだけに早期不良が生じた場合まで、機械的に三点すべての交換が必要とは限りません。
現物を専門店で確認してもらい、かみ合わせと摩耗状態で決めるのが無駄のない判断です。
クリップ式ジョイントを使う場合は、クリップの開口部をチェーンの進行方向と反対へ向けるなど、指定された組み付け方向があります。
表裏や圧入量を誤ると脱落につながるため、チェーンカットやジョイント作業の経験がない人は交換を専門店へ任せてください。
チェーンの規格と種類の選び方

スーパーカブ用チェーンは、排気量や型式が同じように見えても、年式によってサイズとリンク数が違います。
型式の見分け方に迷う場合は、先にスーパーカブの種類と型式の違いを確認してから、チェーン規格を照合すると選びやすいですよ。
「スーパーカブ110用」と書かれた商品を車名だけで選ぶのではなく、型式、年式、チェーンサイズ、リンク数、ジョイント方式を照合してください。
Honda公式の案内では、現行系のスーパーカブ110は428・100リンク、スーパーカブ110プロは428・98リンク、クロスカブ110は428・102リンクという例が示されています。(出典:Honda「スーパーカブ(原付二種)のドライブチェーンサイズ」)
一方で、旧型110や50ccモデルには420規格を使う車両があるため、流用判断は禁物です。
420と428はピン間の距離が同じでも、ローラー径や内幅などが異なり、対応するスプロケットも同じではありません。
物理的に掛かったように見えても、規格を混在させるとかみ合わせ不良や偏摩耗を招くため、チェーンと前後スプロケットの規格は必ず統一してください。
購入前にHonda公式のドライブチェーンサイズ案内と、車両の取扱説明書または部品情報を照合してください。
ノンシールとシールチェーンを比較
スーパーカブの純正仕様で多いノンシールチェーンは、構造がシンプルで軽く、回転抵抗が小さく、価格も抑えやすいのが特徴です。
その代わり、ピンとブッシュの潤滑を外部から補う必要があるため、清掃と注油を怠ると伸びや固着が進みやすくなります。
シールチェーンは、ピン周辺のグリスをゴム製リングで保持する構造です。(出典:D.I.D「チェーンの基礎知識」)
雨の中を走ることが多い人や、調整回数を減らしたい人には相性がよい一方、価格と重量は上がり、製品によってはチェーンカバー内の幅も確認する必要があります。
小排気量車向けには、薄いシールを採用して幅と抵抗を抑えた製品もあります。
| 比較項目 | ノンシールチェーン | シールチェーン |
|---|---|---|
| 価格 | 比較的安い | 比較的高い |
| 回転抵抗 | 小さめ | 製品によりやや増える |
| 内部潤滑 | 外部からの管理が重要 | 封入グリスをシールで保持 |
| 向いている人 | こまめに整備できる人 | 雨天通勤や長距離が多い人 |

なお、シールチェーンも無給油ではありません。
ローラーとスプロケットの接触部、プレート表面、シールの保護には定期的な清掃と注油が必要です。
選ぶ際は、メーカーの車種別適合表で使用可能な製品を確認してください。
(出典:RKジャパン「HONDA適合表」)では、型式ごとのリンク数と対応グレードを確認できます。
チェーンカバーの干渉と異音対策
スーパーカブのフルチェーンカバーは、雨水や砂がチェーンへ直接当たるのを抑える実用的な装備です。
ただし、カバーがあるから注油不要になるわけではなく、内部の異常を見落としやすい点には注意が必要です。
カバー付近から周期的な金属音が聞こえる場合、チェーンの緩み、カバーの変形、ボルトの緩み、社外部品との干渉を切り分けます。
スプロケットの歯数変更、幅の広いタイヤ、社外サスペンション、ローダウンなどで純正時の位置関係が変わると、特定の沈み込み位置でチェーンがカバーへ触れることがあります。
まず純正状態との差を確認し、カバーの取付部、ゴム部品、ボルトの締結、チェーンのたるみを点検してください。
ワッシャーでカバーをずらしたり、樹脂カバーを削ったりする対処は、別の場所への接触や強度低下を招く可能性があります。
原因がはっきりしないまま加工せず、取り付けた部品のメーカーまたはバイク店へ相談する方が安全です。
カバーを外して走ると点検はしやすくなりますが、雨や泥の影響を受けやすくなり、衣服や荷物がチェーンに触れる危険も増えます。
基本は純正カバーを正しく取り付けた状態で使いましょう。
チェーン調整と交換の料金相場

自分で調整すれば工賃はかかりませんが、工具代と作業ミスのリスクがあります。
初めてなら、バイク店で一度作業を見てもらい、車両固有の調整箇所や正常な音を把握するのもよい選択です。
料金は店舗、地域、チェーンカバーの脱着、持ち込み部品の有無によって変わります。
チェーン以外の税金・保険・消耗品も含めて予算を整理したい方は、スーパーカブの維持費とメンテナンス費用も参考にしてください。
| 作業内容 | 一般的な料金目安 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| チェーン調整・注油 | 500〜2,000円前後 | カバー脱着や点検を含むか |
| チェーン交換工賃 | 2,000〜6,000円前後 | 部品代と持込割増の有無 |
| 前後スプロケット同時交換 | 部品込みで10,000〜25,000円前後 | チェーンの種類と追加作業 |
上記はあくまで一般的な目安で、価格を保証するものではありません。
作業前に「部品代」「工賃」「追加作業が出た場合の連絡方法」を含む見積もりを取り、正確な料金は利用する店舗へ確認してください。
おすすめチェーンと選定基準
チェーン選びでは、価格より先に適合を確認します。
型式がJA59のスーパーカブ110なら、純正相当の428・100リンクを基準にメーカー適合表を確認し、旧型やカスタム車では現物の刻印と前後スプロケットも照合します。
| 候補商品 | 種類 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| RK 428SH | ノンシール | 費用と軽さを重視し、こまめに整備する |
| RK 428MRU2 | 薄型シール | 雨天通勤や長距離で耐久性を重視する |
| D.I.D 428HD | ノンシール | 標準的な補修用を選びたい |
| RK 420MS・420MRU | 420規格 | 420指定車で用途に合わせて選ぶ |
商品名が同じでもリンク数や色、ジョイント形式に複数の設定があります。
長いチェーンを切って合わせる場合は専用工具と正しい接続作業が必要なので、初心者は指定リンク数の商品を選び、交換を専門店へ依頼するのが安心です。
スプロケットを純正と異なる歯数へ変更している車両は、純正リンク数がそのまま使えない場合があります。
車名だけで注文せず、型式・年式・規格・リンク数の四つを確認してください。
クリーナー・ルブ・スタンド用品
チェーンの寿命を延ばすうえで、交換品のグレード以上に効いてくるのが日頃の清掃と注油です。
おすすめしやすい組み合わせは、KURE「チェーンクリーナー」とKURE「スーパーチェーンルブ」です。
どちらも入手しやすく、クリーナーはシールチェーンにも使用できる製品を選べます。
より飛び散りの少なさや作業性を重視するなら、WAKO’S「CHA-C チェーンクリーナー」と「CHL チェーンルブ」も候補になります。
購入時はラベルを確認し、装着しているチェーンがシール式なら、必ず「シールチェーン対応」と明記されたクリーナーとルブを使ってください。
| 用品 | 具体的な候補 | 選ぶポイント |
|---|---|---|
| クリーナー | KURE チェーンクリーナー | シール対応と防錆性を確認 |
| チェーンルブ | KURE スーパーチェーンルブ | 耐水性と飛散の少なさ |
| 上位候補 | WAKO’S CHA-C・CHL | 洗浄性と作業性を重視 |
| ブラシ | デイトナ チェーンブラシ | 三面を軽い力で洗える形状 |
| 補助スタンド | デイトナ イージーリフトアップスタンド | 車体との適合と安定性を確認 |
標準のメインスタンドが使えるスーパーカブなら、チェーン清掃のために別のメンテナンススタンドを買う必要はほとんどありません。
カスタムでメインスタンドを外している車両では、デイトナ「イージーリフトアップスタンド」のような補助用品が候補になりますが、これはサイドスタンドと併用する簡易型です。
平坦で滑らない床面を選び、メーカーの適合条件と使用方法を守り、人が乗った状態や重整備には使わないでください。
清掃時はクリーナーを吹き付け、柔らかいブラシで汚れを浮かせ、ウエスで拭き取ります。
乾燥後、ローラーと内外プレートの境目へ少量ずつルブを付け、余分な油を拭き取ります。
注油は走行直前ではなく、できれば走行後に行い、製品が指定する時間だけ浸透・乾燥させると飛散を抑えやすくなります。
灯油、ガソリン、強い溶剤、金属ブラシは、シールや表面処理を傷める可能性があるため避けてください。
チェーンカバー付きの車両では、作業後に点検キャップとカバーのボルトが確実に戻っているかも確認します。
タイヤやブレーキへ薬剤が付くと滑りや制動力低下につながるため、段ボールなどで養生して作業しましょう。
◆ゆうのワンポイントアドバイス
ルブは量を増やせば長持ちするわけではありません。
厚く吹きすぎると砂を抱え込み、ホイールやチェーンカバー内へ飛び散るので、必要な場所へ薄く付けて余分を拭き取る方がきれいに維持できますよ。
スーパーカブのチェーンに関するよくある質問(FAQ)
- スーパーカブのチェーンは何kmごとに調整しますか?
-
距離だけで一律には決められませんが、実用上は約500kmごとや給油・洗車時に点検すると異常を見つけやすくなります。
雨天走行後や長距離走行前後は早めに確認し、規定範囲を外れたときに調整してください。 - チェーンのたるみは20〜30mmなら大丈夫ですか?
-
20〜30mmはスーパーカブ110の一部取扱説明書に示された値ですが、全型式共通ではありません。
車台番号に合う取扱説明書で規定値と測定条件を確認し、後輪を回して最も張る位置で判断してください。 - チェーンを張ってもすぐ緩むのはなぜですか?
-
初期伸びのほか、ピンとブッシュの摩耗、偏伸び、アクスルの締結不足、スプロケットの摩耗が考えられます。
数百kmも走らないうちに大きく緩む場合や、場所によって張りが違う場合は、繰り返し調整せず専門店で交換判断を受けてください。 - シールチェーンなら注油は不要ですか?
-
注油は必要です。
シールが保持するのはピン周辺の内部グリスであり、ローラーとスプロケットの接触部やプレート表面の潤滑、防錆、シール保護は外部から行います。 - チェーン調整は自分で行っても大丈夫ですか?
-
たるみの点検は比較的取り組みやすいですが、調整では後輪の位置、締付トルク、ブレーキの遊びまで確認する必要があります。
適合する工具や型式別の整備情報がない場合は無理をせず、Honda販売店や認証を受けた整備店へ依頼してください。
まとめ
スーパーカブのチェーンは、張りすぎても緩みすぎても本来の走りを損ない、チェーン以外の部品にも負担をかけます。
- 給油や洗車時、約500kmごと、雨天走行後を点検の目安にする
- たるみはエンジン停止・ニュートラル・安定した状態で測る
- 規定値は型式ごとの取扱説明書で確認する
- 調整は最も張る位置を基準にし、左右の位置をそろえる
- 偏伸び、固着、深い錆、破損があれば交換を検討する
- チェーン交換時は前後スプロケットも同時に点検する
あなたのカブは、後輪を一周させても同じような遊びを保てているでしょうか。
まずは点検窓からたるみと動きを確認し、少しでも判断に迷う症状があれば走行を控えてください。
数値や部品適合は年式・型式で異なるため、正確な情報はHonda公式の取扱説明書と部品メーカーの適合表をご確認ください。
安全に関わる最終的な交換判断や調整作業は、Honda販売店または二輪車に詳しい整備士へ相談することをおすすめします。
